ふぐのポーセラーツのマグカップで、モーニングコーヒー
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理が好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3559回目の今日も認(したた)めます。
昨日のお話しの『 ふぐのポーセラーツのサンプル』の続編です。
5個のサンプルのマグカップは、
魚市場の喫茶店【misaki coffee(ミサキコーヒー)】の定連さんというか、早朝の“定例会”のメンバーが使うために、
持参しました。
そうこうしていると、メンバーの一人の沼津の居酒屋【きえい】さんが現れ、
開口一番、「Facebookにアップしていたあれですね!」
ということで、緑を差し上げ、【misaki coffee】のマダムに、「赤とピンク、どっちがいい?」と訊くと、「私もいいの?じゃあ、赤で・・・♬」
黒は問屋の社長用にし、席に着くと、
おやつと共に、青のカップに入ったコーヒーが運ばれ、同じものが、
【きえい】さんの元にも。
程なくすると、問屋の社長が現れ、「社長、良かったら使って下さい。」と言うと、ニッコリ。
マダムは仕事をしながら、いつものように、4人の間の会話などをしていました。
4人の立場にはじまり、年齢もバラバラですが、唯一の共通点に近いのが、4人共オーナーであることです。
それゆえ、視点が共通している一方で、岡目八目ではありませんが、盲点を気付かされることもしばしばで、4人のうち、一番年下の自分にとっては、仕入れ以上の仕入れをする機会を得ています。
そして、残ったピンクのマグカップは、
魚市場から車で15分ほどにある【食遊市場】の八百屋の奥さんに差し上げると、「インスタに、時々出て来る器じゃないの~。いいの、嬉しいわ。」と、先程の社長以上に、ニッコリ。
自分が親しくさせてもらっている年長者の方達が、予想以上に喜んでくれたのが、何よりの収穫でした。
先輩方、これからも宜しくお願いします。
ふぐのポーセラーツの器のサンプル
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3558回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
以前、ハンドクラフトの教室をされている【PLUSROSE (プラスローズ)】さんから、
ふぐのイラストが描かれたポーセラーツの器を頂いて以来、
賄いを食べる時に使っており、イラストは、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが描いたものです。
当店のお客様でもある【PLUSROSE】さんは、語感が素敵な方で、お名前の由来を聴いたら、「普段の生活の中に、花が一輪プラスされたら、華やぐし、ロザフィのレッスンもしているので、それをアレンジしたまでですよ。」と、教えてくれました。
ちなみに、ロザフィとは、日本発祥にして、世界初のハンドクラフトで、商標登録されています。
語感の良さは作品の端々にも見ることが出来るので、料理を生業としている身としては、勉強になることもしばしばです。
そんな様子を、ブログやSNSなどに投稿していたら、「ふぐのイラストが描かれている器は、販売されているんですか?」ということを訊かれたことがありました。
答えは、NOですが、「可愛い!」、「誰が描いたんですか?」などの声も聞くようになったので、販売してみることにし、サンプルとして、
マグカップ、
長皿、
四角いボウルが届き、描かれたふぐの合計は、18匹。
これらの器を置いた場所は、
カウンターの端にある“癒やしのふぐギャラリー”で、“ふぐギャラリー”の作品の殆どが、この方のものです。
さらに言うと、
“ふぐギャラリー”には、
ふぐネットの29匹、
ふぐ幟(のぼり)などの13匹、
ぬいぐるみが3匹と、
4匹、
一閑張りの2匹、そして、
ピンバッジと置物の2匹と、“ふぐギャラリー”だけでも、51匹。
最終的には、総合計69匹と、“ふぐに魅せられし料理人”の自分にとっては、MAXで萌え燃え・・・ 💖
51匹中40匹ですので、78%、サンプルを加えた場合、69匹中58匹にして、84%となり、“癒やしのふぐギャラリー”は、【PLUSROSE】アネックス(別館)と言っても、過言ではありません。
サンプルのマグカップは、
知人達に、
差し上げることにし、この続きは、明日お話しすることにします。
高木ブーの雷様のような鬘(かつら)
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理が好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3557回目の今日も認(したた)めます。
節分ということもあり、今日の夕飯は、
恵方巻にしました。
というよりも、
作らされたというのが正確で、それがお決まりになっている志村家です。
また、今日の食事で、恵方巻を食べるご家庭が、全世帯に占める恵方巻の割合がどれくらいになるのか、気になります。
御覧のように、恵方巻の具は様々ですが、
手前から、鰻(うなぎ)、鮪(まぐろ)、シーアスパラガス、海老、玉子焼で、シーアスパラガスとはイスラエル原産の野菜で、青菜の一種です。
全てが同じ具ではなく、余り物も入れるので、仕上がったものは様々で、最後には、
納豆巻も作りました。
酢飯は、黒米を混ぜてあるので、
すし酢を合わせると、アントシアニン色素と酢が反応して、淡い紫色になります。
巻き終えたら、
包丁するのですが、1本だけは、
別にしておきました。
巻いたまま、別にしておいたのは、今年の吉方である北北西を向き、
食べたい次女(高1)のためのもので、
小学校低学年の頃、全て包丁してしまい、不貞腐ったことがあり、当の本人も未だに覚えているので、かれこれ7、8年、このようにしています。
ただ、今日の恵方巻は太めだったので、
半分に包丁しました。
夕飯が終わったら、豆撒きをするのですが、豆を撒かずに、
お菓子、カイロ、石鹸などを撒くのが流儀で、中には、
おまけ付もあり、こういう企画を立てるのは、専ら女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
また、次女が被っていた緑系のかつらには、
“連れ”であるピンク系のかつらがあり、
並べると、
かつての人気番組【ドリフの大爆笑】のコーナーの人気キャラクターの雷様さながらで、
高木ブーの代名詞とも言うべき、キャラクターです。
2つのかつらは、節分用に、次女の発案で、次女と真由美さんが100円ショップで調達したグッズで作ったもので、
ボウルにペーパーフラワーを貼り付けてあります。
角は、
使い捨てのコップに、
色々と飾り付けてから、ペーパーフラワー同様、貼り付けたものです。
これを被った長女と次女が、真由美さんが撒くアイテムを拾ったり、取るのですが、その様子を動画に撮りたいほどの様子でした。
撮らないのは、部屋のちらかり具合が甚だしいのと、長女から禁止されているからです。
また、体育の成績が芳しくなかった長女ですが、この時ばかりは、切れかかっている運動神経が全て繋がり、その動きたるや、別人としか言い様がありません。
そんなこんなで、節分のイベントも無事に終わり、明日は立春にして、新年と解釈する考えもあり、自分も立春が新年と思っており、立春大吉になるべく、日々の仕事に打ち込みます。
第一水曜日は、廃食用油の回収日
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3556回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
毎月第一水曜日は、地元の小学校で廃食用油の回収日ですので、
軽トラのコンテナに、
古新聞などを敷いたら、
ペットボトルに入れ替えた廃食用油を乗せ、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんと共に、 小学校へ。
着いたら、
下ろし、
撤収。
娘達が通っていた頃から、持って行っているので、かれこれ6、7年経っていると思います。
凝固剤を使って、ごみとして処分してしまうと、凝固剤代もかかるだけでなく、可燃物となり、脱炭素を目指す世界的な潮流に逆らい、地球温暖化を後押しするような形にならざるを得ません。
また、廃食用油は、用途も多いだけでなく、買い取り価格も高いこともあり、リサイクル可能な廃棄物の中では、優等生的な存在です。
一介の料理人が出来ることは限られますが、出来る限りの貢献をしていく姿勢を持ち続けたいと思います。
二月の始動は、【西京漬】
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3555回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に行くと、
式根島産の目近鮪(メジマグロ)や鰹(カツオ)が入荷しており、
良さげだったのですが、心を鬼にして、パスしました。
そんな思いのまま、
冷凍ものを扱う売場で仕入れたのは、
一昨日(1月30日)の時点で注文しておいた銀鱈(アラスカ産)で、
当店謹製の【西京漬】に仕込むためのものです。
中国語も書かれているように、
中国にも輸出されており、銀鱈の人気は、世界的とも言えます。
ただ、中国向けの輸出が増えるようになると、日本の商社が買い負けることも多く、値上がりする可能性もあり、不安は拭(ぬぐ)えません。
様々な食品の値上げは、アメリカや中国の経済活動が盛んになったり、大豆などの農産物の不作による原料高騰が原因と報道されています。
それも間違ってはいないのですが、先程お話ししたように、日本が買い負けているだけのことで、その辺りのことも、覆い隠さず、報道して欲しいものです。
ところで、今朝は、銀鱈だけでなく、
同じく【西京漬】に仕込む鯖(ノルウェー産)も仕入れ、銀鱈同様の懸念があり、心配の種は尽きません。
銀鱈も鯖も、
冷凍庫にしまったら、入れ違いで、
【西京漬】を出したら、
箱詰めし、
包装したら、再び、冷凍庫へ。
そして、ランチの営業前までに、
化粧箱やお弁当用の折が届き、2月が始まったのでした。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
夕方上がりのお子様用のお弁当
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3554回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
定休日(月曜日)の今日は、定連さんへのお遣い物にするため、
貝飯を炊き、中に入っているのは、
浅蜊(あさり)、北寄貝(ほっきがい)のひも、油揚げ、人参です。
炊いている間に、
お誕生日の方用に、ちりめん干し入りの玉子焼も焼きました。
また、平日ですので、貝飯を、
娘のお弁当の御飯にも入れ、お弁当の献立を立てるのは、女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。
おかずは、鶏肉の照焼などで、鶏肉の照焼は、
昨日のお弁当の余りを使い、蒸し直して、たれをかけました。
ところで、昨日は、通常つまり、大人用のお弁当だけでなく、
お子様用のお弁当も御用意し、料理内容に違いはありますが、
西京焼と玉子焼は共通で、西京焼はサーモンで、お子様が召し上がるので、骨の無い尾の部分にしてあります。
これらを入れた容器に盛付けた口取(くちとり)には、
照焼にしたつくねを入れ、揚物は、
ハムカツと海老フライで、御飯は、
白御飯に、海苔、胡麻を混ぜたものに、うす塩をしてから、ミッキーマウスの型に抜いたものです。
お子様用のお弁当は、お子様の年齢を伺った上で作っているだけでなく、アレルギーや好き嫌いも考慮してから、作っています。
そんなこともあり、お子様用のお弁当のフォーマットのようなものはなく、これまで作ったお弁当の写真やブログの記事を参考にしており、お子様用のお弁当や料理については、こちらをお読み下さい。
お子様用に限らず、お弁当は、通常2日前までのご注文とさせて頂いておりますが、折の都合もあるので、早めにご注文をして頂けると、幸いです。
また、内容についても、可能な限り、対応させて頂いておりまので、お気軽にお申し付け下さい。
南伊豆・妻良(めら)の特大の平政(ヒラマサ)と月初めの注文
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3553回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に行くと、
地物の魚介類が並ぶ売場には、
ジャンボサイズの魚が、
3本並んでいました。
5時を過ぎ、
シートの下から現れた魚は、
南伊豆・妻良(めら)の定置網で水揚げされた平政(ヒラマサ)で、それぞれの目方は、
38,0キロ、
32,0キロ、
28,5キロでした。
平政は、アジ科の魚の中でも、最大種になるもので、100キロ近い個体の記録もありますが、通常では40キロぐらいのものが最大のようなので、今朝の3本は、MAXとも言えます。
ちなみに、同属の鰤(ブリ)、勘八(カンパチ)のMAXは、それぞれ40キロ、80キロとも言われていますが、平政>勘八>鰤という図式が一般的なようです。
また、この三種は、鰤三兄弟とか、青物三兄弟とも呼ばれており、三兄弟の代わりに、御三家が使われたりもしています。
三兄弟とは言え、味、生息海域、旬などにも違いがあり、似て非なる魚の典型かもしれません。
今朝のように、大きい魚が並ぶと、
どこからともなく、
人が集まり、写真を撮る人もいます。
大きさを言う場合、水産関係者は、目方が全てですが、こういう時は、一般人のようになり、
当社比ならぬ長靴比ということをすることもしばしばで、全体の写真からして、四頭身半になるので、140センチぐらいの体長になります。
ところで、今日は定休日前にして、月末ということもあり、仕入れは一切無く、魚市場に来たのは、休み明けである月初めの2月1日(火曜日)の仕入れと発注の確認でした。
生の魚である鮮魚は、その時にならなければ、分りませんが、
冷凍もの、
中でも、【西京漬】用の銀鱈(ギンダラ)と、
鯖(サバ)は、
在庫を切らすことは出来ないので、
自分の買い番が書かれた札を、
売場の担当者に渡しておきました。
銀鱈と鯖に気を取られていたこともあり、構内を歩いていたら、
揚物などに使う海老を思い出し、
発注しておき、21/25というのはサイズのことで、1枚(1,8キロ)に約90尾入っている規格で、海老は、冷凍海老の代表格のブラックタイガーという車海老の近縁種です。
そして、仕入れをせずに来た魚市場から帰ることにし、今月の魚市場の〆となったのでした。
西京焼入りのランチメニュー
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3552回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
昨年の11月の末に、
【西京漬】のページをリニューアルした際に、
ランチメニューもリニューアルし、
従来の“季”(おひとり 1,650円~)と、
“凛”(同 3,080円~)に加え、
“佳肴”(同 2,200円~)のコースも、御用意しました。
当店のランチメニューは、コース料理を基本とした日本料理店ですので、会席料理のように、順番に料理をお出ししています。
いつの頃か、ワンプレートなる料理も出回るようになりましたが、やはり料理は、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくお出してこそ、美味しさを感じられるものです。
さらに、料理ごとに、器を変え、季節によっても、器を変えることが、和食文化の良さで、それによって、旬を愛でることが出来ます。
また、今回のリニューアルでは、全ての献立に西京焼が入っており、先程のお値段の表記で~となっているように、
鯖の場合は変更無し、
サーモンの場合はプラス440円、
銀鱈の場合はプラス990円となっています。
ただ、人数が多い場合やバスツアーの御席では、西京焼をお出しするのには、不都合な場合があるので、そういう時は、揚物に差し替えることもあり、
同じ御席で異なるコースや焼物をご注文された場合、同時にご用意出来ない場合があることも、ご理解をお願い致します。
また、当店のホームページにも、昼席というページがございますので、そちらをご参考にして頂くと、幸いです。
御予約なしでも、ランチメニューをお召し上がり頂けますが、御席の都合もあるだけでなく、昨今の社会状況を鑑み、御予約をお勧めしております。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
続・有機JAS認証済の西京味噌入りのシフォンケーキ
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3551回目の今日も認(したた)めます。
先日、『 有機JAS認証済の西京味噌入りのシフォンケーキ 』というお話しをしましたが、今回のお話しは、その続編です。
試作の結果、【misaki coffee】のマダムは、商品化に成功し、
その様子を、Instagramに投稿していました。
昨日、立ち寄ると、
「季凛さん、①が前回ので、②が今回の商品化したものです。試食して、感想を教えてね。」と言って、渡されました。
シールには、
“saikyo miso(西京みそ)”と書かれていますが、西京味噌は英語では、“Kyoto style miso”と呼ばれており、白味噌=white miso よりは、ずっと格調高い雰囲気が感じられます。
【佳肴 季凛】に戻ったら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、
試食したところ、商品化したものに軍配が上がったのは、予想通りでした。
今朝、感想を伝えたところ、マダム曰く、「もっと和を感じられるものを作りたいから、宜しくね、季凛さん。」
「知っていることなら、何でも話すよ。」と伝えて、別れたのでした。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
1本ずつに分けた葉血引(ハチビキ)は、福岡県産
美味しい料理や食べ物が好きで、 料理を作ってみたら、料理好きになり、その挙句に料理人になってしまって、3分の1世紀。そして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3550回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に行くと、
福岡県産の葉血引(ハチビキ)が入荷していました。
いわゆる地物にして、沼津近郊の漁場(ぎょば)、伊豆諸島周辺で水揚げされる葉血引を仕入れることは常のことであるだけでなく、他所から送られてくるのは、珍しいことです。
葉血引は、
全国的にも流通量の少ない魚の一つなのか、地方名が多く、福岡県ではチビキと呼ばれています。
また、チビキ属という分類はないものの、魚市場に出入りしている人なら、チビキと言われると、「あぁ、あれね。」で、通用する魚です。
とは言え、沼津では、赤鯖(アカサバ)と呼ばれており、以前、「葉血引の単価は、どれくらい?」と訊いた時に、怪訝(けげん)そうな表情をされたことがあります。
葉血引を指差し、「あの赤いキンメ(金目鯛)を細長くしたような魚だけど・・・。」と言うと、「あぁ、赤鯖ね。」というやり取りをしたことがあるので、沼津魚市場のローカルネームとして、赤鯖と呼んでいる自分です。
1ケースが2本入の6,1キロで、1本あたり約3キロになるのですが、2本は重荷ですので、普段から懇意にしている沼津市の居酒屋【きえい】さんの御主人を見つけ、「きえいさん、葉血引(6キロ前後の2本入)があるけど、分けませんか?」と誘うと、二つ返事で快諾。
窓口になっている問屋が同じということもあり、
その問屋に行き、
秤にかけると、どちらも3,0キロでしたが、
声をかけた自分を3,1キロに計上し、奥の方を自分の分にしました。
『シェアした仕入れ』というお話しをしたことがあるように、時々、このようなことをやっており、殆どの場合、自分が声を掛けています。
ところで、今朝、葉血引を仕入れたことで、明日の金曜日に、目近鮪(めじまぐろ)を仕入れることがなくなり、
先週の金曜日(21日)と、二週連続で終わってしまいました。
自然相手ゆえ、こればかりは致し方がなく、個人的には、葉血引の方が好きなので、結果オーライゆえ、良しとします。
葉血引は、鱗を取り、
頭を落とし、はらわたを抜き、水洗いをしたら、
三枚に、
卸し、尾の部分は、
日曜日のお弁当用に、
南蛮漬に仕込みました。
柵取りした身は、
皮目に切り込みを入れたら、氷を敷いたバットに乗せ、
バーナーで炙ります。
炙ったら、
すぐに返し、粗熱が取れたら、水分を拭き取り、冷蔵庫へ。
その後、〆鰯、湯葉と共に、三種盛りにして、
ランチのコース料理の刺身で、お出ししました。
今後も、葉血引に限らず、このようにシェアすることもあるので、この場を借りて、【きえい】さんに、改めてお願いしておきます。