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駐車場の草むしり

生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3632回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。

ここ数日、雨模様の天気でしたが、 久し振りに晴れ間も見えたので、

仕込みが済んだら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、

駐車場の割れ目から生えている雑草を抜いたり、

ごみ拾いをしました。

すると、もぬけの殻となった店内から、

チビふぐ達がやって来て、「親方、真由美さん、おはようございます♪」

「おはよう。」

「親方が手伝うのは、珍しくない?」

「珍しいっていうか、どうしても仕込みの方を優先するようになっちゃうから、なかなか出来ないんだけど、今日は魚市場が休みで、仕込みも少ないから、一緒に出来るんだよ。」

「ふぅ~ん。いつも仲良し子吉で、いいね。」

「まぁ~ね。ところで、この蛙(かえる)の置物には、面白いエピソードがあるんだよ。」

「?何?何?、知りたい、知りたぁ~い。」

「下の娘が幼稚園に上がる前のことなんだけど、なかなか言うことをきかない娘に、真由美さんが『いいかげんにしなさい。嫌だったら、外にいなさい。』って言ったんだけど、どうしたと思う?」

「わかんない。」

「何を思ったのか、この蛙の背中に乗って、しばらくそのままでいたんだよ。」

「え゛っ!?マジで?」

「本当だよ。」

「ぎゃはは。でも、誰に似たのかねぇ~。」

「・・・・・。」

無事に掃除も終わり、定休日明けの一日にして、当店の一週間が始まったのでした。

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