本鮪(まぐろ)など、生の鮪を滅多に使わなくなった理由
日本料理の華と言えば
刺身です
刺身と言えば
多くの人が
鮪(まぐろ)と答え
さらに、鮪の中でも
王様的なのが
本鮪です
以前は、よく使っていた
生の本鮪を使わなくなってから
かなりの時間が経ちましたが
今日、久々に
使いました
2026年3月31日
Vol.4867

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から戻ると
ふぐのぼり君が
やってきました

「おはよう、親方🐡
この中身は・・・?」
「おはよう🐡
生の本鮪だよ」
「生の本マグロって
大間が有名だけど
これは、どこ産?」
「沼津産だよ
っていうか
正確な言い方をすると
漁場、要は
獲れた場所が
伊豆七島方面で
水揚げ地が
沼津なんだけどね」
「へぇ~
そう言えば
刺身にマグロを
使っているのを
殆ど見たことがないけど・・・」
「目近鮪(メジマグロ)とか
黄目近(キメジ)みたいなのは
使うけど
成魚の鮪は
種類に関係なく
もう何年も
使っていないよ」
メジマグロとは
本鮪の幼魚で
キメジとは
黄肌鮪(キハダマグロ)の
それです
「使っていない
ってことは
使っていたこともあるの?」
「あるよ
だから


「今、読んだら
前には
豊洲とか築地から
仕入れていたんだね」
「あと、川崎の北部市場からも
仕入れていたよ」
「仕入れ先は国内でも
産地は
日本国内だけじゃなく
海外の産地も
あったんだね」
「そうだよ」
「で、今日のは
沼津で仕入れたの?」
「いや、仲良くしている
問屋の仲買人さんから
もらったんだよ

だから、仕入れたわけ
じゃないんだよ」
「もらいもの
ってことは
どんな状態か
分かんないの?」
「脂は薄いって
言われたけど
開けてみないと
分かんないね」
「早く見ようよ
気になるじゃん」
ということで
袋から出すと
こんな感じでした

「背の真ん中より
下の部分なんだけど
元の魚体そのものが
脂が薄いから
真っ赤っかだね」
「それこそ

THE赤身
って感じじゃん」
「そうだよ
個人的には
こういうのが好きだから
嬉しいし
脂が無いから
色変わりも遅いよ」
「遅いってことは
どれくらい
色持ちがいいの?」
「この感じだと
土曜日か日曜日くらいまでは
変わらないはずだよ」
「そんなに
持つんだぁ」
「魚自体も
昨日、水揚げされたばかりで
新しいからね

上の部分と

下の部分に分けると

中の部分と
外側の部分の色が
違うでしょ?」
ちなみに、上の部分を
天(てん)パネと呼び
このように
切り分けることを
天パネを取るとか
天をはねると
言います
「バッチリ分かるね」
「新しいと
芯の部分は
空気に触れると
色が出るんだよ」
「へぇ~
それはそれとして
マグロ=刺身なのに
どうして
親方は使わなくなったの?」
「色んな漁師と知り合いになって
色んな魚をもらったり
知らない魚を
仕入れるようになって
仕入れては使う
使っては仕入れるの
サイクルを早めたら
地物の良さを
再認識したんだよ」
「それだから
この何年か
珍しい魚が
ブログとかSNSに
出て来るように
なったんだね」

その後、血合いと

血合いと
皮を外し

皮は、焼いてから
出汁を取るのに使い

血合いは
開いてから
日本酒と醤油を同割にしたものに
漬け込んだのち

軽く干してから
焼き

濃厚な美味しさを
堪能しました
生の本鮪の美味しさは
文句のつけようが
ありません
ただ、沼津魚市場で
水揚げされたり
近隣から入荷する地物は
鮮度という
時空を超えたものゆえ
その魅力を知った以上
自分にとっては
王様と言える生の本鮪も
脇役にしか過ぎないのです
二度寝したのち、休日出勤
毎週土曜日が完全オフの
沼津魚市場ですが
火曜日も月に
何度か休みがあるので
注意が必要しなくては
なりません
2026年3月30日
Vol.4866

「おはよう、親方🐡

休みなのに
まぁまぁ早くね?」
と、ふぐとらちゃん
「おはよう🐡
明日の仕込みがあるからね

たださぁ
起きたのは
3時半前だったんだよ」
と、言うと
「もしかして
サボって
市場に行かなかった
とか・・・?」
と、訊かれました
「いやいや
ここ最近
ほぼほぼ毎週火曜日が
市場が休みだから
最初は行くつもり
だったんだよ
たださぁ
明日は年度末だから
行く前に
市場のカレンダーを見たら

やってるのが
分かったんだよ
念のため

別のカレンダーも確認したら
明日は開いているから
行かないで
二度寝したんだよ」
「マジで!?」
「今朝の場合
早起きして、損なのか
二度寝して、得なのか
どっちとも
言えないけど
市場へ行っての
休日出勤よりは
楽だから
得だとは思うよ」
「う~ん
ややこしい・・・
明日はやっている
ってことだけど
逆に、休みなのに
行っちゃった
ってことある?」
「それは無いけど
あったとしたら
くたびれ損だから
それこそ大損だね」
「確かに、そうだね」
こんなやり取りを終え
仕込みを始めたのですが
これ以上、書くと
エネルギーを消費するので
止めることにし
もう一つ得を
させてもらいます
フライ用のミニサイズの金目鯛(キンメダイ)は、通称“天竜金目”
フライ用の金目鯛は
あえて小さいものを
使うことにしています
今朝、仕入れた
金目鯛は
500グラム未満の
ミニサイズでした
2026年3月29日
Vol.4865

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
このキンメダイ
ちっちゃくね?」
と、ふぐゑびすさんが
訊いてきました
「おはよう🐡
フライにするから
このサイズが
使いやすいし

2,7キロで
8枚だから

1枚が
3~400グラムだね」
「沼津の市場で
仕入れたってことは
伊豆半島とか伊豆七島で
獲れたキンメなの?」
「いやいや

愛知県蒲郡の
大王丸の水揚げの魚で

天竜金目鯛
(てんりゅうきんめだい)
とも言われているんだよ」
「そうなんだぁ
コンテナがあるってことは
わざわざ愛知から
持って来たってこと?」
「そうだよ

その時次第だけど
週に2回とか
持って来るかな

今日で500キロだね」
「あっちには
市場がないの?」
「そりゃ、あるさ
だけど、伊豆半島の付根だから
沼津の方が
高い値段が
付きやすいこともあって
わざわざ持って来るんだよ」
「かなり距離あるんじゃね?」
「片道200キロって
大王丸の親方に
訊いたことがあるよ」
「ヤバっ
往復で400キロって
かなりの距離じゃん!」
「そうだよ
魚の値段は
産地っていうか
水揚げ地で左右されるからね
そこまでしても
持って来る価値が
あるってことだよ」
「もしかして
沼津には
ブランド力があるってこと?」
「そうだね
東京からも近いし
伊豆半島そのものが
観光地としては
メジャーだし
伊豆箱根って
呼ばれているぐらいに
トップブランドの箱根と
コンビだからね」
「富士の隣だから
そこまでとは
思わなかったよ」
「それに、沼津は
干物の全国シェアも
凄いんだけど
どれくらいだと思う?」
「いきなり言われても
わかんないよ~」
「加工業者
要は、生産量も
減ったけど
約4割だよ」
「マジでヤバっ
ざっくり半分じゃん!」
「そうなんだよ」
「魚の町って
言えるじゃん
そんなら、親方が
よく言ってる
魚菜食文化の日本料理を
支えてくれている
漁港になるんじゃね?」
「そうだよ
蒲郡の漁師だけじゃなく
いろんな所から
漁師が来てくれるからね」
「例えば?」
「マグロ船だと
九州、紀伊半島、三陸
御前崎、浜松・舞阪だね
金目鯛だと
蒲郡、伊豆半島
伊豆七島ってとこかな
あと、地元の旋網
トロール漁に
定置網漁の漁師だと
東伊豆からも来るからね」
「そこで
色んな漁師と
知り合いになっている親方も
近い将来
全国区になるんじゃね?」
「なったら
ふぐゑびすさんも
全国区のゆるキャラじゃん!」
「なんか、ヤバ過ぎ!」
「地方の料理人だからこそ
魚菜食文化を支えてくれる漁師の
応援団として
声を出す意味があるんだよ」
「年がら年中
そう言ってるもんね」
「そうだよ
しっかり覚えておいてよ!」
「はぁ~い♬」
ということで
今朝の金目鯛は

鱗(うろこ)を取り

水洗いをしたのち

三枚に卸しました

頭と中骨は
下処理をしてから

出汁を取るため
焼いておきました

「完璧なくらい
キンメダイを
使いこなしているね」
「当たり前じゃん
漁師が命を懸けて
獲って来た
命ある食材だよ
いい加減には
出来ないからね」
「素晴らしい👏」
ということで
先程お話ししたように
金目鯛はフライ用で
明後日の会席料理で
お出しします

「明日は休みだから
明後日用の器出しも
今日のうちに
やったんだね
そんじゃ、また明日🐡」
by ふぐとらちゃん
法事料理の刺身は、地物の鯔(ぼら)入りの三種盛り
今日は、法事の御席があり
その会席料理の刺身は
昨日の鯔(ボラ)を入れた
三種盛りでした
2026年3月28日
Vol.4864

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認(したた)めます
「おはよう、親方🐡

これって
昨日仕入れたボラじゃね?」
と、熱血君が
訊いてきました
「おはよう🐡
そうだよ


どう?」
と、自分
「どうもこうも
んまそぉ🤤
皮目が赤いのに
食欲がそそられるね
この他には
何盛付けるの?」
「〆鯵(しめあじ)に

湯葉なんだけど
今、盛付けるまで
待っててくれる?」
「はぁ~い♬」
ということで
盛付けたのが
こちらです

「こんな感じだけど
どう?」

「んまそぉ~、マジで🤤
〆鯵のアジは
どこのなの?」
「鯵は、由比だけど
沼津の魚市場で
仕入れたのだよ」
由比とは
桜海老で有名な
静岡市の漁港です
「湯葉もあるから
オール地物じゃないんだね」
「そう言われると
何だか口惜しいけど・・・」
「負けず嫌いの
親方らしいね(笑)」
「でも、湯葉は
ノーカウントだけど
鯵は沼津の市場で
好みの鯵を選んだから
良しとするさ」
「この刺身は
今日の法事用
って聞いているけど
どんな献立なの?」
「こんな感じで

全8品」
「肉料理もあるのが
いいんだけど
これだけじゃ
分かんないから
写真を頼むね」
「言われると思ったよ
その時に
撮っていくから
お客さんが
来るまで
大人しくしていてよ」
「はぁ~い♬」
その後
準備を終えると
ご予約時間となり
お客様がご来店され
料理を出し始めました
ということで
順を追って
一つずつ
料理をお話しします
◆先付(さきづけ)
葉血引(はちびき)の南蛮漬

◆小鍋
すき焼

すき焼は
お客様が着席されたら
お出しし
火を点けました
すき焼に欠かせない卵は
温泉玉子です

◆揚物
二種盛り

さばふぐの唐揚げと
海老の彩り揚げです
◆刺身
三種盛り

◆食事
ひじき御飯

会席料理では
最後に食事(ごはんもの)を
お出しするのですが
贅沢ランチ
言ってみれば
昼メシなので
刺身と共に
お出ししました
◆焼物
鰤(ぶり)の西京焼

◆蒸し物
鱧(はも)しんじょう蒸し

鱧は夏の食材ですが
各地の定置網で
水揚げされた鱧で
仕込んだものです
◆デザート
マンゴーのアイス

以上、全8品です
この品数は
通常のランチメニューと
変わりません
すき焼も入っているので
ランチメニューよりも
高くなっています
ここでは
あえて金額を
お話ししません
というのは
その時の仕入れ状況
特に、刺身の内容に
違いがあるからです
なので、詳しいことについては
直接、お問い合わせ下さい
活〆状態の地物の鯔(ボラ)
今朝、仕入れた
地物の鯔(ボラ)は
水揚げ直後で
虫の息状態でしたので
活〆にして
持ち帰って来ました
2026年3月27日
Vol.4863

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認(したた)めます
「おはよう、親方🐡

これって
ボラだよね?」
と、熱血君が
訊いてきました
「おはよう🐡
そうだよ
今朝、市場に行ったら
地元・西浦の定置網の
冨久豊丸(ふくほうまる)が
水揚げをしていたんだけど

コンテナの中に
鯔(ボラ)が
満タンで

死後硬直真だけじゃなく

動いているのも
結構いたんだよ

良さそうなのを
選んで
計量したら

速攻で、えらを抜いて

氷入りの海水で
冷やし込んでいる間に
車に戻り
包丁を持って来たら

頭の付根に包丁を入れて
神経を抜いたんだよ」
「活〆って
ことじゃね?」
「そうだね」
「さっき満タン
って言ったけど
あのコンテナに
どれくらい入っていたの?
「15キロとか

10キロぐらいの山が

あったから

全部で200キロ弱って
感じだね」
「ってことは
何匹なの?」
「自分が選んだのが
1キロだから
200本だね」
「へぇ~♬」
「この漁師ほどじゃないけど

今朝は

他の漁師も

少しずつ
持って来ていたよ」
「こんだけあるってことは
ボラの時季なの?」
「時季とか旬って
人間が勝手に
言っているだけで
獲れた時が
旬だと
自分は思うんだよね」
「そっかぁ~」
「そもそも
鯔は唐墨(からすみ)の
親みたいなイメージあるけど
唐墨、要は卵巣が
大きくなるのは
秋から冬で
産卵の後は
身が痩せていて
これからの時季
身が肥えるから
味は良くなるよ」
「期待大じゃん!」
こんなやり取りをしながら

卸した鯔の身が
こちらで
刺身でお出しします
「新しいから
身が透き通っているね

んまそぉ🤤」
「さっき、つまんだけど
想定内の
美味しさだったよ」
「おぉ~👏
ボラの刺身って
あんまり聞いたことないけど・・・」
「唐墨のイメージが
強いからね
ただ、唐墨が
あんだけ美味しいから
身も十分に美味しいよ」
「同じ遺伝子だから
そもそも
美味しいに
決まっているよね?」
「そうだよ
ただ、河口にいる鯔は
川に入ることがあるから
身に臭みがある場合が
あるんだよ」
「だから、ボラは
臭いなんて
言われるんだぁ」
「どんな魚でも
食べてから
文句言えよ
って、いつも思うよ」
「なるほどね~」
ホームグランドの
沼津魚市場は
漁港が併設されているので
レア魚やマイナー魚が
水揚げされます
珍しいからと言って
美味しくないわけでは
ありませんし
美味しいとも
限らないのです
熟成ということが
もてはやされていますが
鮮度という時空に
かなうものはありません
そして、鮮度バリバリの魚を
自らの想いで
料理に仕立てることが
出来るのは
地方の料理人の
最大の特権です
それが為せるのも
魚菜食文化の
日本料理を支えてくれる
多くの漁師がいるからで
彼らの代弁者として
声を出し続けるのが
自分の使命に
他なりません
瓶詰めした【ぽん酢】の蓋に、ラップをする理由
【ぽん酢】は
瓶詰めの際
蓋にラップをしてから
冷蔵保存するのですが
それには
いくつかの理由があります
2026年3月26日
Vol.4863

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認(したた)めます

当店謹製の【ぽん酢】を見た
熱血君が
訊いてきました

「こんだけ
果肉とか種があると
濾すのが
大変じゃね?」
「いや、濾すんだけど

ざるを重ねて

完全には

濾さないよ」
「濾しきれないのに

果肉とかが
混ざったままで
使うの?」
「この時点で
完全に濾すと
時間ばっかり
掛かっちゃうから

ボトル詰めまでしといて
使う直前に
キッチンペーパーを使って
完全に濾すんだよ」
「このまま使うには
不都合だし
変なクレームがあったら
面倒だなぁ
って思っていたんだけど
それなら
安心したよ

蓋のところに
ラップをしてあるのは
どうしてなの?」
「いくつか
理由があるから
ひとつずつ言うね」
「はぁ~い♪」
①液漏れ防止
ラップを使うと
ボトルと蓋の隙間が埋まって
倒れた時の
液漏れを防ぐため
②蓋のベタつき防止
中の【ぽん酢】が
直接、溝に触れないことで
蓋のスムーズの開け閉めを
可能にするため
③酸化と乾燥の防止
空気に触れる面積を
最小限にすることで
酸化と乾燥を防止し
密閉によって
味の劣化を防ぐため
④衛生面の維持
複雑な形状をしている
蓋の裏側は
雑菌が繁殖しやすいため
中身を直接触れさせないことで
衛生な状態を
長く保つため
「こんなところかな👆」
「へぇ~
ただ、蓋をすれば
いいんじゃないんだね」
「そうだよ
手作りだし
ケミカルフリーだから
かなり神経を使うね
安心、安全なんて
言い方は好きじゃないけど
それが
一番大事だし
【ぽん酢】は
うちの看板のふぐ料理には
欠かせないから
どうしても
力を入れちゃうよね」
「っていうか
何でもかんでも
力入れているようなのは
気のせい?」
「手抜きは
嫌だからね」
「こんだけの量だと
どれくらい持つの?」
「その時のふぐ料理の
出方次第だよ」
「そっかぁ
じゃ、親方の希望は?」
「希望っいうか
欲にはキリがないから
そこはねぇ・・・
まぁ、ふぐ料理じゃなく
オンラインショップで
ガンガン注文が
入ってくるのでも
いいけどね」
「そっかぁ~
ふぐ料理&お取り寄せの
二刀流なんて
日本料理界の
大谷になれんじゃね?」
「冗談は結構ですので
この際、ご注文なんて
いかがでしょう?」
「一気に
畳み掛けられちゃったよ
商売、上手いねぇ」
「いやいや
ガンガン売れるまで
そのお言葉
お待ち下さい(笑)」
「商売繁盛
お祈り致します!」

【ぽん酢】に限らず
当店の料理は
100%にかなり
近い程度で
手作りしています
手作りするのは
料理人としての基本で
手作りすることによって
食材を料理にすることが
出来るという
料理人のあるべき姿な
刺身用の真河豚(マフグ)を、あえて冷凍しておく理由
ふぐと言えば
一般的に、とらふぐですが
この時季は
他のフグ類を
スポット的に仕入れることも
しばしばです
2026年3月25日
Vol.4862

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認(したた)めます

今朝、沼津魚市場で
仕入れた魚です
① 真ふぐ
~熱海・網代(あじろ)産~

②葉血引(ハチビキ)
~下田産~

③金頭(カナガシラ)
~沼津産~

網代、下田も
沼津から
離れていますが
漁師が直接持って来るので
地物と言っても
間違いとは
言えません

「おはよう、親方🐡
この一か月くらい
今日のマフグみたいに
トラフグじゃない
フグ類を仕入れること
多くね?」
と、ふぐのぼり君が
訊いてきました
「数は多くないけどね
一日に
1本とか2本だけどね
毎年、春先になると
地元とかの定置網で
水揚げされるんだけど
網代が多いね
沼津も熱海も
県内だけど
沼津は駿河湾で
網代は相模湾に
面しているから
海としては
別ものになるね」
「確かに、そうだよね」
「網の大きさにもよるけど
網代は
色んな魚がいるよ

今朝なんて

真鯛(マダイ)が
うじゃうじゃいたしね」
「ヤバっ!
マフグは活〆みたいだけど
刺身にするの?」
「そうだね
刺身用なんだけど
すぐに使わないから

真空パックして
冷凍しておくんだよ」
「そんなことしないで
使った方が

いいんじゃね?」
「さっきも言ったし
今日もだけど
数がまとまらないから
スポット的に使う魚なんだよ」
「スポットってことは
ふぐ料理のコースには
使わないってこと?」
「そうだよ
ふぐのコースは
天然のとらふぐオンリーだからね」
「こういうフグも
トラフグみたいに
薄造りにするの?」
「いや、皮目を炙って
出すんだけど

このふぐは
しょうさいふぐ
なんだけどね」
「こういうふぐ刺も
いいじゃん、いいじゃん♬
冷凍してあるってことは
前もって言えば
食べられるの?」
「即答は出来ないよ
魚が切れた時の
非常用の魚だからね
ただ、在庫が
しっかりあれば
そこは平気だよ」
「なるほど~」
「機会がございましたら
ご注文
熱烈歓迎で
お待ちしています」
「商売上手だねぇ(笑)」
今朝のように
マフグ、ハチビキ
カネガシラを
仕入れることが出来るのは
自分で沼津魚市場に
出向いているからです
そういうメリットを
最大限に活かすことで
魚菜食文化の
日本料理の魅力を
伝えることが出来ます
さらに、それは
日本料理を支えてくれる
漁師の代弁者として
声を出し続けるという
自分の使命に
他なりません

「真由美さ~ん
草むしり
お疲れ様~♬」
by 熱血君
※真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです
濃厚、かつクリーミーな地物の眼仁奈(メジナ)の白子
夕席もランチも
コース料理が基本なので
最初の料理として
先付(さきづけ)を
お出ししています
先日お出しした先付は
魚料理が好きな方には
嬉しい一品でした
2026年3月24日
Vol.4862

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認めます

「ねぇ、親方🐡
これって
白子だよね
魚はなんなの?」
と、ふぐゑびすさんが
訊いてきました
「何だと思う?」
と言うと
「そういう訊き方って
親方らしいねよ」
と、半ば呆れ顔
「そう!?(笑)

金曜日に
仕入れた地物の
メジナだよ

活〆にして

持って来たのだよ」
ちなみに、ホームグランドの
沼津魚市場では
クシロと
呼ばれています
「あん時のなんだぁ

腹パンパンで
デカい白子が入ってたのを
思い出したよ」
「そうだよ

魚の目方は
1,5キロだったけど

パンパンの白子で
量ってみたら

320グラムだったんだよ

全体重の2割が
白子なんて
それこそ
泳ぐ生殖腺だね」
「ヤバっ
これが、他の生き物だったら
とんでもないじゃん」
「まぁね」
「で、どうやって
仕込んだの?」
「適当な大きさに
包丁したら

軽く水洗いして

薄口しょうゆ、日本酒
みりん、赤酒、塩で
味をつけた一番出汁に
白子を入れて
沸き立たせないよう
弱火で煮ただけだよ」
「そんだけなの!?」
「鮮度がいいから
薄味で十分だし
じゃないと
白子の濃厚な味と
クリーミーな食感が
味わえないからね」
「濃厚でクリーミーかぁ
んまそぉ・・・🤤」
「風味付けに
生姜のせん切を
入れてあるよ
鮮度はいいけど
内臓だから
味のアクセントは
必要だからね」
「もう余分なこと
言わないでくれるかなぁ」
「そうだね」
「で、白子は
どんなコース料理に
出したの?」
「ランチとか
夜の会席料理の
先付(さきづけ)だよ」
「え゛っ
ランチでも
食べられるなんて
超贅沢じゃん」
「贅沢かどうかは
分かんないけど
鮮度がいいうちに
お客さんに出さなきゃ
意味ないじゃん
こういうのが出来るのも
魚を丸ごと1枚で
仕入れるから
出来るからだよ」
「そっかぁ」
「それだけじゃなく
丸で仕入れるから

アラの部分も
焼いてから
出汁を取ることも出来るし
捨てるのは
鱗(うろこ)とか
内臓の一部だけなんだよ」
「捨てるとこが無いなんて
凄っ!」
「命あるものだよ
最後まで
全部を使い切ることが
食材への感謝だからね
この考えを
マクロビオティックだと
一物全体(いちぶつぜんたい)
って言うんだよ」
「マクロビって
玄米菜食だけ
じゃないんだぁ」
「厳密に言えば
マクロビではないけど
あんまりガチガチだと
食べる楽しみが
無くなっちゃうからね」
「そうだよね
ブログの最初の方にも
書いてあるけど
マクロビベースの
身体に優しい
美味しい日本料理
が、親方のスタイルだもんね」
「アラだって
天然の魚だから
上品な味わいなんだよ」
「1枚の魚が
刺身、出汁、煮物に
なるなんて
魚も嬉しいだろうね」
「それもだけど
そういう命あるものを
命懸けで
獲ってきてくれる漁師にも
感謝が必要じゃん」
「あぁ、確かに
自分で行ってこいなんて
言われても
無理だしね」
「魚菜食文化の
日本料理を支えてくれる
漁師の代弁者だから
声を出し続けて
応援するんだよ」
「何度も聞いた台詞だけど
素晴らしいねぇ、親方」
「そんなヨイショしても
白子は食べられないよ
予約のお客さんの分で
終わっちゃったから
無理ゲーだよ」
「ありゃりゃ・・・
で、今度
メジナを仕入れるのは
いつなの?」
「決まってるわけないじゃん
他に使いたい魚があれば
仕入れないし
いつでも
眼仁奈があるとは
限らないからね」
「そっかぁ」
「こういう出たとこ勝負
みたいなのが
市場へ行ってる
醍醐味だしね」
「じゃあ、今日食べることが
出来たお客さんは
ツイているってこと?」
「そうだね」
「裏山C~」
時季の時に
美味しい食材を
味わえるのが
日本料理の一番の
魅力の一つです
その魅力を伝えながら
漁師の代弁者として
声を出し続けるのが
自分の使命に
他なりません

「夕飯がそばだから
天ぷらを揚げたんだって
ズルくね!?
そんじゃ、また🐡」
by ふぐのぼり君
お墓で見つけた珍百景
昨日は、千葉県まで
お墓参りに
行って来ました
そこで見た
所変われば
何とかのような光景とは・・・
2026年3月23日
Vol.4861

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認めます
「ねぇ、親方

千葉まで、お墓参り
に行って来たの?」
と、ふぐとらちゃんが
訊いてきました
「そうだよ

3時起きで
行って来たよ」
と、自分
「沼津の魚市場へ
行くよりも
早いじゃん」
「30分だけどね」
「超早っ!
誰のお墓なの?」
「真由美さんの母方の
祖父母、伯父さん
叔父さん二人の
合計5人だよ」
真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)の
ことです
「へぇ
何度も行っているの?」
「二度目なんだけど
前に行ったのは
20年くらい前だよ」
「超久々じゃん
お墓にいる5人のことは
リアルで知っているの?」
「おじいさん以外は
知っているよ
一番仲良かったのは
伯父さんで
今でも
その伯父さんの話題が
出て来るもん」
「真由美さんっていう
奥さんの伯父さんと
仲が良いなんて
珍しくね?」
「そうかもね
何度か一人で
泊りに行ったこともあるからね」
「それもレアケースじゃん」
「確かに、そうかもね
どっちにしても
今回のお墓参りは
真由美さんの親も
全然行けていなかったから
行って来たんだよ」
「行きも帰りも
親方が運転したの?」
「そうだよ
ナビもあるから
大丈夫だったけど
片道200キロ弱だから
往復で400キロだね」
「超ハードじゃん!
お疲れ様でした」
「そんな時間だから
途中で朝ごはんを
食べられるか、買えるか
分かんないから
おにぎりと揚物だけは
用意していったんだよ」
「こんな時も
作ったの?」
「30分もあれば
出来るし
コンビニとか
サービスエリアだと
5人分も用意すると
なかなかの金額だし
まぁ、あぁいう類のものは
極力避けるように
しているからね」
「さすがだね👏」
「その方が
美味しいし
安全だからね」
「で、お弁当の写真は?」
「無し!」
「珍しいじゃん」
「少しでも早く
出掛けたかったからね
その代わり
面白画像みたいなもんを
撮ってきたよ」
「さすが、ブロガー!」
「先ず、これね

供物禁止」
「え゛~っ!」
「スズメバチが
襲ってくるから
っていう理由だよ

お墓参りに行く
お墓って限られているけど
これには
ちょっとビックリ」
「お供えは
お墓には付き物だしね」
「カラスのことは
書いてなかったけど
食い散らかすから
そういう意味もあるかもね」
「カラスかぁ
そうなると
管理する方も
大変だよね」
「で、この注意書きの中に
あったのが

ガスコンロだよ

ここでお線香に
火をつけて
持って行けば
火事の心配も
ないからね」
「これを考えた人って
ヤバいくらいに
頭いいんじゃね?」
「そうだね
よく思い付いたと
感心しちゃったよ」
「他には
何かあった?」
「千葉の八千代に
お墓があるんだけど

棕櫚(シュロ)の木が
駐車場にあったのも
珍百景的だったよ」
「そうかもね
意外と、霊園とか
墓地公園には
桜が多いし
これからの時季は
SNSとかにも
よくアップ
されているもんね」
「これが宮崎とか
四国の方なら
珍しいってことは
ないんんだけどね」
「他には?」
「あえて
ここでは言わないよ」
「どうして?」
「ある数字のことで
悪く言えば
罰当たりとも
言われるかも」
「数字・・・?」
「そう、あとで
話してあげるよ」
「どうせ、親方のことだから
笑えるとか
ふざけているような
ことじゃね?」
「えへへ・・・😎」
「やっぱり~」
ここでは
お話ししませんが
興味がある方は
直接お尋ねください
お線香をあげ終えたら
休憩所で

八千代在住の伯母さんと共に
半年ぶりの旧交を温め
この時、伯母さんに
先程の数字のことを話すと
案の定の呆れ顔をされ
伯父さんとの
思い出話で
盛り上がりました
楽しい時間は、束の間で
こういう場が設けられたのも
ご先祖様のご加護のお陰です
親戚一同、これからも
元気で過ごせることを約束し
千葉を後にしたのでした

「この白子は
なんの魚かな?
そんじゃ、また明日」
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています

ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
謹製・ぽん酢用に搾った完熟橙(だいだい)
数が多く
単純な仕込みをしてくれるのは
女将兼愛妻(!?)の
真由美さん達です
そんな今日の仕込みは・・・
2026年3月22日
Vol.4860

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
志村弘信が認めます

「ねぇ、親方
これって、この間
常連さんにもらった
ダイダイじゃね?」
と、熱血君が
訊いてきました

「そうだよ
絞っている時間が無くて
やっと搾れるんだよ」
と、自分
「っていうか
こういう単純で
数が多い仕込みを
親方はやらないんじゃね?」
「・・・・・
左様でございます(笑)」
「やっぱりね」
今更ですが

橙(だいだい)は
仕込みます

道具を用意し

橙を半分に包丁したら

真由美さんと
バイトの▲¥☆さんが
搾り始めてくれました

「こういう仕事は
真由美さんの出番だね」
「・・・・・」

「 ▲¥☆さん
残業バイト
お連れ様~♬」
「・・・・・」
/ /
真由美さんも
▲¥☆さんも
聞こえてるの?
\ \
「あっ、ごめんごめん
搾るのに夢中で
聞こえなかったんだよ
ねぇ、 ▲¥☆さん ?」
「ごめんね
熱血君
私も夢中だったから~」
「っていうか
おしゃべりに
夢中だったんじゃね?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ほ~らね
女子二人が一緒だと
どうしても
こうなるんだよね、親方?」
「いや、そんなこともなく
十八番(おはこ)の
おしゃべりしながらでも
意外と
二人は仕事が早いんだよ」
「本当だ!

おしゃべりしてても
やること
やってんじゃん!」
「 しかも、二人は
中学の同級生で
部活も同じだったから
いいコンビなんだよ」
「ってことは
40年来のお友達
ってことじゃん」
「そうだよ
▲¥☆さん は
料理も上手だし
手抜きもしないで
確実に熟(こな)してくれるから
マジで助かるんだよ」
「それなら
同級生コンビは
夫婦コンビとは
別の意味で
強力じゃね?」
「そうなんだよ」
/ /
アラフィフ同級生コンビを
侮っちゃダメだよ
熱血君♬
\ \
「はぁ~い
恐れ入りました」

そんなやり取りをしながら
搾り終えた
完熟橙の果汁です

「強烈な酸っぱさを
感じる香りが
しない感じじゃね?」
「完熟っていうか
木の上で熟したから
酸味のカドが
取れているんだよ」
「へぇ~
今更だけど
親方と真由美さん達って
いくつ違いなの?」
「自分が1つ上だよ」
「ってことは
アラフィフトリオだけに
仕事も完熟の域に
入っているんじゃね?」
「いやいや
まだまだ、みんな揃って
青いよ
そう思わない?」
「女子二人にビビッて
そういうこと
言ってない!?(笑)」
「本心だよ
性別の違いはあっても
みんな若いもん👏」
/ /
あざ~っす!
\ \
と、アラフィフトリオ
揃って、返しました
「こういうコンビネーションなら
安心出来るね」
「だから、二人には
感謝だよ」
「👏👏👏」
その後、果汁は
冷蔵庫へしまっておき
ぽん酢を仕込むのは
休み明けの火曜日の予定です

「休み前でも
しっかり、市場へ
行ったんだね
そんじゃ、また明日🐡」
by ふぐとらちゃん
2026.3.22|ぽん酢 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません















