直した砥石は、3つ
今日は、ランチの営業時間までに、仕込みを全て終わらせたこともあり、早めに休憩時間を取ることが出来たので、
シンクにブロックを置き、砥石を直すことにしました。
砥石は、包丁を研いでいるうちに、段々と表面が凹んでくるので、その凹み具合を見て、直さなくてはならず、これが、かなりの手間で、つい億劫になりがちです。
凹んだ面が下になるように、ブロックに乗せたら、
水道の水を少しずつ流しながら、
ただひらすら、前後にこすりつけます。
1つ目が平らになったら、
別の砥石を置き、
同じ様に、ひたすらこすり続けます。
それこそ、単純極まりない作業ですので、飽きっぽい自分にとっては、苦行そのものですが、大事な包丁を研ぐための道具ですので、手抜きは出来ません。
手抜きをすれば、ちゃんと包丁が研げませんし、速くて、綺麗な仕事は出来ません。
どうにかこうにか、
2つ目の砥石も仕上がり、
残るは、あと1つ。
凹んだ部分も、
あと僅かです。
とは言え、ここからが、なかなか進まないのが、世の常で、途中でやめるわけにはいかず、
ようやく全て終わり、
それぞれ、
面取りをして、
完全に、
終えることが出来ました。
ちなみに、3種類ありますが、右の灰色のものが、荒砥(あらと)と呼ばれる砥石で、刃こぼれした時などに使うものです。
真ん中の茶色のが、中砥(ちゅうと)で、使う頻度が最も多く、これだけでも、十分と言っても、過言ではありません。
そして、左側の薄いピンク色のものが、仕上げと呼ばれる砥石で、より鋭い切れ味を求めたい時に使い、研いだ面も、鏡のようになります。
これらを、水を入れた容器に、
入れておき、砥石直しは、ようやく終わりましたが、このようにしておくのは、使いたい時に、すぐ使えるように、砥石自体に、吸水しておくためです。
料理人に限らず、職人は、道具無しでは、仕事が出来ませんし、道具をぞんざいに扱うことは、御法度以外の何ものでもありません。
職人という仕事を選んだ以上、道具を大切にし続ける姿勢を失うことなく、日々、厨房に立ち続けたいものです。
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