お食い初めなど、御祝いの焼物の鯛(たい)は、活締め
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3720回目の今日も認(したた)めます。
今日は、お食(く)い初(ぞ)めの御席があり、追加料理として、
鯛の焼物を御用意しました。
盛付けていると、ふぐネット29匹衆がやって来て、
「めで鯛!」
「最初にも話したけど、お食い初めのお客さんからの注文だよ。」
「お食い初めって?」
「子どもが一生食べ物に困らないことを願って、成長したことを喜ぶ意味もこめて、赤ちゃんに初めて食べ物を食べさせてあげる儀式のことで、百日祝いとも言われているから、生まれてから100日目を目安にしているよ。」
「へぇ~。」
「正式というか、御膳や食器を使う人もいるし、簡単というか、形だけで済ませる人もいたりと、色々だよ。」
「形だけって?」
「お参りをする神社で、お食い初め用の御膳をプレゼントしてくれたりもするから、その器に、大人のお客様の料理を取り合分けて、盛付るケースもあるね。」
「それはそれで、ありかもね。」
「あとは、 お祝い感が出ないから、今日みたいに、鯛の焼物をつけるお客さんもいるし、自宅でやるから、焼物だけの注文も受けたことがあるよ。」
「テイクアウトの鯛の焼物ってこと?」
「そうだよ。
ブログにも書いてあるから、ここをクリックしてごらん。」
「こんなのも、用意したことあるんだ~。」
「頼まれれば、色々と用意しているよ。そうそう、今回の鯛は、活きたもので用意したんだ。」
「どういうこと?」
「まぁまぁ、話してあげるから、焦りなさんさ。」
「はぁ~い。」
他の魚同様、鯛は沼津魚市場で仕入れたもので、焼物のご注文は予め頂いているので、前もって注文をしておきます。
養殖のものとは言え、時季によっては、希望のサイズがないこともあるからです。
今日の鯛は、一昨日、
仕入れたもので、自分が魚市場に行くと、
魚市場近郊にある養殖業者が持って来たものです。
取り出したら、
その場で締め、
神経を抜いたら、
血抜きのため、海水につけたのち、持ち帰りました。
持ち帰ったら、
鱗を取り、
鱗を取り、はらわたを抜き、水洗いしたのち、
三枚に卸し、キッチンペーパーに挟んでおき、冷蔵庫へ。
そして、今日、焼いたのですが、
中骨は、
背びれ、
尻びれ、
尾びれに爪楊枝を刺したら、
それぞれのひれに、焦げないようにするため、
塩をし、この塩のことを化粧塩(けしょうじお)と呼んでいます。
また、爪楊枝を刺しておくのは、見た目を際立たせるためで、頭の部分も、
同じようにしておき、身の部分は、
包丁したら、出汁2に、日本酒1、薄口醤油1、味醂1の割合で合わせたものに10分ほど漬け、この合わせ地(ぢ)のことを、若狭地(わかさぢ)と呼んでいます。
全ての部位を、
焼いたら、
器に、
大根をホイルで巻いたものを台にし、
盛付けていき、
最後に、あしらいの梅の形の大根と人参、レッドキャベツ、はじかみをあしらえば、冒頭の写真のように、
仕上りました。
先程お話ししたように、鯛の焼物は別途のご注文で、人数に応じて、鯛の大きさも変えています。
また、お値段も、その時によって、まちまちですので、詳細については、お手数ですが、直接お問い合わせ下さい。
アイスやムース用の桃のピューレ
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3719回目の今日も認(したた)めます。
先日、
知人から桃をもらったのですが、
所謂(いわゆる)はね出しの桃ですので、いくらか皮の部分が変色していました。
そのまま使わず、アイスやムースなどのデザートに使うので、
変色したり、傷んでいても、全く問題はありません。
皮を剥き、
適当な大きさに包丁し、バットに入れたら、
桃のリキュールを注ぎ、
蒸し煮にすること20分で、
味のないコンポートになります。
粗熱が取れたら、
フードプロセッサーにかけると、
桃のピューレが出来上がったら、
小分けして、
真空パックしたのち、冷凍庫にしまおうとすると、 ミニふぐ達がやって来て、
「親方、3パックあるけど、アイスにすると、何個くらい出来るの?」
「1パックで30個くらいは出来るとは思うよ。」
「思うって、そんなにアバウトっていうか、悪く言うと、いい加減でいいの?」
「アイスにする時に甘味をするから、平気平気。いい加減が良い加減って、感じだね。」
「いい加減が良い加減かぁ~。分かるような、分からないような・・・。」
「最終的に、ちゃんと仕上がればいいわけだから、その時までのお楽しみにしておきなよ。」
「お楽しみってことは、もらえるの?」
「もらいものだから、運ももらえるかもよ!?」
「え~っ、やったぁ!あと、ピューレとペーストってあるけど、どう違うの?」
「いきなり難しいこと、言うね~。ピューレはペーストに比べて薄く、ペーストはピューレの濃度が高いもので、ペーストは裏濾(ご)したなめらかなもので、和食だと、裏濾しって簡単に言っているよ。」
「へぇ~。」
桃のピューレは仕込んだものの、先日、
梅のアイスを仕込んだばかりで、2、3回は仕込むので、桃のアイスが日の目を見るのは、しばらく先になります。
2022.7.15|デザート 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
下田・須崎産と神津島産の目鯛(めだい)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3718回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、沼津魚市場に行くと、
地物の金目鯛(きんめだい)の水揚げをしており、
船も複数だったので、
セリ前には、金目鯛祭り状態。
金目鯛の外道(げどう)として水揚げされる魚の一つが、
目鯛(めだい)で、この目鯛を水揚げしたのは、
下田・須崎の明丸という漁船です。
目鯛は、4キロ以上のものは珍しくないのですが、
今朝の目鯛は比較的小さいものばかりでしたので、
複数で仕切られていました。
水揚げ直後だったので、
良さげなものを選り、
秤にかけると、2,2キロでした。
また、今朝は、
伊豆七島の一つ神津島産の金目鯛と、
目鯛も、
入荷しており、4本で5キロ弱と、こちらの目鯛も小さめでした。
目鯛をまな板に乗せると、
ミニふぐ達がやって来て、
「おはようございます、親方♬」
「おはよう。」
「今朝の水揚げってことは、鮮度も良いんでしょ?」
「勿(もち)の論(ろん)!だから、
ぬめりも沢山。」
「本当だ。」
「目鯛だけじゃないけど、鮮度が落ちた魚は、ぬめりもなくなり、色あせた感じになっちゃうよ。釣り上げた直後は、ぬめりが沢山というか、すごいらしいよ。」
「ほぉ~。」
鱗が細かい目鯛は、
包丁を使うすき引きという方法で鱗を取ります。
取ったら、頭を落とし、水洗いしたのち、
三枚に卸してから、
脱水シートに挟んで、
冷蔵庫にしまっておきました。
脱水シートに挟んでおくのは、目鯛は水分が多く、身が柔らかいからです。
手持ちの魚もあるので、このままにしておき、明日、皮目をバーナーで炙る予定で、炙り方や刺身については、こちらをお読み下さい。
目鯛を仕入れたので、明日は魚市場に行く必要がなくなり、明日は、余裕を持って、他の仕込みに励むことが出来ます。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、
【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
バスツアーの日の【西京漬】
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3717回目の今日も認(したた)めます。
今日のように、バスツアーの御予約を頂いていた日は、いつも以上に仕込みの段取りに気を使わざるを得ません。
諸々の準備、お客様の到着時間との兼ね合いもあるので、急ぎの仕込みでなければ、明くる日以降に延ばすこともあります。
とは言え、御中元の時季ということもあり、
【西京漬】に仕込むため、冷凍庫から鯖(さば)を出すと、
ミニふぐ達がやって来て、「おはようございます、親方♬今日は、バスが来るんだよね。」
「おはよう、そうだよ。せわしないから、離れていて。」
「はぁ~い。」
その後、全ての準備が、
調(ととの)い、
添乗員から連絡が入ると、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんも、臨戦態勢。
程なくすると、予定通り、
到着すると、戦闘モードはMAXに達しました。
バスツアーの御席は、料理を出し終え、デザートをお出しするまでの間、ひと息つけるので、洗い物などをしようとすると、
ゆるキャラ達にせがまれ、外へ。
その後、デザートをお出しし、御食事を終えたら、
出発時間となり、
今度は、ふぐネット29匹衆にせがまれ、いつものように、皆でお見送りです。
片付をし、
箱詰しておいた【西京漬】を冷凍庫から出したら、
直接お渡しするため、熨斗(のし)を巻き、
袋に入れ、再び冷凍庫へ。
そして、夜の営業が終わったら、
明日発送する【西京漬】の箱詰をしながら、
鯖をお手製の西京味噌と共に真空パックしたら、冷蔵庫にしまいました。
箱詰した【西京漬】は、
銀鱈(4枚)、サーモン(3枚)、鯖(3枚)の合計10枚入りの豪華版で、普段なら、ゆるキャラ達が覗きに来るのですが、既にZZZ・・・。
【西京漬】を冷凍庫にしまったら、自分達も打止(うちどめ)にして、一日が終わったのでした。
新しいショップカードは、西京焼&とらふぐ
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3716回目の今日も認(したた)めます。
レジ前に置いてあるショップカードですが、
表と、
裏は、
それぞれ、このようなもので、このバージョンにしたのは、8年ほど前のことです。
ところで、 【西京漬】のページ、
自分個人の名刺の両方を、
リニューアルしたので、ショップカードもリニューアルすることにしました。
そして、先日届いたショップカードの表が、
こちらで、左側に、
『佳肴 季凛』のロゴ、ふりがなを兼ねた検索バー、QR コードがあり、右側には、
【西京漬】のページの冒頭にある西京焼(銀鱈、サーモン、鯖)の盛り込み写真があります。
裏返すと、
自分と女将兼愛妻(!?)の真由美さんの写真があり、
手には、ふぐキャラ達。
右側には、
住所、電話番号などが印刷されていますが、前回のように地図が無いのは、QRコードを読み込むと、ホームページにつながり、様々な情報をご覧になることが出来るからです。
8年前にも、QRコードはあったのですが、現在ほどスマホが普及していなかったこともあり、載せることを考える余裕がありませんでした。
技術というものは、色んな形で進化し、生活の中に溶け込んでいることが分かり、先取をすることはしなくても、それに対してのアンテナを立てておくことは、大切なことです。
ここで終わろうとすると、ミニふぐ達がやって来て、
「親方、新しいショップカード、いいじゃん!でも、僕たちが載っていないよ~。」
「小さい君達は、写り映えしないから・・・。」
「そっか~。こればかりは、しょうがないね。」
「その代わりに、ブログやらSNSに登場しているから、勘弁してよ。」
「そうだね。あと、気付いたんだけど、表と裏とか言っていたけど、こうやって見ると、どっちも、表で通用しそうな気がするけど・・・。」
「言われてみると、そうだね。実物を見るまでは、感じなかったけど、言われてみると、そうだね。」
ちなみに、自分が持っているのが、
癒しのふぐギャラリーのボスキャラのジャンボちゃんとふぐ子ちゃんで、真由美さんが持っているのが、
ふぐりん、ふぐお、ふぐPです。
新しいショップカードの正式なデビューは、旧バージョンが終了次第ですので、これまで同様、宜しくお願いします。
急遽、休み明けのランチの準備と【西京漬】の箱詰
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3715回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
定休日の今日は、仕込みなどもなく、女将兼愛妻(!?)の真由美さんと神聖なる休日を満喫とまではいかなくても、程々の気分転換を楽しんでいました。
出先からの帰り道、定連さんからの鳴り、運転中だったので、真由美さんが出てくれたのですが、運転中の携帯電話の使用は、以前よりも、反則金や違反点数も増えたので、皆様もくれぐれも、ご注意下さい。
ちなみに、自分は、1月の更新で準ゴールドとも言うべき、
5年更新の青です。
自宅である【佳肴 季凛】に戻ったら、着替えをし、
真由美さんは、
個室に御席の準備を始めてくれ、一方の自分は、明日の仕込みの段取りと献立を確認しておきました。
その後、オンラインショップの管理画面を確認すると、
御中元の【西京漬】のご注文が頂いていたので、送り状などの準備をしている間に、
真由美さんに化粧箱を用意してもらったら、
箱詰をし、
仕上ったばかりの【西京漬】ですので、完全に凍らせるため、冷凍庫へ。
こんな様子を眺めていたふぐネット29匹衆は、「親方、真由美さん、休みなのに、お疲れ様♬」
「お疲れさん。特別な仕込みは無いし、明日の仕事を早めにすれば、平気だよ。」
「でも、休みなのに、電話も出ちゃうの?」
「掛かってくる人は、名前が分かるから出るよ。ただ、店の電話だけは、仕込みをしない定休日の時は、不通にしている。そうしておかないと、色々と厄介な部分もあるからね。」
「そうは言っても、休みじゃん。」
「確かに・・・。独り仕事っていうか、真由美さんと2個1で仕事をしているから、その辺は、何となく線引きをしているから、平気だよ。心配してくれてるの?」
「一応ね。(笑)」
「一応でも、社交辞令でも、有難う。」
「どうたしまして♬」
最後に、
器出しをし、1時間にも満たない休日出勤が終わったのでした。
先程の補足になりますが、休みの日でも、余程のことが無い限り、携帯電話は繋がりますし、SNSも同様ですので、お気遣いされることなく、ご連絡して下さい。
ふぐのイラスト付のポーセラーツの器で、お子様料理
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3714回目の今日も認(したた)めます。
週末となると、お子様も御来店されるケースも多く、お子様の年齢やお好みに応じて、お子様料理を御用意しており、お子様料理は、前もっての御予約とさせて頂いています。
今日お見えになったお子様は、小学校低学年ということもあり、お子様ランチのようなものではなく、刺身付のフライ定食でした。
フライは、
ふぐのイラスト付のポーセラーツの器に、
野菜を盛付けたら、
ハムカツ、鶏の唐揚げ、フライドポテトを盛付け、ソースの器も、
ふぐのイラスト付のもので、イラストは、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが描いたものです。
これらの器は、“オンラインショップ”で販売されている器の制作者の【PLUSROSE】さんが、
試作品であるのと同時に、自分へのプレゼントとして、作って下さったものですので、 残念ながら非売品ですが、色んな形で使っています。
刺身は、 5色のふぐが描かれたものに、
目鉢鮪(めばちまぐろ)、サーモン、湯葉を盛付けました。
そして、御飯の器にも、
ふぐが描かれており、
ふぐのイラストが様々なのは、商品化に至るまで、紆余曲折を経たからで、人に歴史あり」ならぬ、まさに「オリジナルの器に歴史あり」。
これらの器は、数がまちまちなので、複数のお客様がいらした場合には、御用意することが出来ません。
ただ、改めて数えてみると、
合計で20枚以上あり、
「親方と真由美さんの昼ごはんの時に使っていたり、
角皿と、
長皿は、
西京焼を盛付けたりしているよね。」と、ミニふぐ達。
「そうだね。最初の頃、使うのに躊躇(ちゅちょ)したけど、使ってみると、意外とお客さんの評判もいいから、最近では、努(つと)めて使っているよ。」
「あと、僕たちのいる“癒しのふぐギャラリー”には、
販売しているマグカップや、
長皿と角皿も、
飾ってあるよね。」
「宣伝、有難う。」
「宣伝ついでに、長皿と角皿に置いてあるのは、僕たちを作ってくれた【PLUSROSE】さんのショップカードのことも、言わないとね。」
「なんだか、商売上手になってきたんじゃない?(笑)」
「えへへ・・・。」
器は使ってこその物ですので、新着の器がある時は、順次デビューするので、その際には、可愛がってあげて下さい。
持ち込みで発送した御中元の『西京漬』
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3713回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、ランチの営業が終わったら、
昨日箱詰したおいた『西京漬』を発送する準備をしました。
袋に入れたら、
四方をテープで留め、
送り状などを貼り、
それらが破損しないように、養生し、車に積むと、ふぐネット29匹衆がやって来て、「お疲れ様、親方。今日は、集荷に来てもらわないの?」
「集荷をお願いしたんだけど、ドライバーが配達に追われているようだったから、営業所に持ち込むことにしたんだよ。」
「御中元の時季だからかなぁ~。折角だから、僕たちも行ってみたい。」
「どこに?」
「宅配便の営業所に決まっているじゃん。」
「雨も降っていないから、いいよ。」
「やったぁ~!」
全ての荷物を積み終える頃には、
シートベルトをして、「親方、早く行こう、行こう!」と、待ちわびており、10分足らずで、営業所に着き、
発送し終えると、「無事に届いてね~。」と、ふぐネット29匹衆も『西京漬』を見送ったのでした。
御中元用の『西京漬』は、4種類
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3712回目の今日も認(したた)めます。
例年のことながら、7月に入ると、御中元用の『鰯の丸煮』をはじめ、
『西京漬』などの仕込み、箱詰、発送がルーチンと化し、
今日は、
『鰯の丸煮』が仕上り、
サーモンの『西京漬』を仕込みました。
サーモンは、
今朝、沼津魚市場で仕入れたノルウェー産の2本で、
それぞれの目方は、5,2キロと5,7キロです。
1本から取れる切身は、
40枚弱なので、今日の場合、80枚ということになります。
そんな今日は、明日以降、発送したり、お渡しする『西京漬』の箱詰をすることにし、先ずは、
銀鱈(3枚)、サーモン(3枚)、鯖(2枚)のセットから箱詰しました。
写真もしくは、太字のリンクをクリックして頂くと、カートのあるページを御覧になれますが、直接のお渡しの場合、送料の924円(北海道、沖縄は別料金)を引かせて頂いております。
箱詰していると、
ふぐネット29匹衆がやって来て、「このセットは豪華じゃん。」
「そうだね。8枚入っているからね。今日は、数が多いから、離れて見ていてね。」
「はぁ~い。」
その後、
2種3入とも呼んでおり、銀鱈とサーモンが各3枚入ったものを用意し、15種類あるセットのうちで、2番人気のものです。
3番人気と思しきものが、
2番人気の2種3入から、それぞれ1枚ずつ減らした2種2入で、一番人気のものは、
銀鱈、サーモン、鯖が各2枚入った3種2入と呼んでいるセットで、詰め終わると、
「29セットあるってことは、僕達の数と一緒なんだけど・・・。」と、ふぐネット29匹衆。
「たまたまだよ。まさか、まさかで、君たち用と思っていたとか・・・。」
「いやぁ~、その~。・・・・・、えへへ。」
それぞれに不都合がないことを確認したら、
シールを貼り、
完全に凍らせてから、発送の準備をするので、養生してから、冷凍庫にしまっておきました。
しばらくの間、このような日もあり、その時は営業時間などに変更が生じる場合もございますので、予めお問い合わせをして頂けると幸いです。
『西京漬』用の鯖と『鰯の丸煮』用の真鰯の醤油干し
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3711回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝、
沼津魚市場に入荷していた真鰯(まいわし)は、
鳥取県境港産と、
北海道・根室産でした。
境港産の真鰯の荷主は、
全部で、
3つあり、
この中から、
この2ケースを、
『鰯の丸煮』用に仕入れることにし、選んだ理由は、一番鮮度が良かったからです。
今日の真鰯に限らず、魚には、そのようなことは珍しいことではなく、こういう違いを見ることが出来るのは、魚市場の醍醐味のひとつとも言えます。
仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻ったら、
『西京漬』に仕込むため、真鰯と共に仕入れてきた鯖(さば)の発泡スチロールを開け、
1ケース全てにして、
30枚取り出し、
解凍しておきました。
この時季ですので、20分程度で包丁が入るようになり、
腹骨の一部をすき取り、
上(かみ)と下(しも)に包丁したら、脱水シートに挟み、冷蔵庫へしまおうとすると、
ミニふぐ達がやって来て、
「おはようございます、親方。半分に包丁していないのがあるけど、なんで?」
「おはよう。あぁ、これね。とりあえず、後で分かるから・・・。」
腹骨をすき取るのは、苦玉とも呼ばれる胆のうの痕を取り除くためで、それが残っていると、食べた時に、文字通り苦味を感じ、食味を損ねるからです。
そして、真鰯の下処理をするため、
ざるに上げると、
再び、ミニふぐ達。
「親方、真鰯とは違うようなのが、いるみたいだけど・・・」
「あっ、
これね。」
「そう、そう。」
「この魚は、潤目鰯(うるめいわし)と言って、名前の通り、目が潤んでいるよ。」
「そうなの?」
「見てごらん。
潤目鰯が、
これで、真鰯が、
これ。」
「確かに、目が潤んでいるね。他の違いは?」
「真鰯の皮目には、
黒い斑点があるけど、
潤目鰯には、無いよ。」
「本当だ。」
「潤目鰯は、【鰯の丸煮】には使えないから、
おかず用に開いて、
干すよ。」
「干して、どうするの?」
「同じ分量の醤油と日本酒に、20分くらい漬けたら、
干すんだけど、一緒に入っているのは、さっきの鯖だよ。」
「鯖も、干すの?」
「イエ~ス!」
「お客さん用なの?」
「いやいや、賄いだよ。」
「う~ん、うまそ~だね。」
「脂が乗っているから、間違いないね。」
タイマーが鳴ったら、
ざるに乗せ、
その上から、ざるをかぶせておきました。
この状態で干すと、乾きにくいので、
冷凍庫の室外機の風があたるように、調節しておくと、
「干物って、ただ干すだけじゃないんだぁ~。」
「そうだよ。適度な風がないと、乾きにくいからね。」
「へぇ~。」
そして、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
身も頭も下処理してくれ、頭は出汁を取るため、
焼いておき、身の方は、水と酢を入れた鍋に入れ、
火に掛け、仕上るのは、明日でです。|
鯖と真鰯は仕上ったら、焼いてから、自分達のおかず用で、おかずと言えば、今日は、
真鰯をなめろう、つまり、たたきにして、鰯丼を堪能し、焼物、『鰯の丸煮』も仕上がりも楽しみです。