鳥取県境港産の真鰯(まいわし)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3658回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
沼津魚市場に行くと、
鳥取県産の真鰯が入荷しており、
全国でも屈指の漁港の一つでもある境港(さかいみなと)産のものです。
『鰯の丸煮』には、
いくぶん小さかったものの、鮮度も良く、脂も乗っていそうだったので、2ケース(8キロ)仕入れることにしました。
【佳肴 季凛】に戻り、真鰯の仕込みをしようとすると、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、おはようございます♬」
「おはよう。」
「今朝は、真鰯を仕入れたんだね。」
「久し振りだなぁ。」
「真鰯って、一年中、出回っているものなの?」
「産地は様々だけど、ほぼ一年中、水揚げがあって、沼津にも、よく入荷があるよ。今日は、千葉県産のものもあったよ。」
「一年中はいいんだけど、一番美味しいのは、いつなの?」
「産地、時季によっても、脂の乗り具合に差があるんだけど、実はね、これからが、一番とも言われているんだよ。」
「それこそ、今が旬ってこと?」
「入梅鰯(にゅうばいいわし)っていう言葉があるくらいだからね。」
「へぇ~。」
「そろそろ始めるから、また後でね。」
「はぁ~い。」
鱗を取り、頭を落とし、はらわたを抜いたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
水洗いしてくれ、
身が終わったら、
焼いてから、出汁を取るため、頭も下処理もしてくれたら、 ランチの営業に備え、
♬ お片付け~ お片付け~ さぁさ 二人でお片付け ♬
その後、ランチの営業のピークが過ぎたら、
真鰯を煮るため、鍋を用意すると、再び、チビふぐ達。
「デカっ!これって鍋、それとも、たらい?」
「煮るために使うから、鍋だよ。」
「これぐらいだと、ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんも入っちゃうんじゃないの?今、呼んでくるから、待ってて。」
ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんを連れてくると、
「長さとしては、ジャンボちゃん達の方が長いけど、でも大きいね。」
「仕事があるんだけど、いいかい?」
「うん。」
水洗いした真鰯を取り出し、包丁すると、
三度(みたび)、ミニふぐ達。
「これは、何をしているの、親方?」
「お腹のところに胆囊(たんのう)の跡が残っていると、食べた時に、苦味を感じることがあると、良くないから、包丁しているんだよ。苦いだけに、苦玉とも呼ばれているよ。」
「へぇ~。手抜きは出来ないね。」
「お金をもらう以上、丁寧な仕込みは、欠かせないよ。早く終わらせたいから、撤収、撤収!」
「はぁ~い。」
包丁し終えた真鰯を、
クッキングシートを敷いた鍋に並べたら、
水と酢を注ぎ、重しをしたら、火に掛け、火加減は超々弱火です。
また、仕上げの水洗いを終えると、水は、
このような状態ですので、このひと手間で、魚特有のくせを感じないように出来ます。
そうこうしている間に、
頭も焼き上がり、ランチの営業が終わったら、
真鰯のフライ付のカレーが、昼ごはんです。
すると、四度(よたび)ミニふぐがやって来て、「親方、美味しそうだね。」
「食べると、ふんわり、サクサクで美味しいのは、間違いないね。」
「食べてないのに、何で分かるの?」
「今日の真鰯のお腹を見ると、
皮目のところが、白いでしょ?」
「うん、うん。」
「これが脂で、脂がある魚を揚げると、ふんわりするんだよ。」
「へぇ~。油で揚げるから、脂なんて関係ないと思ってた。」
「そこが、盲点なんだな。鯵も、そうだよ。」
「魚って、色々なんだね。」
「そうだよ。」
「また、教えてね。」
「はいよ~。」
その後、休憩を取り、夜の会席料理の刺身は、
葉血引(はちびき)、真鰯、蛍烏賊(ほたるいか)、湯葉の四種盛りをお出しし、真鰯は、
今朝の真鰯を、
酢締めにしたものです。
さらに言うと、酢締めにした時の酢は、
真鰯を煮る時に使いました。
そんなこんなで、朝から昼、昼から晩と、真鰯に追われた一日が終わったのですが、『鰯の丸煮』が仕上るのは、定休日の明日を挟み、明後日の火曜日になります。
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【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
週明け発送の【西京漬】
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3657回目の今日も認(したた)めます。
今日は、
鯖(ノルウェー産)を、
【西京漬】に仕込みました。
すると、チビふぐ達がやって来て、
「親方、この赤いのは?」
「御前崎産の葉血引(はちびき)のかまで、葉血引は、
沼津の魚市場で、昨日仕入れたものだよ。」
「葉血引をよく仕入れているけど、親方は、好きなの?」
「色んな意味で好きだよ。」
「このかまの西京漬は、どうするの?」
「おまけアイテムか、賄い用だよ。今度、食べさせてあげようか?」
「食べたい、食べたい!」
そんなやり取りをしていると、夜の営業時間となりました。
そして、お客様がお帰りになったら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、週明けに発送する『西京漬』の箱詰をしていると、「お疲れ様、親方&真由美さん♬」と、チビふぐ達。
「お疲れさん。」
「いつものような化粧箱じゃないのは、どうしてなの?」
「ギフト用じゃなくて、お取り寄せ用というか、ご自宅用だよ。リピーターのお客さんだと、簡素な箱詰でも、構わないって言ってくれるから、助かるよ。」
「ふぅ~ん。」
「あと、これらは、来週の水曜日以降の到着のものだから、月曜日に発送する予定だよ。」
「日時の指定が出来るから、明日でも、構わないんじゃないの?」
「違うんだな。冷蔵、冷凍でも、クール便は、到着前の2日前からしか受け付けてくれないんだよ。」
「へぇ~、初耳学!」
「だから、
冷凍庫にしまっておくんだよ。」
「月曜日は定休日だけど、どうやって発送するの?」
「この前の月曜日みたいに、
営業所に持って行くつもりだけど・・・。」
「その時は、雨だったから連れて行ってくれなかったから、雨が降っていなかったから、連れて行ってね。」
「はいはい。」
「わぁ~い!じゃあ、親方&真由美さん、おやすみなさい。」
「じゃあね。」
そんなこんなで、一日が終わったのでした。
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セリ前に、静岡県御前崎産の葉血引(はちびき)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3656回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、沼津魚市場に行くと、
静岡県御前崎産の葉血引(はちびき)が、
入荷していました。
仕分け終わった直後だったので、
この中から、良さげなものを1本選(よ)り、
秤にかけてもらうと、
2,3キロでした。
ちなみに、沼津でも水揚げされている葉血引は、
鯥(むつ)や、
目鯛(めだい)の外道として水揚げされるのが多く、そのため、水揚げ後の処理も良いので、状態が良いものが多いのです。
【佳肴 季凛】に戻り、葉血引の下処理をしようとすると、
ふぐ29匹衆がやって来て、「親方、おはようございます。」
「おはよう。」
「今朝は、葉血引を仕入れて来たんだね。葉血引を見たら、言いたかったことがあるんだけど、いいかな?」
「いいよ。」
「一匹でも、葉血引!僕たちは、とらふぐだけに、29匹!」
「やっぱりね。」
「読まれてた?」
「こっちから、言おうかと思ってたよ。」
「ありゃりゃ・・・。じゃあ、今日も頑張ってね~。」
「はいよ~。」
鱗を取ってくれるのは、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、この類の仕事は、殆どの場合、真由美さんです。
その後、自分が手直しをしたら、頭を落とし、はらわたを抜いたら、水洗いをし、
卸し、
骨付の半身の方は、針金を通し、
血を抜き、
骨に残っている血を取り除いたら、
キッチンペーパーに包み、弱めの真空パックをし、氷詰めにしておきました。
卸した片身は、
皮目に包丁を入れたら、氷を敷いたバットに乗せ、
バーナーで炙ったら、
すぐに返し、粗熱が取れたら、水気をふき取り、キッチンペーパーに挟み、冷蔵庫へ。
そして、ランチの営業が終わったら、
富山産の蛍烏賊(ほたるいか)、静岡県由比産の釜揚げしらすと共に、三色丼に仕立てて、三位一体(さんみいったい)の美味しさを堪能したのでした。
オンラインショップに、ポーセラーツのふぐの器
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3655回目の今日も認(したた)めます。
先日、『ランチの新しいお品書き』についてお話ししましたが、
その時、オリジナルのマグカップ、
角皿、
長皿も、
お品書きに加えました。
ちなみに、このふぐのイラストは、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが描いたものです。
そして、昨日、
【オンランショップ】のページにも、
ポーセラーツの器が加わりました。
言うまでもありませんが、このページでクリックしても、商品ページをご覧になることが出来ません。
タブレットで確認していると、
ふぐネット29人衆がやって来て、「親方、リニューアルしたね。」
「ゴールデンウィークを挟んだから、ちょっと遅くなっちゃったけどね。この間、お小遣いを貯めて、買いたいって言ってたけど、どうなった?」
「・・・・・。」
「ってことは、連休中に使っちゃったな。」
「えへへ。」
「気長に待っているから、どうぞ♬」
全ての【オンラインショップ】の商品は、送料、消費税のどちらも込みのお値段となっており、店頭でのお渡しの場合、送料を頂かないので、先程の写真のようなお値段となっております。
詳細、ご不明な点に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
頂き物のトラフグパズル
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3654回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
昨日、頼んだ覚えのない荷物が、
届いたのです。
手に取ると、軽いことが分かり、中を開けると、
トラフグパズルなるものが入っていました。
以前、注文したことがあり、履歴から、寝ぼけていたり、酔っぱらっていた状態で、「再び注文する」の類をクリックしてしまったのか、それこそ、記憶にございません。
注文確認のメールも届いていないどころか、その類の通販サイトと思しきサイトから届くメールは、SPAMメールばかりで、「ついに来たか!」と不安でなりませんでした。
すると、中から、
メッセージ付の伝票が出て来たので、杞憂(きゆう)に終わり、ひと安心。
メッセージには、
先日のお返しとの文言があり、写真付きでメッセージを送ると、「もう、持ってました?」との返信。
「 https://www.kakoh-kirin.jp/blog/?p=58365
ブログねたは、いくつあっても困らないので、助かります♬ 」と、返信。
ちなみに、上のアドレスは、
『トラフグパズル』というブログのアドレスです。
このトラフグパズルの右下の完成品は、
玄関でお客様を迎えるミニふぐのモデルということもあり、
折角の2つめということもあり、以前購入したものと共に、癒しのふぐギャラリーに置くと、
ミニふぐがやって来て、
「親方、僕たちとそっくりだね。」
「君たちが来た時のことを、思い出しちゃった。
一年以上経つかなぁ。」
「もうそんなになるんだね。」
「今調べたら、去年の3月の終わりにやって来て、『フェイクふぐ付のリボンリース』っていうお話しに書いてあるよ。」
「あっ、本当だ。」
「あの頃は、おとなしくて、ちっちゃくて、可愛かったんだけどね~。」
「あの頃ってことは、今は可愛くないの?」
「いやいや、十分可愛いよ。最近は、ブログにも出てくれるから、うちの子であるだけでなく、店の従業員みたいな存在だよ。」
「なんか照れるなぁ~。」
「君たちが来て以来、段々とふぐファミリーが増えたし、あそこがあるから、癒されているしね。」
「ありがとう、親方!これからも、宜しくね。」
「 👍 」
「照れているから、絵文字だよ。」と、二人でひそひそ。
「何か、言った?」
「いやいや。あと半日、頑張ってね。バイバ~イ♬」
「肝心なことを忘れたよ。」
「何?」
「君たちだけでなく、ふぐファミリーを生んでくれた【PLUSROSE】さんが、
6月4日(土) 5日(日)に個展を開くんだって。」
「行きたい!連れてって、親方。」
「自分も行きたいんだけど、もしが重なって、タイミングが合えば・・・。詳しいことは、上のPOPに書いてあるけど、【PLUSROSE】さんのインスタにも投稿してあるから、見てみて。」
「はぁ~い。大勢来ると、いいね。」
「そうだね。」
“ふぐに魅せられし料理人”の自分にとって、一年365日、ふぐグッズは熱烈歓迎で、自らも探し求めるだけでなく、皆様のご厚意も、心よりお待ちしております。(笑)
静岡・由比産のさばふぐ&南伊豆・妻良(めら)産の翻車魚(まんぼう)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3653回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に着くと、
自分の買い番(47-9)が書かれていたさばふぐ(8,3キロ)が、
用意されていました。
このさばふぐは、桜海老(さくらえび)で有名な静岡県由比産のものです。
その後、構内を歩いていると、
ひときわ大きい魚が乗ったパレットが目に留まり、近づくと、
まんぼう(翻車魚)で、
南伊豆・妻良(めら)の定置網で、水揚げされ、まんぼうについては、後でお話しすることにします。
仕入れを終え、
【佳肴 季凛】に戻り、さばふぐの仕込みをしようとすると、「おはようございます、親方♬」と、チビふぐ達。
「おはよう。」
「久しぶりに、さばふぐを仕入れて来たね。」
「そうそう。4月の終わりぐらいから、由比の定置網が操業していなかったからね。」
「そうなんだぁ。さばふぐは僕たちの仲間だね。」
「フグ目フグ科だからね。さっきの写真のまんぼうも、実はフグ目なんだよ。」
「え~っ、そうなの!?初耳学。」
「自分もそうなんだけど、さっきも書いたけど、まんぼうの話は、さばふぐの仕込みが終わってからね。」
「引っ張るねぇ。」
「まぁまぁ、後で、御覧(ごろう)じろ。」
さばふぐは、
背びれと、
尻びれを切り落としたら、
頭の付根に包丁を入れたら、
頭ごと皮を剥き、このやり方は、ぐる剥きと呼ばれており、これをやってくれるのが、女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
剥き終えたら、
真由美さんが水洗いしたものを、
自分が手直しをし、
洗い終えたら、
拭き上げたら、
唐揚げ用に包丁しました。
同じ形のものを並べ、
日付、個数を書いたら、
真空パックしておきました。
ところで、まんぼうですが、先程の写真を、
「♬ ウ~ マンボウ! 」と、Twitterに投稿したら、いいねをはじめ、リツイートをして下さる方が、多くいらっしゃいました。
その中には、まんぼうの研究者の方もいらっしゃり、その方が、御自身の研究に使いたいのことで、もちろん快諾。
さらに、その方のサイトを見ていたら、まんぼうは、フグ目マンボウ科ということを知りました。
ひれをパタパタさせて泳ぐ姿は、様々なふぐと同様で、さらに色々と探していると、まんぼうが捕食する動画も投稿されています。
海中に漂うような泳ぎ方をしていると思いきや、普通の魚のように泳ぎ、その動画については、こちらを御覧下さい。
最終的に、今朝のまんぼうは、静岡県のスーパーマーケートの鮮魚のお飾りとして陳列され、その様子は、Twitterで投稿されていました。
ちなみに、まんぼうは、食べることが出来る魚で、魚市場では、身、肝、腸などの部位に分けられて、売場に並ぶことがあり、自分も食べたことがあります。
これを機会に、まんぼうに興味が沸いたので、まんぼうが入荷していたら、久々に実食してみるつもりです。
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定休日の朝一で箱詰した『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3652回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
『オンラインショップ』から、
『西京漬』のご注文のメールが届いていたので、
箱詰をし、御覧のように、銀鱈4枚、サーモン2枚、鯖2枚が入ったものです。
箱詰を終えたものの、送り状を発行するシステムが時間外だったので、
冷凍庫に、
しまっておきました。
その後、娘を学校に見送るため、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんがやって来たので、
送り状を発行し、営業所が開くまでには早過ぎたので、再び冷凍庫へ。
普段なら集荷に来てもらうのですが、定休日ということもあり、営業所に持って行こうとすると、
「僕たちも、行きたい、行きたい!」と、チビふぐ達。
「ダメ~!」
「え゛~っ。何で何で?」
「雨、
降っているじゃん。」
「ありゃりゃ・・・。」
「だから、また今度ね。」
「うぅ~ん。」
『西京漬』を養生したら、
宅配便の営業所に行き、
無事に発送したのでした。
ふぐ刺と西京焼を献立に入れた法事料理
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3651回目の今日も認(したた)めます。
コース料理を基本としている当店ですが、ここ最近は、ふぐ刺と西京焼を組み込んだ献立のご要望が多く、その分、品数を減らして、質を上げた献立にしています。
そんな今日の法事の御席も、そのような献立でした。
ということで、今日の法事料理の献立が今回のお話しです。
法事のように、それなりの人数が集まる御席の場合、
御席には、小鍋、御飯(香の物付)をセットしておき、今日の小鍋は、
鰻鍋でした。
また、御飯は、
名残とも言うべき筍御飯で、香の物(おしんこう)は、
浅漬と糠漬です。
お客様が御来店され、献杯が済んだら、料理をお出ししていき、先付(さきづけ)は、
グリンピース豆腐で、天にあしらってあるのは、枸杞(くこ)の実で、甘酢に漬けてあります。
先付の次が揚物(海老の彩り揚げ、鯵のしんびき揚げ)で、
会席料理では、献立の後の方になるのが多いのですが、献杯の時にはビールを飲まれる方もいらっしゃるだけでなく、豪華な昼ごはんとか贅沢なランチという意味もあるので、早めにお出し出来るものから、お出しするようにしています。
また、法事ということで、天紙(てんし)は、
緑でふち取られたものです。
3品目が、
ふぐ刺で、ふぐは、三重県熊野産の天然のとらふぐでした。
すると、チビふぐ達がやって来て、
「親方、FIGHT!」
そして、ふぐ刺同様、お客様のご希望の西京焼をお出しし、
今日は、鰆(さわら)をお出ししたら、
鰯つみれ錦糸蒸しをお出ししました。
最後は、
梅のアイスで、チビふぐ達が再びやって来て、
「親方、お疲れ様。」
「まだ片付けもあるし、夜の御席の準備もあるから、まだまだだよ。」
「じゃあ、もう一回、FIGHT! 」
片付けをし、
夜のセットを終えたら、
しばし、休憩。
昼ほどハードではないものの、夜の営業を無事にこなし、お客様がお帰りになったので、
洗い場で、“冷却水”を注入しながら、ゴールデンウィークを挟んだ13連勤が終わったのでした。
保冷剤替わりの『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3650回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
昨日お話ししたように、当店には、お持ち帰り(テイクアウト)のお品書きはなく、当ブログの“お持ち帰り(テイクアウト)”のカテゴリーやSNSの投稿が、それに近いかもしれません。
特に、SNSの場合、自分のおかずであれ、娘達の食事であれ、自分が作っているので、基本的には、メニュー化が可能です。
ところで、先日ご用意したのが、
お持ち帰りのローストビーフで、
容器に入っているのは、
お手製の『ぽん酢』です。
また、ローストビーフと共に、生野菜をご用意し、
『西京漬』などに使っている化粧箱に、
盛付けると、
ふぐネット29人衆がやって来ました。
「親方、お疲れ様です。色んな野菜が入っているみたいだけど、何が入っているの?」
「刻んであるのは、キャベツ、レタス、水菜、人参(橙、黄)、ピーマン、パプリカ、大根、アーリーレッド、紫キャベツ、ラレシ、貝割で、その上に、胡瓜、ミニトマト、若芽と海藻クリスタルだよ。」
「16種類も!」
「そうだね。」
「胡瓜は変わった切り方をしているね。」
「水玉胡瓜といってね、梅雨前後の時季に使うことが多いというか、基本かな。」
「雨のしずくが、水面に落ちたみたいで、涼しげな感じがするね。」
「日本料理では切り方や剥(む)き方で、季節を表現することが多く、日本料理の特徴の一つかもしれないよ。」
「へぇ~。」
「料理の展示会や講習会に行くと、野菜でここまで出来るの?なんてものも、何度も見たことがあるよ。時間がある時にでも、色々と検索してごらん。このお持ち帰り料理の続きがあるから、この辺にさせて。」
「はぁ~い。」
生野菜と共に、
オリジナルドレッシングの『野菜感溢れるドレッシング』もご用意しました。
この原材料の中で、生野菜に入っていない食材(調味料を除く)が、にんにく、りんご、レモン、セロリで、いわゆる野菜サラダで、20種類の食材を味わうことが出来るのは、当の自分も驚きます。
お客様がご来店されたら、
箱に詰めたのですが、保冷剤が入っていないのは、
『西京漬』が、保冷剤替わりだからです。
御覧のように、
『西京漬』をご自宅へお持ち帰りになる場合は、化粧箱に入れない方もいらっしゃいます。
昨日も然り、今日も然りですが、お持ち帰り料理に限らず、ご要望に応じて、可能な限り対応させて頂いておりますので、お気軽にお申し付け下さい。
2022.5.7|西京漬 お持ち帰り(テイクアウト) 野菜感溢れるドレッシング 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
お持ち帰り(テイクアウト)の海老フライとハムカツの盛り合わせ
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3649回目の今日も認(したた)めます。
お持ち帰り料理(テイクアウト)のお品書きを御用意していないのですが、あえて言えば、当ブログの“お持ち帰り(テイクアウト)”のカテゴリーが、そのページとも言えます。
また、SNSの投稿をご覧になられた方に、「この間、投稿していたような料理って、注文出来るんですか?」と訊かれることもしばしばで、返答は、ほぼ100%で「熱烈歓迎!」です。
そんな今日、御用意したのが、
海老フライとハムカツの盛り合わせでした。
どちらも、特別な仕込みをしていませんが、強いて言えば、生パン粉を使っていることかもしれません。
また、今日のご注文は、近所の常連さんでしたので、当店の器で御用意しました。
器に、
生野菜(キャベツ、レタス、人参、レッドキャベツ)と、
グリンリーフを盛付けたら、
海老フライと、
ハムカツを盛付けたら、
ミニトマトを包丁すると、ミニふぐ達がやって来て、
「僕たちも食べたい、食べたい!」
「こどもの日と母の日を兼ねてのご注文って、言われたよ。」
「親方、訊きたいことがあるんだけど、いい?」
「何?」
「ミニトマトが半分に切ってあるけど、そのままでも、いいんじゃね?」
「そう思う人も多いと思うよ。でもね、へたが付いたままだと、洗っていないと、思われる可能性もあるよね?」
「うん。」
「もっと言うと、へたが変色していて、そのままだったら、どう思う?」
「ヤバいじゃん!」
「そうだよね。洗ってから、包丁してあれば、調理した証明になるし、だからこそ、お客さんからお金をもらえることになるじゃん。」
「そうなんだぁ~。それって、親方の考えなの?」
「偉そうに言ってはいるけど、浜松の旅館にいた時の親方に教えられたことだよ。その親方には、料理に取り組むべき姿勢を、色々と教わったね。」
「へぇ~。」
「口下手だけど、面倒見が良い親方で、季凛の開店日には、浜松から来てくれたし、今でも、連絡を取ったりしているよ。」
「そういう師弟関係って、凄過ぎる!」
「凄いかどうかは分からないけど、人と人のつながりはそういうもんだと思うし、親方って言葉には、親が付いている以上、それだけの意味はあるはずだし、日本人らしい考えだよね。」
「うんうん。」
「まぁ、これ以上、話すと熱くなるから、この辺にしておくね。」
「そうだね。でも、一つ言わせてもらっていいかな?」
「何?」
「よっ、熱血料理人!」
「あはは・・・。」
冒頭でもお話ししたように、お持ち帰り料理に限らず、どのような料理でも、可能な限り、対応させて頂きますので、ご興味、ご関心がございましたら、お気軽に、お問い合わせ下さい。
2022.5.6|お持ち帰り(テイクアウト) |permalink|コメントはまだありません