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HOME ≫ ブログ ≫ サーモンの半身は【西京漬】、残りの半身はお弁当の西京焼

サーモンの半身は【西京漬】、残りの半身はお弁当の西京焼

料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。

そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3667回目の今日も認(したた)めます。

休み明けの今日、沼津魚市場に着いたら、

最初に向かった売場で、

『西京漬』に仕込むため、

ノルウェー産のサーモン(5,3キロ)を、

仕入れました。

仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻ったら、仕込みを始めることにし、鱗が細かいサーモンは、

すき引きと言って、包丁を使って、鱗を取り除くのですが、角度がずれて、包丁が身に入らないように、注意しなくてはなりません。

鱗を取り除き、

頭を落とし、水洗いしたら、半身を卸し、身を返すと、チビとらがやって来て、

「おはようございます、親方。」

「おはよう。」

「皮が無く、身が見えているってことは、もしかして、もしかして・・・。」

「そのもしかしてで、さっき言ってたけど、

うっかりして、身に入っちゃったんだよ。」

「弘法も筆の誤りってやつ?」

「そこまでの名人じゃないよ。弘法と言えば、自分の名前は、弘信(ひろのぶ)でしょ。名前を説明する時に、弓偏(ゆみへん)にムだと、つまらないから、弘法大師の弘って言うと、やんごとなき感じがしない?」

「言われてみれば、そうだけど、長くね?」

「まぁ、確かに・・・。ところで、名人と言えば、若い頃に勤めていた店で、かなりの包丁名人がいたんだよ。」

「へぇ~。どれくらい、凄いの?」

「とりあえず、サーモンの仕込みを終えたら、話すから、一時撤収。」

「はぁ~い。」

卸した身のうち、半身は、

ギフトや単品用に包丁し、残りの半身は、

お弁当用に包丁し、お弁当用は、

焼きやすいように、同じ部位ごとにしておきます。

有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、切身を袋に入れたら、冷蔵庫にしまい、片付をし、ランチの営業に備えました。

殆どの仕込みを終えたので、チビふぐ達を呼び寄せ、

「これって、万能葱(ばんのうねぎ)って言うんだけど、

さっきの包丁名人の話をするね。」

「うん。でも、どういうこと?」

「その包丁名人なる人は、自分より20歳以上も年上の人でね、万能葱を一度に、10束以上まとめてて、包丁することが出来たんだよ。」

「え゛っ~、マジで!?」

「マジだよ。しかも、一つも繋がったままじゃないんだな。」

「想像もつかない。」

「自分も初めて見た時、びっくりしたもん。それだけでなく、桂剥(かつらむ)きの薄さも別格で、魚を卸すのもそうだけど、きれいで速かったよ。」

「へぇ~!動画でも、見つかるかな。」

「嘘か本当かは分からないけど、鰻(うなぎ)を卸す大会で、全国3位になったことがあるって言ってたよ。」

「凄過ぎ・・・。」

「かつては、何でも手作り、手作業だったから、伝説的な包丁の達人が沢山いたようだよ。便利もいいけど、やはり手仕事には勝るものはないね。」

「一度でいいから、見てみたいね。」

「 色々探したけど、無いみたい。 その人は、もう亡くなったから、自分も見ることが出来ないし、そう思うと、残念だなぁ。料理に限らず、昔の職人にはかなわないよ。」

「ふぅ~ん。」

「そろそろ、ランチの営業時間だから、この辺にしておくね。」

「はぁ~い。また教えてね、親方。」

そして、ランチの営業時間の合間を見ながら、

真空パックしておき、お弁当用の方には、

日付と入数を書いておき、書いてないのは、今週末のお弁当に使うものです。

そんなこんなで、一週間が始まり、今週もお付き合いのほど、宜しくお願いします。

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