夏休み明けの廃食用油
揚物で使った廃食用油の処分の仕方は、店それぞれですが、『佳肴 季凛』の場合、娘達が通った地元の小学校に、持って行っています。
はっきりしたことは覚えていませんが、高3の長女が在学中だったような時からなので、5年くらい継続しているかもしれません。
普段は、週に一度持って行くのですが、夏休み中は、その回収がないので、

否が応でも貯まってしまうのですが、日本料理店ゆえ、揚物をする量も限られており、この油の殆どは、知人のお店のものです。
廃食用油は、リサイクルされるものの中でも、アルミ缶や古紙とは比べものにならないくらいの優等生で、引き取り価格だけでなく、その用途も多岐で、富士市の場合、 製紙の町らしく、製紙工場で買い取られ、バイオマスボイラーの燃料として利用され、その蒸気は、ガスタービン発電システムによって電気に変換されています。
今日から、新学期が始まり、明日が回収日ということもあり、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんと一緒に、

小学校に持って行くことにしました。
小学校に着くと、

新聞紙などを敷き、

車から下ろしたのですが、

自分も同じ作業をしているのは勿論のことで、心配はご無用です。
全ての油を下ろしたら、

本日の任務終了。
そして、明くる日の今日、

再び小学校に行き、

ポリタンクを回収し、二日間に渡る任務が、完全終了。
廃食用油のことについては、何度かお話ししているように、一介の料理人である自分が、世や人のために出来ることは限られていますが、些細なことでも、自分が出来ることなら、労を惜しむことのないよう、日々の仕事を全うしたいものです。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、

このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。
台風後のお盆明け
お盆休み明けの今朝の沼津魚市場は、

先週の台風10号の影響もあり、

全くのゼロということはなかったものの、

どこそこの売場も、

完全なゼロとまではいかなくても、

かなり少なめの入荷状況で、五品目と呼ばれる、するめいか、鯵(あじ)、鰯(いわし)、鯖(さば)、秋刀魚(さんま)を扱う売場も、ガラ~ン。
今朝の入荷状況は、鯵と鯖のみで、入荷していた鯵の値段を訊くと、普段の3倍近い値段で、今朝に限らず、そんな時は、「訊かなかったことにするから、また今度・・・。」と応え、売場を後にします。
五品目の売場は、魚市場に行くと、殆どの場合、立ち寄り、明日のお弁当の揚物の鯵と、『鰯の丸煮』用の真鰯が必要だったのですが、このような状況ゆえ、諦めることにしました。
そして、真鰯を仕入れるため、

冷凍ものを扱う売場に行き、

冷凍の真鰯を確認し、売場の担当者に、水揚げ時季や解凍した時の状態を訊き、

ちょうど良い大きさだったので、

荷造りしてもらい、この真鰯は、

宮城県石巻産です。
これまでにも、冷凍の真鰯を使ったことがありますが、沢山水揚げがあった時のものですので、生のものよりも、脂が乗っていることが多く、以前使った冷凍の真鰯については、こちらをお読み下さい。
こんな状況ゆえ、仕入れは極少なく、魚市場から帰ることにし、『佳肴 季凛』に戻ったら、真鰯を冷凍庫にしまい、入れ違いで、揚物用に仕込んだ鯵を、

揚物用に仕込んだ鯵を、冷凍庫から出したら、

明後日頂いている御祝い用の鯛の焼物に使う真鯛(沼津産)を、

卸しておきました。
卸している間に解凍した鯵を、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

打粉をしてくれたら、

生の本鮪の南蛮漬をカップに盛り付けてくれ、自分は、

米を研ぎ、

お弁当の料理に使う道具類を用意し、最後に包丁を砥ぎ、

定休日ということもあり、休日出勤が終わりました。
ところで、昨日お話ししたように、今朝から、

御座敷をテーブル席にするリフォームの工事が始まり、

仕込みの合間を見ながら、

様子を、

眺めていると、

テーブルのメーカーがやって来て、座卓をテーブルにリフォームするため、

トラックに積み込み、しばしのお別れとなり、再会する時は、長脚の姿を見せてくれることでしょう。
また、廃材の中でも、薪ストーブの燃し木に使えそうなものは取り置きし、

暇の時に、それ用に伐(き)ってもらうことにしました。
その頃までには、

養生シートが貼られ、店内のリフォーム感が出始め、御座敷というより、だったところは、

姿を変えつつあり、

リフォームだけに、それこそ、ビフォーアフターの現場にいるようなシズル感を味わっており、夕方までには、

養生シートにベニヤ板の壁が出来、台風後のお盆明けの一日も終わりつつあったのですが、このような店内ゆえ、営業時間中は、工事をしないものの、不都合な点もあるかもしれません。
約一ヶ月間、テーブル席とカウンターのみの御案内となり、不都合な点もありますが、ランチ、夕席とも、通常通り営業致しますので、どうぞ宜しくお願いします。
御座敷、最後の日

御座敷(個室)を、

椅子、テーブルの御席(個室)にリフォームする工事をお話ししましたが、その工事を明日からするので、今日が、御座敷最後の日となりました。
御座敷のお客様がお帰りになり、

器などを下げたら、

座卓の脚を折りたたみ、

御座敷から、

出しておいたのですが、テーブル席にすることに伴い、この座卓も、テーブルになるので、処分することはしません。
『佳肴 季凛』にリニューアルする前から使っているので、20年選手ということになるのですが、ちゃんと作られたものゆえ、脚を替えることも出来るのは、元々の仕事が丁寧だったことが分かります。
また、テーブル席にするので、

『佳肴 季凛』を開店してから約11年の間、活躍してくれた労をねぎらい、

座布団だけでなく、

畳などにも、清めの塩をしておきました。
工事の期間は、約一ヶ月の予定で、しばらくの間、営業はテーブル席のみとなってしまい、不都合が生じるかもしれませんが、くれぐれも宜しくお願い致します。
★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(涼しげ)』 ★★★
この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。

当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。
本醸造の冷酒は、『英君』
先日から、

本醸造の冷酒を、静岡県由比にある酒蔵の『英君酒造』のものに変えました。
それに伴い、

お飲み物のお品書きを、

リニューアルしました。
ちなみに、これまでの本醸造の冷酒は、

同じ静岡県でも、富士宮市の『富士正酒造』でした。
どちらが、味が良いかは、全くもっての好みになってしまうので、特にお話ししません。
ただ、酒というか、アルコールなら何でもごじゃれにして、日本酒が一番好きな自分ですが、実は、冷酒というか、常温の日本酒は好きではなく、真夏でも、日本酒を飲む時は、熱燗です。
今でこそ、常温という呼び方をするのが一般的ですが、生来(!?)の酒呑みの自分は、冷やという呼び方の方が、しっくりきますし、「親の説教と冷や酒は、後で効く」という諺があるように、冷や酒の方が、本道です。
しかも、「親の説教と常温の酒は、後で効く」と言われても、何とも味気なく、それこそ、水のような腑の抜けた酒のようで、何だかなぁ~。
もっとも、水のような酒なら、酒呑みの自分に言わせれば、飲まない方がずっとましで、酒なんぞ、大人の飲み物だから、飲みにくくて当然のことで、酒の味を知ってこそ、一端(いっぱし)の大人なのです。
酒が飲めるから、どうこうというわけではありませんし、飲めないからと言って、良くないというわけではないので、あくまでも酒呑みの戯言だと思って、お聞き下さい。
ちなみに、自分が好きな日本酒は、山廃仕込みの純米酒ですが、

当店でお出ししている三重県伊賀の森喜酒造の【妙の華(たえのはな)】という銘柄も山廃仕込みの純米酒で、

自分がもっとも好きな銘柄の一つでもあります。
もちろん熱燗にして飲むのに限りますが、熱燗ではないものの、実は、“ふぐに魅せられし料理人”でありながらも、【妙の華】を使ってはいても、ひれ酒だけは、風味がどうもだめなので、冷酒同様、パスしてしまい、パスしたい酒と言えば、芋焼酎もその一つですが、それでも、以前ほどパスすることはなくなりました。
先程お話ししたように、酒とあらば、何でもごじゃれで、それこそ、生まれてこのかた約50年の間に、どれくらい何だかと思うと、天文学的な量かもしれません。
当店では、日本酒、ビール、ワイン、焼酎、ウイスキーとひととおりのアルコールを取り揃えていますが、予めお申し付け下されば、別途での御用意も致しますので、お気軽にお問い合せ下さい。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。次回は、9月5日(木)の予定です。


パソコン、スマホでも、

リニューアルしたパンフレット
8月に入って間もなくのこと、

宅配便で荷物が届き、中に入っていたのは、

パンフレットと、

おしながきでした。
これまでのパンフレットは、

3つ折の横書きのもので、

ランチの中食(ちゅうじき)、

晩餐、

諸々の説明を書いた御案内について書いてあり、御案内の下部には、



『お食事券』と、

3種類のギフトの品々が載っていました。
また、表紙側の方は、

【佳肴 季凛】の基本の一つでもあるマクロビオティックのページ、

写真の下に、

地図が載っていました。
一方、新しいパンフレットも、同じく3つ折のもので、

マクロビオティックのページもそのままですが、

横書きと縦書きを併用しており、

このページの下部には、地図だけでなく、

自分のTwitter(ツイッター)、



それぞれに繋がるよう、QRコードが印刷されています。
そして、中は、

右側から、昼席、

夕席、

御案内として、営業時間などについて書いてあり、その下に、ギフト用の商品を掲載していますが、今回のリニューアルにあたり、

胡麻だれとぽん酢も付け加えてあります。
リニューアルしたものの、文章全体は、ほぼ全て同じですが、リニューアルと言えば、これまで個室だった畳席を、

来週の月曜日から、椅子、テーブルの御席にリフォームするため、

工事することになっています。
そのため、約一ヶ月の間、御用意出来る御席は、現在のテーブル席のみとなってしまいますが、ランチ、夕席共に、通常通り営業させて頂きます。
営業時間中は、工事をすることはございませんが、ご不便な点も生じる場合もあるかもしれないので、その点は、ご容赦頂けると幸いです。
★★★ 夏季限定ランチコース『涼し夏(涼しげ)』 ★★★
この時季、当店では、夏季限定ランチコース『涼し夏(すずしげ)』(1,500円 全7品)を、御用意しております。

当店オリジナル料理の“サラダ素麺”をメインにした、清涼感溢れるコースとなっており、食後のお飲物付です。
大皿の牛肉のしゃぶしゃぶ
『特別会席』(おひとり 9,500円より)については、これまで色々とお話ししていますが、そこまでのご予算でなくても、 ご要望に応じて、可能な限り、対応させて頂いております。
常連さんの中には、「今夜、豪華な夕飯を食べたいから、お願いします。」と、仰る方もいらっしゃり、そのようなご注文を頂くと、「召し上がりたいものを、お伝え頂ければ、何か御用意しますけど・・・。」と、応えています。
そんなご注文を頂いた昨日、御用意したのが、

牛肉(国産牛)のしゃぶしゃぶをメインにしたもので、ご家族での御来店ということもあり、大皿で御用意し、昨日の御席は、

テーブル席でのお支度でした。
献立ですが、先付のもろこし豆腐(とうもろこしで作った豆腐)をお出しするやいなや、

メインのしゃぶしゃぶをお出しすることにしました。
土鍋に、一番出汁(鰹節、宗田節、昆布、干し椎茸の足)を貼り、温めたものを御席に準備したら、

野菜(白菜、エリンギ、えのき、水菜、長葱、くずきり、とうふ)を盛り付けたものと、

牛肉をお出しし、

つけだれのぽん酢と胡麻だれ、

薬味のもみじ卸しと葱も、

一緒にお出ししました。
会席料理のようなコース仕立てですが、順番にお出ししてはいても、夕飯ということもあり、

刺身、

昆布御飯を、矢継早にお出しし、刺身は、生の目鉢鮪(石垣島)、帆立(北海道)、小肌(佐賀)、湯葉の四種盛りです。
御飯のおかずとも言うべき、しゃぶしゃぶと刺身を召し上がっているので、焼物は、

焼白子で、白子は、三重県熊野産の天然とらふぐのものです。
食事の昆布御飯以外は、格好の酒の肴ですが、美味しいものは、普遍的なものゆえ、飲まない方でも、十分なおかず以外の何物でもありません。
そして、締めのデザートは、

苺のアイスでした。
冒頭でもお話ししたように、料理内容に関しては、ご要望に応じて、可能な限り、対応させて頂いておりますので、詳細については、直接お問い合せ下さい。
★☆★ お盆休みの営業 ☆★☆
毎週月曜日が定休日の当店ですが、

12日は、ランチ、夕席とも、通常通り、営業させて頂きます。
なお、10日(土)から18日(日)までのお盆休み期間中も同様ですので、皆様の御来店、心よりお待ち申し上げます。
仕込みの前に、廃食用油を小学校へ
今朝は、仕込みをする前に、【佳肴 季凛】だけでなく、知人の店で使った廃食用油を、

二人の娘達が通っていた小学校に持って行きました。
廃食用油の回収日は、毎週火曜日で、定休日が月曜日ということもあり、休み明けのルーチンの一つでもあります。
通っていたとあるように、長女は高3で、次女は中2で、はっきりしたことは覚えていませんが、どちらかが在校時代から持って行っているので、5年くらい前から、このようなことをやっているはずです。
廃食用油は、リサイクルするものの中でも、色んな使い道がある優等生にして、引き取り価格の優等生で、学校だけに、文武両道を兼ね備えていると言っても、過言ではありません。
小学校に着いたら、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんと共に、

下ろしたら、【佳肴 季凛】に戻り、仕事を始めました。
ランチの営業終了後、仕込みなどの目途が着いたので、

再び、小学校へ行き、空になったポリタンクを回収し、

【佳肴 季凛】に戻ったら、

コンテナを洗い、

荷台に乗せ、定休日明けのルーチンが終わったのでした。
産業廃棄物の廃食用油ですが、このような形で、リサイクルすることが出来るだけでなく、子供達が卒業した小学校に、多少なりとも貢献出来ることは、嬉しい限りで、些細なことでも、世の中に貢献したいものです。
駐車場のライン引き
【佳肴 季凛】の開店以来、10年半ほど経っていることもあり、

駐車場のラインというか白線が、不鮮明になっているので、修繕の必要性を感じていました。
とは言え、然るべくして、先立ものが必要で、修繕費となると、仕入れとは異なり、二の足を踏まざるを得ず、この半年近く、悩みの種の一つで、付き合いのある工務店、知り合い、そして、今の時代、“何でも相談室のGoogle先生”に訊くことにしたのですが、そういう点では、良き御時世かもしれません。
すると、10諭吉が目安ということを知り、一度にその出費は、有難いものではないので、訊く度に“先生”は、色んな回答をしてくれ、さらには、その予算も勉強し、定休日の今日は、駐車場のラインを引き直すことにしました。
“先生”はその方法も教えてくれたので、

白線に水を撒き、乾かしておき、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、開店して間もないホームセンターへ。
戻って来ると、撒いた水も乾いており、“先生”のアドバイスを頭に入れた上で、

ペンキや道具を並べ、

メインたるペンキの説明書きを読み、準備完了。
ともかく、右も左も分からない中、

塗るローラーを出し、その構造を見ては感心したりと、全てが未体験ゾーン。
とは言え、料理同様、やってみなくては始まらないので、

ペンキの缶を開けたら、

使う分だけ、容器に移すと、図工の授業で絵画を描いた紅顔の美少年だった頃を思い出してしまいました。
この白い塗料のように、純真無垢とは思っているとは言え、アラフィフともなれば、塗料のように、ドロドロとしている部分は否定出来ず、水で薄め、

刷毛で混ぜ、

最初のひと塗りを、

試みました。
ローラーを浸し、

作業を進めるまでもなく、薄めだったことに気付き、そのまま使うことにし、

真由美さんと共に、

塗り始めると、真由美さんは、

「知っていると思うけど、こういう単純な作業って、好きなんだよね~♬」と、黙々とローラーを転がしていました。
もちろん、自分も一緒に作業をしたのですが、

舗装面の経年劣化もあり、ローラーには、細かい石が付着し、「十年ひと昔」とは、よく言ったものです。
そんなこともあり、ローラーで塗れない箇所は、

刷毛で塗るというよりは、

ペンキで埋めるような状態で、

作業をしました。
ペンキも無くなる頃に、

全体的に、塗り直すことが出来たのですが、

塗るというよりは、なぞる作業だったこともあり、若干曲がっているだけでなく、

こんな斑点まで描いてしまい、初心者ということで、お見逃ししてくださいませ。
とりあえずなのか、どうにかこうにかなのか、作業も終わり、

使った道具を掃除したのですが、

ローラーは、アスファルトの石などもついていたので、お役御免となり、

ローラーの柄やペンキ入れの汚れ具合を見ると、素人仕事だったのは、否めません。
職人仕事というのは、腕が良いところにきて、道具も良いので、良い仕事が出来るのは、当然のことです。
「餅は餅屋」とはよく言ったものですが、今回のライン引きで、改めて、そのことを感じましたし、 料理を生業としている自分ですので、そのところはよく理解しています。
何はともあれ、最初にしては、まずまずという自己採点にしておくことにしておきます。
★★★ 佳肴季凛謹製 西京漬 ★★★
当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な『西京漬』をご用意いたしております。

銀鱈、サーモン各3切入 3,480円 ※クール便にて発送可
店主自ら、魚市場で吟味した“銀鱈”、“サーモン”を使用し、お手製の有機西京味噌で仕込んだ逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。
日本料理文化を体験したオーストラリア人留学生
昨日お話ししたように、定休日の今日は、オーストラリアから長女の高校に来ている留学生(以後 彼女)が、【佳肴 季凛】に来ることになっていたので、

放課後、娘と彼女を高校へ迎えに行って来たのですが、昨日会っていたこともあり、すぐに分かり、仮に会っていなくても、欧米人らしい容姿ゆえ、すぐに分かったかもしれません。
2人を車に乗せたら、道中は、彼女との“英会話教室”の時間となったのですが、楽しい時間が過ぎるのは早く、あっという間に、【佳肴 季凛】に着いてしまいました。
着いたら、制服から私服に着替えるよう促すと、偶然にも、実母と祖母と遭遇し、「My grandma is over 90 years ! (うちのおばあさんは、90歳以上だよ。)」と伝えると、

「Wow great,big grandma looks young!(凄い、大お祖母ちゃん、若い!)」と、彼女は予期せぬ出会いを喜んでいました。
今日は、日本料理文化つまり、異文化体験をしてもらうので、すぐにその準備をし始めることにしたのですが、今日の課題は、見るものと作るものの二本立ての企画の豪華版です。
見るものは、厚焼玉子と桂剥きですが、焼くことは出来なくても、

卵と出汁(一番出汁、てん菜糖、薄口醤油、日本酒、味醂、赤酒)を菜箸で、よく混ぜ合わせてもらうことにしました。
玉子焼を焼き終えたら、出来立てを試食させてあげたら、「ヤワラカァ~イ、オイシイ!」と、大絶賛。
その次に桂剥きをし、刺身用の妻を作ったら、

その薄さと細さに、「ワー、 ウスイ、ホソーイ!」と、これまた大絶賛。
そして、この妻を使い、手巻き寿司用の寿司種というか、刺身を盛り付けると、

「オイシソー、タベタァーイ♬」と、ニコニコの表情。
そして、今度は、作るというか、体験するもので、今日のメインともいうべき期企画で、彼女が楽しみにしていたものでした。
作るものは、巻物と天ぷらで、巻物とは、巻き簀で、巻寿司を作ることです。
巻寿司と言うと、海苔巻と思われているのですが、海苔巻というのは、本来、干瓢(かんぴょう)巻を指し、寿司屋卒というか、中退の自分としては、この呼び方は、今でも違和感極まりなく、どこまで言っても巻物でしかありません。
また、寿司というと、握り寿司というのが一般的で、寿司体験にはもっともらしいのですが、握り寿司というのは、実を言うと、一週間も練習すれば、素人でも、それなりの形になるもので、自分としては、面白味が欠けるので、巻物を選んだのです。
というのも、握り寿司に対して、巻物は、一年以上、毎日練習しても、なかなか上達しないからで、その難しさを具体的に言うと、真ん中に寿司ねたを乗せ、ちゃんと巻いて、6切に包丁することで、かつては、寿司屋の仕事の基本でもありました。
先程お話ししたように、寿司屋のキャリアがあるので、やはり寿司は巻物で、その難しさが、体験としての面白味があり、後述しますが、そこに自国と他国の違いを見ることになったのです。
先ず、自分が見本を巻くことにし、

巻き簀に海苔をおき、

真ん中に鮪があり、ちゃんとした形であるだけでなく、6つに包丁し、とりあえず見本が出来ました。
ちなみに、酢飯は、

黒米を混ぜてあるので、鮮やかな紫色をしているのですが、このような色になるのは、黒米のアントシアニン色素と酢が反応するからで、そんなこともあり、あえて黒米を入れて酢飯を作ることにしています。
見本が出来たら、彼女に「You try?(やってみる)」と訊くと、即座に、「ヤリタァーイ、ヤリタァーイ♬」
ということで、見様見真似でやり始めたのですが、酢飯を手に取ると、分量も和からなかっただけでなく、手に酢飯がついてしまい、

どうにもこうにもならなくなってしまい、泣きそうな表情をしたのには、可笑しくてなりませんでした。
素手で御飯を触ると、手についてしまうのは、日本人なら、子供でも分かっているのですが、そこはオーストラリア人ゆえ、想像だに出来なかったことで、文化の違いというものは、ほんの些細なことに現れるのを実感せざるを得ませんでした。
さて、巻き始めると、

案の定、悪銭苦闘し、

どうにかこうにか巻いたのですが、それに対し、拙い英語力ゆえ、説明するのに、悪戦苦闘するも、

辞書と事典を駆使し、そこはどうにかこうにかクリアし、彼女も、予定の3本をクリアし、

奥が最初に巻いたもので、真ん中が2番目、手前が最後の3本目で、3本巻いただけで、それなりの進歩というか上達したような感じがしました。
怪我をすると困るので、包丁をすると、

こんな仕上がりでしたが、見比べると、

違いは一目瞭然ですが、初めてにしては上出来で、彼女も大満足のようでした。
そして、作る体験のもう一つが天ぷらで、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが見本を見せた後、

手取り足取りというか、手を添え、

天種の海老を油の中に入れてくれたのですが、通訳は欠かせないゆえ、自分がその説明をしていると、

同窓である長女が写メ。
ちなみに、長女は日本料理店の娘ではあるものの、調理に関しては、未体験のことが殆どですが、食レポに関しては、一家言もあり、頭を悩まされるということも過去に何度もあり、誰に似たのかというか、恐るべしDNA。
天ぷらを揚げ終えたら、

彼女が盛りつけてくれ、

体験企画のメインイベントである晩餐会の準備が整い、

先ずは、

皆で乾杯♬
ところで、自分には2人の娘がいるのですが、次女は林間学校に行っているので、今日は、次女抜きでの夕食です。
手巻き寿司と天ぷらだけでは、日本料理の一部でしかなく、色んなものを味わって欲しいこともあり、会席料理などの先付でお出ししているうすい豆腐(グリンピースで作った豆腐)や、

蒸物の鰯つみれ錦糸蒸しも、

食べさせてあげました。
もちろん、どちらの料理も作り方などについて、説明したところ、非常に興味深く聞いてくれ、それが、さらなる美味しさに繋がったようでした。
また、手巻き寿司の作り方も教えてあげたのですが、先程の巻物同様、酢飯の分量の加減が分からず、一番最初のものは、手巻き寿司では、寿司サンドになってしまい、「Like a sushi sandwich!(寿司サンドみたいだよ)」と言うと、「ムズカシイネェ~。」と苦笑い。
食事中は、色んなことについて、訊いたり、訊かれたりだけでなく、真由美さんたちの通訳もしたりと、普段とは違う食事を、皆で楽しむことが出来ました。
楽しい時間はあっという間で、彼女をホストファミリー宅まで送らなくてはならないので、自分と真由美さんは片付けをし、その間、長女と彼女は、デザートのマスカットのアイスを食べながら、

今時の女子高生らしく、

ポーズを決めては、2人で自撮り。
それでも、アイスのことが気になった彼女は、「Oh,good taste.Did you make this ice?(美味しいですけど、アイスは、手作りなの。)」と訊いてくれ、「Yeah,of course handmade !(もちろん、自家製だよ。)」と答えると、驚くとともに、ニッコリ。
そうこうしていると、後片付けも終わり、彼女をホストファミリー宅まで送り、自分にとっても、久々に貴重な体験をすることが出来ましたが、久々というよぷうに、3年前、2人のドイツ人のカメラマンに、ふぐの卸し方を見せてやって以来のことです。
日本料理文化がユネスコの世界文化遺産に登録されて時間が経ちましたが、日本料理を生業とする以上、国内外の人達に、日本料理の素晴らしさを伝えられるよう努力し、その担い手でありたいことを、改めて感じたのでした。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、6月6日(木)の予定です。


放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。


















