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鯵(あじ)フライ

先日、賄いの鯵フライについてお話ししましたが今日のお話しは鯵フライの作り方についてです。

鯵フライと言うと、惣菜やおかずのようなイメージがありますが、ちゃんとした素材で仕込み、仕立てると、そのイメージが変わりますし、時には、会席料理の揚物でお出しすることもあります。

鯵フライのイメージというか、先入観があるので、お出しするのは、常連のお客様だけにしています。

日本料理店の看板を掲げている以上、躊躇せざるを得ないのが、一番の理由です。

鯵は沼津魚市場で仕入れたものですが、

この時の産地は島根県浜田で、その時によって、産地は様々です。

また、これからの時季、浜田産のものは脂が乗り、規定以上の脂肪の10%以上になると、どんちっちとして流通しており、どんちっちについては、こちらをお読みください。

鯵の下拵えですが、

包丁で鱗を取ったら、

ぜいごと呼ばれる硬い部分を取り除いたら、

頭を落とし、はらわたを除いたら、水洗いするのですが、『佳肴 季凛』では、その役目は、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。

水洗いする時は、ボウルに水と塩を入れ、その中で洗うのですが、

これからの時季は、水温が高いので、氷を入れて、鮮度が落ちないようにします。

水洗いを終えたら、

三枚に卸すのですが、150グラムくらいの大きさになると、骨も大きく、食べた時に、食感を著しく損ねるので、

血合い骨を抜かなくてはなりません。

抜いたら、

皮目と身の部分に塩、胡椒をし、

打粉をしたら、

生のパン粉をつけるのですが、パン粉は粗目のものを使います。

あとは、

170度くらいの油で揚げるのですが、

揚物は、中に火が入ると、読んで字の如く、

揚がってくるので、これぐらいになったら、油の切れを良くするため、180度くらいまで、温度を上げます。

その後、

油から上げ、余分な油が落ちたら、

器に盛り付けます。

鯵フライに添えるのは、

ソースと、

粗目に卸した本山葵とマヨネーズで、この山葵マヨネーズが、フライの油を軽い味わいさせてくれます。

油で揚げるからと言って、鯵の身の脂の有無は関係ないように思われるかもしれませんが、脂のある鯵だと、フワフワというか、ホクホクした食感が何とも言えず、鯵フライのイメージが変わるのは間違いなく、それこそ、たかが鯵フライ、されど鯵フライの言葉で表現するのが、一番かもしれません。

どこまで言っても、料理は素材ありきで、素材に勝る味付けはなく、”Simple is Best”なのが、本当に美味しい料理で、そのための努力を怠るわけにはいかないのです。

★☆★ 日本料理の匠 ★☆★

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このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。

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