和牛リブロースのたまり焼
先日、グレードアップした『特別会席』について、お話ししましたが、その時お出しした“和牛リブロースのたまり焼”が、
今回のお話しです。
静岡県産の和牛のリブロースを、
このように、
包丁していき、
その後、
串を、
打ちます。
お出しする時は、
卓上の焼肉用のコンロを準備し、
焼網の上に、脂身の部分を置いておきます。
頃合を見て、火を点け、
いつでも焼けるように、準備をしておきます。
それに合わせ、
串打ちをしたものを、準備しておくだけでなく、冷蔵庫から出しておき、芯の部分も、常温にします。こうするのは、周りが焼けていても、中が冷たいままの変なレア状態を避けるためです。
焼網が温まったら、
乗せ、様子を見ながら、
裏表、
左右と焼きます。
4つの面が焼けたら、
照焼のたれと、たまり醤油を同割にしたものにつけ、再び焼くこと、2回。
焼き上がったら、
粗目に卸した生の本山葵を添えて、お出しします。
こういう部位は、塩胡椒のようなシンプルな味付けが、素材本来の美味しさを味わえるような感じがしますが、料理として、その素材を活かすには、照焼のたれのように、それなりの仕込みをしたものでないと、その美味しさを味わうことは、出来ません。
特に、脂の強い素材は、濃い目の味付けでないと、一口食べた時点で、飽きてしまいます。豚カツを、塩で食べられるのは、最初だけで、最後まで、飽きることなく、食べられるのは、ソースでしかありません。
豚カツと言えば、揚げたものを、甘辛い割下で煮て、卵でとじてから、ご飯の上に乗せるカツ丼も、濃い目の味ゆえ、飽きることなく、最後まで食べることが出来るのです。
天ぷらも、最初から、最後まで、塩だと、口の中に、油の後味しか残らず、普通の人なら、胸やけしてしまいます。
料理というのは、どこまでいっても、素材と調味料のバランスで、調味料が、素材を料理に変えてくれるのです。塩も、調味料かもしれませんが、様々な調味料に入っていることを考えると、調味料とは言い難いのは、確かです。
肝心の‟和牛のリブロースのたまり焼”の味ですが、美味しいの一言に尽きますし、それ以外の言葉は、見つかりません。リブロースの入荷がなければ、サーロインで御用意することもあります。
その味わいは、殆ど差がありませんが、リブロースの方が、和牛本来の美味しさを味わうことが出来ますし、個人的には、リブロースの方が、好きです。
サーロインにせよ、リブロースにせよ、和牛のたまり焼は、要予約のお料理ですので、召し上がりたい方は、予めお問い合せ下さい。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、9月1日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
おうちで焼肉@厨房
以前、自宅で食べる焼肉=“おうちで焼肉”について、お話ししたことがありますが、
先日も、“おうちで焼肉”を食べました。
肉は、仕入れ先の肉屋に行き、その時にある良さげなものを、選んでおり、この時は、
合鴨、
和牛のリブロース、
和牛のタン、
和牛の肩バラでした。
焼肉にする時は、ある程度の厚さに包丁するのが、一般的ですが、肩バラは、繊維質が強いので、
このように、スライスしてあります。
肉だけでは、つまらないので、
“とんび”と呼ばれる烏賊のくちばしの部分も、用意しました。
そして、この日は、【佳肴 季凛】の2階である住まいではなく、厨房で食べることにし、
焼台の周りに、
新聞を敷き、
焼肉用のコンロを、置きました。
普通のテーブルのように、コンロを囲むことは出来ないので、
このように、取り皿などを並べました。
椅子は、お客様用のものでは、油が飛んだり、臭いがついてしまうと、不都合ですので、
一升瓶のケースに、
新聞を敷いたものを、準備しました。
これで、準備が整い、
“おうちで焼肉”の始まりです。
コンロの上に、
色々と並べ、焼いていきます。
ダクトの下ですので、
煙が立ち込めることが、ありません。
その隣で、自分は、
‟赤星”から、“ギネス”にシフト。
網が汚れたので、
交換と同時に、
焼酎の水割りに、シフト。
先程の肩バラは、
薄いので、網に乗せると、
すぐに焼けます。まさに、“焼しゃぶ”です。
食感が良いので、つい厚めに包丁したくなるのですが、厚いと、ゴムを食べている感じになるので、このくらいの厚さでないと、駄目なのです。
お腹も一杯になったので、
デザートのアイスを食べた後、
お片付けTIME。
皆でやるだけでなく、
食器洗浄機もあるので、
あっと言う間に、
片付け終わり、案の定、手早く片付けも出来たので、今度から、“おうちで焼肉”は、厨房でやることになりました。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、9月1日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
東京日帰り旅行 日本橋編
今日のお話しは、東京日帰り旅行の最終回の日本橋編です。
池袋から、地下鉄を乗り継ぎ、降りた駅は、
銀座線の三越前でした。
向かった先は、
夕食の予約をしておいた日本料理店【三冨魯久汁八(さぶろくじゅうはち)】でした。
こちらで、食事をすることにしたのは、Facebookで知り合った店主である石沢さんが、自分と同じように、所謂オーナーシェフとして、仕事をされていることが、一番の理由でした。
また、2人の娘達には、色んなものを食べさせており、大体のものを食べることが出来るものの、コース料理を、食べる機会が、無かったことも、その理由でした。
ホームページを御覧になれば、お分かり頂けると思いますが、こちらのお店は、石沢さんの出身地である青森県の食材や、郷土料理をお出ししているのも、特徴の一つで、食べる前から、色々とお話しもしたかったので、今回は、カウンターに席を用意してもらいました。
席には、
青森県の地図と共に、
料理や食材について書かれたものが、置かれており、青森県は、東西南北に長く、広がっていて、県の面積でも、全国8位と、自分が想像していた以上に、広いことを知りました。
店内に入ると、
石沢さんは、独り黙々と、仕事をしていました。
自分達は、
それぞれが、好みの飲みものを注文し、次女の書道展での成果、そして、一日中、歩いた労をねぎらい、乾杯。
自分が飲んだのは、
お気に入りの銘柄の“赤星”と呼ばれている『サッポロラガービール』で、“女三羽烏”は、アセロラのジュースを、注文していました。
先ず、お出ししてくれたのが、
前菜でした。
左奥のグラスに入っているのが、南瓜と玉蜀黍の冷製のすり流しで、真ん中の器には、焼松茸、新銀杏、食用ほうずき、青菜のお浸しが盛り付けれており、右手前の竹筒には、金糸瓜の土佐酢和えが、盛り付けられていました。
前菜は、山海のものを盛り合わせたものが、一般的ですが、このように、野菜だけでも、味の変化が十分楽しめることを、改めて感じました。
その次が、
御椀で、
青森県八戸地方の郷土料理の“いちご煮”で、細かく刻んだ大葉が、あしらわれていました。
“いちご煮”という名前は、御椀の中の乳白色のすまし汁に沈む雲丹(うに)が 朝もやに霞む野いちごのように見えることから、名づけられたと言われています。
その次が、
刺身で、手前から左回りに、車海老、秋刀魚、鯨、北寄貝、伊佐木(いさき)が、盛り付けられた五種盛りでした。
刺身が運ばれてきたこともあり、
ここからは、日本酒。自分は、一年365日、熱燗で、やはり、日本料理との相性は、語るまでもありません。
刺身の次が、
焼物で、
青森シャモロックの胸とももの部分を、串焼にしたものでした。
その次が、
酢の物の“もずく酢”で、このもずくは、生の本鮪で有名な大間産のもので、シャキシャキとした歯応えをしており、これまでに食べたことのある様々な産地のものとは異なり、目から鱗とも言うべき感じでした。
この後、焼物の第二弾が、
甘鯛の酒盗焼で、酒盗とは、鰹や鮪などの内臓で作った塩辛のことですが、今回は、鮪の塩辛で作ったものでした。
最近では、脂の有る無しが、焼魚の美味しさのように思われがちですが、魚本来というより、甘鯛のような上物と呼ばれる魚の持つ美味しさを、凝縮した味わいで、もう少し、食べたいくらいでした。
コースも、〆の食事となり、
雲丹御飯が、供されました。
雲丹は、水揚げされた直後のものを、蛤の殻に入れて、蒸されたものですので、2番目に出された“いちご煮”の雲丹とは、全く違う味わいで、雲丹を、さほど好まない自分でも、箸が進むこと、この上ありませんでした。
一緒に出されたのが、
留椀の青森県十三湖産の蜆の清まし仕立てで、十三湖産と言っても、蜆の数は、13個ではありませんでした。(笑)
そして、デザートが、
苺のシャーベットで、苺そのものも味わいで、自分が作る苺のアイスとは、全くの別ものでした。こちらのお店らしく、青森県産の苺で、作られたものでした。
大満足のうちに、食事を終えたのですが、全ての料理について言えるのは、食べる前に、どんな味なのかは、想像出来ているにも関わらず、食した味わいは、期待に違(たが)わぬもので、種明かしが分かる手品や、落ちの分かる落語を観ても、面白さを感じるような感じでした。
また、自分の作る料理は、どこまでいっても、自分の味でしかありませんし、この日のように、別の料理人の方が作ったお料理は、ひと際の美味しさを感じました。
そして、この日のように、灼熱の中、歩き周り、水分の取り過ぎで、身体も疲れ果てつつ、食事をするのが、億劫な気分すら、あったにもかかわらず、箸をつけはじめると、思いの外、箸が進んだのは、こちらのお料理が、本物であったことの証し以外の何物でもありません。
丁寧な仕込みをすることが、美味しさにつながり、それが、全てだとも、再認識することが出来、日本料理を自分の道として、選んだことも、間違いでなかったことも、確信することが出来ました。
そんな気分のまま、
同志である石沢さんと、記念撮影し、お店を後にし、東京駅へ向かったのですが、新幹線の発車には、まだ時間があったので、
【大丸】に寄り、
こんなものを手にし、
改札口へ。
新富士までの道中の‟独り二次会”のために、
先程の“こんなもの”の相棒を買い求めたのですが、この後、偶然にも、お客様に会ったので、‟独り二次会”は、お流れになってしました。
それでも、道中は、逆に楽しいもので、
新富士に、無事到着しました。
同席したお客様とは、ここで別れ、この後、スーパー銭湯に寄り、風呂上りに、
‟独り二次会”を決行し、かくして、東京日帰り旅行は、無事に終わりました。
家族それぞれの目的地は違ったものの、どれもこれも、楽しい時間だったのは確かで、久し振りに、休みを満喫出来ました。
★☆★ 夏期限定 鱧(はも)料理 ☆★☆
只今、夏期限定コースとして、鱧料理をご堪能いただけるコースをご用意して、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
『鱧彩々』 (おひとり 6,000円)と銘打ちました。この時季の美食の極みでもある鱧の味を、是非ご賞味下さいませ。
詳細は、【鱧料理】のページをご覧下さい。
東京日帰り旅行 池袋編
前々回のお話しの築地、前回の上野に引き続き、東京日帰り旅行のお話しで、今回は、池袋編です。
上野から、山手線に乗り、
池袋に、着きました。
目指すは、
東口で、
さらに、気温は上昇し、まさに炎熱地獄とも言うべき中、昼食にすることにし、
こんなチェーン店に、入りました。
4人共、
全く同じものを、
注文し、食べました。味云々よりも、ファストフード店のようなところへ来るのは、滅多にないので、これはこれで、興味深いものがあります。
昼食後、上の娘は、自分の行きたい場所があるということで、別行動となり、自分達が向かったのは、
水族館、展望台、ナンジャタウン、プラネタリウム、ショッピングセンターがある大型商業施設の【サンシャインシティ】でした 。
これらの中で、行ったのが、
【サンシャイン水族館】でした。
エレベーターに乗り、
降りると、
入場券を買い求め、
館内へ。
水族館ですので、
展示されているものは、魚が中心ですので、仕事柄、目が行ってしまうのは、
観賞用の魚よりも、
真鰯のような食用の魚です。
特に、真鰯は、【佳肴 季凛】では、『鰯の丸煮』として、御用意しているので、大きさなど、つい気になってしまいました。
また、大きな水槽には、
えいが、
こんな感じに、泳いでいました。見ているだけで、涼しげですし、エアコンも程良い感じに、効いているので、快適そのものです。
この他には、
くらげや、
亀など、定番の生き物が、展示されていました。
館内を歩くと、今度は、
お土産物売場へ。
売場は、
特に変わっているわけでもなく、
水族館らしきお土産物が、所狭しと並んでいました。
こういうところに来ると、“ふぐに魅せられし料理人”の自分は、ついつい、ふぐ類のものを、見つけたくなり、
この中から、
はこふぐのストラップを見つけました。
また、別のコーナーでは、
ふぐの栞(しおり)があったので、
先程のストラップと共に、
買うことにしました。
この後、
屋外に出ると、
アシカや、
ペンギンが、
展示されていました。
そして、最後に、
アマゾン川などに生息している大型の淡水魚を見て、水族館を後にしました。
そして、上の娘と合流し、池袋から、
丸の内線、
銀座線と、地下鉄を乗り継いで、
三越前に、辿り着きました。
ここが、今回の日帰り旅行の最終目的地で、予定通りの夕食となりました。夕食の様子は、次回お話しします。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、9月1日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
東京日帰り旅行 上野編
昨日のお話しの続編です。 築地から、地下鉄日比谷線に乗り、
上野駅で降りたら、
地下道を歩き、
屋外に出ると、交番があったので、次の目的地である【東京都美術館】の場所を、交番で訊ねました。 歩き始めると、
提灯が沢山飾られていました。 先の『国立西洋美術館の世界文化遺産登録』を、
祝したものでした。 上野公園内を、歩いたのですが、
普段、歩くことの少ない生活をしているだけでなく、あまりの暑さに、参りつつも、
ようやく、【東京都美術館】の建物が見えてきました。 ここに、下の娘の書道作品が展示されているので、
記念撮影。 さらに、歩くと、
巨大な玉が、置いてありました。
そして、エスカレーターに乗り、
館内の入口に、
辿り着きました。 館内に入り、
展示場所を教えてもらい、
2階にあるホールに向かうため、
今度は、
エレベーターに乗りました。下がって、上がってと、機能性などを無視した、美術館らしき奇妙な造りです。(笑)
エレベーターを降りると、
受付があり、ホール内に入ると、
書道展ですので、
字、
字と、字のオンパレード。
娘の作品を、
ようやく、
見つけました。
一番下にあったので、
並んで、記念撮影。
館内から出て、
喉を潤し、今度は、
【上野動物園】へ。
入場券を、
買い求め、園内に入ったものの、思いの外、空いており、先ずは、
【上野動物園】の代名詞とも言うべきパンダ舎へ。
やはり、ここも、
空いており、
ゆったりと、
見ることが出来ました。
屋外には、
パンダに関する薀蓄が、書かれており、その生態は、興味を引くものばかりでした。
その後、
象を見たのですが、【上野動物園】の象と言えば、小学校の教科書にも載っていた『かわいそうなぞう』の話で、その最後に出てくる慰霊碑が、
すぐそばに、
ありました。
あとは、
ゴリラや、
虎などを見たのですが、自分は、動物の中でも、一番好きなのが、虎です。
その理由は、“ふぐに魅せられし料理人”の自分がこよなく愛す天然のとらふぐのとらが、ついているからではなく、オスであれ、メスであれ、単独行動をし、決して群れることのなく、孤高の存在に、つい惹かれてしまうだけでなく、独りよがりにして、天上天下唯我独尊のかたまりの自分と、似ているとしか思えないからです。
動物園を出て、
炎天下の中を歩き、
JRの上野駅に行き、
山手線に乗り、
今度の目的地である池袋に、着いたのでした。池袋での様子は、次回お話しします。
★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★
(全9品 お一人:3,000円) お陰様で、9月18日をもちまして、当店は8周年を迎えます。
そんな感謝の想いを込めた会席コースを御用意致しております。 なお、お召し上がり頂ける期間は、10月2日(日)までです。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。
東京日帰り旅行 築地編
先日お話ししたように、下の娘が
書道で、賞を取ったので、夏休み3日目(17日)は、家族で、東京に行って来ました。
始発の新幹線に乗るため、
新富士駅に、向かいました。その後、切符を買い求め、
ホームに向かいました。予定通り、乗車し、
品川で、山手線に乗り換え、
新橋で、降りました。
改札口を出て、
バスに乗り、
最初というより、自分の目的地である築地市場に、着きました。築地に来るのは、去年の年明け以来のことです。
東京・新宿の鮨屋が、自分にとっての料理の道の始まりで、週に何度か、築地に、仕入れに来ていて、自分の原点の一つでもあるので、様々な思い出の地でもあります。
また、ご存じの方も多いかもしれませんが、築地は、今年の11月に、豊洲に移転することになっており、築地に来るのが、最後かもしれないので、あえて来ました。
このような光景も、
もう見られなくなるかと思うと、
一抹の淋しさを、
感じずにはいられませんでした。
そんな様子を尻目に向かったのが、
仕入れ先の鮪屋で、
店先の冷蔵庫に、生の本鮪や南鮪が並んでおり、その中から、
明くる日に、自分が発注するであろう本鮪(大間)を、取り出してくれました。
身の状態、質にもよりますが、生鮮食品とは言えども、生の鮪は、即座に使わなくてはならない食材とは限りませんし、上質なものなら、一週間以上、色も変わることなく、鮮度が落ちないのです。
そして、昨日入荷してきたのが、
予定通り、先程の本鮪の“連れ”でした。
その後、‟女三羽烏”と別れた自分は、Facebookで知り合った“麻布の虎”こと、東京・麻布の日本料理店『あらき』のご主人の荒木さんと、朝食にしましたが、神聖なる休日ということもあり、
朝酒は欠かせません。
荒木さんは、この日、仕事ですので、普通に食事をしただけですが、自分は、
大瓶1本と、小瓶1本を、グビグビ・・・・・。
さすがに、朝一からは、これ以上飲めないので、お開きとなり、
外に出て、記念撮影。ちなみに、真ん中の女の子は、娘さんです。
そして、“女三羽烏”と合流し、
地下鉄に乗り、
次の目的地である上野に、
着いたのでした。上野での様子は、次回お話しします。
★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』 ★★★
この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。
当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。
夏休み明けの魚市場
4日間の夏休み明けの今日は、
沼津の魚市場へ、仕入れに行って来ました。
この売場の入荷状況を見ていたら、
ひと際大きな魚が、目に入って来ました。
近づいてみると、
しろかわかじきという種類のかじきが、並んでいました。
このかじきは、沼津の魚市場から、そんなに離れていない石花海(せのうみ)というところで、水揚げされたものです。目方は、120キロとのことでした。
その後、
活魚売場に行くと、
南伊豆・妻良(めら)の定置網にかかっためいちだいが、
沢山、入荷していました。
めいちだいは、この時季、この定置網にかかったものが、入荷してくるのですが、沢山あっても、安値になることはなく、高い時になると、1枚(1匹)が、目方にもよりますが、“1諭吉”を超えることもある高級魚なのです。
個人的には、色んな点で、好きになれない魚の一つで、これまでに仕入れたことは、指で数えられる程度しかありません。ですので、今日も、当然パスしました。
その後、
佐賀産の新子や、
鮑(あわび)や栄螺(さざえ)の生簀にいき、
西伊豆産の鮑を、2はい仕入れました。
そして、最後に、
鱧を扱う問屋に行き、
活鱧2本と、
落ち鱧1本を仕入れ、3本とも、
和歌山県産のものでした。
ひと通りの仕入れを終えたので、市場から、帰ることにし、その帰り道に、
宅配便の営業所に立ち寄り、
東京・築地から届いた鮪の入った発泡スチロールを受け取り、『佳肴 季凛』に戻りました。
今日の鮪は、
大間産の生の本鮪でした。
また、
活鱧は、2本とも水槽に入れ、仕込みに取り掛かり、昨日、仕込みはしたものの、本格的な夏休み明けとなり、通常モードに、戻ったのでした。
★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★
(全9品 お一人:3,000円)
お陰様で、9月18日をもちまして、当店は8周年を迎えます。そんな感謝の想いを込めた会席コースを御用意致しております。
なお、お召し上がり頂ける期間は、10月2日(日)までです。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。
野菜中心の総仕込み
楽しい時間が過ぎるのは、瞬く間で、今日で、『佳肴 季凛』の夏休みの最終日となってしまいました。
そんな今日は、明日からの営業に備えて、仕込みをしたのですが、市場に行かなかったので、仕込みの殆どは、野菜でした。
最初に、
先付の“うすい豆腐”を仕込みました。“うすい豆腐”とは、グリンピースで作った豆腐のことで、グリンピースつまり、えんどう豆のことを、うすい豆と呼ぶことに、ちなんでいます。
その後、
刺身の妻と、サラダ素麺の野菜を包丁しました。
その頃、女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
小鍋の野菜に使う玉葱と榎(えのき)を、包丁してくれており、一方の自分は、酢の物に使う“蛇腹胡瓜”を、
仕込みました。“蛇腹胡瓜”とは、このようなものです。
野菜が殆どではありましたが、明日の御予約のお客様にお出しする焼物の銀鱈と、
秋刀魚と葱に、
串を打っておきました。
銀鱈は、当店の定番ともいうべき“西京漬”にしてあり、秋刀魚は、“秋刀魚の難波焼”として、お出しします。
また、明日、ふぐ刺でお出しする天然のとらふぐ(沼津産)の柵をくるんである晒も、
取り替えておきました。とらふぐは、水分が多いので、このようにしておかないと、ちゃんとしたふぐ刺に、仕立てられないのです。
仕込みも、目途がつき始め、
お新香の浅漬けを仕込んだり、
大根などを、糠床に漬けておきました。写真こそありませんが、これら以外にも、薬味用の葱を包丁したり、色々と仕込みました。
そして、米を研ぎ、
明日の器を、
準備し、最後に、
包丁を砥ぎ、
連休最終日の仕込みが、終了。
仕込みではありませんが、
明日から、
10月2日(日)まで、八周年記念の会席料理【秋ごよみ】を、御用意するので、そのお品書きも、用意しておきました。
ということで、おやつを兼ねて、
昼下がりに、“お疲れちゃん♪”
こうして、『佳肴 季凛』の夏休みは、終わったのでした。
2016.8.18|野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
東京日帰り旅行
下の娘が、
書道の審査会で、表彰されたので、その作品を見に、東京へ行って来ました。
もちろん、色んなところへ、立ち寄り、最後に、
地元のスーパー銭湯で、癒されて来ました。
東京での様子は、近いうちにお話しさせて頂きますので、それまでお待ちください。明日まで、『佳肴 季凛』はお休みさせて頂きますが、仕込みをする予定です。
それでは、おやすみなさいませ・・・・・。
★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』 ★★★
この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。
当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。
万事休す、冷凍庫
夏休み2日目の朝は、アクシデントが、発生してしまいました。冷凍庫の異常が、確認されたのです。すぐに、専門の業者が来てくれたものの、どうにもこうにもならず、故障となってしまいました。
・・・・・、万事休す。
先週の時点で、不具合があったものの、部品交換しさえすれば、問題ないと言われていた矢先でしたので、奈落の底に突き落とされた気分でした。
そうは言っても、営業日でなかっただけでなく、昨日まで休みだった市場が、今日から開いていたのも、不幸中の幸いでもありました。
その時点で、市場の問屋に連絡を取り、冷凍庫の食材を保管してもらうことにし、その準備に追われ、急いで向かうことにしました。
着くと、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、
荷物を下ろしました。
卸し終えると、
崩れないように、大きなラップで、ぐるぐると、
巻いてもらい、
固定されました。ちなみに、
荷物は、この2つの山で、市場用語で2パレットと呼んでいます。
そして、荷物は、
リフトに積まれ、
冷凍庫に、
入っていきました。
中は、
マイナス30度で、様々なものが、保管されていました。
とりあえず、これで一段落し、お腹も空いてきたので、食事を取るため、市場周辺に向かうと、
駐車場は、どこそこ一杯でしたが、馴染みの問屋の駐車場に、
停めさせてもらうことが、
出来ました。
そんな状況ですので、市場近辺は、
お祭り状態で、
早朝の市場しか知らない自分にとっては、まさに別世界ゆえ、どこそこへ行っても、行列でしたので、いき付けの喫茶店で、
コーラフロートで、喉を潤したものの、空腹感は満たされず、
取り引き先の練り物屋さんの『やいづ屋商会』の出店に向かい、
色々チョイスして、
お昼もどきにしました。
朝からのバタバタで、飲まず食わずに近い自分は、
これまた、ビールもどきで、喉を潤しましたが、やはり、もどきはもどきで・・・。
普段なら、本物の泡にするのですが、仕入れ用の車は、マニュアル車ですので、慣れない真由美さんには無理なので、冷凍庫の故障同様、泣く泣く・・・・。(涙)
一人仕事をしていると、全てが、自己責任です。事無く、日々の仕事が出来れば、良いのですが、天気同様、雨が降ったり、風が吹くこともあります。
そんな時、今日のように、泣きたくなることもありますが、最近では、自ら、人生三種の神器と呼ぶ努力、忍耐、工夫を、思い浮かべると、何故か、不敵に笑う自分を、感じます。
不惑を超えて、図太くなったのか、鈍感になったか、丸くなったのか、それとも・・・・・。でも、そんな自分にしてくれたのは、お客様だと思います。
そして、自分以上に、泰然自若としている真由美さんの仕草に、男たるもののあり方を、教えられつつある今日この頃です。