台風は来ないながらも、怒濤のような半日
台風19号と20号と、二つの台風が近づいているのにも関わらず、今朝の沼津魚市場の魚の入荷状況は、
予想していたよりも、
少ないということはありませんでした。
そんな様子を尻目に、
活魚売場に行くと、
南伊豆・妻良産のめいち鯛が入荷しており、めいち鯛は、夏の終わりから初秋のごく限られた時季が旬の魚で、この時季の高級魚の一つでもあります。
とは言っても、自分には入り用ではなく、この時季の自分の入り用と言えば、
鱧(はも)で、
今朝は、和歌山と大分産のものが入荷していました。
今日は、活かしの鱧は必要なかったので、
落ち鱧と呼ばれ、生簀などで死んでしまった大分産のものを、3本仕入れることにし、その場で、
はらわたを抜いてから、別の売場に行くことにしました。
このように、はらわたを抜いておく理由ですが、落ち鱧は、お腹の中にエサが残ったまま死んでしまっていることもあり、その臭いが回ってしまい、使い物にならないようにするためです。
別棟の売場に行くため、外に出ると、
地元の船は漁に出ておらず、富士山を見ると、
笠雲と呼ばれる雲が頂上にかかりつつありました。
笠雲が頂上にかかると、雨が振ることが多く、天気予報の降水確率も、昼前後から60%でしたので、台風の直撃はなくとも、雨が降る可能性が高いことを覚悟しながら、魚市場から帰ることにし、富士市に入ると、
頂上は、笠雲に隠れてしまいました。
そして、『佳肴 季凛』に戻ると、
ランチタイムに、バスの団体のお客様がお見えになるので、座敷では、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、御席の準備をしていました。
こんな状況でしたので、魚の仕入れは最低限にし、ひととおりの段取りを終えたら、
最後に出すデザートの桃のムースにはじまり、
山掛け、
先付のもろこし豆腐などを盛り付けたら、冷蔵庫にしまい、その後、
蒸物の鰯つみれ錦糸蒸しを盛り付け、あんをはり、蓋をしたら、熱々のままお出しするため、
温蔵庫にしまい、大方の盛り付けを終えました。
その後、小鍋の盛り付けを女将兼愛妻(!?)の真由美さんに任せ、自分は、
鱧を卸すことにしたのですが、このような状況ゆえ、
骨切りはせずに、冷蔵庫へしまい、再びバスのお客様用の料理の準備をすることにしました。
バスの団体のお客様は、幹事や乗務員の方に、途中で連絡して頂くようにお願いしてあり、大体の御来店時間の目安もつくので、頃合いを見ながら、
準備をすることが出来、御来店を待つばかりとなりました。
そして、到着される頃には、
富士山に笠雲がかかっていたように、既に雨が降り始めており、そんな中、
バスが到着し、一気にバタバタモードに。
御食事を終える頃には、雨ということもあり、
玄関前まで、バスが移動し、お客様が乗り込むと、
お見送りをしました。
そして、店内に戻ると、片付けをすることにしたのですが、夏休み中ということもあり、
下の娘が片付けを手伝ってくれ、仕込みを終えた自分が洗い場にまわり、
真由美さんだけでなく、
娘の奮闘もあり、
思ったよりも早く、片付けを終えることが出来、台風が来なかったものの、怒濤のような半日が、無事に終わったのでした。
最後になりましたが、今日で、当ブログ『もっと美味しいお話し』は、2300回目の節目の更新となりましたが、これからも、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
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