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もっとおいしいお話し

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休日出勤手当は、貰い物の金目鯛


定休日ですが

休市日前なので

今朝は仕入れに

行って来ました 

そんな今日は

幸運にも

休日出勤手当付きでした


2026年3月2日

Vol.4850




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます



「おはよう、親方🐡

キンメダイを仕入れるなんて

珍しくね?」


と、ふぐとらちゃん


「おはよう🐡

仕入れたんじゃねなくて


公好丸の親方から

もらったんだよ


南伊豆の金目鯛専門の漁師で

これまでにも

キンメだけじゃなく

目鯛(メダイ)も

もらったことがあるよ」


と、返すと


「え゛~っ

何度もなんて

身内とか!?」


と、訊いてきました



「漁師の応援団兼

代弁者だけど

身内に漁師なんて

誰もいないよ

もらったこともあるけど

ちゃんと

仕入れたこともあるよ」



「ってことは

ただの知り合い?」



「簡単に言えば

そうなんだけど 

市場で何となく

話しているうちに

仲良くなって


おかずをあげたり

何だかんだしていたら

仲良くなったんだよ」


「そんな風に

仲良くなれるものなの?」




「そもそも

市場へ来るのは

仕入れが目的だから

ある漁師の魚を

仕入れて

それが良かったら

『この間の魚

良かったよ』

で、話が始まるんだけどね

思うけど・・・」




「っていうか

漁師の名前まで

気にして

仕入れているの?」



「気にするっていうか

その都度、頭に入れているよ」


「そんな人、いるの?」



「いないかもね

まぁ、このキンメの

公好丸の親方の奥さんとも

よく話すよ


今日は来ていなかったけど

漁師メシのことで

盛り上がったこともあるよ」



「料理で盛り上がるなんて

親方らしいじゃん

で、どんな料理」


「キンメはフライが

美味しいってことを

教わったよ」



「金目鯛のフライ

そんなのあるの?」


「そりゃ、どんな食材だって

パン粉をつけて、揚げれば

フライじゃん」





「まぁ、そうだけど・・・

で、やったことあるの?」


「あるよ

魚なんだけど

異次元の美味しさだったよ




これが、その時のブログだよ👆


脂が乗る魚だから

揚げると

フワフワなんだよ」



「今、読んだけど

ここに写っているのが

漁師の奥さん?」



「そうそう」



「優しそうな人じゃん♬

油で揚げるのに

脂があるとか

無いとかなんて

関係ないんじゃね?」



「そう思うでしょ

理屈は分からないけど

また、食べたいなぁ」


「ってことは

このキンメは

フライになるの?」 


「・・・・・😎」 


「ズ~ルっ!

今度は、どうして

フワフワになるかも

書いた方がいいんじゃね」

「チッ!

貰い物の方が

高くついちゃうよ」



「えへへ・・・」

その後、水洗いをし


頭も焼いてから

出汁を取るので


水洗いをしておきました」



「身は身で

しっかり使うし



アラもアラで

しっかり使うなんて




漁師の親方も

苦労して

獲ってきた甲斐が

あるよね」




「だ~か~ら

何度も、漁師の応援団

って

言ってるじゃん

漁師がいてこその

魚菜食文化の

日本料理だからね」



「そうだったね

たいへん失礼しました!」


魚に限らず

農水産物は

生産者あってこそ

味わうことが出来る素材で


命を懸けて

獲りに行ったり

作ったものです



しかも、自然という

強者(つわもの)を

相手にしている以上

並々ならぬ

精神力が必要ゆえ

生産者には

ただただ

頭が下げるしかありません 



命懸けで

命あるものを

我々の命に替えることを

生業とした以上


それを突き詰めるのが

自分の使命なのです 

満月が近いので、休み前に鯵(あじ)の仕入れ


定休日前の仕入れは

控え目にすることが

多いのですが


今日は、いつもとは違う

仕入れでした 


2026年3月1日

Vol.4849




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます




今朝、沼津魚市場で

仕入れた鯵(アジ)は


沼津港か近い志下(しげ)の

小型旋網(まきあみ)船

毘沙門丸が

水揚げしたものです


水揚げ直後なので

死後硬直前のものを選び

計量後


えらを抜き

ほぼほぼの活〆状態にした

朝獲れの

鮮度バリバリの鯵です


水洗いを終え


水気をふき取り

冷蔵庫へしまおうとすると


ふぐゑびすさんが

訊いてきました


「ねぇ、親方

休み前なのに

数、多くね?」



「多いと言えば

多いけど

明日、鯵みたいな小物が

あるとは

分からないからだよ」




「あるか、ないかは

行ってみなきゃ

分からないじゃん」


「そうなんだけど

無い可能性が

高そうなんだよ


最初の方の

この写真を見てごらん」



「見たけど・・・」


「分からないみたいだから

近付けるね


ちょっと

手ブレしているけど」


「・・・・・」

「真ん中のこれは


分かるよね?」


「月じゃん

しかも、満月じゃね?」



「満月は


明後日だけど


94,9%だから

ほぼ満月だね」


「満月とアジが

どう関係あるの?」



「水産業界では

満月の日のことを

お月さんって

呼んでいるんだけど

その近辺は

潮の満ち引きの関係で

魚が獲れにくくなるから


月休みとか言って

漁に出ないんだよ」



「へぇ~」


「しかも、火曜日が

休市日だから

このままにしておいて

酢締めにするには

問題ないからね」



「晴とか雨の天気以外にも

月の状態まで


考えておかなきゃ

ならないなんて

たいへんじゃん」


「あと、天気でも

風のことも

頭に入れる必要があるけど

そこまでは・・・」


「そうは言っても

知りたがりの親方だから

近い将来

覚えるんじゃね?」


「無きにしも非(あら)ず

かもね・・・(笑)」 


今のやり取りでは

ありませんが


これらの気象条件を

全て把握しなくてはならないのが

漁師の仕事です


しかも、海は

簡単には

アクセス出来ない場所で

そこは、命の危険と

隣合わせと言っても

過言ではありません



知り合いの漁師に


「今では、海でも

色んな情報を得ることが

出来るようになったのが

非常に便利だ」

と、言われたことがあります 


そのような条件の下で

仕事をする漁師には

ただ脱帽するのみ


しかも、彼らは

食の最前線にいるだけでなく

魚菜食文化の

日本料理を支えてくれる

最大の功労者で

それを知ったのも

自ら、沼津魚市場に出向き

多くの漁師と

懇意になれたからです


だからこそ

漁師の応援団にして

代弁者として

自分は声を

出し続け

それを使命として

日々の仕事に

臨み続けます

マイナー魚の袈裟(ケサ)こと、苛魚(イラ)の薄造り 


沼津魚市場は

漁港が併設されているので

色んな地魚が

水揚げされ

その中には

レア魚、未利用魚もいます 


2026年2月27日

Vol.4847





いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます




出汁を取るために焼いた

胡椒鯛(コショウダイ)

苛魚(イラ)

縞河豚(シマフグ)の

あらを見ると

熱血君が訊いてきました




「あのオレンジ色で

大きいのが

イラなんだぁ

Facebookの投稿には

ケサって

書いてあったけど・・・」


「あぁ~、これね


ローカルネームが

袈裟(ケサ)で

標準和名が

苛魚(イラ)って

言うんだよ」



「何で、ケサ?」



「魚市場で


活かしで仕入れて


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG7635.jpg


活〆にして来たんだけど


袈裟掛けに

黒い模様が

入っているからだよ」


「袈裟って

お坊さんが着る袈裟?」


「そうそう

衣類を片方の肩から

反対の脇に斜めに掛けて

吊るすことを

袈裟掛けって言うんだよ


要は、斜めに

黒い模様が入っているから

ケサなんだって」


「へぇ~

じゃあ、今朝獲れても

昨日獲れても

ケサなんだぁ~

めっちゃウケる」


「・・・・・」


「おかしくね?」


「考えも付かなかったよ」


「じゃあ、何で

イラ?」



「漢字で

苛ってあるけど


これって

イライラ(苛々)のこと

なんだよ」


「気が短いの?」



「活きたイラを

触ろうとすると

嚙みつこうと

イライラするから

苛々な魚で

苛坂なんだって」


「ケサといい

イラといい

変な名前じゃん

で、生簀から出す時

イライラしていたの?」



「いや、ごく普通に

捕まえられたよ

変な名前って言えば

産地の数だけ

名前がある感じみたいだよ」

「へぇ~

そんだけあるのは

どうしてなの?」


「流通量が少ないから

標準和名を使う必要が

無いからかもね」


「そっかぁ

アジがローカルネームで

流通したら

面倒だよね」



「そうだよ」


「活〆にしたってことは

刺身にしたんでしょ?」

「そうだよ」


噛み合わせが悪くて

歯科検診で

引っ掛かる

としか言えないような

歯並びといい


頭っていうか

顔も大きさに比べて

小さい目といい



ヴィヴィッドな

オレンジ色の体表と

紫の模様といい




さらには

ネイルチップや

コンタクトレンズにも

使えそうな大きな鱗(うろこ)など

全てが

他の魚とは

違います 



こんな見た目に反して


きれいな白身で



薄造りにして

ランチの刺身で

お出ししました 




「この時、名前を訊いたのに

教えてくれなかったのは

ここまで

引っ張ることを

考えていたってこと?」


「まぁね

すぐ答を出しても

つまらないんじゃん」



「折角、早起きして

沼津まで仕入れに

行っているわけだし

ケサみたいなレア魚なら

ブロガー板前の親方にしてみれば

食材とは別物の意味で

ネタだもんね」




「よく分かってんじゃん」



「肝心の味は?」



「2回目以降

ありだね

締めたてだから

旨味よりも

歯応えを味わうのに近いけど

時間が経って

旨味が出れば

別の美味しさが楽しめるよ」



「いいじゃん、いいじゃん」



イラのような魚は 

レア魚、マイナー魚

未利用魚のカテゴリーに

入るかもしれませんが

産地というものは

鮮度という時空を超えた

真価と出会える場所ゆえ


この真価を見つけ出すために

足繁く、自ら

魚市場に通っているのです 


こういう魚の真価を

伝えることが


魚菜食文化の

日本料理を生業とする自分の

使命でもあります


さらに、それを支えてくれる

漁師の代弁者として

声を出し続けなくては

ならないのです




「え゛~っ、ヤバっ

この薬は・・・

どうしちゃったの?」


by ふぐとらちゃん

安否確認ONLYのために、沼津魚市場へ


今朝の仕入れは

全く無かったものの

然るべき目的があったので

沼津魚市場へ

行って来ました


2026年2月26日

Vol.4847




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます



「魚少なめ・・・💦

って

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG7861-1.jpg


あるんだけど


今朝は、何を

仕入れて来たの?」

と、ミニふぐちゃんが

言ったのは


Facebookと


Ⅹの投稿です


その質問に

間髪入れずに

「無し!」



「え゛!?

じゃ、何しに

行ったの?」


「タカッパの

安否確認」


「タカッパ?」


「鷹羽鯛

(たかのばだい)のことを

沼津辺りじゃ

タカッパって

余分だよ」


「へぇ~」



沼津魚市場のように

漁港が併設されていると

様々なローカルネームがあり

その由来を調べると

無意味なネットサーフィンよりも

楽しいものです





活魚売場に着いたら


水槽を見ると


鷹羽鯛の生存確認が

完了です


ただ、魚の入荷は

当日になって見なければ

分からないことが多く



入船状況のお知らせ板には


稲取の山下丸と

熱海・網代(あじろ)の

2か所の定置網の水揚げが

無いとのこと


なので

早めに撤収し


『佳肴 季凛』に戻って来たのは


6時前でした


なので

ミニふぐちゃんも

ZZZ・・・😪


「あちゃ~

こんなとこを

撮っていたなんて

嫌だねぇ・・・ 😕 (苦笑)」


「そう!?😎」


今朝のように 

仕入れが

皆無の時もあり

その殆どが

時化(しけ)などの

天候不順によるものです 



沼津魚市場に出向き

そういう状況を

肌で感じることが出来るのは

魚菜食文化の

日本料理を生業とする

自分にとっては

楽しみでもあり

苦しみでもあります


その苦楽こそが

地方の日本料理店の魅力に

他ならないのです



「この間、仕入れた魚の

アラじゃん

この出汁が

小鍋の味のカギなんだよね

そんじゃ、また明日🐡」



by 熱血君 

定置網の魚の入荷待ちゆえ、9時前に帰還


魚市場から戻って来るのは

その日の水揚げと

入荷次第ですが

今日戻って来たのは

過去最遅(さいち)

だったかもしれません 


2026年2月25日

Vol.4846




「おはよう、親方🐡

帰って来るのが

マジ遅かったから

ちょっと心配していたよ」


と、熱血君が

言うように

沼津魚市場から

【佳肴 季凛】に

戻って来たのは


9時前でした 



「その割には

魚が少なくね?」


「そうだね


こんだけだからね


仕入れて来た魚は

こちらです👇


①潤目鰯(ウルメイワシ)




②袈裟(けさ)こと

 苛魚(イラ)


ケサとは

沼津近隣での

ローカルネームです 


③胡椒鯛(コショウダイ)






④縞河豚(シマフグ)




⑤鷹羽鯛(タカノハダイ)


鷹羽鯛は

魚市場にキープ



タカノハダイと

シマフグは



熱海市網代(あじろ)の

定置網の魚で


6時15分

入荷予定でした


あくまでも

予定は未定ですので

入荷したのは

6時半過ぎで


魚を下ろしてから


仕分けをするのが

遅くなったからです


自分お目当ての魚の

ウルメイワシ、ケサ

コショウダイを

既に仕入れていたので

帰って来ても

良かったのですが


ここ最近

網代の定置網で

自分好みの魚が

水揚げされることが

多いので


それが、あろうと

なかろうと

待つことにしたのです 


待てば海路の日和あり

と、言われるように


しまふぐと


タカノハダイが

1本ずついて




秤に掛けられることなく

セットで

仕切られました


数があったり

大きな魚から

仕切られていくので




シマフグもタカノハダイも

大トリになり




競りが始まったのは

7時半前で


仲買い人に

競り落としてもらったら


活〆にし


タカノハダイだけは

活かしておくことにしました 



「こういう流れだったんだぁ

どっちにしても

最低1時間遅れだね

でもさぁ、親方好みの魚が

無かったら

どうしたの?」




「どうもこうも

骨折り損のくたびれ儲け

ってことかな」


「マジ、無駄じゃん」


「まぁ、こればかりは

どうにもならないからね」 



「そっかぁ

こんな時間じゃ

仕込みを始めなきゃ

ならないから


今朝しいれたケサの話は

別の機会だね」


「そうだね

初めて仕入れた魚だから

乞うご期待!」



「わぁ~い♬」

網代は沼津近隣ではないものの

漁師が直接

持って来るので

地物と同じ扱いになります


地物の魅力は

何と言っても

鮮度!

の一言に尽きます


それこそが

地方の日本料理でしか

為せない技で

その魅力を伝えるのが

自分の使命の一つです


そして、もう一つの使命が

魚菜食文化の

日本料理を支えてくれる

漁師の代弁者として

声を出し続けることです 


この二つを

実践し続けるためには

妥協という言葉は

存在しません




「明日のお昼の

会席料理の献立じゃん

地物が多いね

そんじゃ、また🐡」



by ミニふぐちゃん

生簀の魚、全滅


読んで字の如く

活魚は

活きた魚です


活きているので

万事休すということも

珍しいことではありません



2026年2月24日

Vol.4845



いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます




今朝、沼津魚市場で

仕入れてきた

シマフグと

鷹羽鯛(タカノハダイ)です



「おはよう、親方🐡

ここ最近

どっちも仕入れて来ることが

多いけど

活〆したものじゃない

感じだけど・・・」


と、ミニふぐちゃん 



「おはよう🐡

よく分かったじゃん」

と、言うと


「活〆にして来た時は

氷が少ないからね」

と、ドヤ顔で

答えてきました



「〆た時は

氷入りの海水で

冷やし込むけど

必要以上に冷やすと

死後硬直が早まるからね

そういう時は

濡れ新聞で

包(くる)んで来るんだよ

よく気付いたじゃん!」


「えへへ・・・♬

前に、そんなこと

教えてくれたはずだよ」


「あっ、そう

今度の年度末試験に出るから

ラインマーカーで

記しをしておいてね」


「はぁ~い♪」


「それはいいんだけど

今朝は、活魚売場にいた魚が

全滅だったんだよ」


「え゛~っ

どういうこと?」


「いつも通り

最初に活魚売場へ

行くんだけど


水槽の上にコンテナと

スチロールがあったんだよ


しかも、自分も

タカノハダイを

キープしていたから

探したら




万事休すだったんだよ」



「あちゃ~💦

でも、仕入れたのは

3枚じゃね?」


「籠から脱走して

その分は

後になって

見つけたんだよ」


「で、他の魚は?」


「鱸(スズキ)が

割と多くて


こんな感じだったね



そもそもスズキは

活かしておくのには

不向きな方だからね」


「不向きって?」



「そんなに強くないんだよ

強い平目(ヒラメ)ですら


落ちていたからね


で、シマフグも

落ちていたんだけど



これは行先未定だったから

一緒に

仕入れたんだよ」


「どうして

こんな風になったの?」




「昨日の着荷(ちゃっか)状態が

良くなかったのと

落ちが出始めると

それが伝染(うつ)ることが

よくあるんだよ


海水の状態が

良くないのも

原因なんだけどね」



「感染症ってこと?」



「そういうことになるかな


このあと

売場の担当者が


水槽の掃除を始めて

古い海水を

捨てていたよ」




「こんなことも

あるんだね」


「自分もだけど

キープしていた人には

災難だけど

想定内の事だからね」


「そうなんだぁ」


「で、これが

今朝の鷹羽鯛だけど


日曜日に

活〆にした魚と

比べると


こんなに違うよ」


「ヤバっ

別ものじゃん!」




「そうだよ

血抜きをしているかどうかで

魚の身は

別ものだからね


活〆にしてきた

シマフグだったら

刺身にすることも

出来るけど


血が残っていると

揚げても

雑味が残るから



中骨に

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG7553.jpg


金串を刺して


血抜きをしてから

使うよ」


「で、タカノダイは

どうしたの?」


「南蛮漬にして


ランチとか会席料理の

先付(さきづけ)に

使うよ」


「締め方で

仕込みだけじゃなく

使い道も

変わるんだね」


「締めた時点から

仕込みが

始まるようなもんで

こういうのも

日本料理が

魚菜食文化であるのが

分かるでしょ?」


「ただただ

へぇ~って感じだね」

先程もお話ししたように

活魚が落ちる(死ぬ)ことは

想定内です


ただ、これで

活魚の手持ちが

無くなったので

振り出しに

戻ってしまいました


ということで

明日の仕入れは

仕切り直しです






「常連さんち用の煮物じゃん

んまそぉ~🤤

そんじゃ、また明日🐡」


by 熱血君

連休ど真ん中の休市日に、活〆の鷹羽鯛(タカノハダイ)



2026年2月22日


Vol.4843




いらっしゃいませ

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(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます



「おはよう、親方🐡
 


市場が休みなのに

タカノハダイがあるのは

どういうこと?


【西京漬】用の銀ダラは

冷凍ものだから

いいんだけど・・・」


と、ふぐのぼり君が

訊いてきました





「おはよう🐡

市場に取りに

行って来たんだよ」


「市場は連休じゃね?」




「連休だから

仕入れって言うより

預けたものを受け取る

っていう言い方の方が

合っているかもね」


「へぇ~」

連休中日ということで


6時過ぎなのに


沼津魚市場は

観光客の車だらけ


そんな様子を尻目に

向かったのが


薄明りの構内



水槽の蓋を開けると


連休前の金曜日に

キープしておいた

鷹羽鯛(タカノハダイ)が

スイスイ



この中から

3枚選び


活〆にして



持ち帰り

三枚に卸したのち

冷蔵庫へ



そして、今夜の

会席料理の刺身に


薄造りに仕立てて

お出ししました 




「うぅ~んまそぉ・・・🤤

このためだけに

市場へ行ったんだぁ」

「そうだよ

普通の三種盛りも

いいけど


魚市場の生簀に

活かしておけるからこそ

こういう刺身も

出せるし

朝〆だから

歯応えと旨味の

バランスが

黄金比率だね」


「おっ、お

黄金比率・・・✨

店にも

水槽があるのに

そこにはキープしないの?」


「魚市場の方が

設備がしっかりしているし

漁港がある魚市場のおかげで

海水はふんだんにあるから

そっちの方が

万事休す

ってことには

なりにくいからだよ」


「そっかぁ」


「そりゃ、活きているから

ダメになることも

ないわけじゃないけど

アクシデントは

付き物だから

その時は、その時さ」


「そうならないように

工夫もするんでしょ?」


「それもだけど

頻繁に市場へ

通っていれば

いろんな事を覚えるし

魚以外の仕入れも

大事なわけよ」


「素晴らしい・・・👏」 


沼津魚市場には

メリットが多くあります



全国各地から

魚が送られて来るだけでなく・・・①


漁港が併設されているので

ハード面でも

充実しています・・・②


さらには

地元だけでなく

伊豆半島、伊豆七島

紀州、九州など

大勢の漁師が

水揚げをしてくれます・・・③

これらのメリットを

最大限に引き出し


日本料理という

魚菜食文化を

支えてくれる漁師の代弁者として

声を出し続けるのが

自分の使命に

他なりません 


「おまけアイテム兼

賄いカレーが

出来たね🍛

そんじゃ、また明日」

by ふぐとらちゃん

競りの大トリの鱧(はも)のおまけは、鯵(あじ)


連休前の競りの最後で

仕入れた鱧(ハモ)には

おまけ付でした 

そのおまけとは・・・? 


2026年2月20日

Vol.4841





いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます



仕入れを終え

沼津魚市場から戻ると

ふぐとらちゃんが

やって来ました


「おはよう、親方🐡

帰りが遅かったから

ちょっと心配していたけど

何かあったの?」


「最後の競りが

終わるのが遅かったから

遅くなっちゃったんだよ」

と、自分


「そうなんだぁ

ってことは

お目当ての魚を

GET出来たってこと?」



「そうだよ

最後の最後で

仕入れたのが


鱧(ハモ)と


鯵(アジ)だよ」


「これだけ?」



「他の魚は


稲取の鯥(ムツ)



網代(あじろ)の

鷹羽鯛(タカノハダイ)だよ」


稲取も網代も

東伊豆で

鷹羽鯛は

生簀にキープしておいたものです




「鯥が入荷したのは


まだ暗い時間で



鱧とか

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG7294.jpg


網代の魚が

入荷したのが

完全な朝になっていたのが

分かる?」


「うん♬

ってことは

2時間以上も

魚市場に、いたの?」




「少し離れた所へ

野菜とか食材の

仕入れにも行ったから

魚市場ONLY

じゃないんだけどね」



「それなら

帰りが遅くなるのは

しょうがないよね」


「まぁね」




準備が整い


本日最後の

熱海・網代の競りの

開始です




自分のお目当ての鱧は

一番端の生簀にいて

そこに鯵も

入っていました



どちらも

無事GET


アジに〇がついているのは

目方も小さく

秤にかけていないからで

鱧のオマケとして

GETしたようなものです



生簀から取り出したら


どちらも活〆にし


鱧は


締めてから


神経を抜きました

ようやく

魚市場から撤収

ということで

下処理を終えた

今日の魚達です


こちらが

鯥(ムツ)と鯵(アジ)で


鱧(ハモ)ですが



鷹羽鯛(タカノハダイ)は

消息不明・・・🙇


「もしハモもアジも

GET出来なかったら

骨折り損のくたびれ儲け

ってこと?」



「まぁ、そうなるねぇ

競りだから

高値を付ければ

どうにかなるけど

無駄に高いのも

骨折り損のナンチャラ

になるんだけどね」


「へぇ~

でもさぁ

連休前の競りの大トリが

ハモで

しかも、オマケ付きなんて

それこそ

残り物には福がある

って感じじゃん」



「そうだね

どっちにしても

気に入った魚を

仕入れることが

出来ないのが

一番のショックだし

気に入った魚を

仕入れる時は

ある程度まで

腹をくくらないとね」



「プライスレス?」




「一緒に

モチベーションも

仕入れるようなもんだからね」



「そのモチベこそ

親方らしいね」


\ \ だね! / /


自ら、魚市場に行くのは

魚だけでなく

モチベーション

さらには

覚悟も仕入れており


その覚悟とは

素材に息を吹き込み

料理として

新たな命を

全うさせることです



「親方は

パエリアに

ハマっているみたいだよ🥘

そんじゃ、また明日」

by ふぐゑびすさん 

昨日と今日で、朝獲れの鯵(アジ)を使い分ける理由


昨日も今日も

ホームグランドの

沼津魚市場で

朝獲れの鯵を

仕入れてきました


2026年2月12日

Vol.4834





いらっしゃいませ 

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます




「おはよう、親方🐡

今日もアジを

仕入れたの?」

と、ふぐとらちゃんが

訊いてきました


「おはよう🐡


今日のは


熱海・網代(あじろ)ので


昨日のは


稲取(いなとり)ので

どっても、朝獲れの

死後硬直前のだったのは

分かっているでしょ?」

と、自分



「もちろん!

で、どんな感じだったの?」


「どうもこうも

鮮度バリバリだけど

こんなんじゃ

ダメでしょ?(笑)」



「ガッツリ説明したいんじゃね?(笑)」



「まぁね」



◆稲取(11日)


選んだら


秤にかけたら


瞬殺で


えらを抜いて

冷やし込み


◆網代(12日)

流れとしては

同じです




選んだら


計量後


えらを抜き

冷やし込み 


と、仕入れて

市場での下処理までは

全く同じです




「昨日と今日のじゃ

鮮度が違うのは

サルでも分かるけど・・・」



「昨日のは

サイズが違うんだよ


こっちの方が


分かりやすいかな? 」

「サイズが違うような・・・

昨日と今日で

本数が違わね?」



「16本仕入れたけど

昨日のランチの刺身で

使ったんだよ



鯵以外は

目鯛(めだい)、湯葉ね」


「で、残りの14本は?」

「残りのうち

小さめのは


酢締めにして



大きい方は

フライ用に卸しておいたんだよ


で、これが

昨日のあらで


出汁を取るのに

これから焼くんだよ」


こんなやり取りの間に

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6620.jpg

今日の鯵の下処理が

終わりました



「あんなにあったけど

こんだけ?」


「今日のランチの刺身でも

使うように


血合い骨を抜いてから


刺身用に包丁して


これね」

「内容は

同じだけど

他の残りは?」


「えへへ・・・😎」


「その不敵な笑いは

もしのもしかして・・・」

「鋭いねぇ


朝獲れ鯵の叩き

で、ございます!


ってことだから

腹が減っては

何ちゃらってことで


いただきます🤤」


「ズ~っリぃ~


なんで、丼にしないの?」



「食べ過ぎちゃうからね

だから、酢飯にはしないで

白御飯のままだよ


真由美さんなんて


オンザライスにすると

進みまくるから

そうならないように

海苔で巻きながら

食べるようにするよ」


真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです


「食べ過ぎないように

しなきゃなんないくらいに


美味しいなんて

裏山Cぃ~🤤


朝獲れのアジだから

ピカピカしているね」


「この銀皮(ぎんがわ)が

鮮度バリバリの

真骨頂なんだけど


上手に皮を引かないと

剥がれちゃうから

意外と神経を

使うんだよ」



「へぇ~」



酢締めにした鯵も

仕上がり


昨日の鯵のあらも

出汁を取るため


焼いておきました



「焼いたのは



昨日のだけで



今日のは

どうして焼かないの?」




「今日のは新しいから

焼くと

身が弾けたりするし

旨味が出ないんだよ」


「そこまでするの?」



「そりゃ、そうだよ

気に入った魚を

気に入った分だけ

気に入った仕込みで

仕立ててこその料理だからね

だからこそ

早起きして

沼津の魚市場まで

仕入れに行くのが

分かった?」


「恐れ入ったよ」 

鮮度の良さという

時空だけは

越えることが出来ません


そして、自分の包丁は

戻ることのない瞬刻を

切り付けているのです


「これって

パエリア!?

親方が作ったらしいよ・・・

そんじゃ、また明日🐡」

by ふぐゑびすさん

極寒の沼津魚市場


この3日間の天気は

南岸低気圧の影響で

極寒ゆえ

ホームグランドの

沼津魚市場周辺も

珍しく雪が

積もっていました 


2026年2月9日

Vol.4832




いらっしゃいませ 

マクロビオティック 

(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”

を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認めます







「♬ 雪は降る~⛄

 魚は僅(わず)か・・・🥶 ♬

-場所:沼津港 魚市場

ってあるけど

実際には

どうだったの?」


と、ふぐとらちゃんが

訊いてきました 



「あの写真は

これなんだけど


地物メインの売場は

普段の半分弱は

入荷があったよ


SNSにもアップした隣の売場は

太刀魚(タチウオ)と

金目鯛(キンメダイ)が

あったけど



今日の状況を予想して

昨日の魚を

あえて売らずに

キープしておいたんだよ」


「そうなんだぁ

やっぱ、雪の影響なの?」



「そうだよ

富士よりも

沼津の方が暖かいんだけど



市場近くの緑道も


雪が積もっていたし



中伊豆だけじゃなく



沼津市内から

来た人達の車にも

雪があったからね」




「あっちの方が

寒かったんだね」


「そうだね」


「で、肝心の魚は?」


「地物のメインの売場で


地元の目鯛(メダイ)を

仕入れることが出来たから

良かったよ」 



「漁師さんに

感謝だね!」



「よく言っているけど

魚菜食文化の日本料理には

魚が欠かせないし

漁師あっての

日本料理だから

代弁者兼応援団としては

有難いよ」


「しつこいくらい

親方は言っているもんね」





水洗いまで終えた目鯛は

鮮度保持のため


中骨に残っている血を

抜いたのち 



弱めの真空パックをし

氷詰めしておきました 


定休日だったので

市場へ行くだけの

休日出勤でしたが



戻って来た時

軽トラのシートの水も

凍っていたし




温めものをするのに

スチコン

(スチームコンベクションオーブン)

の電源を入れると

6度!


寒い時でも

7か8度なのに

昨日から今朝にかけては

ただただ

極寒の一言あるのみ 





「どおりで

寒いわけだ・・・🥶

そんじゃ、また明日🐡」



by 熱血君 



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