焼津魚市場へ
定休日の今日は、普段通う沼津魚市場ではなく、焼津魚市場に初めて行って来ました。普段行き慣れた沼津に行く時よりも、子供の遠足さながらの気分なのか、30分以上も、
早く起きてしまいました。支度をして、東名を使い、焼津魚市場に着いたのは、5時前で、
辺りは、真っ暗でした。市場の周りには、
船が、泊まっていました。そもそも、焼津に来た理由ですが、先週から始まった天然とらふぐ漁をする漁師の方が、静岡から西では多く、時々入荷し、仕入れ先を増やしたいからでした。このうちの一つの船も、ふぐ漁をする船ですので、
ふぐの二文字が、書かれていました。自称“富士市でふぐが一番好きな料理人”としては、この二文字だけで、小躍りしたくなる気分でした。
その後、市場の構内に入ったのですが、魚市場という特殊な場所でもあるにも関わらず、すんなりと入ることが出来たのは、facebookで知り合った焼津市の水産会社【大島水産】の社長の伝(つて)が有ったからでした。市場の中は、
こんな感じで、殆どが焼津周辺で水揚げされた所謂“地物”が多く、陸送で送られてくる魚は、少なく、この上の写真では、発泡スチロールに入っているものが、それです。また、今日は、台風24号の影響もあり、魚の入荷がいつも以上に、少ないとのことでした。
そんな今朝の陸送便の魚は、
石川県産の鰆(さわら)や、
同じく石川県産のしいら、
愛知県産の黒むつだけでした。一方の地物は、
甘鯛やいとより等をはじめ、
伊勢海老でした。その中には、
1、6キロもあるバルタン星人のような超特大の伊勢海老(大井川産)もいました。時々自分が使う伊勢海老が、250グラム位のものですから、その大きさには、目を奪われてしまいました。
そして、一番の目的でもある天然のとらふぐをはじめとする活魚の入荷は、先程お話したように、台風24号の影響で、
殆どありませんでした。また、地物ではありませんが、30キロを超える鮪が、10本程度入荷していました。
これらの鮪は、
黄肌(きはだ)鮪で、その名の通り、
ひれや皮の部分が、黄色いのが最大の特徴です。これらの黄肌鮪とは少し離れて大きめの鮪が、
並んでおり、この鮪は、
105キロの本鮪でした。先ほど、地物ではないとお話ししましたが、どちらの鮪も、産地というか、漁場は、八丈島に近い黒瀬というところです。
これら以外に入荷していたもので、焼津らしかったものがありました。それは、
ヘソと呼ばれる鮪や鰹の心臓で、こんな風に、真空パックになっていました。ヘソが何なのかは、知ってはいましたが、沼津の魚市場や、世界最大の魚市場でもある東京・築地でも見たことがないので、これには少し驚きましたし、“所変われば、品変わる”とは、よく言ったものです。
そうこうしていると、
夜も明け始め、
地元の魚屋さん達が集まり始めたのは、
時計の針が、6時を指す頃で、
先ずは、伊勢海老のセリから始まりました。魚全体の量も少なかったので、30分程度で、一通りのセリが終わり、次に向かったのは、車で5分ほど離れたところにある小川(こがわ)港でした。小川港の様子は、次回以降お話しさせて頂きます。
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