平成30年3月の鮪(まぐろ)コレクション
4月になりましたが、今日のお話しは月1恒例の鮪コレクションで、いつものように、東京・築地から入荷したもので、全て生の天然の本鮪です。
鮪コレクションは、前月の回想録のような側面もあり、3月は、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、“7泊8日の旅行”に出掛けたりしたこともあったので、いつもの月以上に、いろんなことを思い出さざるを得ませんでした。
そんなことはさておき、3月最初に入荷したのが、
宮城県塩釜産で、この次が千葉県銚子産でしたが、
魚体も小さく、お客様にお出し出来るものとしては、ギリギリのレベルで、一刻も早く使い切りたいものだったこともあり、この場を借りて、お詫びさせて頂きたいくらいです。
というのも、銚子産が入荷した頃は、全国各地が時化で、生の鮪に限らず、殆どの魚も入荷が少なくかったのです。
そんな状況だったこともあり、天候が落ち着き、入荷状況が良くなるのを祈る毎日で、そんな中で、入荷してきたのが、
ギリシャは、自分にとっては、比較的相性の良い産地でもあり、国内外を問わず、もっとも好きな産地の一つでもあり、少なくとも、青森県・大間、北海道・戸井をはじめとする津軽海峡の産地よりも、ずっと好きな産地でもあります。
これまでに何度もお話ししていますが、産地はあくまでも、目安の一つで、鮪に限らず、魚は個体差が全てですし、質の悪い大間と質の良い無名の産地を選ぶように言われれば、それこそ自明の理としか、言えません。
ギリシャ産の次も、
同じくギリシャ産でしたが、このギリシャ産は、かなり脂が乗っており、油田並みの埋蔵量でした。
しかも、2回目のギリシャ産が入荷した頃、お彼岸の時季であるにも関わらず、再び時化模様になって、雪が降って、魚全体の入荷が減り、暮れ並みにセリ値が暴騰し、気を揉んだ日々が、また訪れた次第です。
それでも、お彼岸を過ぎたこともあり、例年同様、天候も落ち着き、生のマグロ類をはじめ、魚全体の入荷も安定してきた中、入荷したのが、
千葉県・勝浦産のもので、この時季の太平洋産らしい身質のものでした。
そして、3月最後が、
宮崎県油津産のもので、傷こそあったものの、身質はピカイチで、年間ランキング入り候補でもあり、この油津産のものについては、こちらをお読みください。
3月は、天候の影響もあり、良いものと悪いものがはっきりした月だったこともあり、出来るだけ、小さめの塊で仕入れるようにしました。
4月になり、天候も落ち着き、魚全体の入荷も増えてきたこともあり、先月よりも、気を揉むことが少ないかもしれませんが、自然相手ゆえ、良いものが入荷するのを、期待するばかりです。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、
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