『西京漬』用の銀鱈(ぎんだら)、サーモン、鯖(さば)の揃い踏み
沼津魚市場に仕入れに来るのは、
今日で3日連続ですが、魚の入荷も少なめだったものの、自分の仕入れには無関係で、
荷造り場と呼ばれ、魚市場で購入したものが届けられる場所に行くと、
神津島産の葉血引(はちびき)と、
由比産のさばふぐが、
届けられており、どちらも昨日の時点で、荷受の仲買人に発注しておいたものです。
言うまでもなく、さばふぐはふぐですが、萌え燃え・・・❤とならないのは、天然のとらふぐでないからで、脱字ならぬ脱句ではないので、心配は御無用。
そして、ここからの仕入れが、今日の主たる目的である御歳暮用の『西京漬』に仕込む魚で、
この売場で、
5,4キロのサーモン(ノルウェー産)を仕入れ、
冷凍専門の売場のバックヤードに行くと、
銀鱈(カナダ産)が用意されており、しばらくすると、
鯖(ノルウェー産)も届けられ、
今朝の仕入れが終了し、魚市場を後にしました。
『佳肴 季凛』に戻ったら、
荷物を下ろしたら、
銀鱈は、明日仕込むため4本を出しておき、残りは、
冷凍し、鯖も中を確認したら、
同じく冷凍庫へ。
その後、自分は、
サーモンの下処理に取り掛かり、一方の女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
葉血引、昨日から解凍しておいた3本の銀鱈の鱗を取ってくれたら、
軽トラの掃除をしてくれました。
とりあえず、最初の下処理を終え、
最初に、
葉血引を卸すことにし、葉血引が最初なのは、
刺身用ゆえ、鮮度を落とすわけにいかないからです。
次に卸したのが、
銀鱈で、サーモン同様、『西京漬』に仕込むのに、
サーモンの前に卸したのは、
銀鱈は加熱すると、ジェリーミートと呼ばれ、加熱すると、身が溶けてしまうことがあるので、切身にする前に、
必ず試し焼をしなくてはなりません。
これまでに、ジェリーミートの銀鱈に出くわしたことは何度もあり、卸す本数が多いので、承知ではあっても、心折れること、言葉にならず、ジェリーミートの銀鱈とは、このようなものです。
焼き上がるまでというか、身の状態を確認するまでには、時間が必要ですので、
その間に、
サーモン、
銀鱈の順に切身にし、銀鱈は西京味噌に漬け込む前に、脱水シートに挟み、2,3時間、冷蔵庫にしまっておきます。
最後の魚は、
さばふぐで、さばふぐはひれを落としたら、頭の付根に包丁を入れて下処理する“ぐる剥き”という方法で、
下処理をしたら、
水洗いをします。
ランチの営業時間までにすべき仕込みを終えることが出来たので、
まな板周り、
カウンター内の掃除をし、ランチの営業時間となりました。
合間を見ながら、
さばふぐを、
会席料理やお弁当の揚物用に包丁し、
適当な数に振り分け、真空パックし、冷凍したりしていると、
御歳暮用だけでなくお取り寄せ用の『西京漬』や『鰯の丸煮』を発送したり、
銀鱈、
サーモンを西京味噌と共に、真空パックし、鯖の仕込みはなかったものの、『西京漬』用の3種類の魚を仕入れた揃い踏みの一日が終わったのでした。
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