廃食用油用のペール缶
これまで、廃食用油は
ペットボトルに入れて
近所の小学校に
持って行ってましたが
今度から
業者に回収してもらうことに
しました
2026年10月9日
Vol.4986

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「ねぇ、親方🐡
この青い缶は
なんなの?」
と、熱血君が
訊いてきたので

「廃食用油のペール缶で
リサイクル業者が
置いていってくれたんだよ」
と、返しました
「今までは
ペットボトルに入れて
近所の小学校に
月1で持って行ってたよね?」
「そうそう

「これをやめたってこと?」
「そうなんだよ
月1で、当日の朝
持ってかなきゃならないから
タイミングを逃すと
明くる月まで
貯まっちゃうんだよ
場合によっては
3か月以上分なんて
過去にあったから
この際、業者に回収してもらうことに
したんだよ」
「それなら、楽じゃん」
「そうだよ
油を入れておくだけだし
一つでも貯まれば
富士方面の回収日に合わせて
連絡すれば
回収してくれるからね」
「ふぅ~ん」
廃食用油の回収方法は
変わったことで
雑用レベルの仕事を
気にする必要がなくなり
何よりです
これにより
今まで以上に
料理というボスキャラに
真向勝負に臨めるのが
嬉しいこと
この上、ありません
すみっコぐらしの鱧(はも)
今日まで続く
鱧(はも)のお話しの
最終回です
2026年10月8日
Vol.4985

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます
水槽を見た
ふぐのぼり君が曰く

「おっ、親方🐡
水槽の海水も
きれいになって
ハモもスイスイじゃん!」
「中の側面とか
底に茶色の苔(こけ)を取れば
完璧だけど

海水には
問題が無いから
鱧(はも)が
もう少し減ったら
掃除するつもりだよ」
「これは
汚れじゃないんだぁ」
「そうだよ
海水中の魚の排泄物
残り餌から発生する
硝酸塩、リン酸塩を栄養源にして
照明や日光の光を受けて
繁殖する 珪藻類
要は海藻で
これが育つってことは
海水のミネラルが
活きているってことなんだよ」
「ヤバっ!
海水も知識も
完璧じゃん!」
「訊かれると思って
調べたんだよ
っていうか
一昨日からのアクシデントで
水槽とか海水について
勉強したからね」
「怪我の功名じゃん」
今、お話しした


この2つをお読み下さると
一連の話が繋がるのですが
この流れは
月曜日にスタートしたものにして

「面白いっていうか
厄介なのが

この鱧たち
何故か、隅っこに
集まるんだけじゃなく

中には
こんなのもいるんだよ」
「落っこちちゃうんじゃね?」
「っていうか
落ちちゃって
下の濾過槽(ろかそう)にいて
それを捕まえるのに
たいへんだったよ
どんどん潜っちゃうし
しかも、2本」
「ヤバっ!
そもそもさぁ
隅っこが好きってことは
ハモって
すみっコぐらしじゃん」
ご存知のように

「これまでに
かなりの数の鱧を
水槽に入れたておいたけど
鱧が隅っこに集まるのは
初めて見たんだよ」
「え゛~っ!?」
「長い魚の穴子(あなご)は
ともかく、どこでもいいから
狭い場所が好きで
穴子も水槽で
活かしておいたことがあって
その時は塩ビの筒を
入れておくと
必ず、そこに集まるんだよ」
「だから、アナゴ漁は
筒を使って
獲るんだぁ」
「そうそう
だけど、鱧も
隙間に隠れることがあるけど
自分で砂とか泥を掘って
隠れるんだって
で、その巣穴の前を通る
魚とかを襲って
食べるライフスタイルだから
延縄(はえなわ)で獲ったり
定置網や底引き網漁で獲る
っていう理由が分かったんだよ」
「へぇ~
今日までの4日間で
かなり偉くなって
知の巨人が
アップデートされたんじゃね?」
「いやいや
まだまだ
チはチでも
痴のチだから
痴の巨人というより
痴の狂人
の方が正しいかもね」
「痴の狂人!?」
「そうだよ」
「そんなこと言うから

AIに訊いてみたら
こんなことを言ってたけど
一言にすると
料理の道に
命を捧げた変態
なんだって」
「結構、結構
間違っちゃいないからね」
「あはは・・・」
月曜日から
今日までの四日間で
色んな知恵がついたことで
料理道における
痴の狂人が
さらにバージョンナップされました
これからも、お付き合いのほど
くれぐれも宜しく
お願いします
“鱧(はも)水族館”こと、水槽の海水交換大作戦
今日最大のミッションは
水槽の海水交換でしたが
その顛末は
如何に・・・
2026年10月7日
Vol.4984

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます
「おはよう、親方🐡

これって、海水?」
と、ふぐのぼり君が
訊いてきました
「おはよう🐡
そうだよ

今日の仕入れは
冷凍ものだけにして
魚の仕込みよりも
水槽の掃除と海水交換を
しなきゃならないからね」
と、自分
「そうだったね
で、水槽はどうなの?」
「今朝、市場に行く時
鱧は落ちて(タヒんで)
いなかった感じだったけど
とりあえず
確認しに行くよ」
「はぁ~い」
その前に


濾過槽のサンゴを
洗っただけでは
案の定、効果無し

「こんなに汚れていても
ハモが平気って
ヤバくね?」
「この海水の状態で
落ちないのは
ビックリだよ」
「そもそも
海水って
どうやって汲んでくるの?」
「沼津の魚市場は
漁港もある市場だから
海水は汲み放題で
どこかしらに
海水が出て来るホースが
あるんだよ」
「へぇ~!」

上部にある赤い印が
海水用のホースの印です

ペットボトルに
海水を入れたら

軽トラの荷台のスチロールと

バケツに入れたら

こぼれないように

蓋をして
ガムテープなどで固定したら
海水汲み終了し
魚市場から
帰ることにしました

「こういう風にするんだぁ
で、これで足りるの?」
「少ないかもね
ただ、全取っ換えはしないから
とりあえず
やってみるよ」
「親方、ファイト!」

ホースに水道水を入れ
一杯にしたら

両方の口をふさいだら

水槽に片方の口を入れると

海水が出て来ました
この時、水槽の中のホースの口で
掃除機のように
ゴミを吸い取っていきます

4分の1か
3分の1程度で
海水を抜いたら

ボウルで海水を
水槽に入れると
案の定、足らなかったので

水道水を足し

足らない分は
明日追加するので
その準備をすると

「さっき、真水を足したけど
ハモって
海の魚なのに
平気なの?」
「平気じゃないけど
水そのものが少ないと
濾過出来ないだけじゃなく
濾過槽のクーラーのモーターが
オーバーヒートして
機械そのものが
ダメになった方が困るから
鱧がどうこうなんて
言っていられないからね」
「そっかぁ~」
「機械の修繕費
交換費用は
とんでもない見積とか
請求書が来るからねぇ
それに、壊れた状態だと
仕事全体に影響があるから
どんなものでも
故障は困るんだよ
長く使って
元を取ったなんて
軽く言う人がいるけど
仕事って
そういうもんじゃないからね」
「そっかぁ
でも、今回は
この程度で済んで
良かったってこと?」
「そうだよ
悩ましかった
水槽の掃除兼
海水交換も出来たから
良しとするよ」
「アクシデントがあっても
前向き過ぎするのは
性格、それとも
何なの?」
「性格っていうより
使命感
だね
いつも言っているように
魚菜食文化の日本料理の
魅力を伝えることと
それを支えてくれる
漁師の代弁者として
声を出し続けるこどだよ」
「キタ━━(゚∀゚)〜〜!!!」
とりあえず
今日の海水交換で
水槽のリニューアルだけでなく
泳いでいる鱧も
事無きを得そうです
リニューアルしても
水槽に入れる魚は
時季にもよりますが
鱧がメインとなるので
水槽というより
鱧水族館という呼び名が
妥当かもしれません
ところで、今日のような雑用の方が
多いのが
独り仕事のオーナーシェフの
もうひとつの顔です
親方無しの子分無しの宿世ゆえ
永遠の使いっぱしりにして
永遠のボスになれる二役こそ
自分の拠り所に
他なりません
昨日の今日で、万事休すの鱧(はも)
森羅万象
予期せぬことは
起こるものです
それを幸運と取るべきか
不運と取るべきか・・・
2026年10月6日
Vol.4983

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます
「おはよう、親方🐡

このハモ
なんかヤバくね?」
と、ふぐのぼり君
「おはよう🐡
ヤバいも何も
昨日仕入れた鱧なんだけど

落ちちゃった(タヒんじゃった)
んだよ」
と、言うと
「昨日のハモってことは

これだよね?」
と、訊いてきました
「そうだよ

「え゛~っ
何があったの?」
「水槽がこんなんで

濾過槽(ろかそう)も

濁っていたから
水槽の中に
手を突っ込んで
落ちていた鱧を
取り出したんだよ」
「どうして
落ちちゃったの?」
「手を突っ込んだら
活きた鱧じゃないものに触れて
取り出したのが
これなんだけど

腹に入っていた魚を
吐き出して
それで水が汚れて
万事休す・・・😢」
「あちゃ~
それにしても
こんなにも汚れるものなの?」
「さっき、あれ以外のも
捨てたけどね
吐き出したものじゃないけど

腹に入っていたのが
これだもん
腹にえさが残った状態で
落ちると
その臭いで
使い物にならなくなるから
とりあえず
腹から抜いたんだよ」
「そうなんだぁ
でも、自分が食べたもので
タヒんじゃうなんて・・・」
「まぁ、最後の晩餐で
命を落とすとは
鱧も想像していなかったと思うよ」
「で、水槽は?」
「これから
濾過槽のサンゴだけは
洗うけどね
そうすれば
多少、水も綺麗に
なるからね」
「休み明け早々
気が重いねぇ」
「まぁ、活きものだから
しょうがないよ」
「そっかぁ・・・」
ボウルや

バケツに入れたら

濁りがなくなるまで

晒しておきました
これと同時進行で
鱧の下処理を始めると

臭いを感じなかったので
普段のように卸すと

臭いも無いどころか
ほぼほぼ活〆状態で
身も透き通っていました
というのも
水槽から取り出した時点で
落ちた直後だったり
虫の息状態だったので
頭の付根に包丁を入れ
血抜きをしたからです
「良かったじゃん
不幸中の幸いだね

これなら
十分使えそうだね」
卸し終えたら

骨抜きをし

並サイズの鱧の方は
骨切りを始めたものの
太さを感じたので
骨を感じなかった1本だけ

骨切りをしました
「ともかく

それこそ、不幸中の幸い
ってやつじゃね?」
「そうだよ
これで使えなかったら
何の意味もないからね」
「で、水槽の方は?」
「とりあえず
食べかすとか
汚れを取ったんだけど

これじゃ
どうにもならないから
明日、市場から
海水を持って来て
交換するよ」
「でも、これでさぁ
やろうと思っていた
水槽の掃除も出来るから
いいんじゃね?」
「まぁ、そういう意味でも
不幸中の幸いかもね
海水も交換ついでに
明日は水槽の掃除だよ」
「親方、頑張って!」
休市日明けの明日は
海水交換のミッションが
課されました
気を取り直して
明日に備えます
定休日の仕入れは、鱧松(はもまつ)
この時季の美食は
鱧松あるのみ
そんな今朝の仕入れは
その黄金コンビです
2026年10月5日
Vol.4982

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
休みなのに
市場へ行って来たの?」
と、ふぐのぼり君が
訊いてきました
「おはよう🐡
明日、市場が休みだからね」
と、自分
今更ですが
市場とは
沼津魚市場のことです
「そうなんだぁ
で、この大きいスチロールに
入っているのは?」
「ジャ~ン!

鱧(はも)だよ」
「ヤバっ!
でかいのも
ちっさいのもいて
うじゃうじゃじゃん

こんだけあるの
久し振りじゃね?」
「そうだね

いつもどおり
網代(あじろ)のなんだけど
活魚の入荷はあっても
鱧は殆ど
来ていなかったからね
「そうなんだぁ」
「着いた時
『ハモがある』
って聞いたから
期待していたら

こんな感じで

4つの山に
仕切られたんだよ

1つめが
4,6キロ(10本)

2つめが
1,8キロ(7本)

3つめが
2,0キロ(不明)

最後の4つめが
5、0キロ(不明)
不明って札があるのは
数えるのが
面倒だったからだよ」
「どうして?」
「小さいのは
数えにくいし
大きいのは
パッと見で
分かるからね」
「へぇ~」
「で、結果的に

1,8キロと

5,0キロのを

持って来たんだよ」
「そうなんだぁ

で、この野菜の箱は?」
「あぁ、これね

松茸だよ」
「ハモと松茸なんて
ここ最近
親方がよく言っている
鱧松(はもまつ)
じゃね?」
「そう
日本料理の中でも
黄金コンビの
鱧松だよ、鱧松!

「あぁ、アレね
アレ、マジで
いいよね」
「松茸は置いといて
とりあえず
鱧を水槽に入れるよ」
「わぁ~い♬」
「1本だけになって

淋しかったけど

これらを入れたから

鱧がいる水槽から
鱧水族館に戻ったよ」
「こんだけいると
いつでも鱧松コンビも
完璧じゃね?」
「まぁね
ただ活きているものだから
タヒぬ可能性もあるのが
心配だけど
ヤバくなったら
締めて、卸して
骨抜きをしてから
真空パックして
マイナス25度で
冷凍しておくから
平気だよ」
「完璧じゃん!
で、松茸の話は?」
「松茸は

魚市場から車で
10分くらいの所にある
食遊市場の八百屋で

仕入れて来たんだよ」
「通称、食遊ね

カナダ産なの?」
「中国産も終わりに近づくと
アメリカ、カナダが
出て来るんだよ」
「今年は
国産がお値打ちとか
ネットで見たけど
使わないの?」
「お値打ちとは言っても
しっかり高いよ
お客さんの注文があれば
用意はするけどね
基本的に
松茸御飯と土瓶蒸しにしか
使わないから
輸入物にして
量を増やせば
香りは十分だよ
まぁ、富士とか
富士宮みたいな地方なら
そういう使い方のほうが
仕事がしやすいのは
確かだね」
「そうなんだぁ」
「基本的に
うちで出す松茸料理は
土瓶蒸し、御飯用だし

今日は
タイミング良く
割れたり、笠が開いている
規格外のだから
さっきの料理に使うには
十分だよ」
「こういう感じだから

香りが強いの?」
「そうだよ
だから、松茸御飯とか
土瓶蒸し向きなんだよ」
「なるほどね
上手く出来ているんだぁ」
「いやいや、料理だけに
上手いじゃなく
美味いだよ、美味い」
「そうだったね」
鱧と松茸は
鱧松と呼ばれ
限られた時季で
組み合わせることが出来る食材で
こういうコンビを
日本料理では
出合いもの
と呼んでおり
季節の美味しさを堪能する
日本料理にしかない趣です
しかも、鱧松は
海と山の美食にして
その魅力を伝えることこそ
料理人たる自分の使命に
他なりません
2026.10.5|鱧(はも) 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません















