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もっとおいしいお話し

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生鮪が沢山入荷した理由

前回のお話しの続きです。
5月2日(日)の沼津魚市場の鮪のセリ場には、
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いつも以上に、生の鮪が並んでいました。市場のホワイトボードにも、
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こんな風に書かれていました。産地も鹿児島、オーストラリア、ベトナムなど、沼津の魚市場には普段入荷がないような産地ばかりです。
この鮪は、
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ベトナム産の“メバチマグロ”で、こちらは、
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同じくべトナム産の“キハダマグロ”です。“キハダ”というだけあって、ヒレが黄色いのが特徴です。つまり、“黄肌鮪”です。
その隣には、
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ニュージーランド産の“メバチマグロ”が、並んでいました。さらに、その横には、
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パラオ産の“メバチマグロ”がありました。
これだけ並んでいるのは、訳があります。前回お話ししたように、東京・築地などの中央卸売市場が休みなので、そこで売れ残ったものが入荷して来たからです。
市場では、こういう類の魚のことを、他の市場から来たということで、“まわりもの”と呼ばれています。並んでいる鮪の良し悪しについてはともかく、こんな光景も、連休中の市場ならではのことです。
明日でゴールデン・ウィークも終わりです。皆様のお休みはどうでしたか?ゴールデン・ウィーク中営業していた『佳肴 季凛』ですが、明日の“こどもの日”は、お休みさせて頂きます。
そうです。もちろん、子供サービスです!
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宮崎県・川南産の本鮪

今日で4月も終わりです。しかも、世間はゴールデン・ウィーク!
・・・・・、ゴールデン・ウィーク。二十代を最後に、完全に縁の切れてしまった存在。とは言うものの、休日でも仕込みをする自分ですから、特別な想いはありません。
ゴールデン・ウィークの『佳肴 季凛』の営業日ですが、5日(水)はお休みさせて頂きます。如何せん、子連れ狼ゆえ、その辺はご理解下さい。なお、3日(月)は営業致します。
そんな今日、入荷したのが、
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宮崎県・川南(かわみなみ)産の“本鮪”です。
川南という地名は、あまり聞き慣れないのですが、昔ながらの鮪の漁港で、大正期から戦前までは、豊漁で賑わったと言われています。
今でも、春から初夏にかけてのこの時期、入荷してくる産地の一つでもあります。ちなみに、同じく宮崎県の油津という漁港も、川南と全く同様のことが言えます。
今でこそ、“本鮪”と言えば、青森県の大間が有名ですが、個人的な好みとしては、先週も入荷した、
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紀州勝浦産など、この時期水揚げされる太平洋産の“本鮪”の方が、鮪本来の風味が感じられるように思いますし、特に赤身に関しては、そう思います。
“本鮪”は、単品でも召し上がれますが、ランチの“凛”、夜の会席コースの“季”、“凛”の刺身でお出ししています。
また、“本鮪”もさることながら、これからますます美味しくなる“鱧”も、
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御用意して、皆様のお越しお待ちしております。
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小女子(こうなご)御飯

沼津の魚市場の構内には、沢山の問屋があるのですが、その中には、“ちりめん干し”や“釜上げしらす”を扱う専門の問屋があります。
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こんな風に、積み上げられています。産地や大きさも色々とあります。ご存知のように、これが、
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一般に“ちりめん干し”とか“ちりめんじゃこ”と呼ばれるもので、“かたくちいわし”の稚魚を干したものです。ただ、“ちりめん”という呼び方は、小魚類の稚魚をを干したものの総称であるのが、元々です。
その隣に、こんな“ちりめん干し”が並んでいました。
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“かたくちいわし”のそれに比べ、色が濃いのが特徴で、
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“こうなご”と、書かれています。“こうなご”とは、“いかなご”と呼ばれる魚の別名で、漢字で書くと、“小女子”となります。
“こうなご”の産地として有名なのが、瀬戸内海で、この時期のほんのわずかな期間の間にしか、水揚げされず、“こうなご”漁は、春を呼ぶ風物詩でもあります。
ちなみに、この“こうなご”は、
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愛知県産です。
そんな“こうなご”を使って、ここ最近、『佳肴 季凛』では、
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御飯にして、お出ししています。その作り方ですが、
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鍋に、“こうなご”を入れます。分量の目安としては、米一合に対して、20グラムです。そこに、出汁を入れ、火にかけます。しばらくすると、
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アクが出てくるので、丁寧に取除きます。アクが出なくなったら、塩、薄口醤油、日本酒、味醂で味を調えます。そのまま冷ましたら、煮汁をキッチンペーパーで、漉します。
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この煮汁で、御飯を炊きます。炊き込みご飯というと、白米に一割程度のもち米を混ぜるのが、一般的ですが、マクロビオティックを基本に据え、“身体に優しい美味しい日本料理”をお出しする『佳肴 季凛』ですから、
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そこに、麦(おおむぎ)を、全体の2割程度混ぜ合わせます。また、この白米は、
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福島県産の“ひとめぼれ”という銘柄で、減農薬栽培されたものでもあります。
炊き上がったら、煮汁とは別にしておいた“こうなご”を、蒸らす時に、入れます。その後で、混ぜるのですが、
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ネギ油を少し入れることで、風味が増します。
先日お話しした“ひじき御飯”もそうですが、『佳肴 季凛』でお出ししている炊き込み御飯の多くは、このように、乾物を使うことにしています。
乾物は素朴で、地味なものですが、その味わいは深いものがあり、日本人の知恵によって生み出された食材でもあるので、自分はぞんざいに扱う気にはなれないのです。
乾物のような伝統的な食材を使うことで、日本料理のあるべき姿を、次の世代へ伝えていくのも、これからの時代の料理人には、必要なことかもしれません。
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鰆(さわら)は沢山あれど・・・

昨日の沼津の魚市場のセリ場の様子です。
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ある魚が沢山並んでいました。その魚は、
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“鰆(さわら)”(長崎産)です。このブログをお読みになっている方なら、ご存知のように、自分が大好きで堪らない魚です。
“鰆”好きな自分ですから、素通りできるわけがありません。当然近くに寄って見たのですが、目は、
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充血しています。“鰆”に限らず、こういう感じの魚の鮮度は、良くありません。エラを見ても、
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色鮮やかな赤色をしていません。鮮度の良い“鰆”のエラは、
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こんな感じです。
なので、昨日は当然仕入れることはしませんでした。鮮度が良くないのが、その理由の一つでもありますが、産地もその理由です。
自分が、“鰆”の一番良い産地だと思っているのは、
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御前崎産です。有名な落語の演目『目黒の秋刀魚』の主人公の殿様は、
「秋刀魚は目黒に限る!」と、言いましたが、自分にとっては、
「“鰆”は御前崎に限る!」の一言に尽きます。
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既製品の鰆(さわら)の西京漬け

先日、沼津の魚市場の構内を歩いていると、こんな箱が目に入って来ました。
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“さわら西京味噌漬け”と書かれています。“鰆(さわら)”が、好きで好きで堪らない自分ですから、素通り出来る訳がありません。
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こんな風に、切身になって、味噌が入ったものが、真空パックになっています。所謂、既製品というやつです。ただ、この切身を見ると、幅が小さいのです。というのも、この切身は、“鰆”の若魚である“さごち”とか“さごし”と呼ばれるものだからです。
“鰆”には違いないのですが、“鰆”ではないのです。実際、市場でも区別されて売られていますし、値段も全然違うのです。
さて、この箱の横を見ると、
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こんな風に、書かれています。
この“鰆”というか、“さごち”の産地は、韓国で、加工地が中国です。使われている調味料を見ると、既製品らしくなく、“味の素”などの旨味調味料や、保存料、酸化防止剤などが入っていません。
この箱をしばらく、見ていたら、市場の職員が、
「季凛さん、一つどうですか?ランチなんかに、使えませんか?」と、自分に声を掛けてきました。
「俺が、使うわけないじゃん。西京焼にするなら、セリ場にある“鰆”で作るに決まってんじゃん!それも、御前崎(産)に、決めているし・・・。」
「そ、そうでした。富士市で一番“鰆”が好きな料理人に向かって、失礼しました。」
と、そんなやり取りをして、その場を後にしたのでした。
既製品の良し悪しを、ここではお話ししませんが、自分で作ったものだからこそ、お客様にも、自信を持ってお出し出来ます。
『佳肴 季凛』の料理は、ランチでお出ししているデザートも、全て手造りです。どうぞ、ご安心してお召し上がり下さい。
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熱血料理人の魚

沼津の魚市場の活魚の生簀に入っている“鯛(たい)”です。
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その隣には、“平目(ヒラメ)”が入っています。
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どちらも、“タイ”、“ヒラメ”と名前と目方が書かれています。入荷してくる魚は、その日によって、種類や大きさも様々です。普段は、このような状態で、生簀に入っています。
そんな先日、
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このように、「魚 ①」と書かれた札が貼られていました。
魚市場ですから、魚などの海産物が入荷するのは、当たり前なのですが、魚とって、一体!?同じ札に書かれた①とは、一匹のことです。
その魚とは、
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これです。ちなみに、その隣にいるピンク色をしているのは、“鯛”です。
魚市場の人ですら、名前が分からないのですから、食べれるのかどうかも分かりません。
また、このような分からない魚や珍しい魚は、大体の場合、店内に水槽のある居酒屋さんや鮨屋さんなどが、鑑賞魚として、買うことが多いのです。
気になったので、本やネットで調べてはみたものの、名前が分からないのですから、どうにもこうにもなりません。
ちなみに、その本とは、
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『日本産魚類大図鑑』なる本です。この本は、その名の通り、日本国内やその周囲に生息している魚の本です。もし、これに載っていない魚は、新種の魚と判断されるのです。
その本の内容ですが、
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こんな感じです。実はこの本、専門書、学術書の範疇に入るものですが、一介の料理人の自分が持っているのは、水産学部卒の友人にもらったからです。
その友人は、今は全くの畑違いの仕事をしているので、2,3年前、自分に譲ってくれたのです。
この本を隈なく、見ていけば、先日の魚の名前が、恐らく見つかるはずです。もし見つからなかったら、晴れて新種の魚の仲間入りです。
その時は、名前を付けることになるのですが、実は一つ候補があるのです。“熱血料理人”が名付けた魚ということで、“ネッケツ”という名前にするつもりです。どんなもんでしょう?
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久しぶりの鰆(さわら)と・・・

今朝の沼津の魚市場には、
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沢山の“鰆(さわら)”が入荷していました。その横にも、
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“鰆”が並んでいました。どちらも、静岡県御前崎産の“鰆”です。これまで、当ブログをお読みになって頂いている方はご存知かと思いますが、“鰆”は自分が好きで好きで堪らない魚です。
ちなみに、“鰆”に関するブログは、昨年の11月始めに、「これでもか!」と言うくらい書いてありますので、宜しかったら、お読み下さい
これでも飽き足らない方は、こちらを
そんな“鰆”ですが、1月の終わりを最後に、入荷はあっても仕入れることがなかったのですが、今日は久しぶりに仕入れることにしました。
これが、
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今朝仕入れた“鰆”(二本)です。
仕入れたからと言って、在庫がなかったわけではありません。
恋焦がれてやまない“鰆”が買手がつかずにいるのですから、素通りできるわけがありません。また、そんな時は、決まって、市場のセり人が、電話を掛けてくるのです。今朝もそうでした。
時には、市場に行かない日ですら、電話もかかってきたこともあります。さすがに、そういう時は、心を鬼にして、セリ人にと言うより、“鰆”に三行半を突きつけるのです。この時は、まさに断腸の思いです。
帰りの道中、小躍りするほどの気分であったのは、言うまでもありません。
『佳肴 季凛』に戻って、切り身にしたのが、
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こちらです。“鰆”を、全部切り身にし終えると、

続きを読む・・・

或る意味、今が旬の大西洋・地中海産のクロマグロ

今朝の新聞です。
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ここ最近、テレビのニュースでも流れていたので、ご存知の方も多いはずですが、とりあえず、大西洋・地中海産のクロマグロの国際商取引禁止案が否決されました。
ひとまずは、安心ですが、自分としては、別に鮪がなくても、魚にはいろんな種類がいて、それぞれの旬、美味しさがあるわけですから、無理してまで、食べる必要はないと思います。
確かに、赤い色をした鮪が刺身の中にあれば、食欲がそそられ、美味しそうには見えますが、『佳肴 季凛』は、鮨屋さんでもありませんし、“何とかの一つ覚え”の如く、鮪が無くても会席料理などのコースの刺身を作ることが出来ます。
また、大して美味しくもない冷凍や養殖の鮪を使うのでしたら、天然ものの白身や、時季の貝類や小物などの方が、ずっと美味しいと思っているので、『佳肴 季凛』には、いつも鮪があるとは、限りません。
旬の美味しさを味わうのが、日本料理の真髄ですし、『佳肴 季凛』についても同様です。
さて、“大西洋・地中海産のクロマグロ”ですが、マスコミでも採り上げられたように、タイムリーですから、或る意味では、旬の食材です。そんな昨日、『佳肴 季凛』に入荷したのが、
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地中海に面しているギリシャ産の生の“本鮪”です。つまり、“大西洋・地中海産のクロマグロ”というやつです。
中から取り出したのが、こちらです。
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赤身と中トロのバランスは、最高の具合です。赤身の美味しさは、国産の生の天然ものと、何ら遜色はありませんし、全くの互角です。その風味は、本物の一言に尽きます。
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赤身が美味しいから、中トロも美味しいのであって、鮪の味は赤身で決まります。脂がなければ、美味しくないというのは、単なる“トロ信仰”に過ぎません。
脂の乗った魚が好きだったら、養殖ものを食べれば、よいのです。養殖ものは、脂の味と養殖もの特有の臭いしかしません。なので、魚本来の旨味とコクはありません。
特に刺身に関してですが、畜養を含め、養殖の魚を使わない最大の理由が、これです。先月、二度ほど使った“京都産本鮪(畜養)”についても、然りです。
『佳肴 季凛』でお出しするものは、自分が食べて美味しいものしか出しません。ましてや、美味しくないものを、儲かるからとか、仕入れが安かったからという理由で、お出しするのは、自分には出来ません。
少しくらい高くても、自分の納得した素材で料理を作ることのほうが、自分にとっては、代え難いことなのですし、その方がお客様も喜んでくれます。料理人の料理は、お客様が喜んでこそのものです。
その次に、店側の人間が喜ぶのが、本来あるべき順序です。それを突き詰めるのが、自分のようなオーナーシェフの役目だと思い、料理を作り続けるのです。
★★★ 期間限定 会席料理 ★★★
2月、3月限定、しかも女性のお客様限定の会席料理(夕席)“春支度”を、御用意致しました。
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先付に始まり、食事、デザート付の全9品(お一人 3,000円)のコースとなっております。
なお、ご予約なしでもお召し上がれますが、土曜日以外のお支度となります。
春には、まだ早いですが、吟味した食材で奏でる“身体にやさしい、美味しい日本料理”を、召し上がって、楽しい一時をお過ごし下さいませ。
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久しぶりの生の天然の“本鮪”

今月の“旬の素材”は、“大浦牛蒡”です。先ずは、こちらを、お読み下さい。内容としては、前回、前々回のお話しと重してしまいますが、あしからず。
3月11日の新聞の記事です。
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ここ最近、ニュースの記事などで、ご存知かと思われますが、13日から、カタールで開かれるワシントン条約の締約国会議で、大西洋産の“クロマグロ”の、商取引が禁止されるかもしれないというものです。“クロマグロ”とは、“本鮪”の正式名です。
“本鮪”を使っている自分としては、気になる話題ですが、その結果を見届けるぐらいしか、出来ません。それこそ、結果次第というやつです。
さて、そんな昨日、入荷したのが、
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紀州・勝浦産の“本鮪”です。紀州・勝浦産のものは、約一ヶ月ぶりです。その後、二回続けて入荷したのが、京都・伊根産の“本鮪”でした。この“本鮪”は、畜養つまり、養殖ものでした。
その後が、冷凍の“インドマグロ”でしたから、生の天然ものは、約一ヶ月ぶりの入荷ということになります。
ですから、箱を開けた時は、
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恋焦がれた恋人に、出会ったような心境でした。
やはり、生の天然ものだけあって、その味は、「さすが!」の一言に尽きます。もちろん、値段も「さすが!」です。
でも、多少値段が高くても、鮪に限らず、良いものを使いたい性分ですし、こういうものを使うことで、自分自身のモチベーションが高められます。
そして、お客様の喜ぶ顔を見ることが出来ます。これが、何よりの快感なのです。
赤身は、
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“本鮪”特有の風味に溢れ、中トロは、
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上品なコクが、見事です。やはり、どこまでいっても、本物の美味しさにかなうものは、ありません。そう思っている以上、大西洋産の“クロマグロ”の取引が禁止されて、値段が上がっても、自分は国産の天然の生の“本鮪”を、追い続けてしまうはずです。
この“不治の病”を治す特効薬は、ありませんが、そういう病的な状態にあるのが、実は正常なのかもしれません。
★★★ 期間限定 会席料理 ★★★
2月、3月限定、しかも女性のお客様限定の会席料理(夕席)“春支度”を、御用意致しました。
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先付に始まり、食事、デザート付の全9品(お一人 3,000円)のコースとなっております。
なお、ご予約なしでもお召し上がれますが、土曜日以外のお支度となります。
春には、まだ早いですが、吟味した食材で奏でる“身体にやさしい、美味しい日本料理”を、召し上がって、楽しい一時をお過ごし下さいませ。
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不揃いの穴子(あなご)

言うまでもありませんが、魚は生き物です。なので、入荷してくる魚の大きさは、その時によって、マチマチです。
先日、沼津の魚市場に入荷して来た“穴子(あなご)”(沼津産)の大きさも、
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このように、まちまちでした。写真なので、お分かりにくいかもしれませんが、活きている“穴子”です。
“穴子”は、活きているうちに卸します。卸す前に、頭の付け根に、包丁を入れて、締めます。
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このように、白いまな板の上に並べると、大きさの違いが、改めてお分かり頂けると思います。締めてから、この“穴子”を、一本ずつ卸していきます。
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“目打ち”をして、背中から開いていきます。一から十まで、と言うより、一から千まで、自分でやらないと、気が済まない性分ですから、卸してから、水洗いまで、仕込みは全て自分です。
ましてや、他人が触ったり、卸したりした魚で、料理をするのは、自分にとっては、不愉快極まりありません。
ですが、市場には、こんな風に、開いてある“穴子”も売られています。
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九州産です。中には、こんな“穴子”もあります。
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袋入りです。
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韓国産で、“21/25”とありますが、一袋に、21~25本入っているという意味です。
これらを、眺めていると、
「親方、安くするから、やって(買って)よ。」と、声を掛けられましたが、返事は決まっています。
「いらないよ。」です。
先日の“小肌(コハダ)”のお話しでは、ありませんが、自分でやるからこそ、お客様に召し上がってもらえるのですし、そうでなければ、お客様から、お金を頂くことなどで出来ません。逆に言えば、自分がお客様の立場でしたら、お金を払うことなどしたくありません。
それだけではありません。このように、卸したものは、卸すという手間賃が含まれているので、決して安いものではないのです。
むしろ、活きた不揃いの“穴子(あなご)”の方が、ずっと安いのです。安くて、良い魚を仕入れるために、早起きして、市場に行くのですし、それが料理人の料理人たる所以です。
さて、この“穴子”ですが、大きめの部分は、
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天ぷらにします。卸した時に出た骨も揚げて、お出しします。ちなみに、この天ぷらは、会席のコースの揚物です。
小さい部分や、尾に近い部分は、
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“揚げ出し”にして、ランチの一品で、お出ししています。
どちらも、活きた“穴子”を使っていますから、身もホクホク、プリプリしています。
これが、先ほどの開いた“穴子”ですと、身はグズグズ、物によっては、嫌な匂いもします。こういう“穴子”を食べると、“穴子”=臭いという先入観が生まれてしまいます。
“穴子”が臭いわけではありません。鮮度が悪いから、臭いのです。先程の開いた“穴子”は、死んだものだったり、卸してから、時間が経っているので、臭いのです。“穴子”にしてみれば、いい迷惑極まりありません。
今日のお話しは、“穴子”だけあって、長くなっていますが、長くなっているついでに、もう一つ。
細めの骨は揚げて、お出ししていますが、太い骨や頭の部分は、
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こんがり焼いて、一番出汁を取った鰹節や昆布、野菜の手くずと一緒に、出汁を取ります。こうすることで、食材を無駄なく、使い切ることが出来ます。
不揃いの“穴子”の入荷は、大きさ同様、マチマチですが、その味は、美味しいということに変わりのないガチガチの大本命です。
★★★ 期間限定 会席料理 ★★★
2月、3月限定、しかも女性のお客様限定の会席料理(夕席)“春支度”を、御用意致しました。
harushitaku.jpg
先付に始まり、食事、デザート付の全9品(お一人 3,000円)のコースとなっております。
なお、ご予約なしでもお召し上がれますが、土曜日以外のお支度となります。
春には、まだ早いですが、吟味した食材で奏でる“身体にやさしい、美味しい日本料理”を、召し上がって、楽しい一時をお過ごし下さいませ。
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