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HOME ≫ ブログ ≫ センニンフグのような、クマサカフグのような・・・ 

センニンフグのような、クマサカフグのような・・・ 

Vol.4117

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(8月17日)は

センニンフグのような

クマサカフグのようなフグについて

お話しします。 



「親方、これって

センニンフグのような

クマサカフグのような・・・。」

と、ミニふぐちゃん。

「どっちにしても

食べられないフグだよね。

ただ、市場で訊かれた時

センニンフグって言ったんだけど

どうやら、違ったみたい。」

と、自分。

「どういうこと?」

「最後まで読めば分かるから

まぁ、読んでみてよ。」

「はぁ~い。」

ということで

とりあえずは

センニンフグという前提で

お話しします。


「何で、センニンフグって言うの?」

と、ミニふぐちゃんに訊くと

「千人分の毒があるって

海の中で

噂されていたよ。」

という答え。 


「そうなの。

ただ、漢字で書くと

仙人河豚だけど・・・。」

「見た目とか・・・。

細長い姿をしていて

雲に乗る仙人 | sozaido

仙人の髭に

似ているからかなぁ。」

「そんな感じで

いいと思うよ。」

「でも、このフグが

売場に並んでいたのは

どうしてなの?」


「まぁ、その様子を話すから

遅延 Vector Art Stock Images | Depositphotos

市場時間に戻すよ。」

「ほぉ~い、了解🐡」



今朝の沼津魚市場も

相も変わらず


3日連続で


どこそこの売場

ガラ~ン・・・💦 


ご多分に漏れず

地物の売場も然りでした。

地物の売場とは

沼津近郊

及び、西伊豆や南伊豆の

漁師が水揚げする魚が

中心に並びます。 


ところで


昨日、こちらの売場に行くと

「季凛さん

このフグって

何フグなの?」

と、訊かれました


「センニンフグっぽいけど

どっちにしても

食べられないフグだから

並べるわけにはいかないよ。」

「そうなの!?」

なので、売場担当者に伝え

撤収。 


という顛末でした。


「親方、さっきの質問だけど・・・?」

「あんまり見ないフグで

漁師とか市場の職員も

知らないからだと思うよ。」


「そうなんだぁ。」

「ふぐ免許の試験を受けると

ふぐの判別っていうのがあって

食べられるふぐと

食べられないふぐの名前を書いたり

○×をつける試験があるんだよ。

どっちか忘れたけど・・・。」


「忘れたって・・・?」

「忘れたんだけど

実物を見せられたのは

覚えているよ。」

「どんなフグがいたの?」

「忘れたけど

センニンフグもあったような・・・。」

「へぇ~。

こういう時のために

食べられないフグでも

使い道があるじゃん。」

「そうなんだよ。

だから、こういうフグは

ふぐ免許の試験の管轄部署に

送るってことを

聞いたことがあるよ。」

「へぇ~。」

「(ふぐの)判別に出るフグの定番が

シマフグだよ。」

「シマフグは

この黄色いひれが目立つし

フグの仲間で

一番わかりやすいもん。」

「そうだよね。」

「で、市場のフグは

どうなったの?」

「今朝、訊いたら

処分したって。」

「ふ~ん。

でも、親方みたいに

ふぐの免許を持っている人がいればいいけど

そうじゃないと

ヤバいんじゃね?」


「ただ、自分だって

約20種類の

食べられるフグについては

分かってはいても

そうじゃないフグってなると

完全には分かんないからね。

だから、そういうフグは

並べないように

言うけどね。」

「そうだよね。

何かあったら

ヤバいもんね。」

「そうだよ。

沼津の市場は

漁港である以上

色んな意味で

勉強は必要だね。」


「じゃあ、もっと勉強して

色々教えてよ。

魚そのものだけじゃなく

美味しく食べられる方法もね。

っていうか、それが一番だね。」


「はいはい、かしこまりました。」


センニンフグに限らず

免許の無い方のフグの調理だけは

どんなことがあっても

くれぐれも

おやめください。


と、ここで終わるつもりでしたが


このブログをFacebookに投稿したら

魚に詳しいFB友達から

「クマサカフグのような?」

というコメントをもらいました。


その後

以前のブログを遡ったら


どうやら

クマサカフグと思しきフグ

であるような・・・。


先程お話したように

センニンフグにせよ

クマサカフグにせよ


どっちも食用不可のフグなので

問題はなかったものの

まだまだ、自分の勉強不足を

痛感せざるを得ませんでした。 


「こういうことだったんだぁ~。」

「そうそう🐡」

「でも、良かったじゃん。

それにしても

クマサカフグも見たことがあるって

何だかんだ言っても

“ふぐに魅せられし料理人”だね。」

「そうだね。

まだまだ色んなふぐに

会わないとね・・・🐡」



何はともあれ、まだまだ未熟ゆえ

大いに精進の余地あり。 


その気持ちを忘れることなく

日々の仕事に

臨み続けます。



「暑過ぎるから

ひんやり画像でも・・・。

そんじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん 

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