宮崎県の幸福丸の黄目近(キメジ)で、HAPPYな気分
漁船の名前は色々ですが
今朝、沼津魚市場に
入港していた漁船は
幸福丸という名前で
それに相応しい恩恵に
預かっちゃいました
2025年6月13日
Vol.4645

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ふぐとらちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方
こんな風に
大きめの魚が袋入りで
入っているのって
あんまり見ないんだけど・・・」
と、ふぐとらちゃん
「おはよう

あんまりだけど
ほっとんど無いね」
と、答えました
「じゃあ
どうしたの?」
「漁師に貰ったんだよ」
「え゛~っ
月曜日にも
もらったんじゃね?」
「そうだよ
良い子にしていると
ご褒美を貰えるんだよ」
「自分で
良い子って
言うかなぁ~」
「自己採点は
かなり厳しいから
間違いないよ(笑)」
「はぁ・・・」
「それはそれとして

今日の魚は
黄目近(キメジ)なんだけど

宮崎の幸福丸
っていう船だよ」
「宮崎!?
しかも、幸福丸なんて
めっちゃHAPPYじゃん!」
「そうだよ
ただ、操業しているのは
伊豆七島方面なんだけど

目鯛(メダイ)メインに
1,8トンも
水揚げがあったんだよ」
「1,8トンって
計算できないよぉ」
「こんな感じに
水揚げしたんだけど

数が多いから

水槽に入れて
競りにかけるんだよ

大きさも色々だけど
1本が
3,5キロとすると
500本とか」
「ヤバっ!」
「だから、売場は

こんな風になっていて
目鯛だけじゃなく

勘八(カンパチ)も
あったよ」
「これが
リアル1,8トンなんだね」
「そうだよ
最初の頃は
ふぐとらちゃんと一緒で
1トンとか
500キロなんて言われると
全く分かんなかったけど
最近じゃ
何となく分かってきたよ」
「慣れなんだね」

水洗いを終えたら
三枚に卸し

背の一節(ひとふし)だけは

明日用に
真空パックして
氷詰めにしておきました

「それはそれとして
この器って
季凛のじゃないよね?」
「そうだよ
近所の常連さんちので
市場の帰りに寄って
借りて来たんだよ」
「ってことは
キメジの刺身をあげるの?」
「そうだよ
基本的に
お客さんに刺身をあげる時は
この方が
都合がいいんだよ」
「お店のを
貸してあげれば
いいんじゃね?」
「返してもらう時に
変な気を使われるのは
嫌だからね
こうすれば
渡したら
お仕舞だから
これでいいんだよ」
「そうだよね
お店の器が
割れるのも
困るしね」
「もしそうなったら
それはそれで
厄介だしね

さっきの2枚とは別に

あと2枚あるよ」
「で、どんな風に
盛付けたの?」
「こんな感じだよ
その1

白身は
胡蘆鯛(コロダイ)
その2

その3

その4

なんちゃってその5

これは、うちらの
おかずだよ」
「なんか
少ないし
切落しっぽいけど・・・?」
「まぁね
さっき言ってたように
幸福丸だけに
幸福は常連さん行で
いいんだよ」
「ずいぶん
格好良くね」
「まぁ、こういう事が出来るのは
市場に行って
色んな漁師と付き合いを
深めているからだけど
日本料理は魚菜食文化だから
魚の事なら
何でも知らなきゃ
気が済まないし
沢山の人に
魚の美味しさを伝えるよう
手抜きは出来ないんだよ」
「漁師の応援団って
よく言っているもんね」
より良い魚を仕入れるのは
もちろんの事ですが
こういう人との縁を
紡ぐことが出来る事も
同じように
大切にしていきたいものです

「今日のハモは
愛知県から
届いたんだって
そんじゃ、また明日🐡」
by ミニふぐちゃん
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