脂乗り乗りのアカゼこと、鰘(ムロアジ)
漁港がある沼津魚市場ゆえ
流通量が少ない魚を
目にすることも
珍しくありません
そんな今朝仕入れた魚も然りで
さらに珍しかったのが
予想以上の脂の乗り具合でした
2026年4月24日
Vol.4876

いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます

今朝、沼津魚市場で
仕入れてきた魚を見ると
熱血君が訊いてきました

「おはよう、親方🐡
サバサイズの
アジみたいなのは・・・?」
「おはよう🐡
沼津辺りじゃ
アカゼっていうんだけど

正式には
鰘(ムロアジ)で
大型の旋網船(まきあみせん)が
水揚げした地物だよ

こんな感じに並んでいて
サンプルを見たら

脂乗り乗りだったから

大きめのところを

フライングゲットさせて
もらったんだよ」
「おぉ~!
で、背中は赤くないけど
どうして、アカゼなの?」
「何でだろうねぇ」
「知りたがりの親方だから
探し当てたと思ってたけど
分かんないんだぁ」
「AIに訊いたけど
それらしい回答もないんだよ」
「そうなんだぁ」
「たださぁ
背は赤くないけど

尾鰭(おびれ)の下側は
赤いんだよ」
「尾と背じゃ
真反対だから
どうやっても
話が合わないよね」
「そんなに追求しなくても
いいと思うけど・・・」
「そうだね
でも、これまでにも
使ったことあるんでしょ?」
「あるけど
ともかく、市場で見た
脂乗りに
一目ぼれだよ」
「早く卸そうよ」
「まぁまぁ」
ということで
卸すと

サンプル通り
身は脂乗り乗り

「これなら
もっと仕入れても
良かったんじゃね?」
「まぁね

他の魚もあったから
こんだけにしたんだよ」
「で、何に使うの?」
「ふっふっふ・・・😎」
「その笑いは
もしのもしかして・・・」
ということで
この脂の乗りを
味わないわけには
いきません

血合い骨を抜き
下(しも)の方の皮を引くと
ピカピカの皮をしており

包丁し

紅蓼(べにたで)、ねぎ
大葉を合わせ
天に生姜をあしらいました

「あの笑いは
やっぱり・・・」
「まぁね」
ということで
食レポです
脂は乗っていても
しつこさは一切ありません
ムロアジは干物などの
加工品として
流通することが多い魚で
鮮魚、つまり
そのままの魚で
味わうことが出来るのは
産地周辺の限られた地域です
沼津は漁港が併設されている
魚市場ですので
こういう恩恵に
預かることが出来
その担い手が
漁師なのは言うまでもありません
消費地では
味わないような魚を
味わえるのは
地方の特権で
鮮度という時空を超えたものは
何物にも
替えることは出来ないのです
そして、彼らの代弁者として
声を出し続けるのが
料理人の自分の使命に
他なりません
















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