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もっとおいしいお話し

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西京焼専門店というより、メインの【佳肴季凛】 

Vol.4069

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月30日)は

西京焼専門店なのか

どうかについて

おは

西京焼を追加した会席料理について

お話しします。


「今夜のサワラといい


夕べのブリと


サーモンといい


どれもこれも

いいよね。」

と、ふぐとらちゃん。

「そりゃあ

自分が沼津の魚市場で仕入れて

仕込んだものだから

愛着もあるしねぇ。」

「愛着って、凄くね!?」

「凄いかどうかは知らないけど

気に入ったもので仕込んでいるから

そうなるよね。」

「確かに、そうかも・・・。

それよりも

この3つのうち、どれがいい?」


「自分は断然

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG2548.jpg

鰆(さわら)だね。

ただ、鰆は初夏から

秋の終わりまでは

良いのが無いからね。」


「じゃ、このサワラは?」

「これは、4月に仕込んだものだよ。

真空パックして

マイナス25度で冷凍してあるから

ほぼフレッシュ状態!」 

「そっかぁ~。

僕達はどれもこれも

美味しそうだけから

親方に任せるよ。」

「かしこまりました♬」


「そう言えば

昨日の夜のお客さんには

サーモンと

ブリを出していたけど・・・。」


「そうだったね。

このお客さんは

西京焼が好きってことで

追加でサーモンを出したんだよ。」

「え゛っ、ダブル西京焼ってこと!」

「そう、西京焼の2枚出し。」

「そんなこと、あるの?」

「あるも何も

そういう注文だったしね。」

「でも、どういう流れで出したの?」

「コースの西京焼が鰤で

追加がサーモン。

ただ、知ってると思うけど

コースの最後に

食事と西京焼を出す流れだから

追加だけど途中に

サーモンを出したんだよ。」

「へぇ~。

それって、親方が決めた流れ?」

「いや、お客さんが来てから

訊いたんだよ。」

「そうなんだぁ~。」

「予約の時に

『コースの中に

西京焼は入りますか?』って

訊かれたから

『鰤をお出しします。』って

答えたんだよ。」

「うんうん♬」


「そうしたら

『追加で頼めるんですか?』って

訊かれたから

答は、もちろんイエスでしょ。」

「だよね~。」

「で、ランチメニューを見て

サーモンを選んだんだよ。」


「そうだったんだぁ~。

常時4種類あって

今日の鰆みたいに

時季によって

1、2種類増えるんでしょ?」

「そうだね。

魚が何になるかは

仕入れ次第だけどね。」

「ここまでになるってことは

西京焼専門店みたいじゃん!」

「西京焼専門店が

どんなのか分からないけど

西京焼がメインっていうか

看板であるのは

間違いないよ。」


「だから、ショップカードに

西京焼が

載っているんだよね。」

「そうだね。」

「そんでもって

親方と真由美さんが

ふぐファミリーを抱っこしている写真が

ショップカードの裏なんだよね。」


「ふぐ料理も看板だからね。」

※真由美さんとは

 女将兼愛妻(!?)のことです。

「前から気になっていたんだけど

二人の写真って

僕達と似てね?」

「似ているっていうか

うちら二人をモチーフにしたのが

ふぐとらちゃん達なんだよ。」

「そうなんだぁ。

でも、二人みたいに

僕達も仲良しだよ。」

「いいじゃん

仲よき事は美しき哉

っていうからね。」


当店は

西京焼とふぐ料理を看板にしており

それらの専門店ではありませんが

どちらもメインにして

柱であるのは間違いありません。


ふぐ料理を除き

ランチ、夕席の全てのコースに

西京焼をお出ししているので

やっぱり専門店・・・!? 


「アイスに仕込むメロンが

やっと熟したね。

それじゃ、また🐡」 by 熱血君 

京都には縁もゆかり無いけど、西京焼(西京漬)&鱧(はも)を推す理由

Vol.4062

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月23日)は

についてお話しします。


今朝、沼津魚市場に着き

最初に向かったのが

活魚売場でした。

向かった理由は

昨日キープしてお3本の鱧の状態が気になるからです。


昨日の3本の鱧とはこちら👇



中を確認すると

3本全てスイスイ。


3本の安否確認を終えたら

こちらの売場へ。



こちらで仕入れたのは


【西京漬】用のサーモンで



サーモンは

このような大きいスチロールから

小分けされるので

勘八(カンパチ)の箱に入っています。

加熱調理する【西京漬】ですが

鮮度の確認をしなくてはなりません。

最終的に選んだのは

4,6キロのものでした。


再び、活魚売場に行き

鱧を

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG1943-1.jpg

持ち帰る準備が出来たら

いざ、出発。 


『佳肴 季凛』に戻ると

ふぐとらちゃんが

やって来て

「おはよう、親方🐡

活きてるねぇ。」

と、声を掛けてきました。 

「おはよう🐡

3本全部、水槽に入れておくから

離れていてね。」 


「はぁ~い♬」


3本のうち2本を取り出すと

嚙み合っていましたが

放し飼いにしておき

残りの1本は

取り出しやすいように

籠の中の鳥ならぬ、鱧状態。

サーモンを見ると



「ハモだけじゃなくて

西京漬とか西京焼

京都をイメージするけど

親方は京都で修行していたの?」


と、ふぐとらちゃんが

訊いてきました。


「していないよ。

京都なんて

後にも先にも

1回も行ったことないよ。」

「え゛っ!?」

「修学旅行とかでも?」

「無いよ。

正確に言えば

降りたことがあるけど

一度だけ。」

「何、それ?」

「名古屋の予備校にいた時

名古屋から京都まで

日帰りで

大学入試を受けに行ったことが

あるだけだよ。」

「それじゃ

京都観光どころじゃないね。」

「で、その試験は?」

「見事に

桜 花びら散るイラスト透過背景なし無料 フリー - 無料イラスト画像

桜散る・・・😢」 


「あぁ・・・。」

「まぁね。そんなことより

鱧と西京焼だけど

自分が料理の道に転がった頃には

どっちも、全国区的なものだったよ。」

「そうなんだぁ。」


「料理の道のスタートは

東京の鮨屋だったけど

2軒目の和食の店は

鱧も西京焼も

普通に使っていたよ。


鱧は夏場だけなんだけど

西京焼は一年を通して

出していたよ。

魚は銀鱈だけだったけどね。」

「そこでハモと西京焼に

目覚めたの?」

「目覚めたってほどじゃないけど

その美味しさを知ったのは

事実だよ。」

「へぇ~。」

「鱧だけじゃなく

和食材って

そもそも淡泊な味わいなものが多いから

何度か食べていくうちに

その美味しさが分かるんだよ。」

「一度じゃ、分かんないものなの?」

「美味しいことは感じても

どう美味しいのか

分からないんだよね。」

「そんなに奥深いものなの?」


「うん、深いね。

その典型が、ふぐ(とらふぐ)。


ふぐ刺なんて、ぽん酢の味しかしないって

最初は思っていたけど

そうじゃないんだよ。

歯応えの中に旨味があるのが分かるのは

何度か食べてからだったしね。」


「ふぅ~ん。

じゃ、西京焼は?」


「西京焼は

濃厚な味付だから

そんなことはないよ。

たださぁ、最初は甘い味噌に

漬け込んだ焼魚としか

思っていなかったけど

西京味噌っていう調味料と

素材の魚が合わさることで

素材が料理に変わるってことに

気付いたんだよね。」


「そんなに変わるものなの?」



「変わるね。

特に、銀鱈みたいに

脂が強い魚は

塩焼みたいなものだと

くどくて食べられないしね。


味噌に漬け込んで

クセを抑えて

食べやすくするんだよ。


それこそが、料理の根本だね。」


「なるほどね~。」



「そもそも

日本料理に限ったことじゃないけど

“鳴くよ(794)うぐいす平安京”の

794年から

“嫌だろうな(1867)大政奉還”の

1867年まで


1000年も日本の首都で

日本文化の発祥地だから

京都=日本なんだよね。」


「そう考えると、当然のことなんだね。」


「良きも悪きも

京文化は日本文化ってこと。

そんなことよりも

美味しい和食を作ることが

一番大事なんだよ。」

「なるほどねぇ~。」


サーモンは

👇の流れで

①鱗(うろこ)を取る



②水洗いしたのち


③卸す


④切身にする

👆ギフト&単品用 

👆お弁当用 

⑤西京味噌と共に真空パック

※西京味噌は

有機JAS認証済のものを

ベースにしたお手製のものです


そして、鱧は

夕方になったら

水槽から取り出し


締めてから

締めてから


卸したのち

骨切りをし


お客様が見えたら

落としに仕立て


鱸(すずき)、〆鰯(しめいわし)

湯葉と共に

『鱧料理』のコースの刺身で

お出ししました。


西京焼や鱧に限らず

本場がどこであるかは

問う必要はありません。


問うべきは

その料理が

美味しいかどうかのみで

そここそが

自分が西京焼と鱧を

推す理由なのです。


さらにさらに

静岡県富士市のような地方でも

本物を召し上がって頂くだけでなく


自分の料理の柱である

マクロビオティック(玄米菜食)を取り入れた

“身体に優しい、美味しい日本料理”の魅力を

伝える努力を怠るわけにはいきません。


「明後日は私用で

お休みなんだって

じゃ、また🐡」 by ミニふぐ 

リニューアルしたランチメニュー&“おうちで佳肴季凛”

Vol.4059

いらっしゃいませ


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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月20日)は

リニューアルした

ランチメニューとお取り寄せ商品について

お話しします。

今日の午後


新しいランチメニューが

届きました。


昨日お話ししたように

【西京漬】のラインナップに

鰤(ぶり)が加わったので

西京焼の種類が4つになり


4種類とは

鯖(さば)、鰤(ぶり)

サーモン、銀鱈(ぎんだら)です。


3種類あるコースの

基本の西京焼は鯖なので

お値段に変更はありません。

鰤だと

プラス660円 

サーモンだと

プラス880円 

銀鱈だと

1210円になります。 

なので、組合せにより

合計12種類です。


また、右上には

夕席のコース料理のページのQRコードがあり


これを読み込んで頂くと

こちらに移動します。


ご自身のスマホで

御覧頂いた方が

スムーズに説明しやすいケースが

増えてきたので

このようにしただけでなく

コース料理を基本としているため

ご予約なしで

ご来店されても

御席のご用意が

出来ないこともあるので

お品書きを廃止しました。 


そういう点では

DX化したのではと

自画自賛!?


裏面は

これまで同様

お取り寄せ商品というか

オンラインショップの商品の

ご案内となっています。 

それこそ

“おうちで 佳肴季凛”です。

「ねぇ、親方🐡

僕に似ていない」?

と、熱血君。

「似ているよ🐡」

と、返すと

「熱血料理人の親方だから

僕が熱血君ってことは

もしかして

親方のコピーなの?」

「どうなんだろうねぇ~。(笑)」 



【西京漬】にはじまり


【鰯の丸煮】


【お手製調味料】


【オリジナルグッズ(器)】


【お食事券】


そして、今回のリニューアルにより

ラインナップに加わったのが

【炙りひれ】です。


【炙りひれ】とは

ひれ酒用のひれで

文字取り炙ってあります。

詳しいことは、こちらを👇


ランチメニュー、“おうちで佳肴季凛”共に

詳細については

お気軽にお問い合わせ下さい。



「今日は、お中元の包装をしたんだね。

お疲れ様でした🐡」  by ミニふぐ 

プチリニューアルした【西京漬】のページ

 Vol.4058

いらっしゃいませ


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志村弘信です。

今日(6月19日)は

リニューアルした

【西京漬】のページについてお話しします。


「ねぇ、親方🐡

【西京漬】のページを

リニューアルしたんだぁ。」

と、ミニふぐ。 

「そうだよ。

鰤(ぶり)をラインナップに

追加したからね。

リニューアルっていうより

プチリニューアルだね。」

 ※【西京漬】のページはこちらです。


「へぇ~。」

「だから、最初の写真も

佳肴季凛 プロモーションページ

これから変更したんだよ。」

「前は

銀鱈、サーモン、鯖(さば)の

3種類だったよね。」

「そうだよ。

それに鰤が加わったから

セットを作るのに

悩んだんだよ。」

「どうして?」

「4種類あると

数学の順列、組合せになって

無限にセットが

出来ちゃうからだよ。」

「そうなんだぁ。」

「だから

こんな風なセットに

したんだよ。

ってことで

全9種類。」

「ずいぶん

スッキリしたね。

買い物の仕方は同じなの?」

「同じだよ。


商品の下にある
👆をクリックすると

カートのページにある

商品のところに行くから

そこで決済してくれれば

いいんだよ。」

「ふぅ~ん。」

「買ってくれるの?」

「お中元の時季も近いからねぇ。」

「熱烈歓迎で

お待ちしています♬」 

「1枚ずつでも買えるの?」

「買えるよ。

ほら。」

「おかず用の時は、お店で買って

ギフトの時は、ネットで注文で

いいんだね。」

「そうそう。

ネットでの買い物

慣れているみたいじゃん。」

「時々、買っているよ。」

「そうだったねぇ。

たまに

佳肴季凛 気付 ミニふぐ様

っていう宛名があったもん。」

「でしょ、でしょ。」


【西京漬】のページのリニューアルに伴い

ランチメニューも

プチリニューアルをしたので

別の機会に

お話しさせて頂きます。 


「新しいメニューが

気になるなぁ。

じゃ、また🐡」  by 熱血君

父の日用の『西京漬』&『鰯の丸煮』

Vol.4054

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志村弘信です。


今日(6月15日)は


今朝は仕込みをする前に

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG1213.jpg

『西京漬』の箱詰を

することにしました。

「親方、おはよう🐡

今日のも

父の日用のなの?」

と、熱血君。


「おはよう🐡そうだよ。」

今日箱詰したのは

銀鱈、サーモン、鯖が

各2枚入ったものです。

熱血君が「今日のも」

と言ったように

昨日も『西京漬』と

『鰯の丸煮』の箱詰をしました。


発送分もあれば

手持ち分もありました。


注文自体は

前々から頂いていたのですが

クール便で発送するものは

2日前からしか

受け付けが出来ないので

それらは冷凍庫で待機しています。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG1155.jpg


「そういうことだったんだね。

いつもなら、箱詰したら

その日か、次の日に

発送するのに

気になっていたんだよ。」

「ご心配、お掛けしました。(笑)」


「で、親方

今日は何を仕入れて来たの?」

「鱧と

『鰯の丸煮』用の真鰯だよ。」


「わぉ!」 


女将兼愛妻(!?)の真由美さんが

鱧のぬめりを取っている間に

自分は

真鰯の仕込みを始めました。


鱗(うろこ)を取り

頭を落とし

はらわたを抜いたら


水洗いをしてくれるのは

真由美さんです。


既に

水洗いを終えたので

今やっているのは

焼いてから

出汁を取るための

頭の下処理と

水洗いです。


『鰯の丸煮』に仕込まないものは

三枚に卸してから

酢〆(すじめ)にしました。


頭の下処理が終わったら

焼き始め


焼いている間に

最終チェック。

最終チェックとは

腹に残っている胆のうの痕を

包丁することです。


苦玉とも呼ばれる胆のうですので

食べた時に

「苦っ!」となるので

取り除かなくてはなりません。

そして

最後の水洗い by 真由美さん。

水洗いをすると

これぐらいの血が・・・。

血が残っていると

仕上がった時に

生臭みが残るので

取り除かなくてはなりません。


血だけでなく

鱗、内臓も

生臭みの原因ですので

丁寧な下処理が必要なのです。 


水洗いをしたら

クッキングシートを敷いた鍋に並べ

水と酢を注ぎ

火に掛け

火加減は超々弱火です。 


真由美さんと

掃除を始めると

//

♬お片付け~ お片付け~

さぁさ、二人でお片付け ♬

\\



ランチの営業が終わったら

真鰯を塩焼にして

昼ごはんです。


「んまそぉ、塩焼!」

「間違いなく、美味しいよ。」


「そう言えばさぁ

カウンターを養生していた新聞に

こんな広告が載っていたけど

こういうサプリメントって

どうなの、親方?」

「工場で作ったものだから

自然なものじゃないし

個人的には

パスしたいね。」

「イワシを原料にして

作っているんじゃないの?」

「こういうのって

イワシ由来のエキスとか

なんちゃらで作られているのが

殆どなんだよ。」

「え゛っ~!?

シジミ何ちゃらとか

すっぽん何とかって

よくあるけど・・・。」

「そういう広告の下に

虫眼鏡で見ないと

気付かないくらいに

小さい文字で

何とか由来って書いてあるんだよ。」

「マジで!?」

「マジだよ。

サプリメントなんて作り物だし

ちゃんとしたものを食べて

お腹も心も満足するのが

食事の基本じゃん。」

「言われてみれば

そうだよね。」

「作るメーカー云々じゃなくて

食べ物とサプリメントの違いが

分からないことが問題なんだよ。」

「そう思うと

食の安心、安全なんて言うけど

自分で作ることが大事ってことなの?」


「その通り。

料理を作ることは

自立の第一歩で

人生の土台だから

家庭での食事を

大切にして欲しいし

しなくちゃならないんだよ。」

「そうだから

料理は愛情ってことなんだね。」

「そうそう。

分かってきたじゃん。」

「そりゃそうだよ。

親方と真由美さんの様子を見ていれば

よ~く分かるもん!」

「いやぁ、嬉しいね。」


ただ、美味しい料理を作るために

早起きして市場に行くわけではありません。

自分の目で見て

納得したもので

料理を仕立てるのが

真の料理人です。

そのためには

妥協は出来ません。


「明日も市場に行くんだね。

それじゃ、また🐡」 by ミニふぐ 

鱧(はも)、葉血引(はちびき)、『西京漬』用のサーモンで、休日出勤

Vol.4051

いらっしゃいませ


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こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月12日)は

休日出勤の様子について

お話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡 


今日は定休日でしたが

明日が休市日ということもあり

沼津魚市場へ。

先ず向かったのが

こちらの売場で

伊豆半島周辺の魚を中心に扱う売場で

売場では

金目鯛の仕分けをしているところでした。


漁船からの水揚げだけでなく

クーラーボックスに入れて

持って来る漁師もいます。


クーラーボックスには

漁船の名前が

書かれており

漁船ごとに魚を仕分け


売場には

目鯛(めだい)と葉血引(はちびき)が

並んでいました。

宇佐美とは

東伊豆の伊東にある漁港です。 

仕分けられたばかりでしたので

1本だけ

量ってもらうと

1,3キロでした。


魚市場だけに

それこそ河岸を変え


『西京漬』用のサーモン(ノルウェー産)を

仕入れるため

こちらの売場へ。 

この中から

4,2キロのものを

仕入れることにしました。


加熱調理をする『西京漬』用とは言っても

佳肴 季凛 謹製 西京漬け

鮮度の確認を

パスすることは出来ません。

えらを確認すると

鮮やかな赤い色をしており、合格!


さらに、河岸を変え

向かったのが

活魚売場でした。

山口県産の鱧(はも)を

仕分けをしている最中で

この1本を

仕入れたのですが


このように

死んでいる鱧は

落ち鱧と呼ばれており

落ち鱧は

鱧料理の代名詞とも言うべき

“落とし”には使わず

otosi.jpg

(👆が落としです)

揚物、焼物などに使います。

落ち鱧鱧の落とし

混同しやすいですが

お間違いなく。 


【佳肴 季凛】に戻ると

「親方、おはよう🐡

ハチビキ、ハモ、サーモンを

仕入れたんだね。」

と、熱血君。 


「おはよう🐡そうだよ。

今日は、この3つだけだから

早めに終われそうだよ。」

と、言うと

「頑張ってね♬」 


外では

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが

花瓶の紫陽花の片付けをしてくれ


熱血君が

「おはよう、真由美さん🐡

真由美さんも、休日出勤?」

と、声を掛けると

「熱血君、おはよう🐡

花とか花瓶の手入れは

毎日しないとならないからね。」

「そうだよね。

季凛の園芸委員だし・・・。」

「子供の頃から

好きだからいいんだけどね。」

「だから、お花や庭の手入れを

楽しそうにしているんだぁ。

真由美さんも、頑張って~。」

「はいよ~♬」


まな板周りを養生してもらったら


父の日用の

『西京漬』の発送の準備をし

内容は

銀鱈、サーモン、鯖が

各2枚入ったものです。


サーモンと

葉血引の鱗(うろこ)取りは

自分の役目です。


鱧はうろこではなく

ぬめりを取るので

ぬめり取りは

真由美さんの役目です。

//

真由美さん、ファイト!

\\


下処理を終えた鱧は

卸したままにし

冷蔵庫へ。


「骨切りはしないの、親方?」

「しないよ。」

「どうして?」

「早めに終わりたいから

少しでも仕事の量を

減らしたいんだよ。」

「親方でも

そういうことあるんだね。」

「時には・・・、ね。」 


葉血引は

尾びれを落とし

血抜きのため

中骨に細い針金を通したら

身を立てにし

軽く上下に動かします。

余分な血を抜くことで

生臭みを取り除くことが出来るのです。

今日のように

卸さずに

しまっておく時は

このひと手間を欠かすことは

出来ません。


「どうして、このままなの?」

と、熱血君。 


「卸すと

身の色が変わりやすいからだよ。

身が赤いからね。

ただ、葉血引の赤いのは

色素によるものだから

鮪(まぐろ)や鰹(かつお)みたいな

赤身とは違うけどね。」

「赤身じゃないってことは

何のなの?」

「白身。赤いけどね。

赤身の魚の色は

ヘモグロビンやミオグロビンによるんだよ。」

「へぇ~。」 


サーモンは

卸したら

切身に。 


「この四角い切身は?」

と、訊いてきました。


「この2つは

お弁当用なんだけど


ランチ用の8枚(右側)と

区別してあるんだよ。

気持ち小さめだけど

形がちゃんとしているのが分かる」

「うん、分かるよ。」


切身にしたら

お手製の西京味噌と共に

真空パックする前に

包丁を砥ぎ

その後に

掃除をすると

//

♬ お片付け~ お片付け~

さぁさ、二人でお片付け ♬

\\

熱血君の応援もあり

サーモンを真空パックしたら

終了です。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0987.jpg

「お疲れ様、親方。

時々、休日出勤もしているし

休みが無い時って

気分転換はどうしているの?

前から気になっていたんだけど・・・。」


「休みでも、家族の夕飯も作るし

どこかへ出掛けても

何かしら食べるわけだから

料理のことは切り離せないよ。

料理が好きで

料理人になったから

良い意味であきらめているんだな、これが。」


「そ~なんだぁ。」

「自己実現の場かもしれないね。

ただ、商売が絡むと

その境地にはまだまだけど・・・。

いつか、そこに行けるよう

出来る限りのことはしないとね。」

「そうなんだね。

そこに行けるよう

僕も応援するよ。」

「はいよ~♬」 

こうして

休日出勤が終わったのでした。 


「明日は、市場が休みだね。

じゃ、また🐡」 by ミニふぐ 

バージョンアップした法要料理 

Vol.4050

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志村弘信です。


今日(6月11日)のように


ランチタイムというか、お昼に

法事などの大人数のご予約を

頂いている時は




人数、お時間にもよりますが

御席のご用意が出来ないことも

あります。


そんな今日も然りで


「折角なのに

ごめんなさい🙇」と

ふぐとらちゃん達も一緒に

お詫びしてくれました。 


また、こういう時は

早めにお昼を食べるのですが


今日のお昼は

冷やし天ぷらそばでした。


「親方、んまそう♬

何の天ぷら?」

と、ふぐとらちゃん。 


「鱧(はも)、ズッキーニ、大葉だよ。」

「どれもこれも、夏が時季のものじゃね?」

「そうだよ。

ズッキーニも大葉も

露地物だから

それこそ旬。」

「ハモ、ズッキーニってことは

法事のお客さんにも

出すの?」

「鋭い!」

「で、写真は?」

「後で・・・。

鱧の天ぷらは軽いから

いくらでもいけちゃうよ。」

「そんなことより

後でってことは

今日の法事の料理のことを

話してくれるの?」

「そうだよ。

今日の献立は

鱧あり、ふぐあり

もちろん西京焼も。」

「いいじゃん、いいじゃん。」

「前置きが長くなったけど

始めるけど

とりあえず、全部の献立を書くから

気になったら

最後に質問してね」

「はぁ~い♬」


◆先付(さきづけ)

 もろこし豆腐

 ※枸杞(くこ)の実を

  天にあしらっています 


◆刺身①

 ふぐ刺

 ※福島産とらふぐ(天然)


◆揚物

 鱧(はも)とズッキーニの天ぷら

 ※塩を添えてあります 


◆小鍋 

 浅蜊(あさり)と野菜の小鍋仕立て



◆食事

 昆布御飯


食事と香の物(おしんこう)は

 予めセットしておきます。 


◆刺身②

 三種盛

 ※目鯛(めだい)・〆鰯(しめいわし)・湯葉


◆焼物

 鰤(ぶり)の西京焼

 ※前盛は、はじかみ、お多福豆です



◆蒸し物

 鱧しんじょう蒸し



◆デザート 

 苺のアイス

 

「こんな感じのコースだったけど

感想、質問は?」

「特にはないけど

ふぐ刺が入ると

見た目が全然違うよね。」

「そうだね。」

「そうそう

刺身をふぐ刺だけにすることも

出来るの?」

「もちろん。

ある程度の予算なら

ふぐ刺が付くよ。」

「個人的には

今日みたいに

三種盛もあると嬉しいけど・・・。」

「そんなことを言ってるってことは

特別な食事でもする予定があるの?」

「そういうことじゃないんだけどね。

色々と訊いてみたくなるじゃん。」

「そうだね。」


法要料理プランや

法事会席プランのようなコースを

ご用意していないのですが


基本としているのが

通常の会席料理の“凛”というコースです。


また、法事の御席は

ご年配の方が出席されることも多いので

最近では

量より質を求める方も増えています。


詳細については

お気軽にお問い合わせ下さい。 


「明日は定休日だね。

それじゃ、また🐡」 by 熱血君 

W法事にW弁当

Vol.4043

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月4日)は

法事用のお弁当について

お話しします。

それじゃ、始めるよ~🐡 


今朝、厨房に行ったのは

5時半前でした。

陽も昇っていたので

ふぐとらちゃん達も

もぞもぞ・・・。

「おはよう、親方🐡

 いつもより早いけど

 何かあるの・・・。」

と、ふぐとらちゃん。

「おはよう🐡

今日は法事の予約が2組で

両方のお客さんから

法事用のお弁当も頼まれているから

早めのスタートだよ。」

と、返しました。

「じゃあ、頑張って~!」

そんなやり取りをしている間に

スチコンを立ち上げ

加熱し始める頃には

ふぐとらちゃんも起床。

温めたものの一つが

お弁当用の煮物です。

スチコンから出した煮物を見ると

ふぐとらちゃんが

「温めるだけで

いいの?」と、訊くので

「煮詰めないと

だめだよ。」

「どういうこと?」


「煮汁が残っていると

他の料理についたら

良くないし

煮汁=水分は

傷みやすいからだよ。」


「そうなんだぁ~。

だから、お弁当って

仕切りがあるんだね。」

「そうだよ。」


煮汁が減ってきたら

白滝を取り出すと


「どうして、白滝だけ

出しちゃうの?」

「完全に煮詰めると

味が濃くなっちゃうからだよ。」

「へぇ~。」

煮上げると

このように👆


煮物と一緒に温めていたのが

鰻(うなぎ)の蒲焼で

この蒲焼は

娘弁当用です。


レンチンならぬ

スチコンチンして

オンザライスで

うな丼が出来るので


ふぐとらちゃん曰く

「かなりの手抜きだよね~。

でも、豪華だから

何か不思議だね。」


「今日みたいに

仕事に追われている時は

時々やるよ。

真由美さんと二人仕事だから

店舗兼住宅のメリットを

活用しない手はないしね。」

※真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)です。

うな丼と前後しながら

揚物

(あじのしんびき揚げ、鶏の唐揚げ)

鰆(さわら)の西京焼、玉子焼

を仕上げ


その頃までには

真由美さんが

盛付けを始めてくれ

お弁当は、このように。


「んまそう!」

と、ふぐとらちゃん。


「実は、3つのうち

1つだけ違うんだけど

分かるかな?」

「え゛っ!?

全部、同じじゃね。」

「いやいや

たくあんが2つと

梅干が1つだよ。」


「あっ、本当だ。

それはいいんだけど

お弁当だけに

重箱の隅を突くような

クエスチョンだねぇ~。」


「上手い!

笑点桂歌丸大喜利司会卒業理由は?後任者は?歴代司会者の画像あり! | ぐーちゃんブログ

山田く~ん

座布団持って来て~。」

「朝ごはんを食べていないから

座布団よりも

お弁当の方がいいんだけど・・・。」



最終チェックをしたら

出来上がりました。 


基本的に

お弁当のご注文は

最低5個を目安とさせて頂いておりますが

法事のご予約をされた場合は

1個からのご注文でも

承っています。


お弁当の後は

法事用の料理に

取り掛かりました。


そんな今日の

法事の御席の献立は

こちらでした👇


◆先付

 もろこし豆腐



◆お凌(しの)ぎ

 サラダきしめん



◆小鍋①

 鰻(うなぎ)鍋 


◆小鍋②
 めかぶと野菜の小鍋仕立て


※小鍋が2種類なのは

個室とホール席の

ご予算が違うからです。 


◆揚物

 ズッキーニの天ぷら



◆刺身 

 ※葉血引(はちびき)

 〆鯵(しめあじ)、湯葉


◆焼物

 鰤(ぶり)の西京焼 



◆蒸物 

 鰯(いわし)つみれ錦糸蒸し



◆デザート

 桃のアイス



このような状況でしたので

満席のご案内をさせて頂くと

「僕達からも

ごめんなさい。」

こんな状況ゆえ

お断りしてしまったお客様には

改めて、お詫びさせて頂きます。


また、ご予約が重なった場合には

御席のご用意が

出来ないこともございますので

ご来店の際には

お問い合わせ

もしくは、ご予約をして頂けると

幸いです。


「明日は休みだね。

それじゃ、また🐡」 by ミニふぐ 

鯖(さば)の【西京焼】ついでに、塩焼&醤油干し

Vol.4040

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月1日)は

【西京漬】用の鯖(さば)について

お話しします。

それじゃ、始めるよ~🐡 


台風2号が

ウロチョロしていることもあり


気を揉んでいたものの

今朝の沼津魚市場は

入荷、水揚げ共に

何ら問題なし。


入荷というのは

他所から

送られて来る海産物を指し 

水揚げとは

近郊の漁師が

直接持ってくるものだけでなく

マグロ類のように

県外の漁船が

水揚げする魚のことも言い

マグロ類の場合

和歌山や宮崎の漁船が殆どです。 


県外の漁船が水揚げするのは

漁場(ぎょば)が

伊豆七島方面のように

沼津港が近いからです。

このような入荷

水揚げ状況でしたが


今朝仕入れて来たのは

【西京漬】用の鯖(さば)のみでした。

「おはよう、親方🐡

どうしてサバだけなの?」

と、ふぐとらちゃん。


「仕入れたい魚が

無かったからだよ。」

「相変わらずの

ぶっきら棒トーク炸裂!(笑)」

「ぶっきら棒で

悪うござんしたねぇ~。」

「あはは・・・。」

「日曜日に使う魚を仕入れるのは

早過ぎるのが

一番の理由だよ。」

「そうだよねぇ~。」


「今日の入荷状況だけでなく

全国にいる魚屋さんに

現地の水揚げ状況を訊いたら

台風の影響は

それほどでもないようだから

無理な仕入れは止めたんだよ。」


「そうなんだぁ。」

「全国って言ったけど

どこなの?」

「三重、富山、九州かな。

他にもいるけど

太平洋側の人が多いよ。」

「へぇ~。

じゃあ、今日は

魚の仕込みはないの?」

「いやいや

鯖を【西京漬

仕込むよ。」

「気になるのが

冷凍のノルウェー産だけど

質はどうなの?」

「どうもこうも

水産関係者の間じゃ

加熱するなら

国産よりも

ノルウェー産っていうのが良いっていうのが

不文律なんだよ。」

「そうなの!?」

「脂が乗っているし

実際に国内で流通している

加工品の鯖は

殆どがノルウェー産だよ。

「初耳学!」

「これみたいに

フィレーって言われる卸し身もあるし

丸っていう一尾ごとの鯖もあるよ。」

「フィレーの方が

仕事が楽でしょ?」

「楽なんだけど

注意が必要なんだよ。」

「どういうこと?」

「溶けるまで

しばしお待ちを・・・。」

「はぁ~い♬」


包丁が入るような

半解凍状態になったら

腹骨の一部をすき取ります。

このようにするのは

苦玉とも呼ばれる胆のうの痕が

残っているからで

残っていると

食べた時に

味覚の表情のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

「苦っ!」ってなり

よろしくないからです。

「親方

どうして半解凍なの?」

「半解凍じゃないと

包丁を入れた時に

身割れしちゃうからだよ。」

「そうなんだぁ。」

「半解凍で包丁を入れても

身割れしてしまうものもあります。

鯖という魚自体が

身割れしやすい魚なので

仕方がありません。

腹骨を欠き

上(かみ)と下(しも)に包丁したら

脱水シートに挟み

冷蔵庫へ。 

身割れしたものの一部は

日本酒と濃口醤油を

同割にしたに

20分ほど漬け込んだら

天日で干します。


「しっかり身割れしているね。」

と、熱血君。 


天気、風の吹き方で

乾く時間は様々ですが

今日の場合

2時間ほどで

仕上がりました。 


その頃までには

ランチの営業が終わったので

冷蔵庫から鯖を出すと



「2、3時間程度で

こんなに水が出るんだね。

卸してあるから

そのまま西京味噌に漬け込めば

良いものだと思っていたよ。」

「手抜きはいくらでも出来るけど

丁寧な仕込み=美味しさ

だから、手抜きは出来ないよ。」

「そうだよねぇ~。」


今日の鯖を仕込み終わると

ふぐとらちゃんが

これらは

なぁに?」

「こっちが

塩焼用で

こっちが

今日仕込んだ醤油干しだよ。」

「見れば分かるけど

どうして1枚ずつなの?」

「ランチに見える常連さんが

焼物が好きで

取っ替え引っ替え

焼物を変えるからだよ。」

「1枚ずつってことは

一人で来てくれるの?」

「そうだよ。

ランチの“季”をベースに

焼物と同じで

取っ替え引っ替え

アレンジしているんだよ。」

「あっ、分かった!

◆※◎¥さんじゃね?」

「そうだよ。」

「前から気になっていたんだけど

こうやって仕込んでいるんだね。

分かって良かったよ。

こういうのも

ありなんだぁ。」

「ありあり!

分かって

スッキリした?」

「うん♬

で、残りの醤油干しは?」

「今、焼き上がったよ。

ほら。」

「ん~

んまそう!」

「今日の昼ごはんだよ。

これに味噌汁と御飯でOK!

焼物って、それだけで

十分なおかずになるのが

いいよね。」

「それこそ

御飯泥棒じゃね?」

「そうだよ。

時々話しているけど

魚はそれぞれに違いがあるのが

魅力だしね。」

「刺身もあるし

加熱する料理も

煮る、焼く、揚げるがあるしね。」

「肉は加熱が基本だから

そういう意味では

魚の方が

作っていても楽しいし

そして、食べて美味しい😋」

「納得、納得!

これだけ市場に行ってれば

魚の虜にもなるのが

よく分かるよ。」

「和食文化=魚菜食文化だからね。

仕込みも終わったし

お昼も食べたし

休憩するよ。」

「お疲れ様。

今日、魚の仕入れが無かったから

明日も市場だね、親方?」

「そうだよ。昼寝しないと

ガス欠しちゃうからね。」

「はぁ~い♬」 


今日の仕込みが無かった分

明日の魚の仕込みは

それなりの予定です。

もちろん、他の仕込みも・・・。

明日に備えて

この辺で失礼します。 


「明日は、どんな魚を仕入れて来るのかな。

それじゃ、また🐡」  by 熱血君

【西京漬】用の鰤(ぶり)&朝獲れの目近鮪(めじまぐろ)と鯵(あじ)

Vol.4034

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)を

基本に据えた

“身体に優しい美味しい日本料理”

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天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。

今日(5月26日)は

朝獲れの目近鮪(めじまぐろ)と

鯵について、お話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡 

今朝、沼津魚市場から

戻って来ると


「おはよう、親方🐡

氷水に浸かっている魚は?」

と、熱血君。

「おはよう🐡

目近鮪(めじまぐろ)と

鯵(あじ)だよ。」

「どうして

氷水に入っているの?」

「今朝の水揚げ直後の魚で

氷入りの海水に

入ったままだから

そのままで持って帰って来たんだよ。

「ってことは

鮮度バリバリじゃん!

どんな風に水揚げしていたの?」

「どんな風って

言われても・・・。」

「いつもブログを

書いているみたいに

話してよ。」

「そうだね。

市場からの様子を

順を追って話せば

いいかな?」

「そうだね。」


ということで

ここからは魚市場に。

今朝、沼津魚市場に着くと

地物の鯵(あじ)の

仕分けをしているところでした。


コンテナの中には

あじ🐟鯵🐟アジ・・・🐟

漁師達が

網ですくっては

秤にかけてから

売場に並べられていきます。

邪魔にならないよう

コンテナから取り出した鯵は

水揚げされた直後なので

まだ死後硬直していません。

氷入りの海水に入れて手は

서울대병원 “산행 중 동상, 그 상태로 병원 가야” | Save Internet 뉴데일리

ガチガチ、ブルブル・・・。

訊くと

水揚げされた時間は

2時頃とのこと。

この様子を見ていたのは

5時前ですので

鮮度バリバリなのは

言うまでもありません。 

自分好みのサイズを選ったら

秤にかけてもらいました。

また、鯵だけでなく

めじ鮪も水揚げされており

凍らんばかりの海水に手を入れると

あ゛~っ 🥶 ぢめたい・・・。

その中から

良さげなものを選り


鯵同様

秤にかけてもらい

それぞれの目方は

鯵が0,7キロで

めじ鮪が2,0キロでした。

その後、別の売場で

【西京漬】


コース料理の西京焼に仕込むため

福井県産の鰤(ぶり)をはじめ

単品用に

宮崎県産の特大の

岩牡蠣(いわがき)を仕入れました。

その頃までに

計量を終えた漁船は

お疲れ様~👋

「って、感じだけど

いいかい?」

「うん、よく分かったよ。

有難う♬」 


そして、先ずは鯵から。

取り出した鯵は

死後硬直が始まっていました。

水揚げされて6時間程度なので

鱗もビッシリ。

頭を落とし

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9718.jpg


はらわたを抜くと

血も鮮やかな赤


こういうところでも

鮮度バリバリなのが分かります。 

いつもなら

尾びれの付根にある

ぜいご”と呼ばれる硬い鱗状のものは

取り除きません。 


というのも

刺身用に使うので

変色しないようにするためです。 

水洗いしたら

水を切るため

バットに乗せると

熱血君が

「きれいに光っているね✨」


「鮮度が良いっていうのも

あるんだけど

最初に氷入の海水

次に真水で洗っているから

色が飛ばないんだよ。」

「へぇ~。」

「ただ、真水で洗う時は

手早くしないと

駄目だよ。」

「それって

海水魚だけでしょ?」

「そうだよ。」


鯵を終えたら

めじ鮪です。

鱗を取っていると

熱血君が


「マグロって

うろこがあるんだぁ。」

「魚だしね。

この部分は有鱗域(ゆうりんいき)って

呼ばれているんだよ。」

「へぇ~。

マグロって

どうしてマグロなの?」

「どういうこと?」

「マグロの名前の由来のことだよ。」

「鮪の見た目は?」

「黒いけど、それが・・・。」

「だから、鮪なの。」

「???」

「海から釣りあげた時

真っ黒だったから

まぐろなの。」

「メジじゃなかった

マジで!?」

「座布団はないけど

メジとマジ、面白いじゃん。

魚の名前なんて

そんなもんだよ。」


頭を落としたら、水洗い。

この時も

鯵と同じ要領です。 

水洗いをしたら

血抜きのため

綿棒を指しておくと

こんな感じに。

三枚に卸し

 
柵取りをしたら


皮目に包丁を入れ

バーナーでFIRE🔥 

皮目を下にし

粗熱が取れたら

水気を取り、冷蔵庫へ。 


めじ鮪と鯵は

湯葉と共に

今夜の会席料理の刺身に。 


先程お話ししたように

鰤を仕入れたので


今日の昼ごはんは

鰤丼に。

鰤丼を見た熱血君が

「んまそうだよね。

メジマグロとアジは?」

「めじ鮪は

一昨日食べたから、パス!」

ちなみに、一昨日のめじ鮪も

同じ漁船の魚です。


「ねぇ、親方

鰤の話は今日しないの?」

「めじ鮪と鯵が

今日の主役だから

パスしようかと・・・。」

「そうなの!?

それなら、僕が訊いちゃおっかな。」

「え゛っ!?」

「ブリも

メジマグロみたいに

包丁でうろこを取っていたけど・・・。」

「よく見てたなぁ~。

話すしかないじゃん。」

「えへへ・・・。

何でも知りたがりの

年頃だからね。(笑)」

「鰤はマグロ類と違って

鱗が全体にあるし

細かいから

すき引きっていう方法で

鱗を取るんだよ。」

「へぇ~。」

「意外かもしれないけど

鰤ってアジ科の魚なんだよ。」

「え~っ、

アジじゃなくマジ?」

「今度は、それかい!」

「今度も(座布団は)無いよね。」

「無いね、残念!(笑)」

「アジみたいな小魚と

ブリみたいな大きい魚が

同じ仲間なんて、意外だね。

ブリの話をしてもらって

良かったよ。」


水洗いを終えた鰤は


三枚に卸したのち


切身にし


お手製の西京味噌と共に

専用の袋に入れたら、冷蔵庫へ。


ランチの営業時間も

近づいていたので


女将兼愛妻(!?)の真由美さんに

掃除をしてもらいました 🙏


「こんな感じでいいかい

熱血君?」

「OK👍 」

「で、ブリはどうだったの?」

「そりゃ、美味しいさぁ~♬

魚って種類が多いから

味に違いがあるし

それが一番の魅力だね。」

「そうだよね。肉って

牛🐮豚🐷鶏🐔しかないしね。」

「それに加熱調理が基本じゃん。

魚は、生=刺身があるのも

魅力だよ。」

「今日のブリは

西京焼にもなるしね。」

ちなみに、今夜の西京焼は

鰤(腹の部分)でした。 


沼津魚市場は

漁港が併設されていることもあり

地物の魚の水揚げがあるだけでなく

“送り”と呼ばれる

陸送便の魚の入荷もあります。

そのどちらの恩恵に

与(あずか)る出来るのは

有難い限りものです。

また、伊豆、箱根という

国内有数の観光地のお膝元であるので

冷凍ものも、それなりに充実しています。


ただ、国内の魚の消費量が

肉の消費量を下回り

15年以上経ったのは

残念でなりません。

さらに言うと

今後、逆転することは

ないはずです。

でも、でも、でも

魚の美味しさこそが

魚菜食文化の日本料理の魅力である以上

その美味しさを伝え続けます。

さらに言えば、水産業、農業、畜産業

という一次産業をぞんざいにする

国の政策に目を背けるわけにはいきません。



「 明日は岩牡蛎の話を

してくれるのかな !?

それじゃ、また🐡」 

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