魚市場の水槽の栓に嵌(はま)った鱧(ハモ)
魚市場の様子は
ルーチンのものが
殆どですが
どんな日常でも
レアなものがあるものです
そんな今朝の
レアシーンとは・・・
2025年10月10日
Vol.4735

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方
ハモも仕入れて来たんだね」
と、ミニふぐちゃん
「おはよう🐡
仕入れて来るつもりは
なかったんだけど
市場の生簀の栓に
嵌(はま)っていたからね」
と、答えると
「はまっていたって
どういうこと?
まさか、沼津だけに
ヌマっていたとか・・・」
「あはは・・・
若い子の言い方は
笑うほど面白いね~」
「あんまり
若ぶらない方が
いいんじゃね(笑)」
「そうだね
そんなことより
鱧のことを話すよ」
「はぁ~い♬」
仕入れる魚が
あっても無くても
向かうのが
沼津魚市場の
活魚売場です

水槽を覗くと

鱧(はも)が
頭だけを出していました

(フリー写真素材より)
まさに、狆穴子
(チンアナゴ)状態です
生物(せいぶつ)というか
魚類としての
鱧の生態を知らない
自分としては
長い魚ゆえ
このようにして
寝床に入るのかと
疑問を感じました
突っつけば
出て来るかと思い

ホースで突っつくも
出られず

♬ 生簀にはまって
さぁ~、大変・・・♬
と、歌いながら
別の鱧が
冷やかしに・・・(笑)
そんな珍百景を
眺めていても
しょうがないので
他の売場へ行き

【西京漬】用の鰤(ぶり)や

地物の水魳(ミズカマス)など
色々と仕入れ
戻って来ると

海水に押し出され
鱧の尻尾が
出て来ました

となれば
活け獲りあるのみ

排水溝に落ちる前に
GETしたら

すぐに締め

神経を抜き

冷やし込みました
「確かに
はまっていたね
こんなこともあるんだね」
「こんだけ
市場に行っていたら
色んな珍百景を
見るからね」
「そっか~
でも、僕もそうだけど
素人にしてみれば
市場なんて
ほぼほぼ
珍百景みたいな
もんじゃん」
「まぁ
珍百景だけじゃなく
こうい裏側を
見てもらわないと
日本料理の絶滅危惧種化が
ドンドン進んじゃうから
ガンガン発信しないとね」
「目指せIT板前!」

肝心の鱧は
卸したのち
冷蔵庫へしまい

明日、骨切りすることに
しました
先程の会話の続きですが
魚菜食文化の
日本料理文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
声を出し続けるのが
自分の使命なのです

「新しい茶碗が
届いたじゃん!
そんじゃ、また明日🐡」
by 熱血君
















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