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もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ ≫ 大小4本の銀鱈は、バスツアー用の西京焼&ギフト用の『西京漬』

大小4本の銀鱈は、バスツアー用の西京焼&ギフト用の『西京漬』

Vol.3830

生涯、一料理人を貫くためが想いを

『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます。

『西京漬』に仕込むため

昨日から解凍しておいた銀鱈ですが

昨日お話ししたように

サイズに違いがあります。

一般的な魚と同様

鱗を落とさなくてはなりません。

その役目は

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。

真由美さんの後に

自分が手直しをし

包丁には、鱗がびっしり。

鱗には、ぬめりがあり

残っていると

生臭くなってしまいます。

なので、必ず取り除かなくてはならず

美味しさに辿り着くためには

手間という遠回りは

欠かせません。

水洗いをした後

卸そうとすると

ミニふぐ達がやって来ました。

「親方、おはようございます♬」

「おはよう。」

「銀だらって

たら(鱈)の仲間なの?」

「違うよ。」

「え゛っ!?

じゃあ、なんの仲間なの?」

「 ホッケの仲間だよ。

漢字で書くと

なんだけど

環境依存文字だから

コピペしたよ。」

「ふぅ~ん。」

「正確に言うと、銀鱈は

スズキ目カジカ亜目

ギンダラ科ギンダラ属 。」

「ほぉ~。」

「鱈というか真鱈(まだら)は

タラ目タラ科マダラ属。」

「共通点が無いじゃん!

だから、仲間でも

親戚でもないんだぁ。」

「そんでもって、ほっけは

スズキ目カジカ亜目

アイナメ科ホッケ属。」

「あ~、スズキ目カジカ亜目

ってところが同じじゃん。」

「まぁ、そういうことだよ。」

「詳しいね、親方。」

「何ちゃら目とか

何科は、コピペだよ。

それが分かっていたら

料理人なんてやっていないよ。」

「そうだよね~。(笑)」

卸したら

すぐに切身にはせず

尾の部分を

試し焼きをしなくてはなりません。

というのも

ジェリーミートと呼ばれ

加熱すると

身が溶けてしまう身質のものが

銀鱈にはあるからです。

と言うだけあって

これまでにも

何度か出くわしたことがあり

それについては

こちらをお読み下さい。

4本全て問題なく

ひと安心。

さらに、大きい銀鱈と

小さい銀鱈の味には

さほど違いもなく

杞憂に終わりました。

腹骨を

欠いてから

切身にするのですが

普通の形のところは

1枚あたり

90グラム程度です。

ただ、尾の部分などは

形、厚みを見ながら

切身にし、この切身は

120グラム弱でした。

全て切身にしたのですが

来週のバスツアー用の分は

上身(うわみ)の真ん中の辺りを

いくらか小さめに包丁したもので

尾の先端や下身(したみ)の先端は

お弁当用の切身にしておきました。

上身というのは

頭を左にした時に

上になる片身のことで

下身というのは

その反対の片身です。

これらを、脱水シートに挟んだら

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6316.jpg

3時間程度、冷蔵庫へ。

切り落としの部分は

皮を引き

小さめに包丁したのち

“再生”するため

真空パックして

冷凍庫へ。

中骨など共に、皮の部分は

出汁を取るため、焼いておきました。

中骨に身が無いのは

ほぐしてから

真空パックしておきました。

これを見たミニふぐ達が

「親方、これは?」

「サーモンのほぐし身と合わせて

フレークにするんだよ。

出来上がったら

真空パックしておいて

おまけアイテムとして

お客さんにあげるんだよ。」

「わぉ、どっさり!」

「まぁ、これは前のだけど

このブログを読んでごらん。

「こうして見ると

捨てるところないじゃん。」

「無いよ。」

「すっげ~!それでね

えっとねぇ、うんとねぇ・・・。」

「もしかして

欲しいってこと?」

「う、うん。」

「今度仕込んだら

あげるよ。」

「やったぁ!」

肝心の身は

有機JAS認証済の西京味噌を

ベースにしたお手製の

西京味噌と共に

真空パックしておき

こちらが

ギフトや単品もので

バスツアー用や

ランチ用が、こちらです。

お弁当用だけでなく

切り落としの部分も

同様にしておき

切り落としは 、自分達の賄いで

昨日のお昼に食しました。

銀鱈に限らず

どんな魚、野菜でも

使い切るようにするのが

自分のスタイルで

食材の命を大事するのが

料理人の役割なのです。

料理の世界に転がり

3分の1世紀が経ちましたが

努力、精進の余地は

大いにあります。

その姿勢を貫く努力を

これからも

怠るわけにはいきません。

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