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もっとおいしいお話し

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熱海・來宮(きのみや)神社 

Vol.4045

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(6月6日)は

昨日出掛けた

熱海・來宮神社についてお話しします。


それじゃ、始めるよ~🐡 


先ずは、昨日のお話しを。


『麦こがし万頭』を買う前に

立ち寄ったのが

來宮神社

昨日の主役です。


来宮ではなく

來宮ですので

お間違いなく。 


周辺の駐車場に停めることが

出来なかったので

離れた所に車を停めたのですが

間違いの元とまではいかなくても

かなり往生しました。

車を停め

歩き始めると

坂、坂、坂。

熱海と言えば

温泉ですが

坂道だらけなのです。

何度も来たことがありますが

歩くのは初めてなので

それこそ、登山状態。

先に歩いているのは

女将兼愛妻(!?)の

真由美さんです。


話はそれますが

登山と言えば

自分は、登山が好きではありません。


というのも

中学の3年間

毎年夏になると

学校の行事でキャンプに行ってたのですが

3年間全て

雨に降られた経験があるからです。

しかも、全て雷雨。

それ以来、登山だけは

お願いされても

行かないことにしています。(笑)


もっとも、今現在

誘われたことはありませんが・・・。


「ねぇ、恋人坂だって。

二人にピッタリじゃね。

ヒュ~ヒュ~、ラブラブじゃん😍」

と、ミニふぐ。

「大人をからかうんじゃないの!」


「『仲良きことは美しき哉』

って言うから

良いじゃん。」

「はいはい。」

「そんなことより

このタンクローリー

凄くね。」

「よそで何度か

見たことあるけど

このタンクローリーは

温泉を

運んでいるんだよ。」

「温泉町らしいね。」

「そうだね。」


坂を上ると

ようやく

到着。

鳥居をくぐり

程なくすると

手水舎がありました。

手水舎の読み方は

てみずや、てみずしゃ、ちょうずや等で

その神社、仏閣で

様々とのこと。

手を洗い


順路に従い


本殿へ。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0379-1.jpg



本殿の前には


神職(しんしょく)や巫女(みこ)さんが

作った落葉で作られたハートがありました。

実はハートではなく


猪目(いのめ)と呼ばれ

魔除(まよけ)や招福の

意味合いがあります。


「そうなんだぁ。

親方と真由美さんを

出迎えているんじゃないんだね。」

「今日は、随分と

“狙い撃ち”してくれるねぇ。」

「そう!?

気のせい、気のせい。(笑)」


先に、真由美さんが参拝し

次に自分🙏

自分がお願いしたのは

「世界の王様になること」です!?


本殿のお参りを終えたら

天然記念物の大楠(おおくす)を

拝みに🙏

すると


現れたのが


樹齢2000年超


本州1位の巨樹にして


御神木の大楠(おおくす)

幹周り23,9m、高さ約26m 。



「おぉ~、凄っ!

写真だけでも

拝まないと・・・🙏 」 


最後に

第二大楠も

拝ました。🙏

御神木の大楠には劣るものの

樹齢1300年超にして

約300年前の落雷にも負けずに

今も生きているとのこと。

その生命力には

ただただ、脱帽。 


その後、境内を後にし

下山したのでした。


「み~んなに御利益が

ありますように・・・🙏

それじゃ、また明日🐡」 by ふぐとらちゃん

熱海・來宮神社の来福スウィーツ【健康パン】の『麦こがし万頭』

Vol.4044

いらっしゃいませ


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こよなく愛す

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志村弘信です。

今日(6月5日)は

熱海に出掛けた様子の前編を

お話しします。


それじゃ、始めるよ~🐡 


「親方、この包みは?」

と、ミニふぐ。 


「あっ、これね。

今日、真由美さんと

熱海へ行って来たんだよ。」

※真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです。


「いいなぁ~。

僕達も行きたかったのに~。

でも、折角のデートを

邪魔をするわけには

いかないもんね。(笑)」

「いつも一緒だから

そんなことないよ。」

「じゃあ、今度

僕達もね。」

「はいよ~。」

「で、この包みは?」

「ほい。」


「お饅頭じゃん。

熱海温泉だから?」

「って、思うでしょ?」

「うん。」

「そうじゃないんだな、これが。」

「どういうこと?」

「まぁ、順番に話すから。」

「はぁ~い♬」 


今日の主たる目的地は

來宮(きのみや)神社で

メインは明日

お話しすることにし

先ずは、サブ的な饅頭から。


來宮神社をお参りした後

立ち寄ったのが

【来の宮健康パン】という

和菓子屋でした。


パン屋なのに

和菓子屋って・・・。

誰もが、そう思いうはずで

自分も然り。

参拝後、お店に寄ると

真由美さんは

入口の貼紙をチェック。


買って来た饅頭は

何と、來宮神社御用達!

そんじゃそこらの

温泉饅頭ではないので

素通りは出来ません。

しかも

来福(らいふく)なるロゴ付です。

実は、このロゴ

神社が公式に認める

スイーツや食べ物に付けられるもので


👆ホームページにも載っています👇


店内に入ると

ご主人、登場。

神社御用達ですが

神主姿ではありません。 


『麦こがし饅頭』を

包んでもらっている間に

「和菓子屋さんなのに

何でパン屋さんなんですか?」

と、訊くと


ご主人曰く

「先代の親父がパン屋で

そのまま、私が受け継いだんですよ。」

「へぇ~。」

と言うしかありません。 

何でも知りたがりですので

色々と訊こうとしたら

真由美さんから

ホイッスルを鳴らす女性警備員 | 無料イラスト素材|素材ラボ

警告のホイッスル。

理由はただ一つ

長くなるからです。


「だから

健康パンなんだね。」

「そういうこと。」

「で、味は?」

「それほど甘くなくて

素朴な味で、美味しいよ。」

「へぇ~。

神社の話は

明日なんでしょ?」

「そうだよ。」

「わぁ~、楽しみだなぁ🐡」

W法事にW弁当

Vol.4043

いらっしゃいませ


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“身体に優しい美味しい日本料理”

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志村弘信です。


今日(6月4日)は

法事用のお弁当について

お話しします。

それじゃ、始めるよ~🐡 


今朝、厨房に行ったのは

5時半前でした。

陽も昇っていたので

ふぐとらちゃん達も

もぞもぞ・・・。

「おはよう、親方🐡

 いつもより早いけど

 何かあるの・・・。」

と、ふぐとらちゃん。

「おはよう🐡

今日は法事の予約が2組で

両方のお客さんから

法事用のお弁当も頼まれているから

早めのスタートだよ。」

と、返しました。

「じゃあ、頑張って~!」

そんなやり取りをしている間に

スチコンを立ち上げ

加熱し始める頃には

ふぐとらちゃんも起床。

温めたものの一つが

お弁当用の煮物です。

スチコンから出した煮物を見ると

ふぐとらちゃんが

「温めるだけで

いいの?」と、訊くので

「煮詰めないと

だめだよ。」

「どういうこと?」


「煮汁が残っていると

他の料理についたら

良くないし

煮汁=水分は

傷みやすいからだよ。」


「そうなんだぁ~。

だから、お弁当って

仕切りがあるんだね。」

「そうだよ。」


煮汁が減ってきたら

白滝を取り出すと


「どうして、白滝だけ

出しちゃうの?」

「完全に煮詰めると

味が濃くなっちゃうからだよ。」

「へぇ~。」

煮上げると

このように👆


煮物と一緒に温めていたのが

鰻(うなぎ)の蒲焼で

この蒲焼は

娘弁当用です。


レンチンならぬ

スチコンチンして

オンザライスで

うな丼が出来るので


ふぐとらちゃん曰く

「かなりの手抜きだよね~。

でも、豪華だから

何か不思議だね。」


「今日みたいに

仕事に追われている時は

時々やるよ。

真由美さんと二人仕事だから

店舗兼住宅のメリットを

活用しない手はないしね。」

※真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)です。

うな丼と前後しながら

揚物

(あじのしんびき揚げ、鶏の唐揚げ)

鰆(さわら)の西京焼、玉子焼

を仕上げ


その頃までには

真由美さんが

盛付けを始めてくれ

お弁当は、このように。


「んまそう!」

と、ふぐとらちゃん。


「実は、3つのうち

1つだけ違うんだけど

分かるかな?」

「え゛っ!?

全部、同じじゃね。」

「いやいや

たくあんが2つと

梅干が1つだよ。」


「あっ、本当だ。

それはいいんだけど

お弁当だけに

重箱の隅を突くような

クエスチョンだねぇ~。」


「上手い!

笑点桂歌丸大喜利司会卒業理由は?後任者は?歴代司会者の画像あり! | ぐーちゃんブログ

山田く~ん

座布団持って来て~。」

「朝ごはんを食べていないから

座布団よりも

お弁当の方がいいんだけど・・・。」



最終チェックをしたら

出来上がりました。 


基本的に

お弁当のご注文は

最低5個を目安とさせて頂いておりますが

法事のご予約をされた場合は

1個からのご注文でも

承っています。


お弁当の後は

法事用の料理に

取り掛かりました。


そんな今日の

法事の御席の献立は

こちらでした👇


◆先付

 もろこし豆腐



◆お凌(しの)ぎ

 サラダきしめん



◆小鍋①

 鰻(うなぎ)鍋 


◆小鍋②
 めかぶと野菜の小鍋仕立て


※小鍋が2種類なのは

個室とホール席の

ご予算が違うからです。 


◆揚物

 ズッキーニの天ぷら



◆刺身 

 ※葉血引(はちびき)

 〆鯵(しめあじ)、湯葉


◆焼物

 鰤(ぶり)の西京焼 



◆蒸物 

 鰯(いわし)つみれ錦糸蒸し



◆デザート

 桃のアイス



このような状況でしたので

満席のご案内をさせて頂くと

「僕達からも

ごめんなさい。」

こんな状況ゆえ

お断りしてしまったお客様には

改めて、お詫びさせて頂きます。


また、ご予約が重なった場合には

御席のご用意が

出来ないこともございますので

ご来店の際には

お問い合わせ

もしくは、ご予約をして頂けると

幸いです。


「明日は休みだね。

それじゃ、また🐡」 by ミニふぐ 

倉沢産ではなく、ノーマルの静岡・由比産の鯵(あじ) 

Vol.4042

いらっしゃいませ


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志村弘信です。


今日(6月3日)は

由比産の鯵(あじ)についてお話しします。


それじゃ、始めるよ~🐡 


「 ねぇねぇ、親方

今日は、昨日のアジのことを

話してくれるんでしょ?」

と、熱血君。


「そうだよ。」

「その前に

昨日のブログを

みんなに読んでもらわないとね。」

「そうだけど・・・。

今日は、MC(司会)を

やってくれるのかな?」

「そういうんじゃないけど・・・。」

「少しは楽が出来ると

思ったのに・・・。

まぁ、いいか。」


ちなみに、昨日のブログとはこちらです👇



昨日、沼津魚市場に行くと

自分宛の鯵が

置いてありました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0093.jpg

由比産で2キロ入っています。

スチロールから開けると

このような状態。

荷主との付き合い方で

鮮魚でも

自分好みの注文が可能です。

なので、もちろん

鯵の目方、サイズも

自分の希望通りです。 


鯵を見ると

「由比のアジって言えば

こんなブログを書いた時に

色々と教えてくれたけど

今日のアジは

ただの由比で

倉沢のじゃないの?」

「そうだよ。

普通に由比産。」


倉沢というのは

静岡市清水区由比の地名です。

倉沢の定置網で水揚げされる鯵の中には

根付(ねつき)のものがいます。

根付とは瀬付(せつき)とも呼ばれ

沿岸の湾や瀬に定着している魚で

近海を回遊していません。

簡単に言えば

運動不足です。

ただ、天然の魚なので

運動不足とは言っても

単なるデブではありません。

程良く脂が乗っているので

ズバリ美味しいです😋 

また、この時季は

浅いところに上がってきた桜海老を

食べています。

深場に潜った桜海老を追い掛けると

今度は脂が乗った鰯(いわし)がいて

それも食べると

鯵(あじ)も脂が乗るので


桜海老+鰯=倉沢の鯵

の数式が成立するのです。 


ということで 

リアル倉沢の鯵と比べてみましょう。

倉沢の鯵👆と比べて

今日の鯵の尾びれの色が

薄いのがお分かり頂けると思います。


なので、昨日の鯵は

由比・倉沢産ではなく

由比産で

倉沢の鯵の見分け方の一つが色で

黄色みがかっているのが

倉沢の鯵の特徴です。


下処理をしていると

鯵の腹から出て来たのは

駿河湾特産の桜海老(さくらえび)でした。

近年、不漁だった桜海老ですが

今年は、まずまずの水揚げ量があり

その桜海老を食べるため

沿岸に近付いたと思われます。 


「アジにとっても

サクラエビはご馳走なんだね。」

と、熱血君。

「生き物だから

本能で美味しいものが

分かるんだよ。」


それでも

桜海老を追いかけて

沿岸にいるらしく


中には

なんちゃって倉沢の鯵(手前)も。

下処理を終えた鯵を

水洗いしてくれるのが

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。 


水洗いを終えたら

三枚に卸し

サイズを揃え

並べていきました。

大きめのものを見ると

熱血君が

「この鯵は

形が違うけど

どういうことなの、親方?」

と質問。

「・・・・・。」

「どうして

黙っているの?」

「明日になれば

分かるから・・・。」


卸した鯵は

〆鯵(しめあじ)にするため

塩をあてておきました。

〆鯵の作り方については

こちらをお読み下さい。


鯵の水洗いを終えた真由美さんは

焼いてから出汁を取るため

頭と

中骨を掃除してくれ

焼き上がったら

鍋の中へ。


鍋に入っているのは

一番出汁を取った後の

かつお節、そうだ節、さば節

昆布、干し椎茸の足をはじめ

野菜の皮などです。

煮立たせることなく

長時間、煮出すことで

滋味深い出汁が出来上がります。 


さらには

〆鯵にした鯵の血合い骨の部分も

焼いたあらと共に

鍋の中に。


ここまで使うなんて

鯵も嬉しいと思うよ。」

と、熱血君。 


「どんな食材も最後まで

使い切ってこそだよ。

命あるものだしね。」

「うんうん♬」

「ゴミの問題が何とかって

よく聞くけど

こういうことをするのも

ゴミ減らしの一つだと思うよ。

先ずは無駄にしないことだね。」

「ここまで使い切ったら

漁師も魚屋さん達も

喜ぶと思うよ。」


「彼ら無くして

料理は出来ないしね。

これまでにも言っているけど

一次産業こそ

国の基本政策だから

いい加減にするわけにはいかないよ。

それもだけど

命の源だから

ともかく大事にしなくちゃね。」


「いつもながら

この話をすると

熱血料理人の本領発揮だね。」

「そうだよ。

それこそ、自分の基本スタイルだからね。」


仕込んだ〆鯵は

明くる日の今日まで

冷蔵庫へ。

そして、仕上がった〆鯵を

昆布から外すと


「親方

昨日言ってたけど

この答は、まだなの?」

「あっ、そうだったね。

これはね

胡椒鯛(こしょうだい)との

ハーフアンドハーフ丼用♬」

「あ~っ、やっぱり

昼ごはん行だったんだね。」


「親方は特盛で

真由美さんは

食べ過ぎないように

別盛なんだよね。」

「そうだよ。」

「その気持ち

よく分かるよ。

それにしても

親方、食べ過ぎじゃね?」

「そうなんだけど

この時間(2時過ぎ)まで

何にも食べていないから

これぐらいじゃないと・・・。」

「今日初のご飯だから

良しってことにしよう。」

「よく分かんないなぁ。」


食べ終えると

満腹、満足の気分で

休憩を取り

夜に備えたのでした。



//

明日のお昼は

W 法事で

予約のみだから

宜しくお願いします

\\

   ふぐとらちゃん より

地物の葉血引は、2本のみ

Vol.4041

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今日(6月2日)は

地物の葉血引(はちびき)について

お話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡 


「おはよう、親方🐡 

おっ、1匹だけど

ハチビキじゃん。

アジも仕入れて来たんだね。」


と、熱血君。

「おはよう🐡

葉血引(はちびき)を仕入れて来ると

お約束だよね、それ。」

と、自分。 

「昨日のブログに書いてあったけど

無事に仕入れが出来て

良かったじゃん。」

「とりあえずは・・・。

肩をすくめるイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

まぁ・・・。」

「浮かない雰囲気だけど

どうかしたの?」

「鯵(あじ)は

そうでもないんだけど

葉血引は想定外だったんだよ。」

「魚そのものは

良かったんでしょ?」

「そりゃ、文句無しだよ。」

「じゃあ、いいじゃん。

話せば、楽になるだろうから

話してみてよ。」

「そうだね。」


ということで

今朝の沼津魚市場です。 

地物が並ぶ売場👆の1列目の端に

並んでいたのが

伊豆・土肥(とい)産の葉血引でした。

葉血引は

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0089.jpg

目鯛の外道として

水揚げされる魚で

上の写真の黒い魚が

目鯛です。

それこそ、紅一点。

その後、地物というより

伊豆半島周辺の魚が並ぶ売場に行くと

こちらでも

目鯛の外道として

入荷しており

これまた、紅一点。   

こちらの目鯛と葉血引は

伊東・宇佐美産です。 


先程の葉血引が2,4キロで

こちらが2,5キロ。

さらに、魚の状態も

ほぼ一緒でした。

ただ、今朝の魚市場に入荷していたのが

この2本だけですので

少しばかり厄介な作戦を

仲買人と立て

セリに臨むことにしたのです。 

どちらの売場も

開始時間が同じですので

気が気でありません。

開始時間の5時45分になると


//

INO(イーノ)にて

販売5分前

\\ 

のセリ人のアナウンス。

※INOとは

こちらの建物のことです。


こちらから

セリが始まるも

あえなく撃沈・・・😢 


撃沈の旨を伝えるため

地物の売場(4本目の柱付近)

に向かうと

時間的には

ギリギリセーフ。

掛け声と共に

仲買人の声の応酬。

応酬=値段上昇を前に


心の声曰く

女の子にフラれた話 - ちょこころねを頭から食べるblog

「その辺で、勘弁して~。」

ものの10秒で

決着したとは言え

その時間の長いこと。

無事というか

傷つきながらも

GET! 


「こういう流れだったんだよ

熱血君。」


「セリの流れって

よく分かんないけど

値段の上限って

決めておくんでしょ?」

「そうだよ。

最初の方は

決めておいたから

撃沈したわけ。」

「ふぅ~ん。

じゃあ、こっちは

上限なしってこと?」

「そうだよ。

ある意味、相手との喧嘩だから

上に行けば行くほど

値段がUPするわけ。」

「そういうことね。

それなら、最初から

高値を言うのは

どうなの?」


「それもいいんだけど

魚の相場の目安って

大体決まっていて

最初から

あまりに高い値段を言うと

変な値崩れを起こすことになるから

良くないんだよ。」


「漁師さんは高ければ

嬉しいんじゃないの?」

「嬉しいんだろうけど

毎回そういう値段になるとは

限らないから

手放しでは喜べないんだよ。」

「難しいね。」

「そうだよ。

自然相手だしね。

今日もこんなニュースが出ていたけど

スーツを着ている人達が

四の五の言ってもねぇ。」

「うんうん♬」

「一次産業の根本とか

あり方を考えないと

始まらないよ。」

「そうだよね。

10日でも

農業でも漁業でも

やってみれば

少しは分かるんじゃね。」


「魚市場で

大勢の漁師に会うけど

仕事は過酷だと思うよ。

彼ら無くして

料理は成り立たないから

代弁者として

こうやって言い続けてくよ。」


「おぉ、出た~

熱血料理人の本性!」

「まぁ、スーツを着ている人達の多くは

選挙の演説 | 無料イラスト素材|素材ラボ

これが仕事だと思っているからね。」

「確かに、そうかも・・・。」

「そんなことより

始めるから

離れていてね。」

「はぁ~い♬」


葉血引の下処理は

鱗(うろこ)を取ることで


この役目は

殆どの場合

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。


//

真由美さん、頑張って!

\\


その後、水洗いを終えたら

尾びれを落とし


針金を中骨に刺すと



「親方、何をしているの?」

と、熱血君。 


「まぁまぁ

御覧(ごろう)じろ。」

「あっ

血が出て来たよ。」


「今日は卸さないから

こうするんだよ。」

「そうすると

どうなるの?」

「血が残っていると

臭みが残るから

こうするんだよ。」

「ここまでするの?」

「そりゃ、高い安い関係なく

気に入って仕入れて来たんだよ。

ここまでやるさぁ。」

「今更ながら

恐れ入りました。」


血抜きをしたら

腹の部分に

キッチンペーパーを詰め

濡れ布巾で包み

冷蔵庫へ。


//

明日まで

お寝んねしてね~

バイバイ👋👋

\\


先程お話ししたように

今日は鯵も仕入れて来ましたが

長くなるので

鯵については

明日お話しします。


「アジも気になっていたんだよ。

じゃ、また明日🐡」

鯖(さば)の【西京焼】ついでに、塩焼&醤油干し

Vol.4040

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今日(6月1日)は

【西京漬】用の鯖(さば)について

お話しします。

それじゃ、始めるよ~🐡 


台風2号が

ウロチョロしていることもあり


気を揉んでいたものの

今朝の沼津魚市場は

入荷、水揚げ共に

何ら問題なし。


入荷というのは

他所から

送られて来る海産物を指し 

水揚げとは

近郊の漁師が

直接持ってくるものだけでなく

マグロ類のように

県外の漁船が

水揚げする魚のことも言い

マグロ類の場合

和歌山や宮崎の漁船が殆どです。 


県外の漁船が水揚げするのは

漁場(ぎょば)が

伊豆七島方面のように

沼津港が近いからです。

このような入荷

水揚げ状況でしたが


今朝仕入れて来たのは

【西京漬】用の鯖(さば)のみでした。

「おはよう、親方🐡

どうしてサバだけなの?」

と、ふぐとらちゃん。


「仕入れたい魚が

無かったからだよ。」

「相変わらずの

ぶっきら棒トーク炸裂!(笑)」

「ぶっきら棒で

悪うござんしたねぇ~。」

「あはは・・・。」

「日曜日に使う魚を仕入れるのは

早過ぎるのが

一番の理由だよ。」

「そうだよねぇ~。」


「今日の入荷状況だけでなく

全国にいる魚屋さんに

現地の水揚げ状況を訊いたら

台風の影響は

それほどでもないようだから

無理な仕入れは止めたんだよ。」


「そうなんだぁ。」

「全国って言ったけど

どこなの?」

「三重、富山、九州かな。

他にもいるけど

太平洋側の人が多いよ。」

「へぇ~。

じゃあ、今日は

魚の仕込みはないの?」

「いやいや

鯖を【西京漬

仕込むよ。」

「気になるのが

冷凍のノルウェー産だけど

質はどうなの?」

「どうもこうも

水産関係者の間じゃ

加熱するなら

国産よりも

ノルウェー産っていうのが良いっていうのが

不文律なんだよ。」

「そうなの!?」

「脂が乗っているし

実際に国内で流通している

加工品の鯖は

殆どがノルウェー産だよ。

「初耳学!」

「これみたいに

フィレーって言われる卸し身もあるし

丸っていう一尾ごとの鯖もあるよ。」

「フィレーの方が

仕事が楽でしょ?」

「楽なんだけど

注意が必要なんだよ。」

「どういうこと?」

「溶けるまで

しばしお待ちを・・・。」

「はぁ~い♬」


包丁が入るような

半解凍状態になったら

腹骨の一部をすき取ります。

このようにするのは

苦玉とも呼ばれる胆のうの痕が

残っているからで

残っていると

食べた時に

味覚の表情のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

「苦っ!」ってなり

よろしくないからです。

「親方

どうして半解凍なの?」

「半解凍じゃないと

包丁を入れた時に

身割れしちゃうからだよ。」

「そうなんだぁ。」

「半解凍で包丁を入れても

身割れしてしまうものもあります。

鯖という魚自体が

身割れしやすい魚なので

仕方がありません。

腹骨を欠き

上(かみ)と下(しも)に包丁したら

脱水シートに挟み

冷蔵庫へ。 

身割れしたものの一部は

日本酒と濃口醤油を

同割にしたに

20分ほど漬け込んだら

天日で干します。


「しっかり身割れしているね。」

と、熱血君。 


天気、風の吹き方で

乾く時間は様々ですが

今日の場合

2時間ほどで

仕上がりました。 


その頃までには

ランチの営業が終わったので

冷蔵庫から鯖を出すと



「2、3時間程度で

こんなに水が出るんだね。

卸してあるから

そのまま西京味噌に漬け込めば

良いものだと思っていたよ。」

「手抜きはいくらでも出来るけど

丁寧な仕込み=美味しさ

だから、手抜きは出来ないよ。」

「そうだよねぇ~。」


今日の鯖を仕込み終わると

ふぐとらちゃんが

これらは

なぁに?」

「こっちが

塩焼用で

こっちが

今日仕込んだ醤油干しだよ。」

「見れば分かるけど

どうして1枚ずつなの?」

「ランチに見える常連さんが

焼物が好きで

取っ替え引っ替え

焼物を変えるからだよ。」

「1枚ずつってことは

一人で来てくれるの?」

「そうだよ。

ランチの“季”をベースに

焼物と同じで

取っ替え引っ替え

アレンジしているんだよ。」

「あっ、分かった!

◆※◎¥さんじゃね?」

「そうだよ。」

「前から気になっていたんだけど

こうやって仕込んでいるんだね。

分かって良かったよ。

こういうのも

ありなんだぁ。」

「ありあり!

分かって

スッキリした?」

「うん♬

で、残りの醤油干しは?」

「今、焼き上がったよ。

ほら。」

「ん~

んまそう!」

「今日の昼ごはんだよ。

これに味噌汁と御飯でOK!

焼物って、それだけで

十分なおかずになるのが

いいよね。」

「それこそ

御飯泥棒じゃね?」

「そうだよ。

時々話しているけど

魚はそれぞれに違いがあるのが

魅力だしね。」

「刺身もあるし

加熱する料理も

煮る、焼く、揚げるがあるしね。」

「肉は加熱が基本だから

そういう意味では

魚の方が

作っていても楽しいし

そして、食べて美味しい😋」

「納得、納得!

これだけ市場に行ってれば

魚の虜にもなるのが

よく分かるよ。」

「和食文化=魚菜食文化だからね。

仕込みも終わったし

お昼も食べたし

休憩するよ。」

「お疲れ様。

今日、魚の仕入れが無かったから

明日も市場だね、親方?」

「そうだよ。昼寝しないと

ガス欠しちゃうからね。」

「はぁ~い♬」 


今日の仕込みが無かった分

明日の魚の仕込みは

それなりの予定です。

もちろん、他の仕込みも・・・。

明日に備えて

この辺で失礼します。 


「明日は、どんな魚を仕入れて来るのかな。

それじゃ、また🐡」  by 熱血君

地物の活かしの胡椒鯛(こしょうだい)

Vol.4039

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)を

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。

今日(5月31日)のお話しは

地物の胡椒鯛(こしょうだい)

についてお話しします。


それじゃ、始めるよ~🐡 

沼津魚市場に行くと

仕入れる魚があっても

無くても

必ず立ち寄るのが

活魚売場です。

活かしの魚が好きなのが

一番の理由ですが


好きになったのは

料理の道のスタートの東京の鮨屋で

常時、数種類の白身を

使っていたからです。

そのため、毎朝

築地(今の豊洲)に

仕入れに行っており

それが、今でも

自分の仕入れの原点となっています。



今朝、一番多く入荷していたのが

地物の胡椒鯛(こしょうだい)で

持って来ていた2件の漁師👇


◆沼津・西浦の胡椒鯛
 ※富久豊(ふくほう)丸


・4,0キロ(1枚)


・5,6キロ(2枚入)



・4,5キロ(2枚入)


・5,8キロ(2枚入)


・2,9キロ(2枚入)



◆沼津・多比(たび)の胡椒鯛

※サス中(ナカ)


・3,3キロ(各1枚)


・4,2キロ(1枚入)


・5,1キロ(2枚入)


・1,8キロ(1枚)


・3,4キロ(2枚入)


セリ前の仕分けをしていたこともあり


1,9キロのものを

GETし


活かしたまま

持ち帰ることにしました。


【佳肴 季凛】に戻ると

ミニふぐがやって来て

「おはよう、親方🐡

なんだっけ、この魚?」

と、訊いてきました。

「おはよう🐡

君達が海にいた頃

会ったことないの?」

「見たことはあるけど

名前までは憶(おぼ)えてないなぁ。」


「はい、これ。」

「コショウ!?

鼻がムズムズしてきたけど・・・👃」

「じゃなくて、胡椒鯛。」

「ほら、胡椒じゃん。」

「背とか、ひれの部分に

黒く丸い斑紋があるから

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0144.jpg

胡椒鯛っていうことになっているんだよ。」

「へぇ~。」

「あと、胡椒鯛に似ているのが

胡廬鯛 (ころだい)と

御洒落胡椒鯛(おしゃれこしょうだい)

っていう魚もいるんだよ。」

「オシャレコショウダイって

おしゃれさんなの?」

「そこは知らないけど

ほら。」

「あっ

コロダイ!

マジで

オシャレコショウダイじゃん!」

「そうだよ。

他には

亜細亜胡椒鯛(アジアコショウダイ)

っていう魚もいるよ。」

「へぇ~。

そういう変わり種も

見たことあるの?」


「全部じゃないけど

ただ、区別までは分からないよ。」

「へぇ~。」

「胡椒鯛だけは

これまでにも

仕入れたことあるし

味も経験済。」

「へぇ~。」

「お勉強はこの辺にしておいて

卸すから

下がっていてね。」

「はぁ~い♬」 


取り出した胡椒鯛は

暴れないように

目隠しをします。 

おとなしくなっている隙に

頭と


尾びれの付根に包丁を入れたら

氷を入れた海水に浸けます。

氷を入れるのは

魚自身の体温が上がることで

身が焼けるのを防ぐためです。

身が焼けると言っても

加熱調理することではなく

身が変質することを

意味しています。 

あまり冷やし過ぎると

身が縮れてしまうので

注意しなくてはなりません。

取り出したら

脊髄に針金を刺し

神経を抜きます。

神経を抜くことで

死後硬直を遅れ

鮮度を保つことが出来るのです。 

鱗を取り

はらわたを抜き

水洗いをしたら

三枚に卸し

柵取りをします。

ひと柵だけ

皮を引くと


「身もすき透っていて

皮目の模様が

赤くて綺麗だね。」

と、ミニふぐ。 

そして

薄造りに仕立てて

今夜の会席料理の刺身で

お出ししました。

つけ醤油は、ぽん酢です。

締めてから

半日経っているので

歯応えと旨味のバランスが

程よく感じられます。

これこそが

活〆の天然の白身の魅力でもあります。 

先程お話しした

胡盧鯛(ころだい)と

御洒落胡椒鯛(おしゃれこしょうだい)は

未体験ゾーンですので


機会があれば

仕入れて来る予定です。

その時の

クオリティチェックが楽しみなのは

言うまでもありません。

こういうことが為せるのも

魚市場に自ら出向いているからこそで

自らの料理の道の原点でもある以上

そこを蔑(ないがし)ろにすることは

出来ません。


「梅雨入りして

外の紫陽花も満開だね。

それじゃ、また明日🐡」 by ふぐとらちゃん

親方から受け継いだ【胡麻だれ】とサラダ素麺

Vol.4038

いらっしゃいませ


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基本に据えた

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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。

今日(5月30日)のお話しは

【胡麻だれ】についてお話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡


「おはよう、親方🐡

何をやっているの?」

と、熱血君。

「おはよう🐡

見て、分かんない?」

と、答えると

「出た、ぶっきら棒トーク!

チーマージャンっているのは

分かるんだけど

どうして

スチコンに入れてるかってことだよ。」

※スチコンとは

スチームコンベクションオーブン

のことです。


「芝麻醤(チーマージャン)を

温めるんだよ。」

「ますます

分かんないんだけど・・・。」

「まぁまぁ

話していくうちに

分かるから

御覧(ごろう)じろってことで。」

「はぁ~い♬」


芝麻醤は

当店オリジナルの【胡麻だれ】に使います。

温めるのは

固まっている部分を

柔らかくするためです。

スチコンで温めるのは

ランチの営業時間中

スチコンで色々と温める(蒸す)

ついでだからです。 

ランチの営業まで

時間があったので

炒り胡麻を

当たり鉢で当たります。

「ねぇ、これって

すり鉢じゃないの?」

「そうだよ。

するっていうのは

賭け事とかで

お金を“する”につながって

縁起が良くないから

使わないんだよ。」

「そっかぁ

当たり1 | 無料イラスト素材|素材ラボ

当たりの方が

イメージが良いもんね!」

「そうだよ。」

「じゃあ、すりこ木のことは

何て言うの?」

「当たり棒だよ。」

「そのまんまじゃん。

じゃあ、胡麻をあたるって言うの?」

「そうだよ。

胡麻をするっていうと

さらにイメージが良くないしね。」

「そうだね。

今度から、そう言おうっと。」


胡麻をあたっていると

「胡麻の香りが

何も言えないねぇ~。」


この程度まで、あたったら

赤味噌と白味噌を加え

よく混ざったら


胡麻油を加え

伸ばしていきます。

さらに混ぜ合わせたら

てんさい糖

コチュジャン、豆板醬(トウバンジャン)

XO醤、甜麵醬(テンメンジャン)を

加えます。

これらの並びは

左上から時計回りです。

空いた瓶に

醤油などを合わせた調味料を入れ

使い残しのないよう

使い切るのは言うまでもありません。 


少しずつ合わせ調味料を加えながら

合わせていくと

こんな感じに。


「親方、色々と合わせているけど

一度に全部入れて

混ぜ合わせるのは

だめなの?」と

熱血君が訊いてきました。


「だめだよ。

固いものに柔らかいものを入れ

液体で伸ばしていかないと

混ざりにくいからね。」

「そうなんだぁ。

テレビとか動画で

たれとかドレッシングを

作っているのを見るけど

良くないじゃん。」


「良くないっていうか

料理の基本から

外れているし


そういう段取りだと

他の調理も

???っていうのが

多いんだよ。」


「どんなもんでも

基本って大事なんだね。」

「そういうことだよ。」


ランチの営業が終わったので

スチコンから芝麻醤を取り出すと

「ラベルは、どこに行ったの?」

「温めていると

ラベルが変形するから

取っちゃったんだよ。

蒸している間に

水滴がついちゃうから

無い方がいいんだよ。」

「へぇ~。

中まで入っちゃうの?」

「そういうことは無いけど

ラベルの隙間に水が残っていると

間違って入ると困るからね。」

「そういうことなんだぁ。」

「【胡麻だれ】に限らず

たれ、ソースみたいなものには

水は大敵だから

注意が必要なんだよ。」

「へぇ~。」 


蓋を開け

芝麻醬を当たり鉢に加えていきます。

液体状の芝麻醤を入れ終えたら

この赤褐色の調味料を入れます。

この調味料は


日本酒、みりん、赤酒を合わせたものに

昆布、桜海老、干し椎茸の足を加え

沸騰させてから

濾したものです。

まだ熱いので

芝麻醤のボトルに入れると

固まっているものも

簡単に溶けます。

しっかり使い切り

醤油ベースの合わせ調味料を加えたら

出来上がりです。 

醤油ベースの調味料に

入っているのが👇

 ・濃口醤油 ・酢 ・みりん 

 ・赤酒 ・たまり醤油


出来上がった【胡麻だれ】を見ると


「ねぇ、親方。

使っている材料だけじゃなく

作り方も公開していいの?」

「いいさ。秘密にする理由も無いし

【胡麻だれ】の原材料は

全て公開済じゃん。」

「確かに、そうだけど・・・。」

「特許レベルのものなら

公開出来ないけど

真似されても

構わないしね。」

「真似されても、平気なの?」

「平気だよ。

そもそも、今の自分があるのは

師事した親方達

色々と教えてくれた先輩達が

いたからじゃん。」

「確かに、そうだけど・・・。」

「教わったものを

人に伝えるのが

それこそ伝統なわけだし。」

「うんうん。」

「人に教えたら

また新しいものを覚えれば

いいだけの話じゃん。」

「言われてみれば

そうだよね。」

「真似されるってことは

評価されたことなんだから

胸を張ってもいいんだよ。」

「大きな気持ちでいた方が

清々しいしね。」

「そういうこと。

この【胡麻だれ】だって

浜松の親方に教わったものを

アレンジしたものなんだよ。」

「へぇ~。

親方の味を

子分が受け継ぐって

かっこ良過ぎだよ。

いいじゃん、いいじゃん!」

「【胡麻だれ】の使い方の

基本も同じだよ。」

「ってことは

ランチとかでも出している

サラダ素麺?」

「そうだよ。

今から20年ちょっと前に

見たっていうか食べた時

和食の基本を大事にしながら

アレンジしたことに驚いたのを

今でも覚えているよ。」

「昨日のバスのお客さんも

喜んでいたよね。

美味しい料理って

時間が経っても

変わらないんだね。」

「そうだよ。」

「で、浜松の親方は

この【胡麻だれ】のことを

知っているの?」

「知っているよ。

贈った時に

凄く喜んでいたしね。」

「そりゃ、そうだよ。

自分の料理を

教え子が受け継いでいるんだよ。

聞いてたら

感動する男性のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

目から汗が出て来ちゃった・・・。 」

「涙じゃなくて、汗ね。

強がっちゃって~。」

「汗なの!」

仕上がったら

ボトル詰めをし

ラベルを貼り 

袋詰めをしたら

明日

発送出来るようにしておきました。 

【胡麻だれ】に限らず

今の自分があるのは

先程の親方だけでなく

多くの人達から

色々と教わったからです。

その伝統を

次世代に繋ぐ姿勢を失うことなく

日々の仕事に臨み続けます。


「明日のランチは

早仕舞いなので

宜しくお願いします🐡」 by ミニふぐ 

定休日のバスツアー

Vol.4037

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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(5月29日)は

定休日のバスツアーの様子について

お話しします。 

それじゃ、始めるよ~🐡 


魚市場に行かなかったので


今日の仕事のトップバッターは

娘達のお弁当用の

鶏の唐揚げでした。


「おはよう、親方🐡

それこそ、朝飯前の仕事じゃん!」

と、ふぐとらちゃん。 


「おはよう🐡

確かに、そうだね。」

「娘ちゃん達のお弁当の時に

鶏からを揚げるってことは

お弁当の注文が入っているの?」

「無いよ。

今日のバスのお客さんに

鶏の唐揚げを使うから

ついでに・・・。」

「そうなんだね。

娘ちゃん達、鶏から好き?」

「お弁当の中で

1番か2番のお気に入りだよ。」

「やっぱりね~。」


そんな今日の娘弁当を見ると


ふぐとらちゃん曰く

「んまそう!

基本、娘ちゃん達のお弁当は

真由美さんが作るんでしょ?」

※真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです。


「そうだよ。

今日みたいに

市場に行かない時

揚物をするけどね。

そうすれば

真由美さんの仕事が減り

早めに仕事を始めてもらえるからね。」

「ってことは

お弁当の手伝いが

親方流のカジテツ(家事手伝い)ってこと?」

「そうだね。

芸は身を助けるって言うしね。

商売抜きで料理を作るのは

気楽でいいよ。」

「あはは・・・。」


そんな今日は

定休日ですが

バスツアーのみの貸切営業でした。


揚物を終えた自分は

仕込みを開始し

そうこうしていると

真由美さんも

仕事開始です。

セットは

夕べの時点で終わらせたのですが

おしぼりの準備と

最終確認は

今日の仕事です。

椅子に座っていた真由美さんを見ると


「おはよう、真由美さん♬

お弁当作りで疲れたから

休憩しているの?」

と、ふぐとらちゃん。


「おはよう、ふぐとらちゃん♬

休んでいる余裕なんて

無い無い。

バスのお客さんって

年配の方が多いから


椅子を引かずに

座りやすいように

位置を確認しているんだよ。」

と、真由美さん。


「そんなところまで

チェックするの!?」

「そうだよ。」


//

ねぇ~親方、知ってた?

\\

と、大声で言うので

近くに行き

「もちろん、知っているさぁ。」

その後は、盛付です。

デザートは

桃のアイスなので

そのまま、冷蔵庫へ。


山掛け


グリンピース豆腐

お新香を盛付けたら

“冷蔵庫チーム”が終了。


最後に

小鍋(芽かぶと野菜の小鍋仕立て)で

当店オリジナルの料理です。

小鍋の詳しい説明については

こちらをお読み下さい。


今日の小鍋に入っている食材は👇

 ・芽かぶ ・玉ねぎ ・えのき

 ・しめじ ・人参 ・水菜 

 ・くずきり ・巻麩 ・豆腐

 ・雑穀

  (玄米、押麦、黒米、もち麦

   小豆、黒豆、大豆、あわ、ひえ、きび)


バスツアーの御予約がある時は

道路状況により

ご来店時間がずれることがあるので

予約時間の前後1時間は

人数の大小に関係なく

他のお客様をお断り

しなくてはなりません。 

なので

空席があっても

このようにさせて頂いています。

「ってことで

僕達からも

ごめんなさい🙇」


そして、最後の連絡が入ると

と、真由美さんも

臨戦態勢。

御席には小鍋

御飯、お新香をセット。

今日の御飯は

淡竹(はちく)の御飯です。

淡竹とは

細長い筍で

アクが少ないも特徴です。

また、5月から6月にかけて

出回ります。

淡竹に対し

春先に出回るのは

孟宗竹(もうそうだけ)です。


そうこうすると

バスが到着したら

グリンピース豆腐

山掛けの“冷蔵庫チーム”にはじまり

サラダきしめん

揚物(鶏の唐揚げ、鯵のしんびき揚げ)と

間髪入れずにお出ししました。


最後のデザート(桃のアイス)をお出しし

程なくすると

出発時間となり

皆でお見送り👋👋👋

その後

洗い物

掃除

明日のランチの準備などをしました。


「真由美さんしか

映っていないけど

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9995-2.jpg

親方も

後片付けをしているから

心配しないでね。」

と、ふぐとらちゃんが

しっかりフォロー。

(👆どうも、有難う 🙏 )


そして、1時半までには

全て終了。


今日のように

バスツアーに限らず

定休日の営業やご注文など

可能な限り

対応させて頂いておりますので

お気軽にお問い合わせ下さい。


「休日出勤、お疲れ様。

それじゃ、また明日」 by 熱血君 

【きえい】さんとシェアした伊豆・下田産の葉血引(はちびき)

Vol.4036

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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(5月28日)は

地物の葉血引(はちびき)について

お話しします。 


それじゃ、始めるよ~🐡 


今朝、沼津魚市場で仕入れた

葉血引(はちびき)を見ると

ミニふぐ達が

「おはよう、親方🐡

一匹だけど

ハチビキじゃん!」

「おはよう🐡

葉血引あるある

ご苦労さんです。」

「ハチビキを見たら

これを言わないとね・・・。」

「はいはい。」

「いつものハチビキよりも

ちっちゃくね?」

「小さいよ。

普段は、2キロ前後だからね。

休み前だしね。」

「ふぅ~ん。」


「今日のは

【きえい】さんとシェアしたんだよ。」



※【きえい】さんとは

沼津市の居酒屋のご主人です。

【きえい】は店名ですが

商売をやっていると

屋号=氏名になるのは

珍しいことではありません。


「そういうのも出来るの?」

「出来るから

仕入れて来たじゃん。」

「まぁ、確かに・・・。」

「その流れを話してあげるよ。」

「はぁ~い♬」 


ということで

Time management. Gestisci il tuo tempo per non esserne schiavo | OTO Agency

時間を戻します。


今朝の沼津魚市場の

地物が中心に並ぶ売場に行くと

伊豆・下田産の葉血引(はちびき)が

入荷していました。

明日が定休日ということもあり

仕入れるべきかどうか

悩んでいると

【きえい】さんがやって来ました。

【きえい】さん曰く

「志村さん

ハチビキ分けません?」

渡りに船とは

まさに、このこと。

しかも

お互いの単価も似たり寄ったり。


そして、セリの臨むと

2,6キロ(2本入)を

GET! 


さらに都合が良いのは

【きえい】さんと自分は

窓口の問屋が同じことです。

問屋に行き

大きめの方=【きえい】さんを

秤にかけると

1,4キロ。


2,6キロ-(マイナス)1,4キロ

ということで

1,2キロ。 

1,2キロの方を

自分用に。


「こういう流れで仕入れて来たんだよ。」

と言うと

「なるほどねぇ~。」

と、ミニふぐ。


葉血引の下処理は

一般的な魚と同じです。


鱗(うろこ)を取ったら


頭を落とし

はらわたとを抜くと

メタボ的な内臓脂肪。

身にも脂が乗っていることが

確定です!



三枚に卸し

柵取りをしたら


皮目に包丁を入れたら

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG9892.jpg


バーナーでFIRE🔥 


すぐに返し


粗熱が取れるまで

このままです。

「ねぇ、親方。

どうして

背だけなの?」

と、ミニふぐ。

「いいところに気が付いたね。

今日の葉血引は小さめだから

腹の方は、そのまま。

腹の方を炙っちゃうと

皮だけの食感になっちゃうから

皮を引いて

使うんだよ。」

「そういう使い分けもするんだぁ。」


水気を取ると

しっかりと脂が・・・。 


葉血引は

金目鯛(きんめだい)や目鯛(めだい)の

外道として、水揚げされる魚で

比較的深いところに棲んでいるので

一年を通じて

脂の乗り具合に

差はありません。 


また、赤い身は

単なる色素によるもので

鰹(かつお)や鮪(まぐろ)の身が

ミオグロビンというタンパク質とは

別ものです。


今朝の仕入れが、功を奏し

鯵、湯葉と共に

ランチコースの刺身でお出ししました。


「背の部分と

腹の部分の

ハーフアンドハーフだね。

これなら

どっちの美味しさも

楽しめるじゃん🤤」

と、ミニふぐ。


「そうだよ。

こういう使い方も

いいでしょ。」

「うんうん。」

「この鯵もオススメなんだよ。」

「もしかして

一昨日のアジ?」

「そうそう

例の朝獲れの鯵だよ。

「アジも、んまそう!」


ランチの営業が終わったら

例の鯵と同じ日に仕入れた

地物の目近鮪(めじまぐろ)と

今朝の葉血引で

盛り合わせを作ると


「器が持ち帰り用のだけど

この刺身って?」

と、訊いてきました。 

「ちょっとしたお遣い物だよ。」

「わぁ~、いいなぁ~♬」

「ところでさぁ

明日は何日か分かる?」

「29日だけど

どうして?」

「29日だから

“ふぐの日”じゃん。」

「じゃあ、何かもらえるの?」

「急に言われても・・・。

まぁ、考えておくよ。」

「本当かなぁ。」

「何か言った?」

「いやいや・・・。」

そんな明日は

バスツアーのお昼に

バスツアーのお客様が見えるので

お昼のみ営業します。

バスのお客様の到着時間によっては

御席のご用意が出来ない場合が

ございますので

くれぐれも宜しくお願いします。


「明日は休日出勤なんだね。

それじゃ、また🚌」 by ふぐとらちゃん 

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