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もっとおいしいお話し

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生の本鮪&天然とらふぐのしゃぶしゃぶ

先日、すっぽん鍋仕立てにした生の本鮪、天然のとらふぐ、鱧のしゃぶしゃぶこと、とんでもないしゃぶしゃぶについて、お話ししましたが、

一昨日は、急な御予約だったこともあり、鱧の手持ちもなかったので、

生の本鮪と天然のとらふぐのしゃぶしゃぶを、御用意しました。

 

野菜は、

白菜、長葱、水菜、えのき、くずきり、豆腐で、薬味は、

大根卸しに柚子胡椒を合わせたものと、刻み葱です。

 

この日の出汁は、

すっぽんと、

天然のとらふぐを、

合わせたものにし、

卸した天然のとらふぐの中骨を加え、

厨房で温めてから、お出しします。

 

そして、〆の食事は、残った出汁を漉し、

ラーメンにし、

仕上がったら、

ふぐ皮と焼いたふぐの白子を盛り付け、葱をちらします。

 

冒頭にお話ししたように、とんでもないしゃぶしゃぶだけに、その味わいは、とんでもないとしか言い様がなく、掟破りと言っても過言ではありません。

 

ちなみに、このとんでもないしゃぶしゃぶは、【特別会席】のメインとしてお出ししたのですが、その時のコースは、改めてお話しさせて頂きます。

 

★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』 ★★★

この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。

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当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。

生の本鮪、天然のとらふぐ、鱧(はも)のすっぽん鍋仕立てのしゃぶしゃぶがメインの『特別会席』

 

今回のお話しは、昨日のお話しの続編で、例の生の本鮪、天然のとらふぐ、鱧のすっぽん鍋仕立てのしゃぶしゃぶこと、とんでもないしゃぶしゃぶをメインにした『特別会席』の献立についてです。

 

先付は、グリンピースで作った豆腐のうすい豆腐で、

グリンピースつまり、えんどう豆のことをうすい豆と呼ぶので、このように呼んでいます。

 

この次が、刺身のその1ということで、

ふぐ刺をお出ししたのですが、ふぐは、三重県産の天然のとらふぐです。

 

ふぐ刺の次が、

走りの鱧(静岡・舞阪産)を天ぷらにしました。

 

走りと言えば、鱧の天ぷらの次に、

刺身のその2の岩牡蠣をお出ししたのですが、この岩牡蠣は、

沼津の魚市場で仕入れたもので、

1ケースに15個入っている特大サイズのもので、

宮崎県産のものです。

 

そして、刺身のその3として、

生の本鮪の中とろと赤身、蛸の三種盛りをお出しし、本鮪は、

和歌山県那智勝浦産のもので、中とろ、

赤身共、

血合い際(ぎわ)の鮪本来の味を楽しめる部位です。

 

そして、メインのとんでもないしゃぶしゃぶをお出しし、

召し上がっている間に、

鰆の西京焼をお出しし、鍋も終わったら、

一度鍋を下げ、〆のうどんをお出ししたのですが、うどんは、煮崩れないようにするため、食べ応えのある冷凍のうどんです。

 

そして、マスクメロンのアイスをデザートでお出しし、

コースの〆となりました。

 

『特別会席』の料理内容は、基本的に、自分とお客様の相談の上で、献立を決めさせていただいており、それこそ何でもありの料理で、これまでにも様々な料理をご用意したことがあります。

 

また、『特別会席』に限らず、ご予算に応じて、可能な限り対応させて頂いており、詳細については、お手数ですが、直接お問い合わせください。

 

★☆★ 日本料理の匠 ★☆★

【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、

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このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。

生の本鮪、天然のとらふぐ、鱧のすっぽん鍋仕立てのしゃぶしゃぶ

先日、『特別会席』のメイン料理で、

生の本鮪、天然のとらふぐ、鱧を使ったすっぽん鍋仕立てのしゃぶしゃぶをお出ししたことをお話ししましたが、その仕立て方が、今回のお話しです。

 

それぞれの食材の産地ですが、生の本鮪は、

和歌山県那智勝浦、天然のとらふぐは、

福井県敦賀、鱧は、

静岡県舞阪で、

すっぽんは、

佐賀で、すっぽんだけは養殖ですが、他は全て天然ものでした。

 

本音を言えば、すっぽんも天然ものが理想的なのですが、天然のすっぽんは、まだ入荷がないので、養殖を使いましたが、以前、天然のすっぽん出仕込んだもので、鱧のしゃぶしゃぶをご用意したこともあります。

 

しゃぶしゃぶにした部位は、

とろの部分で、中でも、筋の強い部分を使います。

 

加熱することで、

筋のゼラチン質が溶け出し、旨味に変わり、厚さは、

5ミリ程度です。

 

ふぐは、天然のとらふぐの中でも、

“ふぐに魅せられし料理人”の自分が、その独断と偏見の想いを込め、“ジャンボちゃん”と呼んでいる4キロ以上の超大型のものです。

 

三枚に卸したら、

身皮と呼ばれる薄皮をつけたまま、

本鮪よりも少し薄めに、包丁していきます。

 

そして、骨切りした鱧を包丁し、

全て、

盛り付けます。

 

すっぽん鍋に添える野菜などの具材は、

笹がき牛蒡、焼葱、くずきり、木綿豆腐と、あえて色々と入れることはしません。

 

追加するなら、芹ぐらいにとどめておく程度で、色んな野菜を入れないのは、すっぽん鍋特有の美味しさを、味わって頂きたいからです。

 

あとは、通常のしゃぶしゃぶのように、沸いてきたところに、それぞれの身を適宜入れて、煮えたら、召し上がって頂き、〆である食事は、

極太のうどんで、うどんは煮崩れにくい冷凍のものです。

 

召し上がったお客様の感想は、「とんでもないしゃぶしゃぶで、あり得ない美味しさ!」とのことで、予想通りのものでしたが、この日のお昼に、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんに試食してもらったら、お客様同様の感想が、返って来ました。

 

生の本鮪、天然のとらふぐ、鱧を使ったすっぽん鍋仕立てのしゃぶしゃぶのような特殊な料理は、この日のように、

カウンターに座って頂きたいのです。

 

というのも、このような料理を考えた顛末などをお話しさせて頂くだけでなく、お客様の感想を直に伺いたい、今後の参考にしたいからです。

 

次回は、この時の『特別会席』の献立について、お話しします。

 

☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★

毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。

 

次回は、5月3日(木)の予定です。

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s-うまいラジオ

放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。

 

平成30年4月の鮪(まぐろ)コレクション

 

4月も、今日で最後で、ゴールデンウィークを満喫されている方もいらっsっやるかと思いますが、『佳肴 季凛』は、いつもどおり月曜日のみ、お休みさせて頂きます。

 

ただ、今日は、以前からお話ししているように、

【静岡伊勢丹】地下の食品売場の【商工会チャレンジショップ アレモキッチン/コレモストア】で、遠征を兼ねた“休日出勤”をし、

『西京漬』と、

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『鰯の丸煮』を販売して来ましたが、

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それについては、改めてお話しさせて頂くことにし、今回のお話しは、月1恒例の“鮪コレクション”で、4月バージョンです。

 

いつものように、東京・築地から入荷したもので、4月も全て、天然の生の本鮪でした。

 

4月のトップバッターは、

和歌山県那智勝浦産で、その次が、

宮城県塩釜産、そして、

再び、那智勝浦産でした。

 

年間ランキング入りこそしないものの、全て次点クラスのもので、この時季の太平洋産特有の身質で、赤身と中とろのバランスが、まさに黄金比率とも言っても、過言ではありません。

 

例年、5月も同じ様な産地のものが入荷して来ますが、4月同等もしくは、それ以上のものを期待するばかりです。

 

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次回は、5月3日(木)の予定です。

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休み明けの始まりは、とらふぐ、本鮪、鱧

定休日明けの今朝も、昨日同様、宅配便の営業所に行ったのですが、

今日の荷物は2つで、

築地から届いた生の本鮪と、福井県敦賀産の天然のとらふぐでした。

 

【佳肴 季凛】に戻り、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が最初に開けたのは、

とらふぐの方であるのは、

言うまでもなく、予定どおりの3本に、萌え燃え・・・

 

生の本鮪は、

和歌山県那智勝浦産のもので、

この時季らしい身質で、このとらふぐと生の本鮪、昨日の静岡県舞阪産の鱧(はも)が、今日の“昼特”こと、昼間の特別会席のメインに登場するのですが、それについては、後述させて頂きます。

 

既に、ひととおりの段取りを終えていたので、

3本のとらふぐを卸すことにしたのですが、3本の目方は、

合計で6,8キロで、御覧のように、一際大きいのが、ジャンボちゃんで、自分が独断と偏見の想いも込めて、呼んでいる4キロUPのものです。

 

それぞれの目方は、

最初の1本が、

1,1キロ。

 

2本目が、

1本目より少し大きめで、

1,3キロで、1,1キロ+1,3キロですので、この2本で2,4キロとなり、3本目は、6,8キロ-2,4キロ=4,4キロとなり、予定どおりのジャンボちゃんでした。

 

最初の2本から卸したのですが、

どちらも、

メスで、真子と呼ばれる卵巣が入っており、真子は猛毒ゆえ、食べることは出来ません。

 

そして、3本目のジャンボちゃんも、

案の定のメスでしたが、案の定とお話ししたのは、天然のとらふぐは、オスとメスで成長のスピードが異なるので、ジャンボちゃんの殆どは、メスなのです。

 

卸し終えたら、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いしてくれたものを、

自分が手直しをし、

洗い上げたら、

真由美さんが拭き上げてくれ、

ふぐの仕込みが終わりました。

 

また、今日は、先程お話ししたように、“昼特”の御席があり、

お馴染みさんということで、カウンターに御席を用意したのですが、このような準備をしておいたのは、昨日の鱧、今日のとらふぐ、生の本鮪を使ったすっぽん鍋仕立てのしゃぶしゃぶを、コースのメインとしてお出しするためでした。

 

その料理は、

このようなもので、或る意味、掟破りと言っても過言ではないもので、お客様にお出しするのは、初めてのことです。

 

初めてとは言っても、経験済みの自分としては、その美味しさの虜ゆえ、万を持してのご提供に嬉々とし、その仕立て方と、コースの料理内容などについては、別の機会にお話しさせて頂きます。

 

そして、夜の営業が終わったら、

明日は、バスの団体のお客様の御席があるので、

器出しなど、

その準備をし、

休み明けの一日が終わったのでした。

 

☆★☆ デパ地下デビュー in 静岡伊勢丹

4月30日(月)に、

【静岡伊勢丹】地下の食品売場の【商工会チャレンジショップ アレモキッチン/コレモストア】で、当店の『西京漬』と『鰯の丸煮』を販売します。お時間の許す方は、是非ご来店下さい。

早出の休日出勤手当は、生の本鮪の鉄火丼

定休日の今日は、早めに仕込みを終わらせたかったので、

6時前に、厨房に行きました。

 

仕込みというよりは、明日のお弁当用の準備が中心で、焼物のサーモンの西京漬に串を打ったり、

冷凍庫から、

仕込み済みのお弁当用の鶏の唐揚げを、冷凍庫から出しておき、糠漬用の大根、胡瓜、人参を、

糠床に、

漬けておきました。

 

そうこうすると、女将兼愛妻(!?)の真由美さんも、厨房に来てくれ、

生の本鮪の南蛮漬やお新香を、カップに盛り付けたら、

揚物の鯵に、新挽粉をつけてくれました。

 

仕込みというか準備を終えた自分は、お腹も空いたので、普段なら滅多に食べることのない朝御飯を食べることにし、早出の休日出勤手当ということで、

塩釜産の生の本鮪の赤身と中とろで、

鉄火丼を作り、

あっちゅう間に、平らげたのですが、真由美さんの分がなかったのは、朝御飯を食べたからで、少しばかり残念そうな面持ちで、鉄火丼を眺めており、どこかで、手当を出さないわけにはいきそうもありません。

 

その後、真由美さんは、

折を並べてくれ、自分は、洗い物をし、

玉子焼の鍋など、お弁当用の道具類を用意したら、

最後に、

白御飯用の白米と、

お弁当の昆布御飯用に、白米、押麦、もち米を合わせたものを研ぎ、早出の休日出勤が、終わったのでした。

 

結果的に、4週連続で休日出勤となり、来週の定休日は、どうなるかは分かりませんが、再来週の30日の休日出勤は、決まっており、休日出勤というより、出張と言うべきものです。

 

その出張については、明日お話しさせて頂きます。

 

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毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。

 

次回は、5月3日(木)の予定です。

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放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。

平成30年3月の鮪(まぐろ)コレクション

4月になりましたが、今日のお話しは月1恒例の鮪コレクションで、いつものように、東京・築地から入荷したもので、全て生の天然の本鮪です。

 

鮪コレクションは、前月の回想録のような側面もあり、3月は、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、“7泊8日の旅行”に出掛けたりしたこともあったので、いつもの月以上に、いろんなことを思い出さざるを得ませんでした。

 

そんなことはさておき、3月最初に入荷したのが、

宮城県塩釜産で、この次が千葉県銚子産でしたが、

魚体も小さく、お客様にお出し出来るものとしては、ギリギリのレベルで、一刻も早く使い切りたいものだったこともあり、この場を借りて、お詫びさせて頂きたいくらいです。

 

というのも、銚子産が入荷した頃は、全国各地が時化で、生の鮪に限らず、殆どの魚も入荷が少なくかったのです。

 

そんな状況だったこともあり、天候が落ち着き、入荷状況が良くなるのを祈る毎日で、そんな中で、入荷してきたのが、

今年初の外国産で、ギリシャ産でした。

 

ギリシャは、自分にとっては、比較的相性の良い産地でもあり、国内外を問わず、もっとも好きな産地の一つでもあり、少なくとも、青森県・大間、北海道・戸井をはじめとする津軽海峡の産地よりも、ずっと好きな産地でもあります。

 

 

これまでに何度もお話ししていますが、産地はあくまでも、目安の一つで、鮪に限らず、魚は個体差が全てですし、質の悪い大間と質の良い無名の産地を選ぶように言われれば、それこそ自明の理としか、言えません。

 

ギリシャ産の次も、

同じくギリシャ産でしたが、このギリシャ産は、かなり脂が乗っており、油田並みの埋蔵量でした。

 

しかも、2回目のギリシャ産が入荷した頃、お彼岸の時季であるにも関わらず、再び時化模様になって、雪が降って、魚全体の入荷が減り、暮れ並みにセリ値が暴騰し、気を揉んだ日々が、また訪れた次第です。

 

それでも、お彼岸を過ぎたこともあり、例年同様、天候も落ち着き、生のマグロ類をはじめ、魚全体の入荷も安定してきた中、入荷したのが、

千葉県・勝浦産のもので、この時季の太平洋産らしい身質のものでした。

 

そして、3月最後が、

宮崎県油津産のもので、傷こそあったものの、身質はピカイチで、年間ランキング入り候補でもあり、この油津産のものについては、こちらをお読みください。

 

3月は、天候の影響もあり、良いものと悪いものがはっきりした月だったこともあり、出来るだけ、小さめの塊で仕入れるようにしました。

 

4月になり、天候も落ち着き、魚全体の入荷も増えてきたこともあり、先月よりも、気を揉むことが少ないかもしれませんが、自然相手ゆえ、良いものが入荷するのを、期待するばかりです。

 

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一転した生の本鮪(宮崎県油津産)

今日、東京・築地から届いた生の本鮪は、

宮崎県油津産のものでした。

 

油津は、同じ宮崎県の川南と並び、大正から戦前にかけて豊漁で賑わった漁港で、鮪を語る上では、避けて通れない産地の一つで、この二つの産地を知らずして、鮪について語るのは、もぐりと言っても、過言ではありません。

 

昨日発注した時点で、鮪屋の社長に、「季凛さん好みで、年間ランキング入り確実です。」と言われたように、この時季の太平洋産のものらしく、上品な脂の乗り具合と赤身のバランスは、文句無しでした。

 

嬉々としながら、皮目を見たら、

万事休すにして、絶句・・・。

 

この傷は、延縄に掛かっている時に、鮫(さめ)によってつけられたもので、自分が通う沼津魚市場では、ヤイトと呼ばれています。

 

すぐに、鮪屋の社長に電話すると、「え゛っ!?うっかりして、そこを出しちゃいました。すみません。どうにか、使ってください。」と、言われたのですが、声色からして、確信犯ではなく、明らかなチョンボのような感じでした。

 

本心を言えば、「ふざけなるなよ!返品するから、取りに来やがれ!」と言いたいのですが、仮に言ったところで、事が収まるわけではありませんし、自然相手のものゆえ、良い時もあれば、悪い時もあります。

 

商売上の付き合いですので、お互い我慢も必要ですし、それが出来るからこそ、信頼が生まれるのであって、それが出来てこそ、一端の商売人であり、大人の対応とも言えるのです。

 

そんな鮪屋の社長との信頼関係について、お話ししたことがあるので、それについては、こちらをお読みください。

 

良い時は良い旨を、悪い時は悪い旨を伝え、その理由も聞くことで、お互いの言い分を認め、次からの仕入れに活かすのが、大事なのは言うまでもありません。

 

今日のように、チョンボみたいなこともあれば、明らかに欠陥があるような時は、発注する時点で、その旨を伝えられることもあり、以前、そのようなことをお話ししたことがあり、それについては、こちらをお読みください。

 

今日の本鮪は、あまりに良かっただけでなく、社長の誠意ある態度に怒るどころか、笑いすらでてしまう感じで、卸したところ、

案の定にして、

ポッカリと穴が開き、

向こう側の様子も、見ることが出来ました。

 

これで良しと思いきや、

反対側に、おまけが見つかり、ありゃりゃ・・・。

 

それでも、身質はかなり良かったので、クオリティ・チェックを兼ねての“お疲れちゃん♪”で、

その良さを堪能し、一緒にあるのは、

室鯵(むろあじ)の開きで、つまみにもおかずにもなる焼物は、自分にとっては、一番の肴にして、おかずでもありますが、今日の本鮪の味わいは、格別でした。

 

傷は、血合いや皮の部分が大きかったと思うことにし、年間ランキング入りの候補なのは、間違いありません。

 

 

☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★

毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。

 

4月は、5日(木)の予定です。

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放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。

ここ最近の生のマグロ類の相場

 

今朝、東京・築地から届いた鮪は、

ギリシャ産の生の本鮪で、

前回同様、ギリシャ産の生の本鮪で、部位も、全く同じ腹の真ん中よりやや下で、前回のギリシャ産については、こちらをお読みください。

 

ただ、今日のものは、脂がかなり強く、脂の埋蔵量は、油田並みと言った感じで、

夏場に入荷してくることが多いニュージーランドやオーストラリア産の生の南鮪のような脂の乗り具合でした。

 

個人的には、前回の方が好みなのですが、ここ最近は、生のマグロ類の入荷がさっぱりで、築地のセリ場に並ぶのが、数本だったり、目も当てられない状況で、セリ値も暮れ並みとのことでした。

 

鮪=刺身というイメージが、誰にでもあり、無いということが考えられないものでもあります。

 

時化が続いて、水揚げがなくても、外国産のものなど、何かしらの入荷があるのですが、自然相手ゆえ、致し方がないとは言え、22日(木)の高値は、

静岡産のもので、

1キロあたり、25、920円で、明くる日の昨日、23日(金)は、

さらに高く、

29,160円で、千葉県産のもので、卸売りの場合、基本的には、消費税抜きの表示なのに、税込み表示になっているのは、変に気に掛かるところです。

 

静岡と千葉とありますが、推測ではありますが、それぞれの産地は、下田か、銚子だと思います。

 

マグロ類は、えらとはらわたが抜かれた状態で入荷し、それを仲買人が卸してから、塊にして売るのですが、この時点で、3分の1近くがなくなり、単価としては、30%近く上乗せされるので、30,000円くらいになってしまいます。

 

塊から、血合い、皮などを取り除き、柵取りすると、さらに3割くらい無くなってしまうので、35,000円くらいになるのですが、あくまでも、原価レベルですので、仲買人の利益などを考えると、実際には、40,000円くらいのものにならざるを得ないのです。

 

それを切身にすると、一切れあたりの原価は、1,000円を超えてしまい、お客様でお出しする時は、2,500円くらいにしないと、採算が取れなくなってしまいます。

 

また、部位によっても値段も変わるのですが、話が複雑になってしまうので、ここでは、あえて言及していないのを、承知しておいてください。

 

鮪屋の取引先である料理店や鮨屋などの多くは、あちらこちらで、仕入れることはせず、余程のことがない限り、同じ鮪屋で仕入れるので、ある程度の定価みたいなものがあり、相場によって、仕入れ値が変わることはありません。

 

ですので、鮪屋もある程度のところまでは我慢し、時には、仕入れを割って売ることもあるのですが、そういうことが出来るのも、お互いの信頼に基づいているからなのです。

 

天候不順ゆえ、こうなってしまっているのですが、水産資源の枯渇により、水揚げが少なくなりつつあり、一筋縄ではいかない側面もあるのですが、お彼岸も明け、天候も落ち着きそうなので、安定した入荷を期待するしかありません。

 

そんな思いの中、

ハイボールで喉を潤した後、熱燗で、

ギリシャ産の本鮪のクオリティ・チェックを兼ねて、“お疲れちゃん♪”と相成った次第でした。

 

【豆苗の再生栽培は、どうなったか・・・?】

豆苗の再生栽培を始めて、11日目となり、

相も変わらず、

順調に育っており、収穫も間近な気配です。

 

今年初の外国産の鮪は、ギリシャ産の生の本鮪

今朝、

宅配便で、

東京・築地から、生のまぐろが届きました。

 

中を開けると、昨日発注したように、

ギリシャ産の生の本鮪が入っており、今年初の外国産のものです。

 

自分にとっては、もっとも好きな産地の一つで、これまでにも、何度も仕入れたことがあり、それこそ“ババ”を引いたことがありません。

 

ところで、ギリシャが、正確な表記らしいのですが、ギリシヤのような気もするし、ギリシア、それともギリシァ・・・!?

 

そんなことはともかく、一般の方には、ギリシャ産の生の本鮪と言うと、ピンと来ないかもしれませんが、ギリシャに限らず、地中海では、各地で水揚げがあり、スペイン、クロアチア、トルコなどでは、養殖もされており、本鮪を語る上では、地中海は、素通り出来ないのです。

 

青森県の大間、竜飛(たっぴ)、三厩(みんまや)、北海道の戸井などの津軽海峡なんぞ何処吹く風で、ギリシャと聞くと、小躍りしたくなるくらいなのです。

 

これまでにも、何度もお話ししているように、産地はあくまでも目安に過ぎず、有名な産地だからと言って、全てが良い鮪とは限りません。

 

巨人は球界の盟主かもしれませんが、毎年ペナントレースの覇者とならないのと、全く同じことと思って頂くと、分かりやすいと思います。

 

しかも、先週から時化続きで、本鮪をはじめとする鮪の入荷が芳しくなく、一昨日の水曜日が、築地の休市日という条件が重なり、気を揉んでいたのですが、「季凛さん好みのギリシャを、セリ落としました。(目方)は、どれくらい?」という鮪屋の社長の言葉どおり、

袋から取り出すと、神話の国からやって来ただけあり、神々しい姿が現れました。

 

社長の言葉通りのものであるだけでなく、年間ランキング入りが、必至のレベルで、ギリシャ産の生の本鮪が入荷するのは久々で、3年か4年振りのことです。

 

ただ、去年の2月の終わりに、

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同じ地中海のキプロス産の生の本鮪が入荷したことがあり、それについては、こちらをお読み下さい。

 

鮮度も良く、血合いの色は、

鮮やかな赤い色をしていました。

 

部分としては、腹の真ん中より、やや下の部分ですので、

小さいながらも、大とろもあり、

そこを外してから、

中とろと、

赤身に分けておきました。

 

筋の部分は、

スプーンで、

こそげ取り、

鉄火丼にして、

クオリティチェックを兼ねて、

食したのですが、予想通りの美味しさに、完食。

 

ちなみに、鉄火丼は、酢飯の上に鮪の切身を乗せたものですが、白御飯の上に乗せたものは、鮪丼で、醤油などの調味料で味付けをしたづけの鮪を乗せたものは、東丼と呼ばれています。

 

東丼の語源は、づけ鮪の赤い色で、覆われた丼を上から見たときの様子が、東の空から上る朝陽に似ていることによります。

 

そして、今夜のふぐ料理の先付で、

大とろの部分をお出ししましたが、メインでふぐ料理のふぐ刺は、

月曜日に入荷した三重産の“ジャンボちゃん”こと、超特大の天然のとらふぐ(天然)で、ギリシャ産の生の本鮪&ジャンボちゃんの共演に、自分はお客様になりたい気分でした。

 

地中海で本鮪が水揚げされるようになると、春を感じる自分ですが、春と言えば、各地でジャンボちゃんの水揚げされることも多いので、そういう意味でも、春うらら・・・♬

 

【豆苗の再生栽培は、どうなったか・・・?】

現在、豆苗の再生栽培に取り組んでいますが、16日の今日で、

3日目です。

 

相変わらず、

丈はそのままですが、

新芽がチラホラしてきました。娘がやった時、4日目あたりから、伸び始めたような記憶があり、明日辺りから、成長の気配がうかがえるかもしれません。

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