カウンターで、酒肴的な昼鱧
常連さんへの料理は
千差万別にして
カスタマイズ化されています
先日のランチタイムに
そんな鱧料理を
お出ししました
2026年9月15日
Vol.4961

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
今日のハモは
ジャンボとミニなんだね」
と、ふぐゑびすさん
「おはよう🐡

全部で3本なんだけど

ジャンボは2,2キロで

2本のミニは
目方なしで

いつも通り
熱海の網代(あじろ)産だよ」

その後、水槽に入れておきました

「ハモがいるから
水槽の掃除が
出来ていないねぇ」
「そうなんだよ
やりたいんだけど
むやみやたらに
手を突っ込んで
噛まれたら
困るから
とりあえずは
手持ちの鱧がいなくなった時に
やるしかないね」
「ところでさぁ
この間のお昼に出した
鱧料理の話
まだだったよね?」
「そうだったね
じゃあ、今日は
それを話すね」
「わぁ~い♬
この時の料理って
かなり変則だったよね?」
「常連の▲〇$さんだからね」
「そっかぁ~」
ということで
順を追って
献立をお話ししていきます
◆先付
鱧の子の煮凝り

◆刺身①
赤背(あかぜ)のたたき

沼津魚市場をはじめ
伊豆半島及び
神奈川県西部では
鰘(ムロアジ)のことを
赤背と呼んでいます
◆揚物①
鮑(あわび)の天ぷら

鮑の天ぷらに添えるのは
肝醤油で
肝醤油とは
鮑の肝を蒸してから
裏漉し
味を調えたものです
◆刺身②
鱧の落とし

◆揚物②
鱧の天ぷら

こちらは
塩で召し上がって
頂きました
◆刺身③
生の鱧

生の鱧とは
いわゆる刺身です
◆蒸し物
鱧しんじょう蒸し

◆食事
鱧天丼

先程の鱧の天ぷら同様

1,5キロオーバーの
ジャンボ鱧で仕立てました

味噌汁の具は

もずく、巻麩(まきふ)、葱で

おしんこうは
浅漬、糠漬です
ちなみに、食事をお出ししたのは
お一人でした
というのも
もう一人は
昼飲み的鱧料理だったからです
また、お二人には
年齢差もあり
飲んでいないお客様は
年下ゆえ
もう少しお腹を満たしたいということで
追加の食事と揚物をお出ししました
◆揚物③
赤背のフライ

大根おろしを添え
天つゆでお出ししました
天つゆにくぐらせることで
日本料理店のフライらしくなるだけでなく
余分な油も抜け
食べやすくなります
◆食事
白御飯

◆デザート
パイナップルのアイス

先程、お話ししたように
かなり変則的な献立した
こういう献立を御用意出来るのも
常連さんと自分の間に
信頼関係があるからこそです
刺身の妻(つま)や
揚物の前盛(まえもり)
という飾りを排し
ど真ん中の美味しいところだけを
味わってもらえる間柄になれたのは
一朝一夕ではありません
今日のような献立を御用意出来たのは
料理人としても
至福の時間でした
こういう時間を堪能して頂くためには
常連さんになって頂くしかありません
安易な映えや見た目に
惑わされず
料理の本質と直球で向き合う時間を
知って欲しいがために
足繁く魚市場に通い
その時のベストを見つけ
逸品に仕立てるのが
自分の料理人としての本分なのです
















コメントを残す