2本のBIGちゃんこと、特大サイズのとらふぐ(天然)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人兼【佳肴 季凛】店主の志村弘信が、 3466回目の今日も認(したた)めます。
今朝も、沼津魚市場で最初に向かったのが活魚売場で、
生簀には、福島県産のとらふぐが入荷しており、それぞれの目方は、
3,0キロ、2,2キロ、
2,5キロ、
1,7キロ、
1,9キロ、
1,8キロが2本と、合計で7本でした。
普段、自分が仕入れるサイズは1キロ前後のものですので、仲買人と強気の作戦を立てずに、セリに臨むと、
3,0キロと、
2,5キロのものだけでなく、セリ前に確認しておいた“落ち”のものも、
仕入れることが出来、“落ち”とは、輸送中や生簀で死んでしまったものです。
“落ち”は、血抜きが出来ていないので、刺身に仕立てることに無理があるものの、ふぐちりや唐揚に仕立てるには問題がありません。
活きていることを前提に荷造りしたものですので、“落ち”の値段は、かなりのお値打ちになることもしばしばで、今朝も然りでした。
活かしの2本を、
ブクブクをセットした発泡スチロールに入れ、
これにて、
本日の仕入れが、
終了し、
萌え燃え・・・ 💖 しながら、【佳肴 季凛】へ。
【佳肴 季凛】に着き、
締めたら、
血抜きのため、
海水につけ、出汁を引くなどのルーチンの仕込みを始めました。
それらが終わったら、
卸す前に、2本のBIGちゃんと・・・ 💖
BIGちゃんとは、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が天然のとらふぐへの想いを込めて、名付けた呼び名で、その規定は、2,5キロ以上4,0キロ未満です。
ちなみに、0,5キロ未満がチビとら、0,6キロ以上2,5キロ未満が並たら、4,0キロ以上がジャンボちゃんと呼んでいます。
天然のとらふぐに限らず、大きい魚はワイルド感があり、天然のとらふぐとなると、何とも言えません。
まな板に乗せたら、
萌えモードから、燃えモードにシフトし、
卸し終えた後の水洗いをしてくれるのは、
いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
そして、
自分が手直しをし、
ランチの営業時間も近づいていたので、
まな板周りとカウンター内を掃除し、一時撤収。
その後、ランチの営業の合間を見ながら、
真由美さんが拭き上げてくれ、
とらふぐの仕込みが終わりました。
ランチと言えば、夕方上がりのお弁当の御注文を頂いていたので、
1時閉店(12時半ラストオーダー)にさせて頂き、お弁当の仕上げに取り掛かり、
煮物(人参、牛蒡、椎茸、つくね)、
銀鱈の西京焼、玉子焼、
揚物(さばふぐの唐揚げ、鯵のしんびき揚げ)などを仕上げ、
このように、
仕上がり、盛付け、箱詰などをしてくれたのは、
真由美さんで、
法事用のお弁当でしたので、紐は紫と白のものです。
ところで、第1木曜日の今日は、月1恒例の地元のローカルFM局の電話インタビューの日で、
時季の魚介類のことをお話しするのですが、
お弁当の揚物でも御用意したさばふぐの唐揚げについてお話しし、その理由は、先日の『地物のさばふぐは、太刀魚(たちうお)の外道』に書いてあります。
そんなこんなで、気忙(きぜわ)しい半日が、終わったのでした。
宮城県と北海道産の真鰯(まいわし)
料理に学び、料理を楽しむことへの境地には、未だ届かずも、そんな想いを、3465回目の今日も、熱血料理人こと、『佳肴 季凛』の店主の自分が、お話しさせて頂きます。
今朝は、
沼津魚市場で、
【西京漬】用の 5,5キロのサーモン(ノルウェー産)を仕入れました。
この売場の隣に行くと、
北海道・根室産の真鰯が 、
入荷しており、
20本入(2キロ)と、
【鰯の丸煮】には、
良さげなサイズだったのですが、値段を訊き、一時保留。
というのも、
隣の売場にも、
宮城産の真鰯が入荷していたからで、
根室産の真鰯とほぼ同じだったにもかかわらず、お値打ちだったので、2ケース仕入れることにしました。
その後、別棟の売場にも、
真鰯が入荷しており、宮城県産にして、
漁場(ぎょば)は、 北海道青森県沖の太平洋で、値段を訊くと、先程の宮城以上根室未満でしたので、結果的に、先程の仕入れたのが正解でした。
水揚げ地は違うものの、漁場が近いということもあり、真鰯そのものは、漁場同様、ほぼ似たり寄ったり。
ただ、水揚げ地である浜によって値段が違うのは、場所によって、値段が出るつまり、高値がつくところがあるからです。
さらに、北海道の場合、運賃がかかるので、否が応でも、割高にならざるを得ません。
他の仕入れはなく、
サーモンと真鰯だけだったのですが、それなりの労を強いられるのを覚悟し、魚市場を後にしました。
『佳肴 季凛』に戻り、荷物を下ろしたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが軽トラの掃除をしてくれ、出汁を引くなどのルーチンの段取りを済ましたら、
サーモンの下処理に取り掛かり、サーモンは鱗が細かいので、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除きます。
鱗を取り、頭を落とし、水洗いをしたら、
三枚に卸し、
切身にし、普段なら、この後、有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、専用の袋に入れるのですが、
真鰯の下処理もあるので、冷蔵庫にしまうことにしました。
真鰯は、
鱗を取り、
頭を落とし、
尾びれを切り落とし、
はらわたを抜いたら、
水洗いをするのですが、
この役目は、いつものように、真由美さんです。
身を終えたら、
頭の下処理をしてくれ、頭は焼いてから出汁を取るためのもので、ごみではありません。
頭の下処理は、
半分に割ってから、えらを取り、水洗いをします。
ここまでやっておけば、下処理は終わったようなものですが、
まな板周りと、
カウンター内の掃除を真由美さんに任せ、水洗いを済ました真鰯を鍋に入れる前の最終チェックをすることにしました。
最終チェックとは、腹に残っている胆のうの部分を、
包丁した後に、
水洗いすることで、この役目も、
真由美さんです。
水洗いを終えたら、
クッキングシートを敷いた鍋に入れ、
水と酢を入れ、超々弱火で火に掛け、仕上るのは明日になります。
そして、ランチの営業の合間を見ながら、
サーモンの『西京漬』を真空パックし、今日すべき魚というより、全ての仕込みが終わったのでした。
箱根・芦ノ湖産のブラックバスの西京漬
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 3464回目の今日も認(したた)めますので、お付き合いの程、宜しくお願いします。
今日は、
4本の銀鱈(カナダ産)を、
【西京漬】に仕込みました。
銀鱈と言えば、
明後日のお弁当の焼物は、銀鱈の西京焼で、銀鱈の西京焼と言えば、
切り落としですが、今日の昼ごはんのおかずにし、
脂乗り乗りにして、御飯泥棒とも言うべき安定の美味しさを再確認。
そんな今日は、ホームグランドの沼津魚市場は休市日でしたが、一昨日の日曜日に行った時、
活魚売場に、
箱根の芦ノ湖産のブラックバスが、
並んでおり、芦ノ湖産の虹鱒(にじます)が並んでいたことは見たことがありますが、
ブラックバスは初めてのことで、丸々と肥えています。
これらは、許可を取り、釣り好きの人が持ち込んで、これまでにも、様々な魚を見たことがありますが、ブラックバスは、初めてでした。
ブラックバスは、特定外来生物に指定されていますが、釣りをすることは可能です。
ただ、特定外来生物に関して禁止されていることは、釣った魚を持ち帰り、飼育することや、移動して放流することですが、釣った特定外来生物を、現場で放す“キャッチアンドリリース”は、問題ありません。
また、釣った魚を、持ち帰って食べることも、問題なしです。
ブラックバスは、“キャッチアンドリリース”が基本にして、ゲームフィッシングの対象魚ですので、食用に適さないと思われがちで、そのようなことはありません。
単なる先入観に過ぎず、紅顔の美少年だった頃、釣り好きだった自分は、何度も食べたことがあります。
しかも、ブラックバスは、魚食性の天然の魚ですので、その美味しさは、食べるまでもありません。
芦ノ湖の場合、公魚(わかさぎ)をはじめ、マス類の稚魚、川海老(かわえび)などを餌としているので、味はお墨付きです。
聞いたところだと、公魚が主食らしく、公魚という名前は、公家(くげ)さんに献上する魚に由来し、それほど味が良い魚ですので、ブラックバスは巨大化した公魚とも言えます。
ただ、川魚ゆえ、独特のクセがあると思われがちですが、先程お話ししたように、自分は経験済みですし、そのクセが味なので、そういう偏見は、よろしくありません。
事実、鰻(うなぎ)は多くの人が好きですし、しかも、養殖が殆どですので、むしろ、その方がクセが強いのです。
能書きはさておき、
無事に仕入れることが出来、嬉々としながら、一路『佳肴 季凛』へ。
『佳肴 季凛』に戻り、ブラックバスの姿を見た女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、「ブラックバスって、あのブラックバス?っていうか、食べられるの?」と、訊いてきました。
「間違いなく、美味しいから、楽しみにしててよ。」と応え、
「鮮度だっていいから、乞うご期待!」と続け、
真由美さんに鱗を取ってもらい、御覧のように、
魚の下拵えをする時の真由美さんのマストアイテムの魚用のゴム手袋をしています。
料理人は、魚を目方で判断するのですが、ブラックバスはゲームフィッシングの魚ですので、太公望の方達のために、
頭を落とす前に体長を測ると、
51センチで、このサイズのブラックバスは、太公望の間では、ランカーと呼ばれています。
ランカーとは、45センチ以上のブラックバスで、ランキング入りするようなサイズが、語源とのことです。
頭を落とすと、
内臓は、メタボそのもの。
腹を裂くと、
構造は、シーバス(Sea Bass)にして、鱸(すずき)とそっくりで、こちらが、
そもそも、 鱸です。
ちなみに、ブラックバスは、スズキ目スズキ亜目サンフィッシュ科オオクチバス属 で、鱸はスズキ目スズキ亜目スズキ科スズキ属ですので、かなり近いことが分かります。
自分は料理人ですので、魚は食材にして、献立に書くものですので、基本的に漢字もしくは平仮名で表記しています。
というのも、片仮名だと、魚そのもので、美味しさの微塵もないからで、先程のような分類は、学術用語にして、引用なので、そのままです。
水洗いするため、シンクを見ると、
このような鱗で、備忘録として納めておきます。
水洗いしたのち、
卸すと、手には、
うっすらと、脂。
卸し身を見ると、
腹も、
背も鱸同様で、鱸は背の部分が2つに分かれるような身をしています。
若かりし頃、卸した時に身割れさせてしまい、どつかれたことがあり、パワハラなる言葉が流布していますが、お金を使って仕入れ、それを基に代金を頂く以上、この場合、パワフラは、その土俵に上がる余地はありません。
その時にどつかれたことが、口惜しく、そういう経験こそが、人を大きくさせるのです。
腹骨を欠き、
柵取りをし、
柵取りをしました。
腹の一部を包丁し、
串を打ち、
試し焼きをすると、
このように、
焼き上がり、予想通りの天然の白身の味わいで、
断面は、このような感じです。
味見をした真由美さん曰く、「ブラックバスって、こんな味なんだぁ~。美味しい、美味しい!」
予想通りの展開で、
切身にし、
有機JAS認証済の西京味噌をベースにした西京味噌と共に、真空パックし、箱根・芦ノ湖産のブラックバスの西京漬にしました。
自分の中では、【西京漬】は、銀鱈、サーモン、鯖で仕込んだ『佳肴 季凛』の商材で、西京漬は、他の魚で仕込んだものと分けているので、誤字、脱字でもありません。
西京漬に仕込んだ中でも、
かまの部分は、
見るだけで、よだれが・・・。
今回のブラックバスは、初めて仕入れた魚ゆえの試作で、西京焼に仕立てたものについては、改めて、お話しさせて頂きます。
今回のブラックバスのような魚を使うことが出来るのも、自ら魚市場に出向いているからのことで、結果として、新しい見聞を得ることが出来ました。
あるかどうかは分かりませんが、明日もそれを求め、魚市場に行くので、この辺で・・・。
二週間振りの休日出勤は、2本分のサーモンの【西京漬】
料理に学び、料理を楽しむことへの境地には、未だ届かずも、そんな想いを、3463回目の今日も、熱血料理人こと、『佳肴 季凛』の店主の自分が、お話しさせて頂きます。
定休日の今日は、
明日(2日)は、
沼津魚市場が休みということもあり、仕入れに行って来たのですが、
いの一番に向かう活魚売場に着いたのは、
4時半過ぎでした。
ちなみに、 最初のセリが始まるのは、
5時ですので、仕入れたい魚がある時は、セリの時間は関係なく、その前に着くことも、しばしばです。
早起きは三文の得という諺(ことわざ)があるように、特別な理由はなくても、仕入れに来る以上は、異論な恩恵に預かったことは、数え切れません。
恩恵とは、漁師、様々な魚屋、同業者の方達と交換する情報は、現場レベルの本音で、ネットやマスコミで報道されるような美辞麗句を並べたフィクションそのものまがいものとは、別物です。
活魚売場を後に、構内を物色したものの、格段に仕入れたいものもなく、向かったのが、
【西京漬】用のサーモン(ノルウェー産)を仕入れる問屋の売場で、
2本(5,7キロ、5,5キロ)のものをはじめ、冷凍ものを仕入れたら、魚市場を後にし、魚市場近隣にある包装資材店で、
真空パック用の袋などを調達し、
車で15分ほどにある食遊市場で、
野菜や、
食材を仕入れ、
全ての仕入れが終わり、帰ろうと思ったのですが、
お腹も空いていたので、かけそばを食べることにしました。
『佳肴 季凛』に戻り、荷物を下ろすと、
軽トラの掃除、
まな板周りの養生、
ひれ酒や、
【ぽん酢】に使う天然のとらふぐのひれを貼り付け、干してくれました。
そんな様子を尻目に、
サーモンの下処理をすることにし、サーモンは、
鱗が細かいので、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除きます。
頭を落とし、水洗いをしたら、
三枚に卸し、
56枚の切身が取れ、自分の中では、1本のサーモンから取れる切身は、30枚ということになっています。
その頃までに、真由美さんが、
真空パック用の袋を用意しておいてくれ、有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、切身を入れたら、とりあえず冷蔵庫へ。
その後、
包丁を砥ぎ終えたら、
サーモンを真空パックし、
サーモン同様、【西京漬】に仕込む4本の銀鱈(カナダ産)を、冷凍庫から出したりしている頃、真由美さんが、
まな板周りやカウンターの掃除をしてくれ、休日出勤が終了。
終了のつもりだったのですが、
夕方になり、2人で庭の草むしりをしなくてはならないことを思い出し、ようやく、休日出勤が終わったのでした。
3種2入の【西京漬】と【鰯の丸煮】の詰め合わせ
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 3461回目の今日も認(したた)めますので、お付き合いの程、宜しくお願いします。
週末着で、【西京漬】と、
【鰯の丸煮】の詰め合わせの大口の御注文を頂いているので、夜の営業をお休みさせて頂き、その箱詰と発送の準備をしました。
先程の写真のものが、その詰め合わせで、銀鱈、サーモン、鯖の【西京漬】が各2枚(3種2入)と、【鰯の丸煮】が3パック入っているものです。
化粧箱を並べたら、
クッションペーパーを敷くのですが、
箱詰しながら、
手直しをするので、
かなりアバウトな感じで、
盛り台の端に置いておきました。
仕上った【西京漬】に不都合がないかどうか、 確認しながら、ラベルを貼ってもらい、
大きさと形のバランスを考慮しながら、
銀鱈、
サーモン、
鯖を箱詰し、
【鰯の丸煮】を詰め、
それぞれのリーフレットを入れたら、出来上がりです。
4種類詰めるので、
思う以上に時間がかかったものの、
無事に箱詰が終わったら、
蓋をしました。
普段なら、
【西京漬】か、
【鰯の丸煮】のシールを貼るのですが、諸々の理由で、今回はあえて、のっぺらぼうにしました。
封をしたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さん達が、
包装と発送の準備をしてくれ、
送り状を養生して、
未使用の袋に入れ、
段ボールに入れ、冷凍庫へしまい、休み明けに発送します。
11月ということもあり、お歳暮の御注文が重なった場合は、今日のように、ランチ、夕席を問わず、お休みをさせて頂くこともございますので、御来店をお考えの際には、御予約だけでなく、予めお問い合わせを頂けると、幸いです。
お手数、不都合をお掛けするかもかもしれませんが、くれぐれも宜しくお願いします。
ついでに、娘弁当
料理が好きで、料理人になって3分の1世紀。誰が名付けたのか、熱血料理人。
料理に学び、料理を楽しむことへの境地には、未だ届かずも、そんな想いを、3459回目の今日もお話しさせて頂きます。
今日は、お弁当のご注文を頂いていたので、 仕上がり時間が、特に早かったり、ご注文の数が多かったわけでもないのに、
4時半前に厨房に行き、仕事を始めました。
というのも、女将兼愛妻(!?)の真由美さんに、娘達のお弁当(以下、娘弁当)の分も作って欲しいと頼まれたからです。
こういうことが為せるのも、店舗兼住宅だからのことで、魚市場に仕入れに行かない時は、揚物を作ったりすることもあり、これも真由美さんからの依頼で、仕事と家事で立場が逆転しています。
普段なら、出汁を引くなどの仕込みと同時進行ですが、娘弁当の仕上げもあるので、今日はお弁当優先で、
焼物のサーモンの西京焼や、
煮物を仕上げながら、
玉子焼の準備をしました。
作るとは言っても、余分に仕込んだものからの間引きにして、ついでで、
仕上がった煮物から、
さつま揚げと切り落としの蒟蒻(こんにゃく)をGET!
お話しは前後しますが、
サーモンの【西京漬】は、
お客様用のサイズでは小さいので、倍ほどのサイズです。
さらに言うと、【西京漬】を仕込む際に、尾の部分を大きめに包丁したもので、真由美さんからの頼みではなく、“ご注文”ですので、然るべきものを頂いており、
それぞれ、
このように、焼き上がりました。
そして、玉子焼を焼いたら、
娘弁当の分を包丁し、
お客様のお弁当と違ったのが、
揚物で、娘達の分は 海老の彩り揚げにし、お茶漬などに使うぶぶあられに、色を付けたものを衣にし、写真のものは、揚げる前のものです。
これらを手に、
住まいの2階へ行くと、
ご飯だけ詰められており、真由美さんが、
このように仕上げました。
ちなみに、娘弁当は、魚市場に行かない時に、
自分のInstagramに投稿しているので、御覧下さい。
最後に、
揚物を仕上げたら、
娘弁当同様、盛り付けは、
真由美さんで、
このように仕上がり、
お客様に引き渡すばかりとなったのですが、早めの始動だったので、
お弁当の余りもの御膳にして、“早弁”を食べ、ランチの営業に備えたのでした。
沼津魚市場と食遊市場の往復
料理が好きで、料理人になって3分の1世紀。誰が名付けたのか、熱血料理人。
料理に学び、料理を楽しむことへの境地には、未だ届かずも、そんな想いを、3457回目の今日もお話しさせて頂きます。
今朝は、
3時半過ぎに、
厨房へ行き、先付の南京豆腐(南瓜の豆腐)を仕込み、
冷蔵庫にしまい、
片付をすることなく、
沼津魚市場へ。
あえて、魚市場に行く前に仕込んだのは、昨日が定休日で、四週間ぶりに完全オフにしたかったからで、そんな昨日は、
沼津市大岡の居酒屋【きえい】さんで、女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、ランチを食べに行って来ました。
こちらの御主人とは、かなり年齢も離れているのですが、魚市場での付き合いにはじまり、仲良くさせてもらっている友達でもあります。
いつものように、
いの一番に活魚売場に行くと、
天然のとらふぐ(福島産)が、
5本、
入荷していました。
活魚売場を離れ、構内を物色しながら、
向かった売場には、
【西京漬】用のサーモン(ノルウェー産)が山積みになっており、
鮮度を確認し、
5,6キロのものを仕入れました。
普段なら、車に積んでもらうのですが、車で15分程度のところにある食遊市場に行くため、
荷造り場と呼ばれ、魚市場で仕入れたものを集めてくれる場所に届けてもらうことにし、
食遊市場へ。
食遊市場で仕入れるものは野菜を主に、様々な食材で、館内そのものの開店が6時ですので、
多くの店は、シャッター街の如し。
そんなことはさておき、
八百屋での仕入れを済ましたら、
再び、魚市場へ。
食遊市場へ行く前に、仲買人と作戦を立ててはいたものの、
セリ前に戻ることが出来、ひと安心。
というのも、他の売場でのセリの流れ、雰囲気などにより、売場が違っても、影響があるからです。
そして、
セリの結果、
2,3キロのとらふぐ以外の4本全て、
セリ落としてもらうことが出来、
活かしたまま、発泡スチロールに入れ、
魚市場から撤収。
とは言え、近隣にあるというか、併設しているのが正しいとも言える包装資材店に立ち寄り、
【西京漬】や【鰯の丸煮】用の化粧箱と、
それらに使う真空パック用の袋を買い求め、
今朝の仕入れが完全予定終了。
【佳肴 季凛】に戻ったら、
荷物を下ろし、
軽トラの掃除が出来るようにしておき、というよりも、掃除をしてもらうようにしておき、もらうというのは、真由美さんに掃除をしてもらうことです。
そして、改めて、4本のとらふぐ(天然)の姿に、
萌え燃え・・・❤する間もなく、
締めたら、
血抜きのため、海水へ。
そうこうしているうちに、真由美さんも仕事を始めてくれ、
カウンター周りの養生、
真空パック用の袋を準備、そして、
軽トラの掃除をしてくれ、そんな様子を尻目に、
サーモンの下処理を始め、サーモンは鱗が細かいので、すき引きと呼ばれ、包丁を使う方法で、鱗を取り除きます。
この時、身の方に包丁が入らないように注意しなくてはならないのは、言うまでもありません。
頭を落とし、三枚に卸したのち、
切身にしたら、
冷蔵庫にしまい、
本日のラスボス登場となると、
萌えモードから燃えモードにシフトし、
卸しました。
卸し終えた後の水洗いを、
真由美さんがし、
その手直しを自分がする普段の流れで、
洗い上げたら、
真由美さんが拭いてくれ、
とらふぐの仕込みが終了し、冷蔵庫へ。
そして、
掃除をし、
ランチの営業に備え、
営業時間の合間を見ながら、サーモンを有機JAS認証済の西京味噌をベースにしてお手製の西京味噌と共に、真空パックし、定休日開けの仕入れと仕込みが終わったのでした。
2021.10.26|西京漬 ふぐ 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
『佳肴 季凛』デジタル化計画
料理が好きで、料理人になって3分の1世紀。誰が名付けたのか、熱血料理人。
料理に学び、料理を楽しむことへの境地には、未だ届かずも、そんな想いを、3456回目の今日もお話しさせて頂きます。
この度、『西京漬』のページをリニューアルし、
カートの整備などの最終段階となり、間もなく公開出来そうなところまで、ようやく辿り着き、『鰯の丸煮』をはじめ、
そして、『野菜感溢れるドレッシング』なども、
購入出来るオンラインショップもオープン間近となりました。
それに伴い、
レジ周りに、
パソコン、
『西京漬』と『鰯の丸煮』の原材料などの表示をする専用のプリンターを配置し、これは、既に導入済ですので、移動ということになります。
プリンターと言えば、
送り状を印刷するためのプリンターを配置し、
このプリンターは、
通常のプリンターです。
パソコンを使ってはいても、プリンターを使ったことはなく、言うなれば、プリンターデビューということになりました。
当然、右も左も分からない状態ですが、幸いにも、OA機器に明るい親戚がいるので、彼らに教えを請うことが出来るので、助かっています。
また、地元の商工会の方にも、分からないことを教えてもらう機会も増え、デジタル化を後押ししてくれ、これまた有り難い限りでなりません。
さらに、パソコンに不具合が生じた場合に備えて 、 新規の機材として、 タブレットも購入し、
いまだにガラ携とは言え、自分自身もバージョンアップすることになり、悪戦苦闘の毎日です。
ちなみに、パソコンとプリンターの間にあるのは、
クレジットカード専用の端末で、既に、二つの機種を導入済のものですが、使うのは、専ら女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、自分は使うことが出来ません。
ただ、もう片方は、何度か使ったことがありますが、こちらも、出来ないというのが、正確なところです。
また、宅配便会社との契約、オンラインショップの設定、登録などは、自分がすしており、中でも、送り状の作成は、タブレット同様、悪戦苦闘しています。
幸いなことに、どちらのサポートセンターの方も懇切丁寧に教えてくれるので、少しずつ進歩しており、それに合わせて、プリンターで色んなものを印刷し、良き玩具になりつつある昨今です。
プリンターを利用することで、簡単なコピーも出来るようになり、以前のように、コンビニに行く手間もなくなり、これこそが、デジタル化の第一歩ろ感じました。
デジタル化を声高を叫ぶ、所謂(いわゆる)先生達こそ、色んな意味で実践欲しい限りでなりません。
ところで、エクセルなどのデータで、送り状を作成することが可能なのですが、設定次第では、それが出来ないこともあるようで、
そんな時は、真由美さんの出番で、昨日もそのような状況でした。
兎(と)にも角(かく)にも、オンラインショップ開店までに、『佳肴 季凛』デジタル化を推進し、旗振り役の自分も、バージョンアップをし続ける毎日です。
祖母の納骨式のお弁当
料理が好きで、料理人になって3分の1世紀。誰が名付けたのか、熱血料理人。
料理に学び、料理を楽しむことへの境地には、未だ届かずも、そんな想いを、3454回目の今日もお話しさせて頂きます。
今朝は、沢山のお弁当の御注文を頂いていたので、
4時には厨房に行き、仕事を始めました。
食器洗浄機、
スチームコンベクション・オーブンの電源を入れ、
フライヤーの火を点け、仕事開始です。
実を言うと、今日のお弁当は、先月亡くなった祖母(享年94歳)の納骨の御席のお弁当でしたので、ランチ、夕席共に、お休みさせて頂きました。
なお、祖母の逝去についてのことは、こちらをお読み下さい。
冷蔵庫から、
焼物のサーモンの『西京漬』を出したら、
焼台へ。
次に、
口取(くちとり)の海老の酒煮を煮汁から上げたら、下茹でしたモロッコ隠元(いんげん)を、この煮汁で含めたら、
鍋ごと、氷水にあてて冷ましておき、このようにするのは、色が飛ばないようにするためです。
その後、
煮物を煮上げ、
その合い間に、
玉子焼の準備をしたり、
そうこうしていると、
サーモンの西京焼も仕上りました。
その後、
さばふぐの唐揚げ、
鯵の新挽(しんびき)揚げを仕上げ、個室では、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、盛り付けの仕事に孤軍奮闘中。
そうこうしているうちに、
鶏肉の照焼、
玉子焼、
栗御飯も仕上りました。
栗御飯に使った栗は、実家の裏の家で獲れた栗で、祖母にとっては、それこそ自分の庭の栗のようなもので、祖母が亡くなって間もなくの時に、もらったものです。
その時点で、供養の意味も込めて、今日のお弁当の御飯に使うことを決め、その栗の皮剥きについては、こちらをお読み下さい。
その頃になると、
洗い場は、
どこから手をつけていいのか、分からない状態で、予めお願いした時間になると、
二人の娘達が手伝いではなく、バイトとして、洗い物や盛り付けなどの仕事をこなし、
お弁当は、
このように、仕上りました。
自分にとっては祖母、娘達にとっては曾祖母にして、所謂(いわゆる)ひい祖母さんで、娘達にとっては、良き友達のような関係でしたので、
次女の発案で、自ら認(したた)めたメッセージカードを添えてあります。
礼こちゃんとは、娘達のひい祖母さんへの呼び方です。
そして、袋に入れたり、
出席者の家族によっては、
箱に詰め、渡せるようにし、車に積み込みました。
その後、
洗い物、
片付、掃除をしたのですが、時間も迫り、全て終えることは出来ずに、菩提寺へ。
納骨式を終え、実家で、自分が作ったお弁当を、近い親戚達と食したのち、『佳肴 季凛』に戻ったら、後片付けの再開です。
フライヤーも汚れたので、
油を漉し、
フライヤーだけでなく、
側溝などの掃除をし、
自分がフライヤーの掃除の手直しをし、洗い流し、拭き上げたら、
油を戻し、終了。
納骨を終え、本当の意味で、“あちら”へ行ってしまいましたが、祖母のへの想いを胸に、明日からの仕事に臨みます。
『西京漬』の仕込みの後に、お弁当の仕込みと準備
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 3453回目の今日も認(したた)めますので、お付き合いの程、宜しくお願いします。
明日は、お弁当の御注文を頂いており、昨日の時点で、
海老の酒煮と、
焼物のサーモンの【西京漬】に串を打っておきました。
ところで、お弁当用のサーモンの【西京漬】と言えば、明日のお弁当だけでなく、来週のお弁当の数が増えたので、在庫分では心許ないので、
沼津魚市場で、
サーモン(ノルウェー産)を仕入れることにしました。
西京焼という加熱料理とはいえ、鮮度の確認は不可欠で、
鮮やかな赤い色をしており、先程の写真の5,6キロのものを仕入れることにし、
小雨まじりだったので、軽トラを売場まで移動して、積み込み、魚市場を後にし、車で15分ほどの食遊市場へ行き、
野菜、調味料などの食材を買い求め、
養生しながら、
荷物を乗せ、
今朝の全ての仕入れが終わり、一路『佳肴 季凛』へ。
『佳肴 季凛』に戻り、普段の仕込みや段取りを済ましたら、サーモンの下処理を始めることにし、
鱗が細かいサーモンは、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除きます。
頭を落し、水洗いをしたら、
卸すことにしたのですが、
すき引きをする時、手元が狂うと、このようになってしまうので、すき引きをする時は、気が抜けません。
最初に卸した身は、
お弁当用で、残りの半身が、
ギフト用です。
腹骨を欠き、
裏返したら、
切身にし、
残りの半身も、
同じく腹骨を欠き、
柵取りしたのち、
お弁当用の切身にし、
どちらも、有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、専用の袋に入れ、数字は、お弁当用の切身の数です。
その後、
まな板周り、
コールドテーブル(冷蔵庫)、
カウンター内の側溝を掃除しました。
その後、
お弁当の煮物の野菜を仕込むことにし、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが人参の皮を剥いている間に、
蒟蒻の下拵えに取り掛かり、 味を浸みやすくするため、
包丁目を入れてから、
下茹でをしておき、
人参の皮を剥き終え、とりあえずランチの営業の準備をし、一時中断。
ランチの営業の合間を見ながら、
真由美さんは、牛蒡の皮を剥いてくれ、
人参も、
牛蒡、
さつま揚げを包丁し、
人参、牛蒡は下茹で、さつま揚げは油抜きしたのち、
煮含めておき、冷蔵庫へしまい、明日の朝、煮上げます。
数も多いので、夜の営業をお休みさせて頂き、
折を並べたり、
米を研いだり、
道具類の準備をしておきました。
先程お話ししたように、数も多いので、
煮物用の鍋は、普段使う厨房だけでなく、
スチームコンベクション・オーブンの隣のガス台にも用意しておき、明日は、スクランブル体制でお弁当を仕上げるので、この辺りで失礼させて頂きます。
2021.10.22|西京漬 お弁当 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません