貰い物の黄目近(キメジ)は、えら&腹わた抜き
今朝は、沼津魚市場で
漁師から
黄目近(キメジ)を
貰っちゃいました
2026年6月25日
Vol.4913(仮)

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます

「おはよう、親方🐡
キメジを2本も
仕入れたってことは
沢山あって
超破格値だったとか・・・?」
と、ふぐゑびすさんが
訊いてきました
「おはよう🐡
沢山はあったけど

貰ったから
値段のことは
全然分かんないよ」
と、自分
「え゛~っ!?」
「このキメジをくれたのは

幸福丸っていう
宮崎の漁師なんだけど

この船だけで
2,3トンの水揚げが
あったんだよ」
「2,3トンって
どんだけ~!?」
「どんだけっていうか
仮にこのサイズのキメジなら
約1,000本だけど
キハダ、小(こ)キワもあるから
本数としては
100とかじゃないかな」
キハダとは
黄肌鮪(キハダマグロ)のことで
30キロ以上のものを指し
それ以下のものが
小キワで
さらに小さいのが
キメジで
沼津に限らず
静岡県では
茶っ葉(チャッパ)とも
呼ばれています
「あのホワイトボードの数字を
計算すると
かなりの目方じゃね?」
「6杯(ぱい)で
1,0トン、500キロ
350キロ、550キロ
700キロ、2,3トンだから
5,4トン
ってことだね」
「超ヤバっ・・・💦
6パイって言ったけど
漁船って
1隻、2隻じゃないの?」
「そうとも言うけど
漁師達は
1パイ、2ハイだね」
「へぇ~」

売場に並べている様子を
上から見ると
こんな様子です
「こんな風だったんだぁ

それはそうと
このキメジ
お腹に穴が開いているけど
なんでなの?」
「いやいや

抜き
って言って

腹わた、えらを抜いた状態のもので
釣りあげた直後に
こうやるから
鮮度が落ちにくいんだよ」
「スゲェじゃん」
「ただ、抜きだと
その分の目方がないから
売主の漁師としては
不都合なんだけど
こういう下処理がされていれば
使う側としては
鮮度が長持ちするから
嬉しいんだよ」
「良い魚なら
また買うんじゃね?」
「そうだよ
その場のお金を取るか
後々、長続きする商売を取るか
そこは何とも言えないけどね」
「難しいねぇ」
ちなみに、腹わた、えらが
入っている状態なものは
持ちと呼ばれています

抜きの場合
血抜きがされているので
中骨に金串を刺しても

血が、殆ど出ません

皮に包丁目を入れ

バーナーでFIRE🔥

炙り終えたら
皮目を下に、冷蔵庫へ

2本のうちの1本の片身も
冷蔵庫にしまいましたが

キッチンペーパーに
くるんだ片身を見たふぐゑびすさんが
訊いてきました

「これは
どうするの?」
「最近、仲良くなった
沼津の居酒屋の親方に
あげるんだよ」
「超いいじゃん!」
「こんなにあっても
使い切れないし
さっきの分は
いつもみたいに
常連さんにあげるんだよ
自分が貰った幸せの
お裾分けだよ」
「超々いいじゃん!」

近所の常連さんは
自宅も知っているので
器を借りてきて

盛付けました
また、ちょっと離れた
常連さんには

使い捨てのトレイに
盛付けました
「どっちも

んまそぉ~

親方っちの分は
無いの?」
「あるよ

おかず用の器に

盛付けたよ」
「いつもより

少なくね?」
「残りの半身も
常連さんにあげるんだけど
そん時に
手くずも出て
それをおかずにするから
いいんだよ」
「二日連荘で
刺身なんて
羨ましぃ・・・🤤
でも、今日だけじゃなく
どうして
親方は、大勢の漁師から
親方は魚を貰えるの?」
「どうもこうも
ニコニコしていて
海の神様が
降りて来るからかもね!!?」
「そんなわけないじゃん!」
「漁師あっての魚菜食文化の
日本料理だし
その支えが漁師で
漁師の応援団である以上
ブログやSNSの文章だけじゃなく
自分が作ったおかずで
彼らを応援していることが
周り回って
返って来ているかもしれないね
だから、漁師の仕事を
道楽や趣味の延長だと
思っていたら
バチが当たるよ
あんな苛酷な仕事をするなんて
普通じゃ出来ないからね」
「そっかぁ
どんな仕事も
遊びの延長じゃないもんね」
幸福丸という漁師からもらった
文字通りの幸福を
多くの人に繋げれば
いつか、良い風が吹くだろうし
もらう喜びとあげる喜び
を大切にするのが
自分の流儀にして
幸せの循環のハブ(中心)
になれることこそが
魚市場に通い続けている
オーナーシェフの醍醐味にして
早起きは三文の得どころか
無限のプライスレスなのです
















コメントを残す