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熱帯低気圧の影響下の須満(スマ)と赤背(アカゼ)


台風から変わった熱帯低気圧の影響が

ありながらも

無事に仕入れをすることが

出来ました 

2026年9月8日

Vol.4957


いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます


今朝、沼津魚市場から戻ると

ふぐのぼり君が

やってきました

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP0902.jpg


「おはよう、親方🐡

こんな天気でも

魚あったんだぁ」


「どうにかこうにかね


とりあえず

今日だけ

凌げれば

また、明日行けばいいからね」


「左の大きいのは

カツオのような

メジマグロのようなな・・・

右の魚は

アジっぽいけけど・・・」

「左は

鮪(マグロ)とか

鰹(カツオ)の仲間の


須満(スマ)

なんだけど


胸びれの辺りに


黒い斑紋があるのが

特徴だよ



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP0889.jpg


右が、鰘(ムロアジ)なんだけど

沼津辺りだと

赤背(アカゼ)

って呼んでいるよ」


「どっちも

レアな魚なの?」

「レアに近い

レアだね」

「そっかぁ

で、どこ産なの?」

「どっちも


熱海・網代(あじろ)の

定置網で

水揚げされたんだけど


市場に着いた時

このホワイトボードは

それこそ

真っ白だったんだよ」


「マジ、ヤバっ!」




「それだから

他の売場に物色しに

行ったんだけど


活魚売場も


沼津近辺の魚の売場も



伊豆半島とか

県内の魚の売場も



送り(陸送便)の売場も

ガラ~ン・・・」


「ヤバ過ぎ~」

「別棟の売場も


どこそこ


ガラ~ン


それでも

ひと回りして

戻って来たら


稲取(いなとり)の

山下丸の入荷が分かって

ひと安心して


そのうちに

網代の入荷が分かったから

助かったんだよ」

「気が気で

なかったんじゃね?」


「そりゃ、そうだよ

休み明けで

魚が無いんじゃん

焦るじゃん」

「でも、もし

完全にゼロだったら

どうするの?」



「こういう時のために

冷凍しても

平気な魚を戻せば

どうにかなるから

実は、平気なんだよ

そのために

真空パックして

マイナス25度で

キープしてあるからね」


「へぇ~」



そうこうすると

網代の魚が入荷して


スマとアカゼを選んで

秤にかけたら


即、えらを抜き


氷入りの海水で

一気に冷やし込んでから

持ち帰ってきました 



須満は

皮目を炙り


赤背は、揚物

刺身などの使い道があるので

このまま、冷蔵庫へ





「スマは、色が薄いね」




「0,5キロぐらいの魚だから

色も薄いけど

2、3キロくらいの魚になると

マグロとかカツオよりは

ずっと脂が乗るし

それくらいのサイズでも

須満は、なかなかの値段なんだよ」


「へぇ~

こんなに小さくても

今日もなかなかの値段だったの?」



「いや、かなりのお値打ちだよ」

「魚が無いのに

そういうこともあるんだね」 


「逆のケースもあるけどね」


「ふぅ~ん」



ということで

今日のランチの

副菜(ふくさい)として


須満を刺身で

お出ししました 


先程お話ししたように

魚が無くても

どうにかなるのですが

やはり、鮮度バリバリの魚に

敵うものはありません
 

さらに言うと

こういう魚を手に入れることが

出来るのは

地方ならではの特権です


さらに言うと

鮮度という時空だけは

誰ひとりとして

移動することは出来ません 

その大元にいるのが

多くの漁師達で

普段から言っているように

彼らがいてこそ

魚菜食文化の日本料理が

成り立つのです


このような地の利と人の利に

感謝しながら

魚菜食文化の

日本料理の魅力を伝える努力を

怠るわけにはいきません

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