海老で鯛を釣るならぬ、伊勢海老で黒鯛をもらう
5月6日
Vol.4380
予期せぬ貰い物は
有難いものです
ましてや、それが
商売で使えるもの
となると
大助かりなこと
この上なりません
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
「この白身って
昨日のクロダイ?」
と、熱血君
「そうだよ」
昨日の黒鯛
(クロダイ)とは
この黒鯛のことですが
昨日のブログで
チョイ役として
登場しています
「親方が
『もらった』
って言ってたけど
どういうことなの?」
「どうこうも
もらったんだよ」
「よくわかんないなぁ」
「そりゃそうだよね
休市日なのに
普段仕入れるような魚を
持って帰って
来るんだからね
昨日、市場に
行った時のところから
話すよ」
「はぁ~い♬」
休市日の昨日は
注文しておいた伊勢海老を
取りに行って来ました
その後、向かったのが
外港(がいこう)と呼ばれる
漁船が水揚げする場所です
沼津魚市場なので
一般の方は
入ることが出来ませんが
自分をはじめ
問屋などの
市場関係者は
問題ありません
昨日のような休市日は
釣り好きの
市場関係者が
釣りをしているので
井戸端会議ならぬ
漁港会議をするのには
恰好の時間なのです
というのも、普段は
業務連絡が殆どで
お互いに余分な話を
しているどころでは
ないからです
が、しかし
人間だれでも
話をすることで
お互いの距離が
近くなり
親しくなることが出来ます
こんな時でしか
話せないことも
少なくありません
話をしていると
魚が釣れたようです
「季凛さん
黒鯛GETしたよ!
折角だから
持って行くでしょ?」
「いいの?」
「商売じゃなく
遊びで釣りをしているんだし
季凛さんが使っているのを
見ているしね
明日は(市場が)
開いても
魚がどうなるか
わかんないでしょ?」
「そうだよ
明日は
法事が入っているから
どうしようかと
気を揉んでいたんだけど
このサイズなら
十分間に合うから
助かるよ」
ということで
針を外してもらったら
番重(ばんじゅう)に
入れておきました
氷などが無いので
休日出勤をしている
問屋に行き
氷を貰って来たら
海水を入れ
締めて
氷入りの海水で
血抜きしてから
持ち帰って来ました
「そういうこと
だったんだね
どっちにしても
良かったじゃん」
「そうだよ
だから
明日は市場は
行く必要が無くなったし
法事の刺身が
用意出来たからね」
「クロダイの他のは
どうするの?」
「こういう時のために
鯵をアレしたのが
あるじゃん」
「あぁ、アレしたアジね」
アレとは
ここでは
お話ししませんが
気になる方は
ご来店した際に
お訊ね下さい
「海老で鯛を釣る
っていう
諺(ことわざ)があるけど
伊勢海老で
黒鯛をもらった
ってことだね」
卸した黒鯛は
半身のまま
キッチンペーパーに包み
冷蔵庫に
しまっておきました
そして
明くる日の今日
切り付け
〆鯵(しめあじ)
湯葉と共に
三種盛に
仕立てました
昨日の場合
早起きという
早起きではなかったものの
それでも
三文以上の得を
させてもらいました
黒鯛をくれた
問屋の従業員は
全くの同い年で
知り合ってから
15年以上経ちます
特に、SNSで
繋がってからは
自分の店や仕事を
知ってもらえように
なったので
仕事上の話も
しやすくなりました
先程もお話ししたように
話すことによって
お互いの距離が
近付くものです
袖振り合うも他生の縁
と言われるように
これからも
人との縁や
繋がりを大切にすることを
忘れるわけにはいきません
「GW最後の
娘ちゃんランチは
ねぎとろ丼じゃん
んまそう~🤤
そんじゃ、また明日🐡」
by ミニふぐちゃん
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