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久々に仕入れた天然の鰤(ぶり)は、西京焼用

Vol.4237

いらっしゃいませ 


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし 


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(12月15日)は


久し振りに仕入れた

天然の鰤(ぶり)について

お話しします。 


今朝、沼津魚市場に行くと


久し振りに

天然の鰤の山が現れました。 


入荷していた産地は👇

①京都・舞鶴産



②鳥取・境港産

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG4954.jpg



③静岡・焼津産 



12月に入り

気温、海水温も下がってきたとは言え

天然ゆえ

脂の乗りは

卸してみるまでは分かりません。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG4958.jpg

活〆にされ

えらを見ると

鮮度問題なしの赤。



とは言っても

脂の有る無しが

最大のポイントです。


悩んでいると

荷受けの問屋の担当者が

卸し身の写真を見せてくれ


即決したのが

境港産の11,3キロのものでした👇



仕入れを終え

【佳肴 季凛】に戻ると

熱血君がやって来ました。


「おはよう、親方🐡

ブリを仕入れて来たんだぁ。」 


「おはよう🐡

そうだね、一か月くらい

仕入れていなかったかも・・・。」



「え゛っ!?

御歳暮の『西京漬』を仕込むのに

週に2、3度くらい

ブリを仕入れていたじゃん。」



「あの鰤は、養殖だよ。」

「そうなんだぁ~。」



「天然の入荷が切れていたし

養殖の方が

仕込みをしやすいからだよ。」 

「そうだ、そうだ!

そんなことを話してくれたよね。」


そんなこととは、こちらです👇



「ギフト用は養殖に

切り替えたんだけど

店用(コース料理の西京焼用)は

天然が基本だから

少し頭を悩ませていたんだよ。」




「だから、久し振りなんだぁ。」 


「時々、天然の入荷はあったんだけど

仕入れていた人に訊いたり

写真を見せたもらったんだけど

イマイチのが多かったんだよ。」



「え~っ

寒ぶりなんて聞くから

12月になれば

良くなるものだと思っていたのに

違うんだぁ~。

それこそ、問屋が卸さないんだね。」



「市場だけに問屋なんて

上手いことを

言うようになったじゃん!(笑)」 



「えへへ・・・♬」 


鱗(うろこ)が細かい鰤は

包丁を使って

鱗を取り除き

この方法を

すき引きと呼んでいます。 


この時、手元が狂ってしまい

皮目を見ると


背の尾に近い部分でありながらも

乳白色をしていました。


乳白色=脂あり

ですので

失敗したとは言え

半ばニッコリ。 


頭を落とし

はらわたを抜き

水洗いすると

脂乗り乗り。


「早く卸してよ、親方~♬」 


「まぁ、慌てなさんな。」 


ここまで来たら

身割れさせるようなチョンボを

するわけにはいきません。 



卸し終えると

「おぉ~、いい感じに

脂乗ってそうだね♬」 


腹骨を欠くと


鮪(まぐろ)で言うところの

とろの部分は

まさに寒鰤そのもの。 



背と腹に分け

血合いを外すと

文字通りの皮下脂肪。 


柵取りを終えたら


同じ部位を基本に



並べていきます。 


「脂乗り乗りで

んまそう~♬」 



その後、有機JAS認証済の

西京味噌をベースにして

お手製の西京味噌と共に

真空パックし、冷蔵庫へ。 


出汁を取るため

あらの部分も

焼いておきました。


今日の鰤が仕上がるのは

明後日になります。



明日と明後日の法事の御席の

西京焼の鰤に串を打つと


「この切身は

養殖なんでしょ?」

と、熱血君。 



「合っているんだけど

どうして分かったの?」

「背と腹の部分に

分けていないからだよ。」

「鋭いねぇ~。」


「えへへ・・・♬」 

「本音を言えば

天然を使いたかったんだけど

数と形をある程度

揃えるためには

しょうがないんだよね。」 

「そうなんだぁ。

そんなに違うものなの?」 


「養殖が5キロサイズで

天然が10キロだから

ほぼ倍だから

大人と子供とまではいかないにしても

別の魚って言っても

いいかもね。」 


「そうなんだぁ~。」



完璧を目指していても

自然の力や流れに

勝つことは出来ないものです。


ただ、完璧を目指すための努力を

怠るわけにはいきません。


そここそが

自分の料理人の立ち位置なのです。 



「真空パックしたふぐ皮って

QRコードみたいだね。

ここから

ふぐ料理のページに行けるかも!?


そんじゃ、また🐡」 by ミニふぐちゃん

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