3,5トン超の黄肌鮪(キハダマグロ)や黄目近(キメジ)で、黄肌祭り状態の沼津魚市場
今日の沼津魚市場は
キハダ祭り状態でした
そんな中
漁師から
キメジをもらっちゃいました
2025年1月27日
Vol.4563

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました

「おはよう、親方🐡
マグロっぽいけど・・・」
と、ふぐとらちゃん
「おはよう🐡
鮪(まぐろ)っていうか
黄目近(きめじ)ね」
と、答えると
「そっか
ちっさいマグロは
メジとか言うもんね
やたらニコニコしているけど
そんなに
いい魚なの?」
「それもなんだけど
もらっちゃったんだよ~」
「え゛~っ
それこそ
いいじゃん、いいじゃん♬」
「それよりもさぁ
今朝の市場は
黄肌祭りだったんだよ」
「お祭りって
わっしょい
ワッショイの?」
「いや、そうじゃなくて
沢山入荷したり
水揚げがあると
お祭りとか
言うんだよ」
「へぇ~
市場用語?」
「市場用語っていうか
俗語レべル」
「で、どんだけ
あったの?」
「3,5トン超!」
「はっ!?
さ、さっ、さ
3,5トンって

どんだけ~?」
「この魚が
3キロぐらいだから
簡単に言えば
1000本
まぁ、これは
小さいから
10キロ平均にしたら
350本って感じだね」
「想像もつかいないよ
写真とか無いの?」

「これこれ👆
もちろん、あるよ
富士市内の魚屋さんの
Facebookの写真だけどね」
「マジで、ヤバっ!
どうして
そんなにあったの?」
「そんなにあったのは
獲れたからじゃん!」
「そりゃ、そうだろうけど
相変わらず
ぶっきら棒だね」
「はいはい・・・www
とりあえず
今朝の市場に
時計の針を戻すよ」
「はぁ~い♬」

ということで
時計の針を
沼津魚市場時間に
戻します

職員がブルーシートを
敷いていました
マグロ類の水揚げがあると
ブルーシートが
敷かれます
広い=魚が多い
狭い=魚が少ない
という等式は
言うまでもありません
かなり広めでしたので
入船状況を見ると

かなりの量が
書かれていました

光陽丸が800キロで
裕章丸が900キロ
ということで
1700キロ=1,7トン
この二つの漁船は
どちらも

和歌山県の漁船です

「何故(なにゆえ)に
和歌山のマグロ船?」
と、思わるかもしれませんが
例年、立春頃から
5月くらいまでは
伊豆七島方面で
黄肌鮪(きはだまぐろ)が
多く獲れるからです
多く獲れた時に
それだけの広さの市場となると
沼津しかありません
また、和歌山だけでなく
宮崎のマグロ船も
入港することもあり

この2つの漁船以上に
水揚げをしたのが

静岡県御前崎(おまえざき)
地頭方(じとうかた)の
誠丸で

なんと、なんと
2トン!

さらに
地元というか
伊豆・下田の2つの
マグロ船は

高宮丸が
メカが3本
メカと言っても
機械のMechaではなく
目梶木(めかじき)のことです

また、すさき丸は
マメジが
100キロで

3~5キロサイズでした
マメジとは
目近鮪(めじまぐろ) のことで
大きくなると
本鮪と呼ばれ
生物学的には
本鮪は
クロマグロのことです

最初に
和歌山の船の水揚げをし

秤にかけられたら

売場へ

そんな中
誠丸の親方に
声を掛けました

会うのは11月以来で
以前お話ししたように
マグロ類の扱い方は
マニアそのもので
そんなことを書いたのが

すると、親方が
いきなり黄目近を
渡してくれたのです

「季凛さん
おかずにして・・・♬」
「え゛っ!?
遠慮はするもんじゃない
って、言われているから
あざ~っす♬」
「あはは・・・」

「こんな感じだったんだぁ
ともかく、大漁、大漁!」
「それはそれとして

これ、気付いた?」
「頭のところに
何か刺さっているけど・・・」
「神経を抜いてあるんだよ
さっきのブログにも
書いてあったね」

「これが頭に
刺さっていた
針金だよ」
「身体の長さと
あんまり変わらないじゃん」
「そうだね
2トンもあったから
えらとはらわたを
抜いてはいないけど
そんなに生臭さくないから
えらを切って
血を抜いてある感じだね」
「気になるから
早く卸してよ」
「はいよ~」

「それって、鱗(うろこ)?」

「そうだよ」
「マグロにも
鱗があるんだね
ツルンとした感じだから
無いと思っていたよ」
「全体にあるわけ
じゃないけどね
こういう風に
集まっているから
有鱗域(ゆうりんいき)って
呼ばれているんだよ」
「へぇ~」
頭を落とし
はらわたを抜くと
案の定、さほど
血が出て来ませんでしたし

水洗いしたのち
三枚に卸すと
黄目近の
風味が感じられました

「身が締まった感じ
ってことは
神経を抜いてあるからなの?」
「そうだよ

魚も新しいから
胆のうの痕も
無いよ」
「身もすき透った感じだね」
「新鮮そのものだよ」

卸さなかった片身は

腹の部分だけ
卸しました
また、頭などの
あらの部分は

出汁を取るため

焼いておきましたが
一緒に入っているのは
鰍(いなだ)のあらです

「骨付の身は
どうするの?」
「弱めの真空パックをして

氷詰めにしておくんだよ

こうすれば
色変わりが
しにくいからね」
「マグロ船の親方マニアだけど
季凛の親方の
マニアぶりと
いい勝負じゃねwww」

卸し身は
皮に包丁目を入れ
氷の上に乗せたら

バーナーでFIRE🔥
炙り終えて
粗熱を取るため
返したら

このまま冷蔵庫へ

ということで
下処理を終えた黄目近です
「薄いピンク色が
マジんまそう~🤤

で、この器は

何なの?
季凛のじゃないような・・・」
「◆※◎さんと
▽¥★さんちのだよ」
「ってことは
夕飯のおかず用?」
「そうだよ
近所の常連さんだから
器を持って来て
もらったんだよ」
「親方の十八番じゃん
確かに
器持参で来てもらえば
色んな意味で都合が
いいよね」
「店の器じゃ
何かあったら
厄介だし
持ち帰り用のパックじゃ
折角の刺身が
台無しになっちゃうしね」
「で、どんな風になったの?」
「こんな感じ

自分の家の器なら
量も

大体の目安がつくのも
都合がいいんだよ

で、これが
うちの夕飯用」

「それこそ
てんこ盛りじゃん
マジで、んまそう🤤」
「食べるのが
待ち遠しいよ」
「そりゃ、そうでしょ」
生産者である漁師と
こういう付き合いが
出来るのは
自ら魚市場に
行っているからです
そういう何物にも
代え難い縁を
大事にしながら
漁師の代言者として
魚菜食文化である
日本料理の魅力を
伝え続けます

「焼芋、んまそう~🤤
薪ストーブは
これがいいんだよね♬
そんじゃ、また🐡」
by 熱血君
⭐⭐ コエタス ⭐⭐
【西京漬】をはじめ
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が

投稿して下さっています
ご興味、ご関心のある方は
御覧ください
コメントを残す