日本料理風のトムヤムクン
昨日、タイのお土産のお話しをし、その中に、
トムヤムクンがあり、早速作ってみることにしました。
タイ料理が日本で広く知られるようになって、かなりの時間が経ちますが、トムヤムクンはその代表的な料理で、辛味と酸味、複雑な香りが特徴的なスープで、世界三大のスープの一つです。
トムは煮る、ヤムは混ぜる、クンはエビのことで、海老入りのトムヤムスープという意味であり、海老の代わりに鶏肉を使ったり、烏賊を使ったりすることがあり、鶏肉の場合は、トムヤムガイ、烏賊の場合はトムヤムプラームックとなるとのことで、自分も初めて知りました。
ちなみに、世界三大スープとは、トムヤムクン、ボルシチ、ブイヤベース、ふかひれスープですが、三大スープなのに、四つのスープが入っているのは、それぞれを組み合わせて、世界三大スープとすると言われているからです。
トムヤムクンの袋の中には、
香辛料や調味料だけでなく、
作り方の説明書きも入っており、日本語だけでなく、英語、ハングル語などでも書かれていました。
同じように作ってみても面白味に欠けるだけでなく、アレンジをして、より美味しく食べたいので、説明書きは目を通すだけにし、香辛料をバットに入れ、
水を注ぎ、
蒸すこと20分、
香辛料の煮汁が出来たのですが、この中で分かるのは、唐辛子とレモングラスで、他のものが気になるので、ググってみたところ、こぶみかんの葉とガランカルらしきものでした。
漉したら、
調味料に加え、
混ぜ合わせたところ、この時点で、辛い風味が漂い、日本料理店の厨房でありながら、タイ料理店のような感じになりました。
味見をしたところ、酸っぱいながらも、辛いというトムヤムクン独特の味わいでしたが、これだけでは旨味に欠けるので、
鰹節、宗田節、昆布、椎茸の足で取った一番出汁と浅蜊で、
出汁を取り、
この出汁に、
トムヤムクンの素を加えたところ、味が決まらないので、
味噌、
醤油、
酒粕を加え、味が調ったら、
玉葱、人参、ひら茸、えのきを入れ、火が通ったら、浅蜊を盛り付けた器に、スープをはり、
刻み葱をちらしたら、日本料理風のトムヤムクンが出来上がりましたが、海老ではなく、浅蜊ですので、トムヤムクンではありません。
そこで、タイ語での浅蜊の呼び方を調べると、ホイラーイということが分かり、正確には、日本料理風のトムヤムホイラーイということになります。
肝心の味ですが、トムヤムクンに味噌汁を加えた味わいで、酸っぱ辛いながらも、コクがあり、意外な美味しさで、単語でしかありませんが、いくつかのタイ語を覚えられたのも、大きな収穫でした。
市販のたれや、ソースなどの類は、一つの味として完成されているものですので、アレンジの仕方によって、かなりのレベルまで、バージョンアップすることが出来、その典型とも言うべきものが、カレーなどのルーです。
この後、トムヤムクンもとい、トムヤムホイラーイをアレンジして、ラーメンに仕立ててみたのですが、これについては、次回お話しさせて頂きます。
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