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もっとおいしいお話し

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三連休前つれづれ

今朝は、

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昨日に引き続き、沼津魚市場に、仕入れに行って来ました。

 

昨日の時点で、色々と仕入れていたので、それほど仕入れはありませんでしたが、

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日曜日のお客様にお出しするすっぽんを仕入れました。ちなみに、

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佐賀産です。

 

ひととおりの仕入れを終え、市場から帰ることにしたのですが、帰り道に、

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宅配便の営業所に立ち寄り、

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築地から届いた鮪を受け取り、『佳肴 季凛』に戻りました。

 

中から取りだしたのは、

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北海道・戸井産の生の本鮪で、今日の部位は、腹の真ん中より、やや下の部分でしたので、

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大とろ、

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中とろ、赤身と

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赤身と中とろに分けて、専用のキッチンペーパーで包んでから、冷蔵庫にしまっておき、大とろの部分には、

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筋の強い部分があるので、お弁当用の南蛮漬にするため、

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包丁しておきました。

 

また、今朝は、お弁当のご注文を頂いていたので、

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その仕上げと盛り付けに取りかかり、

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このようなお弁当が、仕上がりました。

 

ランチの営業が終わり、夜の準備に取りかかったのですが、今朝の本鮪の大とろは、

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このように包丁し、

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会席料理の刺身や、特別会席の刺身で、

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お出したたのですが、10月に入ったこともあり、特別会席は、

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ふぐ料理をメインにしたものでしたので、食事は、

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ふぐ雑炊でした。

 

そして、一日の労をねぎらい、

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お弁当の煮物の余り物と、戸井産の本鮪の手くずで、“お疲れちゃん♪”となり、三連休前の金曜日は、無事に終わったのでした。

 

ところで、急ではありますが、明日のランチは、

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都合により、お休みさせて頂きますので、宜しくお願い致します。

香川県産のすっぽん(天然)

今日は、

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沼津魚市場で、

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すっぽんを仕入れて来ました。

 

魚市場で仕入れてくるすっぽんの殆どは、佐賀産の養殖ですが、今日のは、

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香川県産の天然でした。

 

2はい仕入れたのですが、それぞれの目方は、

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1,7キロと、

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1,8キロでした。

 

その後、ひととおりの仕入れを終え、『佳肴 季凛』に戻り、

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網から出し、大きなバケツに入れておきました。

 

仕込みの目途がついたので、卸すことにしたのですが、

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これまでにも経験したことがあるように、天然は、養殖に比べ、動きも速く、性格も獰猛であるだけでなく、

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養殖に比べて、爪も鋭く、大きいので、いつも以上に、注意しながら、卸しました。

 

卸している様子は、あまりにもグロテスクですので、その写真はないですので、ご了承ください。

 

卸し終えたら、薄皮を取るため、熱めのお湯で、霜降りし、その後、

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女将兼愛妻(!?)の真由美さん達に、薄皮を取り除いてもらったのですが、これまでにも経験しているので、2人とも、手慣れたものです。

 

また、今日の2はいは、

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どちらもオスでしたので、精巣が出てきました。

 

すっぽん自体も、普段仕入れる養殖に比べ、倍近い大きさとはいえ、ここまで大きいものを見るのは、初めてで、興味本位に、包丁してみると、

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このような断面をしていました。

 

下拵えを終えたすっぽんは、

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鍋に入れ、

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そこにたっぷりの日本酒を注ぎ、

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水を足し、昆布を入れたら、

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火に掛けました。この時の火加減は、強火です。

 

しばらくすると、

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あくが浮いてくるので、

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丁寧に取り除いていきます。

 

また、鍋肌も汚れてくるので、

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キッチンペーパーで、拭いていきます。

 

完全に沸いたら、

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昆布を取り出し、あくが出なくなるまで、先ほどの作業を、続けていきます。

 

あくが出なくなり、ある程度煮詰まったら、弱火し、

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頃合いを見て、塩、薄口醤油、濃口醤油、味醂、赤酒で、味を調え、火加減を超弱火にし、

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この状態まで、煮詰めていきます。

 

本当なら、ひと晩おいた方が、味が馴染むのですが、今日は、単品で、ご注文を頂いたので、

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このような小鍋仕立てで、お出ししました。

 

天然は、養殖に比べ、くせも無く、かなり味も深く、今日も、それを再確認出来ました。すっぽんというと、きわもの、げてもののイメージを抱くこともいらっしゃいますが、他の食材にはない代え難い味わいがあり、日本料理の中でも、美食の一つでもあります。

 

ただ、最近では、その美味しさの知らない方が増えつつあるのが、実情で、残念でありません。ですので、その本物の美味しさが、後世に伝わるよう、日本料理の世界に身を置く以上、精進していく必要性を忘れずに、いたいものです。

 

☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★

 

毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。

 

次回は、10月6日(木)の予定です。

s-ラジオエフ

s-うまいラジオ

放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。

続・グレードアップした『特別会席』

先日御用意したグレードアップした『特別会席』は、以前、お話ししたグレードアップした『特別会席』とは、多少内容に違いがありました。

 

そんな別バージョンのグレードアップした『特別会席』の料理内容が、今回のお話しです。

 

先付は、

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グリンピースで作った豆腐の“うすい豆腐”でした。

 

その次が、

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揚物の第一弾の“鮑の天ぷら”で、いつものように、

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肝醤油を添えてあります。

 

そして、刺身の第一弾として、

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ふぐ刺のハーフサイズをお出ししました。ふぐは、静岡県沼津産の天然のとらふぐです。

 

ふぐ刺のすぐ後にお出ししたのが、

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焼物の第一弾で、焼白子でした。白子は、もちろん天然のとらふぐの白子です。

 

この次が、

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第二弾の揚物として、とらふぐ(天然)の唐揚を、お出ししました。

 

そして、刺身の第二弾となり、

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鱧の落としをお出し、鱧は、和歌山県産のものです。

 

コースも山場にさしかかり、メインとも言うべき“すっぽん鍋”を、

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お出ししました。

 

さらに、刺身の第三弾として、

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生の本鮪の刺身を、赤身と中とろを、2切れずつお出ししました。

 

この日の本鮪は、

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青森県大間産のものでした。

 

ここまで御覧頂いているように、グレードアップした『特別会席』は、良いものを少しずつお出ししており、この次が、焼物の第二弾として、

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“銀鱈の西京焼”をお出ししました。

 

そして、食事前の一品として、

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酢の物の“ずわい蟹の辛子酢掛け”を、お出ししました。

 

そして、食事が、

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“すっぽん雑炊”でした。

 

最後に、

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デザートの“ブルーベリーのムース”をお出ししました。

 

これ以上のグレードアップも、もちろん可能で、例を挙げるのなら、焼物に、“伊勢海老の具足焼”や、“和牛リブロースのたまり焼”をお出しすることも、その一つです。

 

また、それぞれの量を増やすことも可能です。どれもこれも、お出しする自分の方が、楽しいくらいで、ご希望があれば、可能な限り対応させて頂きますので、お気軽にお問い合せ下さい。

 

★★★ 佳肴季凛謹製 西京漬 ★★★

当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な【西京漬】をご用意いたしております。

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銀鱈、サーモン各3切入  3,480円     ※クール便にて発送可

店主自ら、魚市場で吟味した“銀鱈”、“サーモン”を使用し、お手製の有機西京味噌で仕込んだ逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。

昨日の今日

昨日に引き続き、今日も沼津の魚市場に、

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行って来ましたが、昨日の今日ですので、魚の入荷は少なかったものの、昨日よりも、多くありました。

 

地元の定置網や旋網水揚げされた魚が、

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秤にかけられ、

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売場に並べられていました。

 

特に、自分好みの魚も無かったので、素通りし、

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いつもの行先である活魚売場に向かうと、

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地物の蛸や鯖などが、いくらか入荷していたものの、無いに等しいくらいで、

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職員の一人は、生簀の籠を、掃除していました。

 

結果として、活魚売場で、今日仕入れたのは、

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2本の大分産の鱧と、

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佐賀産の新子でした。新子とは、小肌の幼魚のことです。

 

その後、別の売場に行くと、

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秋刀魚が、

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入荷していました。

 

今朝の秋刀魚は、

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どれも、

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北海道・根室産のものでした。

 

焼物の“秋刀魚の難波焼”に使うので、最初の秋刀魚の写真のものを、1ケースだけ仕入れることにしました。“秋刀魚の難波焼”とは、こんな料理です。

 

そして、別の売場に行き、

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佐賀産のすっぽんを、2はい仕入れ、その他には、冷凍ものなども仕入れ、市場から帰ることにしました。

 

また、今日は、第一木曜日ということもあり、「

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ランチの営業後、富士市のローカルFM局『ラジオエフ』の番組【うまいラジオ】で、月1恒例の電話インタビューを、受けました。

 

この番組では、旬の食材について、お話しすることになっており、今日は、秋刀魚がテーマで、そんなこともあってか、今日のお昼は、

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秋刀魚を塩焼にし、雑穀御飯と具沢山の味噌汁、糠漬けと共に、和定食風にして、食べました。

 

明日も、市場に行くのですが、今日よりも、魚があることを期待しますが、昨日の今日、その明後日であるだけでなく、

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日本海というか、大陸方面に、低気圧が2つあることを考えると、・・・・・。

 

ただ、必要な魚は、既に注文済ですので、困ることはありませんが、それなりに魚が無いと、変なしわ寄せもあるので、そこが、自然相手の魚は、難しいものがあります。なかなか、ピッタリとはいかないものです。

 

★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★

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(全9品  お一人:3,000円) お陰様で、9月18日をもちまして、当店は8周年を迎えます。

 

そんな感謝の想いを込めた会席コースを御用意致しております。   なお、お召し上がり頂ける期間は、10月2日(日)までです。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。

グレードアップした『特別会席』

当店のお品書きを開き、

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コース料理のページにあるのが、

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『特別会席』というコースで、その料理内容については、以前お話ししたことがあり8,500円よりとなっているように、料理内容によって、お値段は、様々です。

 

そんな『特別会席』ですが、今夜お出ししたものは、かなりのグレードアップした料理でした。先付は、

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天然のとらふぐの白子で作った“白子豆腐”でした。これは、ランチや通常の会席料理などでもお出ししているので、グレードアップしたうちには、入りません。

 

この次にお出ししたのが、焼物の第一弾で、

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“和牛リブロースのたまり焼”で、手前にあるのは、粗目に卸した本山葵です。

 

実は、初めてお客様にお出しする料理で、焼く前は、

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このようにサシが入った霜降りでした。和牛は、静岡産のものです。

 

まだまだ、コースは始まったばかりで、次にお出ししたのが、

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刺身の第一弾の“ふぐ刺”で、今日のふぐは、静岡県沼津産の天然のとらふぐで、先日仕入れたものでした。

 

そして、その次は、

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揚物の“鮑の天ぷら”で、一緒に、

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肝醤油を添えてあります。

 

【鮑の天ぷら】は、これまでにもお出ししたことがあり、その作り方についても書いたことがありますが、自分は、“King of 天ぷら”と呼んでいるもので、ともかく美味しいの一言に尽きます。

 

さらに、コースは続き、

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刺身の第二弾として、“生の南鮪”を、お出ししました。ご覧のように、赤身と中とろを2切れずつ、盛り付けてあり、

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今日のは、ニュージーランド産のものでした。

 

これで、ようやくコースも折り返し地点となり、

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“すっぽん鍋”を、お出ししました。すっぽんを味わうには、やはり鍋しかありません。その出汁は、他の食材にはないもので、旨味の宝庫そのものです。

 

通常なら、最後でお出しする食事(ご飯もの)ですが、お腹が空いているというような感じで、コースが進んでいたので、

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食事の“秋刀魚御飯”を、お出ししました。もちろん、新秋刀魚で作ったもので、このように、作ります。

 

土鍋で炊き、仕上がったものをお客様にお出ししたのですが、一度、厨房に下げてから、

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混ぜ合わせたら、お新香と茶碗をお出しし、

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お客様に取り分けてもらい、召し上がって頂きました。

 

“秋刀魚御飯”の後にお出ししたのが、

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“銀鱈の西京焼”で、焼物の第二弾で、“秋刀魚御飯”は、薄目の味付けにしてあるので、どちらの美味しさを消すことなく、召し上がって頂けました。

 

そして、デザートの前に、

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酢の物の“帆立の辛子酢掛け”を、お出ししました。この料理は、最初の“白子豆腐”同様、グレードアップしたものではありませんが、口直し的な料理として、欠かすことが出来ません。

 

ようやく、コースの〆となり、デザートは、

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“桃のアイス”をお出しし、全10品のコースは、終わりました。

 

ここまでグレードアップすると、お客様になりたい気分が本音で、作っている時も、かなりの楽しさがあっただけでなく、お客様のご感想が気になりました。

 

やはり、高評価を頂いたのは、“鮑の天ぷら”と“和牛リブロースのたまり焼”でした。特に、“和牛リブロースのたまり焼”は、グレードアップした『特別会席』の一品として、今後、欠かせないものとなりました。

 

どんなに、自分の頭の中で考えても、新しい料理が浮かぶのには、限度があり、そのヒントを与えてくれるのは、お客様であることもあります。

 

お客様に育てられるというか、鍛えられるというのは、料理人としては、有難い限りで、不断の努力を怠ることなく、厨房に立つことの重要性を、改めて感じましたし、そういう姿勢を大事にしながら、これからも、鍋と包丁を携え続けていきます。

カップヌードル リッチ 贅沢だしスッポンスープ味

一ヵ月くらい前、Facebookを見ていたら、興味を引くような『カップヌードル』の写真が投稿されていたので、自分も買ってみて、食べてみることにしました。その『カップヌードル』とは、

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このようなパッケージで、商品名は、

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『リッチ 贅沢だしスッポンスープ味』なるものでした。

 

蓋の上には、

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このようなものがついており、蓋を開け、

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お湯を注ぎ、

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待つこと3分。

 

再び、蓋を開け、

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先程の香味油を入れ、

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食べることにしました。

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案の定というか、やはりというか、・・・・・、・・・・・、・・・・・。

 

原材料を見ると、

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確かに、

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スッポン粉末というものが入っていますが、すっぽん本来の味とは、程遠いものでした。ましてや、スッポン粉末って、どんなものか、自分は、全く知りません。

 

今更ですが、他の食材同様、すっぽんも、沼津の魚市場で、活きたものを仕入れてきて、卸し、仕込む自分としては、この『カップヌードル リッチ 贅沢だしスッポンスープ味』が、すっぽん本来の味とは、似ても似つかない、全くの別物で、間違っても、すっぽんの味とは、思ってもらいたくありません。

 

それこそ、月とすっぽんという諺が、ピッタリでした。すっぽんという食材は、他の食材とは代えることの出来ないもので、その味わいは、どこまでいっても、すっぽんでしかないのです。

 

ちなみに、このブログのすっぽんのカテゴリーを、お読み頂けると、すっぽんについて、色々とお話ししてあるので、こちらをご覧下さい。

 

そして、先日お話した“ふぐラーメン”というインスタントラーメンの時と、全く同じ結論に、至りました。この商品がいつまで、販売されているかは、分かりませんが、ご興味、ご関心のある方は、召し上がってみて下さい。

「ふぐの日」あれやこれや

今日は、

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3月に関係、29日ということで、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が、独断と偏見、そして想い込みで制定した「ふぐの日」でした。

 

昨日に引き続き、沼津の魚市場に行くと、

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焼津から、自分宛てに届いていた天然のとらふぐが、

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水槽に入っていました。札に書かれている【47-9】というのは、自分の買い番で、既に、焼津の魚屋さんに発注済みのものでした。無事に、到着していた以上、気分は、萌え燃え・・・

 

左側の水槽に入っていたのが、

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この3本で、右側には、

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この2本が入っていました。そのまま取り出し、

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持参した包丁で、

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5本全て、締めました。ちなみに、このとらふぐは、4,0キロでしたので、所謂“ジャンボちゃん”です。

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久し振りに、活かしのとらふぐを、5本とはいえ、10キロ以上仕入れ、しかも、“ジャンボちゃん”もいたので、

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萌え燃え・・・の気分を、パチリ!その後、発泡スチロールに移し、

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【佳肴 季凛】に戻ることにしたのですが、

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宅配便の営業所に立ち寄ると、

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富山県氷見から届くことになっていた発泡スチロールが、ありました。中に入っているのは、鮮魚なのですが、この時季ですので、氷を多めにしてもらい、常温で、送ってもらっているので、このように、届いているのです。

 

【佳肴 季凛】に戻り、中を開けると、

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このような状態で、取り出したのは、

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1本のとらふぐと、5本のまふぐでした。となれば、MAX中のMAXで、萌え燃え・・・

 

また、ふぐと一緒に入っていたのが、

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真鰯でした。

 

6本のとらふぐと、5本の真ふぐを、

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卸し始めたのですが、焼津産の“ジャンボちゃん”には、

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魚体同様、ジャンボな白子が、入っていました。

 

ふぐを卸し終えたら、

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今度は、

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8キロ(約70本)の真鰯の頭とはらわたを取ることにしました。それでも、どうにかこうにか、ランチの営業前までに、

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ここまでの状態にしておくことが出来ました。

 

ランチの営業が終わると、

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女将兼愛妻(!?)の真由美さんと水洗いをし終たら、

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今夜の“すっぽん料理”の御予約用のすっぽんを、

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卸すことにしました。休憩時間無しで、仕込みを終え、

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“すっぽん料理”でお出しするすっぽんの刺身や、ふぐ料理の準備を終えることが出来ました。

 

また、今夜は、今朝卸した氷見産のとらふぐの身をぶつ切りにして、

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味付けをしたものを、

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すっぽん料理のお客様に、追加料理としてお出ししました。“大ちゃん”と呼んでいる2,7キロの大き目のとらふぐでしたので、食べ応えと味わいは、格別です。

 

お客様の料理をお出しし終えたら、水洗いした真鰯を、

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煮るため、クッキングシートを交互に敷き詰め、

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落し蓋をして、明日仕込むため、冷蔵庫にしまっておきました。この後、後片付けをしましたが、明日も、とらふぐが入荷してくるので、

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まな板周りを、養生しておきました。ちなみに、明日のとらふぐは、愛知県産のものです。

 

そんなこんなで、「ふぐの日」の一日は、その名にふさわしく、ふぐメインで、ようやく終わりました。明日も、萌え燃え・・・で、一日が始まります。

すっぽん料理の御予約がある時は・・・

昨日お話ししたように、今日は、

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ランチの営業をお休みさせて頂きました。

 

というのも、すっぽん料理の御予約を頂き、その仕込みがあったからです。すっぽん料理の御予約があるからといって、必ずしも、お休みすることはありませんが、ラストオーダーの時間を、早めさせて頂くことが、殆どです。

 

今日の場合、

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お弁当を仕上げたら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんに、

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カウンター周りを養生してもらい、昨日仕入れた佐賀産のすっぽんを、

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卸すことにしました。ネットから、取り出し、

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まな板に乗せると、

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すっぽんは、仰向けになると、

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首を伸ばして、起き上がろうとする習性があるので、その時、首を掴み、締めて、卸すのですが、ここからは、かなりグロテスクですので、写真は割愛させて頂きます。

 

卸し終えたすっぽんは、表面の薄皮を取り除くため、霜降り(お湯にくぐらせること)をします。この仕込みが、一番手が掛かります。となれば、

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真由美さんの出番です。下拵えを終えたすっぽんが、

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こちらです。当店のすっぽん料理は、所謂“すっぽん尽くし”ですので、刺身も、すっぽんで、

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これらの部位を、

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盛り付けて、お出しします。すっぽんの刺身については、こちらをお読み下さい。

 

また、活血もお出しするのですが、

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活血は、りんごジュースで、割ってあり、

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このように、グラスに入れて、お出しします。

 

活血は、文字通り活きたすっぽんのものでなくてはなりませんし、時間が経つと、黒く変色してしまうので、昼以降に、仕込みをせざるを得ないのです。

 

ですので、今日のように、4ハイも卸すとなると、ランチの営業を、お休みさせて頂くようになってしまうのです。

 

また、揚物も、すっぽんで、後足の部分を、下味を付け、

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唐揚にしたものをお出しします。すっぽんの唐揚については、こちらをお読み下さい。

 

下拵えを終えたすっぽんは、出汁を取るため、

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昆布と一緒に、鍋に入れ、水と日本酒を注いだら、強火で、一気に加熱します。約20分すると、

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少しずつ濁り始め、 アクが浮いてくるので、

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丁寧にすくい取ります。

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その後、アクが出なくなったら、火を弱め、薄口醤油、塩、味醂、赤酒で、味を調え、

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煮詰めていきます。ここまでになるのに、2時間くらいかかります。その後、

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人数分ごと、土鍋に取り分け、豆腐、焼葱、くずきりを入れ、温めなおして、お客様にお出しします。

 

御覧頂いたように、すっぽんの下拵えは、かなりの手間と時間が必要なので、先程お話ししたように、ランチの営業時間の変更したり、お休みさせて頂くようになってしまうのです。

 

ちゃんとした仕込みをし、お出したいというよりも、お金を頂く以上、最大限の努力をしたいが故のことですので、ご理解のほど、よろしくお願いします。

師走の週末、つれづれ

昨日は、水槽に入れておいた4本の天然のとらふぐ(静岡産)を、

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卸すことから、

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始まりました。仕込み終えたら、冷蔵庫にしまい、

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 “昼ふぐ”の準備に取り掛かりました。この時お出ししたのは、卸したてのものではありません。天然のとらふぐを、刺身に仕立てる場合、最低でも二日、出来ることなら、卸してから、3日か4日目に、刺身にするにが、理想的です。

 

お昼の営業が終わったら、

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夜のお客様のふぐちりを盛り付けたり、

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ふぐ料理やすっぽん料理の先付にお出しする大間産の本鮪を盛り付けたりしました。その後、

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すっぽん料理のお客様のすっぽん鍋と、

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すっぽんの刺身を、盛り付けました。そうこうしていると、夜の営業時間となり、

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すっぽん鍋を、厨房で温めてから、お出ししたり、ふぐ料理のお客様には、

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追加注文の焼白子をお出ししました。その後、

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〆のふぐ雑炊、

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デザートのマスカットのアイスを、最後のお客様にお出し、後片付けをした後、

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仕上がった西京漬を箱詰めして、冷凍庫にしまい、ようやく一日が終わりました。

 

明くる日の今日は、

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二組の法事のお客様のお席をはじめ、ランチの営業をしたのですが、営業終了後、

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昨日箱詰めしておいた西京漬の包装と発送の準備をしました。

 

そして、片付けが終わった後、

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定休日明けの火曜日のお弁当の折を、

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準備することにしました。並べ終えたら、

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きれいなビニール袋をかけて、折の準備は終わったのですが、その準備をしながら、自分は、

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西京漬の銀鱈を真空パックしながら、師走の週末の労を、自ら労っていました。

 

明日は、定休日ですが、西京漬やお弁当の仕込みをしなくてはなりませんし、明後日の火曜日は、市場が休みなので、市場に行くので、有名無実の休みです。これまでに何度もお話ししているように、よくあることですし、これもまた、いとよろしなのです。

 

★★★ 大晦日お持ち帰り料理『言祝ぎ』 ★★★

当店では、大晦日のお引き渡しで、揚物、焼物を盛り込んだ特別料理『言祝ぎ』のご予約を承っております。

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こちらのお料理は、おひとつ5,800円で、5人前程度となっております。数に限りがございますので、お早目のご注文、お待ちしております。

熊本県産の天然のすっぽん

週に、何度か通っている沼津の魚市場には、

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小売りをしている町の魚屋さんのような問屋もあります。先日、この問屋の店先に、

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熊本県産のすっぽんが、3ケースほど入荷していました。それぞれの入数と目方は、上から、3,2キロ(2ハイ入)、2,0キロ(1ハイ入)、2,7キロ(2ハイ入)でした。

 

この中から、

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2,7キロのものを、

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仕入れました。天然のすっぽんは、泥臭い場合もあるので、泥抜きをするために、

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水の入ったバケツに、入れておいたのですが、しばらくすると、

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この2ハイが、喧嘩を始め、噛み付き合ってしまったので、

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別々にすることにしました。すっぽんに訊いたわけではありませんが、天然は、性格が荒っぽいのかもしれません。

 

養殖の場合、このようなことを、見たことがなかっただけに、かなり驚きました。ちなみに、当店で使っているすっぽんは、殆どの場合、養殖です。というのも、天然は、入荷が不安定というより、殆どないからです。

 

また、もう一つ気付いた特徴がありました。それは、養殖とは違い、動きがかなり素早いのです。これにも、かなり驚きました。この二つの特徴は、自然環境の中で、生きていく以上、自ずと備わってしまうのかもしれません。

 

そんなあくる日、

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お帰りの際に、当店が載っている今月号のフリーペーパーを見た常連のお客様に、

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この2ハイのことをお話しすると、

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「折角なので、写真を撮ろう!」ということになりました。

 

ただ、“ふぐに魅せられし料理人”の自分としては、萌え燃え・・・なのは、

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どこまでいっても、ジャンボちゃんです。

 

とは言うものの、天然のとらふぐの美味しさに目覚めるまでは、すっぽんほど美味しいものはないと、自分は、思っていました。

 

すっぽんの美味しさは、肉でもなく、魚でもなく、すっぽんとしか言い様がありませんし、他の食材をもってしても代えることが出来ないものです。特に、天然ものは、出汁の出方が、養殖ものの比では、ありません。

 

ですので、すっぽんを味わうには、鍋に限ります。その出汁は、旨味の宝庫で、1ハイで、2升は、十分に取れる程なのです。

 

この2ハイで、どれくらいの出汁が取れるのか、今からワクワクしています。やはり、良い食材は、料理人にとっては、何物にも代え難いものですし、モチベーションの源です。

 

ただ、日本料理の中でも、美食の一つでもあるすっぽんは、年々食べられなくなる傾向にあり、沼津の魚市場にある、すっぽんをすっぽんを取り扱っていた問屋が、2,3年くらい前から、取り扱わなくなってしまいました。

 

日本料理文化が、ユネスコの世界無形文化遺産登録されたにも関わらず、このような状況にあるのは、日本人自身が、食していないことでもあります。

 

すっぽん料理が、高嶺というより、高値の花なのは、事実ですが、日本料理に携わる以上、すっぽんに限ったことでなく、和食文化を、後世に残すのも、自分の役目であると思い、日々、仕事をしていかねばと、思います。

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