賄いの麺類いろいろ
夏休みになると、頭を悩ませるのが、子供達のお昼御飯で、どこのご家庭も、同様のことだと思います。
志村家の場合、作るのは、自分か女将兼愛妻(!?)の真由美さんのどちらかで、そんな今日の子供達のお昼御飯は、
烏賊と帆立のかき揚げをはじめ、海老、鯵、南瓜、隠元、パプリカの天ぷらを揚げて、天ざるうどんにしました。
また、お昼の営業が終わり、自分と真由美さんのお昼も、似たようなもので、
南瓜、万願寺唐辛子、隠元を天ぷらにし、天ざるそばにしました。
夏に限らず、麺類、とりわけ蕎麦を、お昼の賄いにすることが多く、
つけだれを、当店のオリジナル料理の“サラダ素麺”の胡麻だれにしたりすることもありますが、今日のように、天ぷらを揚げることが多く、
南瓜の天ぷらにしたり、
今が旬の鱧の天ぷらだったりします。
天ぷら無しの時は、
既製品の鰻の蒲焼を、トッピングしたりしたこともあります。
先程、胡麻だれのつけ麺をお話ししましたが、胡麻だれと言えば、冷やし中華です。“ふぐに魅せられし料理人”の自分ですので、ふぐ皮を使って、
冷やし中華に、仕立てたこともあります。
また、そんなアレンジとして、
中華麺を、蕎麦に代えたこともあります。
賄いは、新しい料理のヒントになるだけでなく、気晴らしになるので、余程のことがない限り、自分で作るようにしていますし、好きでなった料理人ですので、商売抜きで作れる料理は、やはり楽しいものです。
『楽しきと思うが、楽しきの基なり』と、【寛政の改革】で知られる松平定信が記しているように、それは紛れもないことだと思います。ただ、自分のように、所謂オーナーシェフとなると、愚痴や不満が募ることも、ないわけではありません。
自分で選んだ道ですが、どこまで続くかは、当の本人は、つゆ知らずにして、神のみそ知るのか、知らぬのか・・・。
そして、何よりも、この道を全うし、楽しむために、日々、包丁と鍋を携え、厨房に立つのです。
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