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THE鱏(えい)①~休市日の亀&エイ~

Vol.4091

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(7月22日)は

亀とエイについて

お話しします。 


土曜日ということで

ホームグランドの沼津魚市場は

休市日でしたが

野暮用があり

沼津魚市場へ行って来ました。 


魚市場に着く

少し前に

道路の真ん中に

亀が・・・。


土曜日の早朝6時前ですので

車通りも少なかったのですが


亀がいた場所は

狩野川(水色の部分)から

さほど離れていない所なので

散歩がてら

現れたと思われます。




あとあとの話ですが

この写真のFacebookの投稿を見た

ふぐとらちゃん曰く


「捕まえて、狩野川に戻してあげていたら

浦島太郎みたいなことに

なっていたかもよ・・・。(笑)」



「あはは・・・。

そりゃ、惜しいことをしたよ。」


「竜宮城から戻って来ても

玉手箱を開けなければ

いいだけのことだからねぇ~。」

と、言うので

「浦島太郎は

最後にお爺さんになっちゃうんだけど

その後に続きがあるのを

知ってた?」

「え゛~っ

どういうことなの?」


今お話ししたように

浦島太郎伝説には

続きがあるのです。


玉手箱を開けて

老人になった浦島太郎は

鶴に姿を変え

鶴になった後は

亀の化身の乙姫と共に

仲睦まじい夫婦の神様

として祀られています。


「初めて聞いたよ♬

仲がいいなんて

親方と真由美さんみたいじゃん。」

※真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです。

野暮用を済ましたら

外港(がいこう)へ。


外港とは

漁船が水揚げする場所で

以前お話ししたことがあるので

こちらを。


休市日ですので

問屋や魚市場の従業員たちが

漁師の如く

釣りに夢中。


そんな最中

釣り上げたエイと

戯れていました。


写真の彼が

「おはよう、季凛さん。

エイ、持っていきます?」

と、声を掛けてくれました。

「おはよう。

前から気になっていたから

熱烈歓迎!」

と、二つ返事。


エイは食べられない魚と

思っている人が多いのですが

流通していないだけの話で

食べられるのです。

とは言っても

自分も未体験ゾーンですので

前から気になっていました。


特に、先程の彼が

ここで何度も釣っているだけでなく

エイの食レポを投稿していたからです。


さらに、彼からもらったエイを

魚屋さんが取引先の飲食店などに

譲っているのを聞いていたので

チャンス到来。


先程の写真にもあるように

尾毒のある棘(とげ)を

切り落としてもらったら

卸し方を説明してもらいましたが

詳しいことは

動画とかで見れるということで、撤収。


『佳肴 季凛』に戻ると


「おはよう、親方🐡

休市なのに、お疲れ様~♬

これって、エイ?」


「そうだよ。」

「卸したり

料理したことあるの?」

「無いよ。

これからネットで確認するんだけど

何となくの構造は分かるから

やってみるよ。」

「食べられるの?」

「エイヒレがあるじゃん。」

「そっかぁ。

でも、親方は普通の魚みたいに

料理するんでしょ?」

「そうだよ。

まぁまぁ、御覧(ごろう)じろ・・・。」


ということで

エイを調理する様子は

何回かに分けて

お話しさせてもらいますので

とりあえず、今日はここまで・・・。

6プラス1の刺身の盛り合わせ

Vol.4089

いらっしゃいませ


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志村弘信です。


今日(7月20日)は

6プラス1種の刺身の盛り合わせ

についてお話しします。


「親方、この刺身の盛り合わせ

変わった盛付けだよね?」

と、熱血君。 


「刺身好きの常連さんに

出したものだから

かなり変則だよ。」

「へぇ~。」


ランチ、夕席問わず

コース料理を基本にしているので

刺身は三種盛が基本です。


先程の刺身と

同じ日にお出しした刺身です。


三種は以下の通りです。

・静岡・沼津産の胡椒鯛(こしょうだい)

・北海道産の青柳(あおやぎ)

・湯葉


また、コースのお値段に応じて

ハーフサイズのふぐ刺を

お出しすることもあり

「さっきの三種盛とふぐ刺が

この間の『特別会席』の刺身だったんだよね。」

「そうそう。」


今更ですが

ふぐ刺のふぐは天然のとらふぐで

この日は、遠州灘産でした。 


先程の六種盛の内容です。


 ①目鉢鮪(めばちまぐろ)  ②胡椒鯛(こしょうだい)

 ③青柳 ④肩星鰯(かたぼしいわし) 

 ⑤湯葉 ⑥とらふぐ(天然)


さらにさらに

プラス1として

特大の岩牡蠣(いわがき)です。 



「この岩ガキ、でっかいね~。

これも沼津の市場で

仕入れて来たの?」

「もちろん、そうだよ。


市場じゃないのが

湯葉だけ。」

「湯葉は

これ?」

「それは、湯婆婆(ゆばあば)。

『湯葉は』を『ゆばば』に

掛けてみたとか・・・?」

「まぁ、そんな感じかな。」

「おかげで、少し涼しくなった気分だよ。」

「えへへ・・・ 😅 」


メインの六種盛は

このような感じです。



この時の刺身は

いわゆる“お任せ”ということで

このような内容でしたが


ご要望に応じて

可能な限り

対応させておりますので

お気軽にお問い合わせ下さい。 


「親方の熱さには慣れているけど

この暑さだけは・・・。

そんじゃ、また明日🐡」 by ミニふぐちゃん

冷凍海老とX JAPANの紅(くれない)

Vol.4086

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今日(7月17日)は

紅(くれない)繋がりについて

お話しします。


「おはよう、親方🐡

市場に行って来たの?」

と、ミニふぐ。


「おはよう、そうだよ🐡」

と返しました。

「だって、祭日だけど

月曜日だから休みじゃね?」

「休みだけど

野暮用があって

行ったら

地元・西浦の定置の

水揚げをしていて

その中に

肩星鰯(かたぼしいわし)の水揚げが

あったから

仕入れたんだよ。」

「へぇ~。

他に仕入れたのは?」

「冷凍の海老だよ。」

「冷凍のエビは

ブラックタイガーっていう

種類じゃなかった🦐?」

「そうだよ。」

「なのに、紅(くれない)って・・・?」

「輸入元の商社が

丸紅だからだと思うよ。」

「そうなんだぁ~。」

「たださぁ

あのパッケージって

惹毛主席讓你X JAPAN-紅 - YouTube

どうも、これを思う浮かべちゃうんだよ。」


「う~ん、似ているね。」

「実は、海老の担当者が

X JAPANのファンで

会社の名前と紅(くれない)って曲を

掛けたんじゃないかなって

思うんだよ。」

「そんなわけないじゃん!

言われてみれば

似ているような気がしないでも・・・。」

「じゃあ、紅って曲

知ってる?」

「うん、知っているよ。

X-JAPAN 紅 - YouTube

これでしょ?時々、聴くもん。


X JAPAN のファンだったら

こういうことも

あり得るかもしれません。

事の真偽は分かりませんが

こういう遊び心って

意外と大切なような気がして

やってみたくなる自分です。


冷凍の海老を冷凍庫にしまったら

肩星鰯の仕込みです。


鱗(うろこ)を取り

頭を落とし

はらわたを抜き


水洗いしたら

三枚に卸し

塩をあてている間に

包丁を砥いでおきました。


塩が溶けたら

水洗いしたのち

二番酢と呼ばれ

一度酢締めに使った酢で洗い

今日はここまで。

本来なら

このあと酢に浸けるのですが

明日にすれば

仕込みを一日ずらすことが

出来るからです。


頭と中骨は

焼いてから

出汁を取るため

水洗いしておきました。


「今日の仕込みは

これで終わりなの?」



「これぐらいで勘弁してよ。

他の魚のことも話したかったけど

それは明日するからさぁ。」

「そうだね。

どんな魚のことなんだろう。」


ということで

今日はこの辺で・・・。

ほぼほぼ初仕入れのマイナー魚の肩星鰯(かたぼしいわし)

Vol.4065

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今日(6月26日)は

ほぼほぼ初仕入れの

肩星鰯(かたぼしいわし)について

お話しします。


今朝、沼津魚市場から

戻って来ると


「おはよう、親方🐡

イワシみたいだけど

いつものとは違うような・・・。」


「おはよう🐡

そう、違うよ。


普段仕入れて来るのは

『鰯の丸煮』に使う真鰯(まいわし)だけど

今日のは

肩星鰯(かたぼしいわし)だよ。」


「もしかして

昨日のブログに書いてあったイワシ?」

「そうだよ。」


昨日のブログがこちらです👇


「ってことは、初仕入れ?」

「ほぼほぼ、初めてだよ。」

「じゃあ、話してよ。」

「そうだよ。

だから、市場の様子まで

時間を戻すよ。 」

「わぁ~、タイムマシンじゃん⌚」


ということで

今朝の沼津魚市場です。


魚市場に着くと

沼津市西浦(にしうら)の定置網漁で

水揚げされた魚の仕分けをしていました。


岸壁に泊まっているのが

第一冨久豊(ふくほう)丸という漁船で

魚市場では

“ふくほう”と呼ばれています。


これ以上に略し様が無いとは言え

昭和生まれのアラフィフの自分にとっては

若者が使う略語には

理解不能です。


定置網漁ですので

色んな魚が水揚げされていました。

同じ魚ごとに

仕分けていくのですが

その中に

肩星鰯がありました。

この時点で3キロ以上はある感じですが

とりあえず

秤にかけてもらうと

1キロ。 

先程、ほぼ初めてとお話ししたように

これまでに

2匹だけ仕入れたことがあるだけです。


初めてとは言え

下処理の仕方は

これまで通りに

鱗(うろこ)を取ったら


頭を落とします。



話の腰を折るような感じですが

肩星とあるように

えらの辺りに

小さな黒点があるのが

名前の由来です。

頭を落としたら

はらわたを取り出し

水洗いしたら

三枚に卸しました。


「朝獲れの魚だから

身がきれいだね。」

「ただ、水揚げ量が少ない魚だからなのか

殆ど出回らないんだよ。」

「ってことは

最近言われている

未利用魚ってこと?」

「そうだね。

自分も少し前までは

存在すら知らなかったしね。」

「どこで知ったの?」

「Facebook友達の魚屋さんが

投稿していたのを見て

知ったんだよ。」

「へぇ~。時代だね♬」

「その時から

興味が湧いた魚の一つが

カタボシイワシ。」

「で、卸した感じは

どうなの?」


「脂の無い小肌(こはだ)みたいだね。」

「期待出来そう?」

「多分ね。」

「いいじゃん、早く話してよ。」

「まぁ、慌てなさんな。」



小骨を抜き

皮を引くと

こんな感じでした。


そのまま味見をしたら

まずまずでしたが


こういう類のものは

酢で締めた方が

仕事も早いので

酢で締めることに。


卸し身に

塩をあて

溶けたら

氷水で洗うこと3回。

氷水で洗うのは

皮が剥げてしまうのを

防ぐためです。 

水洗いしたら

一度酢〆に使った酢(二番酢)で


洗います。

こうすることで

余分な水気が抜け

酢に漬ける時に

馴染みやすいからです。 

その後

酢に漬けること5分。

酢から上げ


キッチンペーパーで挟んだのち

旨味を加えるだけでなく

出て来る水気を取るため

昆布で挟み、冷蔵庫へ。

夕方には仕上がるのですが

味が馴染むのは

明くる日になります。 

頭も中骨は

焼いてから

出汁を取るため

下処理をしたのですが

色々調べると

鮮度のとは関係なく

頭や頬の部分が赤くなることが

分かりました。

間違っても

シャイな性格では

ありません。(笑)


肩星鰯のような

いわゆる未利用魚は多いのですが


未利用になっているのは

魚屋、料理人の未知、無知が

一番の理由だと

自分は思います。


知らないものに手を出すのは

勇気がいるのは

間違いありません。


自ら魚市場に行くことで

肩星鰯のような魚を

仕入れることが出来るのは

料理人として

有難いことですし

その美味しさを伝え続けます。


「定休日だけど

ランチだけ営業したんだよね。

お疲れ様🐡」 by ふぐとらちゃん

真鰯(まいわし)と肩星鰯(かたぼしいわし)

Vol.4064

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今日(6月25日)は

マイナー鰯の

肩星鰯(かたぼしいわし)について

お話しします。


今朝、沼津魚市場に行くと



北海道産の真鰯(まいわし)と


鳥取県境港産の真鰯が

入荷しており


【鰯の丸煮】に仕込むため


鳥取産の方を


2ケース仕入れることにしました。


そんな今日ですが

私用のため

お休みさせて頂いたので

仕入れはこれだけです。


そのため、早めに帰ろうと思ったものの

魚市場に来た以上

色々と物色しないわけにはいきません。


岸壁では

伊豆七島産の

黄肌鮪(きはだまぐろ)の 水揚げと


その競りの準備をしており

アフター画像は

こんな風に。


先程の漁船の並びでは


沼津市西浦(にしうら)の定置網で

水揚げされた魚の仕分けの最中で

手前の彼の姿勢を見ると

足腰を

かなり鍛え上げているのは

間違いないでしょう。

往年のスポーツ選手の中に

家業の漁業を手伝うことで

足腰を鍛えたという話を

聞いたことがありますが

こういうことのはずです。 


定置網漁ですので

色んな魚が水揚げされ


この中に

肩星鰯(かたぼしいわし)なる鰯が

ありました。 


この肩星鰯なる鰯は

未利用魚に近い存在です。


一度だけ仕入れたことがあり

詳しいことはこちらを👇 


その時よりも前から

気になっていた魚ですが

今日は時間の都合で断念。


今日のサイズは

真鰯とほぼ同じサイズなので

気になって仕方がありませんでした。

まぁ、いつか仕入れてみるので

その時にお話しします。


【佳肴 季凛】に戻ったら

すべき仕込みは真鰯のみ。


真鰯を見たミニふぐ曰く

「おはよう、親方🐡

休みなのに大変だね。」

「そうだよ。

早めに終われるよう

手伝ってくれる?」

「・・・・・。」


下処理を終えた真鰯を


水洗いしてくれるのは

いつものように

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。


身を終えたら


焼いてから出汁を取るため

頭も水洗い。


水洗いした身のうち

10本程度を

酢〆にするため

10本程度

三枚に卸したら

塩をあてておきました。


「いつもよりも

塩の量が少なくね」

と訊かれたので


「よく気付いたね。

今日のは

明日のランチの予約で使うからだよ。」


「どういうこと?」

「なめろうって料理を知ってる?」

「聞いたことはあるけど・・・。」

「簡単に言うと

たたきだよ。」

「アジのたたきのたたき?」


「そうだよ。

なめろうは

元々が漁師料理で

味噌を加えるから


薄めの塩にして

酢に漬けるっていうよりも

洗うっていうか

酢にくぐらせる感じかな。」

「へぇ~。」

「なめろうにするから

骨も抜かずに、このまま。」


「そうなんだぁ。」


その後

胆のうの痕を取り

最終チェックの水洗いをしてもらったら


このまま冷蔵庫へ。 


包丁を砥ぎ終えたら

片付タイム。


自分がコールドテーブル(冷蔵庫)で


真由美さんが

カウンター周りを掃除していると


//

お片付け~ お片付け~♬

さぁさ、二人で

お片付け・・・♬

\\


さらに

側溝の掃除をし

洗い物を終えたら

変則的な休日出勤が無事終了。


「明日は、お昼だけ営業するんだって。

それじゃ、また🐡」 by 熱血君

3本キープした鱧(はも)

Vol.4061

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今日(6月22日)は

明日の【鱧料理】の

コース用にキープした鱧(はも)について

お話しします。 


今朝も、沼津魚市場の活魚売場から

仕入れが始まりました。

生簀には

熱海・網代(あじろ)産の鱧が

うじゃうじゃ。

この量ですので

余程のことが無い限り

売り切れることはないものの

明日の『鱧料理』の予約用に

明日まで

3本キープしておきました。

ちなみに

こちらが

当店の『鱧料理』です👆


その後、隣では

新口の鱧を仕分け始めており

“頭隠して尻隠さず”くらいに

うじゃうじゃ。 


そうこうすると

今度は山口産の鱧が入荷し

その仕分けを始めました。

ここまでになると

活魚売場というより

鱧売場状態です。

活かしで送られて来ても

途中で、“万事休す”となるものも

出てしまいます。

そういう鱧のことを

落ち鱧と呼んでおり

1本仕入れることにしました。 

競りでは

地物の鱸(すずき)を仕入れ


活かしたまま

持ち帰ることにしました。 


【佳肴 季凛】に戻ると


熱血君がやって来て

「親方、おはよう🐡

おっ、活きてるじゃん。」

と、声を掛けてきました。 


「おはよう🐡

今日も張り切っていくよ~。」

と、返すと

「おっ

鈴木さんじゃん🐟」


「その鈴木じゃなくて

鱸だよ。」

「その漢字

難しくね。」

「難しいけど

献立に書く時は

漢字が基本だからねぇ~。」

「あの札みたいに

スズキじゃ、駄目なの?」

「駄目じゃないけど

カタカナだと

もろに魚だし

図鑑じゃないからね。」

「だから、親方は

漢字か平仮名で

書くんだぁ。」


「そういうこと。

スズキの刺身だと

美味しそうには感じないじゃん。

活字じゃ分かんないから

手書きにしたけど

どう?」


「そんな感じだね。

これって、親方が書いたの?」

「そうだけど、どうして?」

「やっぱり、漢字だと

和食っぽく見えるよね。

意外と、字が上手じゃね?」

「意外とって・・・。

引っ掛かるなぁ。(笑)」

「気のせい、気のせい♬」


鱸は

活〆にして

神経を抜いたら

三枚に卸し、冷蔵庫へ。


鱧は


卸したら


骨切りをしようとすると



熱血君がやって来て


「よっ、仕事人

必殺仕事人|Apple TV

♬  パラパ〜

パパパパ・・・

パラパ〜  ♬


これがやりたかったんだよぉ。

骨切りには

欠かせないっしょ。」

「まぁね。

昨日の3本もあるんだけど

どうする?」


「どうもこうも

もう一回いくよ!

♬  パラパ〜パパパパ…パラパ〜  ♬」


「どうも有難うございます。(笑)

お陰さんで

気分良く

骨切りが出来たよ。」

「そりゃ、良かった!

またのご指名

心よりお待ちしています。」

「・・・・・。」


とりあえず

明日の【鱧料理】用の

鱧も確保できたのですが


【鱧料理】のページにもあるように

【鱧料理】については

前もってのお問い合わせ

ご予約を宜しくお願いします。

というのも

お客様のご要望に応じて

コース内容の仕立て方を変えるためです。

具体的に言うと

鱧の代名詞というか

マストアイテムの“落とし”の有無が

一番のポイントです。

鱧(はも)の肝と鱧笛(はもぶえ)のたまり煮 | もっと美味しいお話し|佳肴 季凛

というのも

自分は活きた鱧でしか

仕立てないからです。


そのため、今日のように

前もって確保しておいたり

土曜日のような休市日に

キープした鱧を

取りに行くこともあります。

特殊な魚ゆえ

ご理解のほど

くれぐれも宜しくお願いします。


「明日の器出しもOK!

それじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん 

活かしの鱧(はも)&勘八(かんぱち)

Vol.4057

いらっしゃいませ


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志村弘信です。

今日(6月18日)は

2種類の活魚(かつぎょ)について

お話しします。 


「おはよう、親方🐡

今朝は、市場で何を仕入れたの?」

と、熱血君。


「おはよう🐡

写真のは、これらだけど

緑のテープのが

【鰯の丸煮】用の 真鰯(まいわし)で

千葉・銚子産。


一番大きいスチロールに入っているのが

地物の勘八(かんぱち)と

熱海・網代(あじろ)産の鱧(はも)。


その上の小さいスチロールに

入っているのが

宮崎産の岩牡蠣(いわがき)だよ。」

「色々と仕入れて来たね。

ハモとカンパチを見せてよ。」

「ほら。

こんな感じ。」

「おぉ、活きてる、活きてる

ピチピチじゃん !」


「水が跳ねて

濡れると困るから

離れていてくれる?」

「はぁ~い。

じゃあ、新鮮なうちに

ブログねたにもしてよ、親方。」

「はいよ。

どれを話そうか悩んでいたから

決めてくれて

助かったよ。」

「わぁ~い、楽しみ♬」 


ということで

時間 を 戻す 896934-時間 を 巻き 戻す 念じ たら

時間を魚市場に戻します。 


魚市場に着き

最初に向かったが

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG1407.jpg

活魚売場でした。


生簀には

熱海・網代(あじろ)産の鱧が

うじゃうじゃ。

西日本方面から送られてくる鱧のように

大きいサイズのものはなかったものの

大きめのものを選りました。 

その後

別の生簀を見ると

地物の勘八(かんぱち)が

約20本。

その中から

1,5キロのものを仕入れ


持ち帰ることにしました。 


と、ここまでが

魚市場の様子です。 


時計をリアルタイムに戻し

鱧をざるに入れ

夕方まで水槽へ。 


このようにしたのは

水槽から取り出しやすくするためです。


一方の勘八は

締めたら

すぐに

氷を入れた海水につけ

血抜きをします。

氷を入れてあるのは

自らの体温上昇で

身焼けしてしまうのを

防ぐためです。


その後、海水から

取り出したら



脊髄に針金を通し

神経を抜きます。

こうするのは

死後硬直を遅らせることで

鮮度を保つためです。 



「ここまでやって

まな板に乗せることが出来るのが

活かしの魚の第1ステージってこと?」


「気の利いた言い回しをするなんて

小説家みたいじゃん、熱血君。」

「えへへ・・・。」

「じゃ、市場の仕入れが

第0ステージってことですか

熱血先生?(笑)」

「ってことだね。」

勘八のように

鱗(うろこ)が細かい魚は

包丁で鱗を取り除き

この方法を

すき引きと呼んでいます。 

それなりの修練が必要なので

一般の方というか

釣り好きの方のための

ワンポイントアドバイスになりますが

こういう魚の鱗取りは

金(かな)だわしと使うと、便利です。


水洗いをした勘八は

卸すのですが


今日の勘八は

刺身用の魚が

不足した時のために仕入れたので

中骨に針金を通し

血抜きをしたら

腹にキッチンペーパーを詰め

タオルで巻き

冷蔵庫へ。

「活かしの魚って

ただ卸すのとは

勝手が違うんだね。」


「そうだよ。

勉強になったでしょ?」

「うんうん。」

そして、夕方になったら

水槽の鱧を取り出すと

「ニョロニョロしているよ。」

「近づかない方がいいよ。

鱧は獰猛な性格だから

噛み付かれると

一大事だからね。」

「ヤバッ。」


興奮させないうように

目隠しをしたら

首の付根を掴みます。

この部分には

心臓があるので

掴むと、動きが鈍くなるのです。

そうしたら

付根に包丁を入れ

締めたら

勘八同様、神経を抜きます。

その後、血抜きのため

海水へ。 

ぬめりを取ったら

水洗いし

まな板に乗せると

「口の先端がないけど

どうしてなの?」

と、熱血君。


「噛み付かれても

困らないように

包丁しておくんだよ。」

「へぇ~。」

卸したら

骨切りをし

鱧料理のマストアイテムの落としに

仕立てるため

包丁しておきました。 


落としに仕立てるのは

お客様が見えてからです。


ご来店されたら

落としに

仕立てました。

冷蔵庫に入れないのは

冷やすと

ゼラチン質が多いので

皮の部分が固まってしまい

美味しくないからです。


そんな今夜の鱧料理の刺身は

黒鯛、〆鰯、湯葉の四種盛に

仕立てしました。

なお、鱧料理については

こちらをお読み下さい。

「~ん、旨そうじゃん!

カンパチの出番は、無かったね。」

「そうだね。

ただ、明後日は市場が休みだから

あえて、活かしの魚を仕入れて

持たせるようにしたんだよ。」

「そうなんだぁ。

明日は定休日なのに

どうしてなのか

気になっていたんだよ。」

「普通は、そう思うよね。」

こんな感じで

休み前の日曜日の一日が

過ぎたのでした。

「今度の月曜日は

ランチのみだけど、営業するんだって

じゃ、また。」  by ミニふぐ 

鱧(はも)、葉血引(はちびき)、『西京漬』用のサーモンで、休日出勤

Vol.4051

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今日(6月12日)は

休日出勤の様子について

お話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡 


今日は定休日でしたが

明日が休市日ということもあり

沼津魚市場へ。

先ず向かったのが

こちらの売場で

伊豆半島周辺の魚を中心に扱う売場で

売場では

金目鯛の仕分けをしているところでした。


漁船からの水揚げだけでなく

クーラーボックスに入れて

持って来る漁師もいます。


クーラーボックスには

漁船の名前が

書かれており

漁船ごとに魚を仕分け


売場には

目鯛(めだい)と葉血引(はちびき)が

並んでいました。

宇佐美とは

東伊豆の伊東にある漁港です。 

仕分けられたばかりでしたので

1本だけ

量ってもらうと

1,3キロでした。


魚市場だけに

それこそ河岸を変え


『西京漬』用のサーモン(ノルウェー産)を

仕入れるため

こちらの売場へ。 

この中から

4,2キロのものを

仕入れることにしました。


加熱調理をする『西京漬』用とは言っても

佳肴 季凛 謹製 西京漬け

鮮度の確認を

パスすることは出来ません。

えらを確認すると

鮮やかな赤い色をしており、合格!


さらに、河岸を変え

向かったのが

活魚売場でした。

山口県産の鱧(はも)を

仕分けをしている最中で

この1本を

仕入れたのですが


このように

死んでいる鱧は

落ち鱧と呼ばれており

落ち鱧は

鱧料理の代名詞とも言うべき

“落とし”には使わず

otosi.jpg

(👆が落としです)

揚物、焼物などに使います。

落ち鱧鱧の落とし

混同しやすいですが

お間違いなく。 


【佳肴 季凛】に戻ると

「親方、おはよう🐡

ハチビキ、ハモ、サーモンを

仕入れたんだね。」

と、熱血君。 


「おはよう🐡そうだよ。

今日は、この3つだけだから

早めに終われそうだよ。」

と、言うと

「頑張ってね♬」 


外では

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが

花瓶の紫陽花の片付けをしてくれ


熱血君が

「おはよう、真由美さん🐡

真由美さんも、休日出勤?」

と、声を掛けると

「熱血君、おはよう🐡

花とか花瓶の手入れは

毎日しないとならないからね。」

「そうだよね。

季凛の園芸委員だし・・・。」

「子供の頃から

好きだからいいんだけどね。」

「だから、お花や庭の手入れを

楽しそうにしているんだぁ。

真由美さんも、頑張って~。」

「はいよ~♬」


まな板周りを養生してもらったら


父の日用の

『西京漬』の発送の準備をし

内容は

銀鱈、サーモン、鯖が

各2枚入ったものです。


サーモンと

葉血引の鱗(うろこ)取りは

自分の役目です。


鱧はうろこではなく

ぬめりを取るので

ぬめり取りは

真由美さんの役目です。

//

真由美さん、ファイト!

\\


下処理を終えた鱧は

卸したままにし

冷蔵庫へ。


「骨切りはしないの、親方?」

「しないよ。」

「どうして?」

「早めに終わりたいから

少しでも仕事の量を

減らしたいんだよ。」

「親方でも

そういうことあるんだね。」

「時には・・・、ね。」 


葉血引は

尾びれを落とし

血抜きのため

中骨に細い針金を通したら

身を立てにし

軽く上下に動かします。

余分な血を抜くことで

生臭みを取り除くことが出来るのです。

今日のように

卸さずに

しまっておく時は

このひと手間を欠かすことは

出来ません。


「どうして、このままなの?」

と、熱血君。 


「卸すと

身の色が変わりやすいからだよ。

身が赤いからね。

ただ、葉血引の赤いのは

色素によるものだから

鮪(まぐろ)や鰹(かつお)みたいな

赤身とは違うけどね。」

「赤身じゃないってことは

何のなの?」

「白身。赤いけどね。

赤身の魚の色は

ヘモグロビンやミオグロビンによるんだよ。」

「へぇ~。」 


サーモンは

卸したら

切身に。 


「この四角い切身は?」

と、訊いてきました。


「この2つは

お弁当用なんだけど


ランチ用の8枚(右側)と

区別してあるんだよ。

気持ち小さめだけど

形がちゃんとしているのが分かる」

「うん、分かるよ。」


切身にしたら

お手製の西京味噌と共に

真空パックする前に

包丁を砥ぎ

その後に

掃除をすると

//

♬ お片付け~ お片付け~

さぁさ、二人でお片付け ♬

\\

熱血君の応援もあり

サーモンを真空パックしたら

終了です。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0987.jpg

「お疲れ様、親方。

時々、休日出勤もしているし

休みが無い時って

気分転換はどうしているの?

前から気になっていたんだけど・・・。」


「休みでも、家族の夕飯も作るし

どこかへ出掛けても

何かしら食べるわけだから

料理のことは切り離せないよ。

料理が好きで

料理人になったから

良い意味であきらめているんだな、これが。」


「そ~なんだぁ。」

「自己実現の場かもしれないね。

ただ、商売が絡むと

その境地にはまだまだけど・・・。

いつか、そこに行けるよう

出来る限りのことはしないとね。」

「そうなんだね。

そこに行けるよう

僕も応援するよ。」

「はいよ~♬」 

こうして

休日出勤が終わったのでした。 


「明日は、市場が休みだね。

じゃ、また🐡」 by ミニふぐ 

倉沢産ではなく、ノーマルの静岡・由比産の鯵(あじ) 

Vol.4042

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月3日)は

由比産の鯵(あじ)についてお話しします。


それじゃ、始めるよ~🐡 


「 ねぇねぇ、親方

今日は、昨日のアジのことを

話してくれるんでしょ?」

と、熱血君。


「そうだよ。」

「その前に

昨日のブログを

みんなに読んでもらわないとね。」

「そうだけど・・・。

今日は、MC(司会)を

やってくれるのかな?」

「そういうんじゃないけど・・・。」

「少しは楽が出来ると

思ったのに・・・。

まぁ、いいか。」


ちなみに、昨日のブログとはこちらです👇



昨日、沼津魚市場に行くと

自分宛の鯵が

置いてありました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0093.jpg

由比産で2キロ入っています。

スチロールから開けると

このような状態。

荷主との付き合い方で

鮮魚でも

自分好みの注文が可能です。

なので、もちろん

鯵の目方、サイズも

自分の希望通りです。 


鯵を見ると

「由比のアジって言えば

こんなブログを書いた時に

色々と教えてくれたけど

今日のアジは

ただの由比で

倉沢のじゃないの?」

「そうだよ。

普通に由比産。」


倉沢というのは

静岡市清水区由比の地名です。

倉沢の定置網で水揚げされる鯵の中には

根付(ねつき)のものがいます。

根付とは瀬付(せつき)とも呼ばれ

沿岸の湾や瀬に定着している魚で

近海を回遊していません。

簡単に言えば

運動不足です。

ただ、天然の魚なので

運動不足とは言っても

単なるデブではありません。

程良く脂が乗っているので

ズバリ美味しいです😋 

また、この時季は

浅いところに上がってきた桜海老を

食べています。

深場に潜った桜海老を追い掛けると

今度は脂が乗った鰯(いわし)がいて

それも食べると

鯵(あじ)も脂が乗るので


桜海老+鰯=倉沢の鯵

の数式が成立するのです。 


ということで 

リアル倉沢の鯵と比べてみましょう。

倉沢の鯵👆と比べて

今日の鯵の尾びれの色が

薄いのがお分かり頂けると思います。


なので、昨日の鯵は

由比・倉沢産ではなく

由比産で

倉沢の鯵の見分け方の一つが色で

黄色みがかっているのが

倉沢の鯵の特徴です。


下処理をしていると

鯵の腹から出て来たのは

駿河湾特産の桜海老(さくらえび)でした。

近年、不漁だった桜海老ですが

今年は、まずまずの水揚げ量があり

その桜海老を食べるため

沿岸に近付いたと思われます。 


「アジにとっても

サクラエビはご馳走なんだね。」

と、熱血君。

「生き物だから

本能で美味しいものが

分かるんだよ。」


それでも

桜海老を追いかけて

沿岸にいるらしく


中には

なんちゃって倉沢の鯵(手前)も。

下処理を終えた鯵を

水洗いしてくれるのが

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。 


水洗いを終えたら

三枚に卸し

サイズを揃え

並べていきました。

大きめのものを見ると

熱血君が

「この鯵は

形が違うけど

どういうことなの、親方?」

と質問。

「・・・・・。」

「どうして

黙っているの?」

「明日になれば

分かるから・・・。」


卸した鯵は

〆鯵(しめあじ)にするため

塩をあてておきました。

〆鯵の作り方については

こちらをお読み下さい。


鯵の水洗いを終えた真由美さんは

焼いてから出汁を取るため

頭と

中骨を掃除してくれ

焼き上がったら

鍋の中へ。


鍋に入っているのは

一番出汁を取った後の

かつお節、そうだ節、さば節

昆布、干し椎茸の足をはじめ

野菜の皮などです。

煮立たせることなく

長時間、煮出すことで

滋味深い出汁が出来上がります。 


さらには

〆鯵にした鯵の血合い骨の部分も

焼いたあらと共に

鍋の中に。


ここまで使うなんて

鯵も嬉しいと思うよ。」

と、熱血君。 


「どんな食材も最後まで

使い切ってこそだよ。

命あるものだしね。」

「うんうん♬」

「ゴミの問題が何とかって

よく聞くけど

こういうことをするのも

ゴミ減らしの一つだと思うよ。

先ずは無駄にしないことだね。」

「ここまで使い切ったら

漁師も魚屋さん達も

喜ぶと思うよ。」


「彼ら無くして

料理は出来ないしね。

これまでにも言っているけど

一次産業こそ

国の基本政策だから

いい加減にするわけにはいかないよ。

それもだけど

命の源だから

ともかく大事にしなくちゃね。」


「いつもながら

この話をすると

熱血料理人の本領発揮だね。」

「そうだよ。

それこそ、自分の基本スタイルだからね。」


仕込んだ〆鯵は

明くる日の今日まで

冷蔵庫へ。

そして、仕上がった〆鯵を

昆布から外すと


「親方

昨日言ってたけど

この答は、まだなの?」

「あっ、そうだったね。

これはね

胡椒鯛(こしょうだい)との

ハーフアンドハーフ丼用♬」

「あ~っ、やっぱり

昼ごはん行だったんだね。」


「親方は特盛で

真由美さんは

食べ過ぎないように

別盛なんだよね。」

「そうだよ。」

「その気持ち

よく分かるよ。

それにしても

親方、食べ過ぎじゃね?」

「そうなんだけど

この時間(2時過ぎ)まで

何にも食べていないから

これぐらいじゃないと・・・。」

「今日初のご飯だから

良しってことにしよう。」

「よく分かんないなぁ。」


食べ終えると

満腹、満足の気分で

休憩を取り

夜に備えたのでした。



//

明日のお昼は

W 法事で

予約のみだから

宜しくお願いします

\\

   ふぐとらちゃん より

地物の葉血引は、2本のみ

Vol.4041

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月2日)は

地物の葉血引(はちびき)について

お話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡 


「おはよう、親方🐡 

おっ、1匹だけど

ハチビキじゃん。

アジも仕入れて来たんだね。」


と、熱血君。

「おはよう🐡

葉血引(はちびき)を仕入れて来ると

お約束だよね、それ。」

と、自分。 

「昨日のブログに書いてあったけど

無事に仕入れが出来て

良かったじゃん。」

「とりあえずは・・・。

肩をすくめるイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

まぁ・・・。」

「浮かない雰囲気だけど

どうかしたの?」

「鯵(あじ)は

そうでもないんだけど

葉血引は想定外だったんだよ。」

「魚そのものは

良かったんでしょ?」

「そりゃ、文句無しだよ。」

「じゃあ、いいじゃん。

話せば、楽になるだろうから

話してみてよ。」

「そうだね。」


ということで

今朝の沼津魚市場です。 

地物が並ぶ売場👆の1列目の端に

並んでいたのが

伊豆・土肥(とい)産の葉血引でした。

葉血引は

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0089.jpg

目鯛の外道として

水揚げされる魚で

上の写真の黒い魚が

目鯛です。

それこそ、紅一点。

その後、地物というより

伊豆半島周辺の魚が並ぶ売場に行くと

こちらでも

目鯛の外道として

入荷しており

これまた、紅一点。   

こちらの目鯛と葉血引は

伊東・宇佐美産です。 


先程の葉血引が2,4キロで

こちらが2,5キロ。

さらに、魚の状態も

ほぼ一緒でした。

ただ、今朝の魚市場に入荷していたのが

この2本だけですので

少しばかり厄介な作戦を

仲買人と立て

セリに臨むことにしたのです。 

どちらの売場も

開始時間が同じですので

気が気でありません。

開始時間の5時45分になると


//

INO(イーノ)にて

販売5分前

\\ 

のセリ人のアナウンス。

※INOとは

こちらの建物のことです。


こちらから

セリが始まるも

あえなく撃沈・・・😢 


撃沈の旨を伝えるため

地物の売場(4本目の柱付近)

に向かうと

時間的には

ギリギリセーフ。

掛け声と共に

仲買人の声の応酬。

応酬=値段上昇を前に


心の声曰く

女の子にフラれた話 - ちょこころねを頭から食べるblog

「その辺で、勘弁して~。」

ものの10秒で

決着したとは言え

その時間の長いこと。

無事というか

傷つきながらも

GET! 


「こういう流れだったんだよ

熱血君。」


「セリの流れって

よく分かんないけど

値段の上限って

決めておくんでしょ?」

「そうだよ。

最初の方は

決めておいたから

撃沈したわけ。」

「ふぅ~ん。

じゃあ、こっちは

上限なしってこと?」

「そうだよ。

ある意味、相手との喧嘩だから

上に行けば行くほど

値段がUPするわけ。」

「そういうことね。

それなら、最初から

高値を言うのは

どうなの?」


「それもいいんだけど

魚の相場の目安って

大体決まっていて

最初から

あまりに高い値段を言うと

変な値崩れを起こすことになるから

良くないんだよ。」


「漁師さんは高ければ

嬉しいんじゃないの?」

「嬉しいんだろうけど

毎回そういう値段になるとは

限らないから

手放しでは喜べないんだよ。」

「難しいね。」

「そうだよ。

自然相手だしね。

今日もこんなニュースが出ていたけど

スーツを着ている人達が

四の五の言ってもねぇ。」

「うんうん♬」

「一次産業の根本とか

あり方を考えないと

始まらないよ。」

「そうだよね。

10日でも

農業でも漁業でも

やってみれば

少しは分かるんじゃね。」


「魚市場で

大勢の漁師に会うけど

仕事は過酷だと思うよ。

彼ら無くして

料理は成り立たないから

代弁者として

こうやって言い続けてくよ。」


「おぉ、出た~

熱血料理人の本性!」

「まぁ、スーツを着ている人達の多くは

選挙の演説 | 無料イラスト素材|素材ラボ

これが仕事だと思っているからね。」

「確かに、そうかも・・・。」

「そんなことより

始めるから

離れていてね。」

「はぁ~い♬」


葉血引の下処理は

鱗(うろこ)を取ることで


この役目は

殆どの場合

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。


//

真由美さん、頑張って!

\\


その後、水洗いを終えたら

尾びれを落とし


針金を中骨に刺すと



「親方、何をしているの?」

と、熱血君。 


「まぁまぁ

御覧(ごろう)じろ。」

「あっ

血が出て来たよ。」


「今日は卸さないから

こうするんだよ。」

「そうすると

どうなるの?」

「血が残っていると

臭みが残るから

こうするんだよ。」

「ここまでするの?」

「そりゃ、高い安い関係なく

気に入って仕入れて来たんだよ。

ここまでやるさぁ。」

「今更ながら

恐れ入りました。」


血抜きをしたら

腹の部分に

キッチンペーパーを詰め

濡れ布巾で包み

冷蔵庫へ。


//

明日まで

お寝んねしてね~

バイバイ👋👋

\\


先程お話ししたように

今日は鯵も仕入れて来ましたが

長くなるので

鯵については

明日お話しします。


「アジも気になっていたんだよ。

じゃ、また明日🐡」

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