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もっとおいしいお話し

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 “福とら”こと、福島産の天然とらふぐ&地物の薄葉剥(うすばはぎ)

Vol.4166

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。

今日(10月5日)は

シーズン開幕の天然とらふぐと

地物の薄葉剥(うすばはぎ)について

お話しします。

仕入れる魚があってもなくても

沼津魚市場で必ず寄るのが

活魚売場です。


また、殆どの場合

一番最初で

今日もそうでした。


生簀には


自分の買い番の【47-9】の札が


2枚。


中には

福島産のとらふぐ(天然)が


5本ずつ。

となれば

今シーズン初の天然とらふぐに

萌え燃え・・・😍

その頃、別の生簀では


地元の定置網で水揚げされた

薄葉剥(うすばはぎ)の計量をしており


1枚GETし


とらふぐの生簀へ。 

沼津では

薄葉剥のことを

ウチワと呼んでおり

地方によっては

ラケットとか

ハゴイタ(羽子板)とも呼ばれています。

この姿ゆえの呼び名は

推して知るべし。


生簀の魚は


活かしたまま


持ち帰るため


そのまま

スチロールへ。


【佳肴 季凛】に戻ると


ふぐとらちゃんが

やって来ました。 

「おはよう、親方🐡

萌え燃え・・・😍 じゃん!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0049.jpg

今シーズン初のとらふぐじゃね? 」


「そうだよ。

しかも、開幕戦は

ふぐRUSH!」

 🐡ふぐRUSHとは

  一度にとらふぐ(天然)を

  10本以上仕入れることで

  “ふぐに魅せられし料理人”の自分が

  付けた呼び方です🐡 

「今日のとらふぐは

どこ産なの?」

「福島だよ。」

「福島のとらふぐって

“福とら”って言うんでしょ?」

「初耳学!」


「ほらっ🐡

僕達ふぐとらと

ひと文字違いだし

゛があるかないかだから

親しみが湧くんだよねぇ。」

「ふぅ~ん。」

「随分、つれないねぇ~。」

「そう!?

それよりも仕事をしないとね。」

「はぁ~い。」 


スチロールから

とらふぐと

薄葉剥を取り出し

締めたら

血抜きのため、海水へ。 

そして、本日のメインイベンター

とらふぐを締め


同じく

海水へ。 

その後、薄葉剥の神経を抜き


神経を抜くのは

死後硬直を遅らせるためです。 



「ねぇ、親方

ウスバハギとトラフグを

同じ海水の中に入れていたけど

大丈夫なの?」

「大丈夫って?」

「ふぐの血って

毒なんじゃないの?」

「は~い

はずれのフリーイラスト - 面白い残念マークの無料素材 - チコデザ

はずれ!」

「えっ、そうなの?」

「フグ類の血は無毒だよ。

毒だと思っている人って

多いんだけどね。」

「そうなんだぁ~。」

「もし有毒だったら

どこまで洗い流したらいいのか

基準が無いじゃん!」

「確かに、そうだよね~。」 


「そんな話になったから言うけど

前に市場で

とらふぐを締めていたら

年配の魚屋さんに


『何やっているんだよ!

こんなとこで

フグを締めるなんて

良い訳ないだろっ!』

って言われたから


『はぁ~っ

おっさん、免許持ってのかよ。』

って言い返そうかと思ったけど

そこは大人の対応をして

『いやぁ、すいません。』って

言ったことがあるんだよ。」


「へぇ~

親方にしては

おとなしい態度じゃん!」

「そっちかい。」

「あはは・・・♬」 


薄葉剥は


身だけでなく

肝も美味しいので

傷つけないように

取り出しました。



「新鮮できれいな肝だね。」

「そうだよ、

活きているのだからね。」

「どうやって使うの?」

「蒸してから

裏漉して

ぽん酢に溶いて

ふぐ刺のつけ醤油にするんだよ。」

「う~んまっそう!」

薄葉剥は


表の硬い皮を剥いてから

水洗いします。

今更ですが

見た目、名前の通り

皮剥(かわはぎ)の仲間です。


三枚に卸したら

腹骨を欠き、冷蔵庫へ。 


そして

ゴング イラスト素材 - iStock

本日のメインイベントのゴング!


最初にくちばしを落とすと


「こうなると

何とまぁ

情けないというか

腑抜けのような・・・。」

卸し始めると

お腹から肝。

「んまそう!

だけど、食べられないんだよね。」

「そうだよ。

食べると痺れて

天冠とは?幽霊の頭についている三角の白い布の意味・役割って? [葬儀・葬式] All About

あちらの世界へ・・・🥶 」

「ヤバッ!」

「少しだけのつもりで食べて

痺れたり

命を落とした人がいるのは

この見た目じゃ

当然のような気がするよね。」

「やっぱ、そうなんだぁ~。」



卸し終えた後の水洗いをしてくれるのは

いつものように

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです。


「おはよう、真由美さん♬

水洗いって

たいへんじゃね?」

「ふぐとらちゃん達、おはよう♬

そうでもないよ。

こういう単純な仕事って

意外と好きなんだよねぇ。」

「そうなんだぁ~。

沢山あるから

頑張って~!」

 

「はいよ~。」



とらふぐを卸し終えた自分が

手直しをし


洗い上げ

とりあえず

とらふぐの仕込みをここまでにし


掃除を始めると 


//

お片付け~

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0112.jpg

お片付け

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0106.jpg

さぁさ


二人でお片付け ♬

\\

ランチの営業が終わったら

身も

拭き上げ

とらふぐの仕込みが終わりました。 


卸したとらふぐを見ると

「トラフグと 


ウスバハギって

何となく似てんじゃね?」

と、ふぐとらちゃんが訊いてきました。 


「似ているも何も

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG0121.jpg

とらふぐは

フグ目フグ亜目フグ科トラフグ属


薄葉剥は

フグ目カワハギ科ウスバハギ属

だから、遠い親戚のようなもんなんだよ。」

「そうなんだぁ。

“福とら”と“ふぐとら”

みたいなもんじゃね!?」

「・・・・・。」


そんなこんなで

今季のふぐシーズンも始まったのでした。 


「もしかして、明日も!?

そんじゃ、また🐡」 by ミニふぐちゃん 

★☆★ 【コエタス】 ★☆★

当店のお取り寄せや

通販の商品などを召し上がった方々が

【コエタス】というサイトで

投稿して下さっています。

ご興味、ご関心のある方は

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熟成という言葉を使わない理由

Vol.4165

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今日(10月4日)は

先日の錘鰤(つむぶり)の身持ちについて

お話しします。 



「親方、これって

先週の木曜日に仕入れたツムブリ?」

と、ふぐとらちゃん。


「そうだよ。」

「殆ど色も変わっていないじゃん!」

「ちゃんと手当をすれば

ここまで持つってことだよ。」

「へぇ~。」


この間の錘鰤(つむぶり)については

こちらを👇


なので、今日の時点で

6日目ということになります。

先程のブログにもあるように

弱めの真空パックをし

氷詰めしておき


日曜日に封を開け

キッチンペーパーを取り替え


昨日開けると


いくらか変色していたものの

腹の部分の身の皮を引くと

皮目は全く変色していませんでした。

ここまで持たせることが出来るのは

水揚げした時点での漁師の手当て

つまり血抜きをちゃんとしているからです。

先程のブログにもあるように

卸す時にも

丁寧な下処理をしているからで

漁師と料理人の合わせ技と言っても

過言ではありません。

先程の柵は

皮に包丁目を入れたら

バーナーでFIRE!

炙り終えたら

皮目を下にし

このまま冷蔵庫へ。 


「ここまで持たせることって

熟成って言うんでしょ?」

「そういうことになっているんだけど

その言い方

あんまり好きじゃないんだよね。」 

「どうしてなの?」

「熟成って

腐敗とのスレスレをいくからだよ。

だから、あんまり使いたくないんだな。」

「そういうことね。」

「あと、最近じゃ

肉や魚に限らず

何でもかんでも

熟成なんて言葉を使うようになっているのも

嫌なんだよね。」

「わかる、わかる!」


「魚の身を持たせる方法は

魚の個体差が全てだから

決まったやり方がないんだよね。

ただ言えるのは

締めた時に

どれだけ血抜きが

出来るかによるんだよ。」


「神経締めとか聞くけど

あれはどうなの?」

「神経を抜くのは

死後硬直を遅らせるためで

身の鮮度の劣化とは

必ずしも関係があるとは

言えないんだよね。」

「何か難しいんだけど・・・。」

「要は、血、内臓、鱗(うろこ)を

ちゃんと取り除くことが

大事なんだよ。」

「分かったような

分かんないような・・・。」


「この熟成には

人によって

考え方が違うから

どれが正しいって言えないんだよね。

ただ、大事なのは

いかに美味しく

なおかつ、美味しさを保てるかで

そのために、色んな工夫をすれば

いいと思うんだよね。

だから、熟成なんて言葉はいらないし

使わないんだよ。」


「そうなんだぁ~。」

「自然相手で

一筋縄ではいかないからね。」

「でも、一匹の魚で

ここまでの話が出来るのは

いいよね。」

「そうだよ。

そのためには

漁師の腕も大事だからね。」

「なるほど~♬」 


どんな魚でも

卸すまでは

本当のことは分かりません。

そのためには

目利きが必要で

料理人になって

3分の1世紀が過ぎましたが

今もって、勉強の身です。

そのために

ホームグランドの沼津魚市場に通い

魚の美味しさ

そして、魚菜食文化の日本料理の魅力を

伝え続けます。


「この準備はもしかして・・・。

そんじゃ、また明日🐡」 


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南伊豆・綾ト丸(あやとまる)の錘鰤(つむぶり)

Vol.4159

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今日(9月28日)は

南伊豆産の錘鰤(つむぶり)について

お話しします。


「おはよう、親方🐡

仕入れ、お疲れさま~♬」

と、ふぐとらちゃん。


「おはよう🐡」

「ツムブリを仕入れたんだね。

今が旬なの?」

「一応、秋から冬にかけて

脂が乗って

美味しくなるよ。」

「それこそ

「いつやるの?今でしょ!!」が響かないあなたへ – ウェルスダイナミクス図書館

今でしょ!」

「・・・・・。」

「ちょっと

古かったかな・・・ 😅 」

「ここ最近

地元の船が水揚げしているよ。

元々、沢山獲れる魚じゃないから

多いってこともないけど

先週(9月19日)仕入れた時は

その日は

そこそこ水揚げがあったよ。」

「そうなんだぁ~。

ツムブリの隣にあるのは?」

「金目鯛(きんめだい)と

梅色(うめいろ)だよ。

これらはオマケだけどね・・・。」

「オマケ!?」

「インスタがきっかけで

友達になったんだよ。」

「さすが、SNSオタク!」

「失礼なこと言うねぇ。(笑)

IT板前って呼んでくれるかなぁ。

まぁ、金目鯛と梅色のことは置いてといて

錘鰤ね。」

「そこまでツムブリに

熱を上げているなら

市場の様子から

話して欲しいんだけど・・・。」

「はいよ~。」

ということで

1年を10年分に? 「時間の流れ」を遅くする方法 | ライフハッカー・ジャパン

時計の針を

市場時間に戻します。


今朝の沼津魚市場には

地物だけでなく

他所の産地からの“送り”の魚も

十分なくらいあったのですが

どういうわけか

自分好みの魚は全く無し。

明日のリベンジに期待するしかないと

思いながら

地物の売場に行くと

南伊豆の綾ト丸の船長が

魚の仕分けをしているところでした。

その中に

今朝仕入れた錘鰤もあり

ひと安心。

種類ごとに


秤にかけられ

札が無いのは

計量前だからです。

売場に並べるのは

あやねえこと船長夫人で

あやねえのインスタは

こちらを👇


ちなみに

こちらが船長のご主人の

インスタです👇


売場に並べられたら

担当が伝票を書き始め

競りの準備が整いました。


綾ト丸の魚は

全て釣ものであるだけでなく

(あかはた)


釣り上げた直後に

血抜きをしてあるので

(めいち鯛)

鮮度バリバリなので

容姿端麗。


(うめいろ)



同じ漁場(ぎょば)の梅色(うめいろ)と比べると

一目瞭然で

この梅色は

同じ南伊豆の忠兵衛丸が

水揚げしたものです。 

当然、綾ト丸の魚の良さは

前から知っていました。

そうは言っても

好みの魚に出会えていなかったので

素通り状態。

ですが

ついに、好みの魚である錘鰤に

出会えたのです。

仲買人と作戦を立て

競りに臨むことにしたところ

売場で最後の魚なので

しくじることは出来ません。

期待と不安を胸に

競りが始まりました。

その頃

綾ト丸夫婦は

仲良し子吉で

仲間の魚の仕分けを手伝っており

こういう様子は

魚市場ならではの光景です。



ようやく

綾ト丸の魚です。

壁の前に仁王立ちしているのが船長で


右端に写っているのが

あやねえ。

自分達の魚ですので

気になるのは当然です。

競りが進むにつれ

その日の相場の目安がつくのですが

勝負と同じで

下駄を履くまでは分かりません。

それでも

当初の希望の値段よりも


お値打ちで

GET!


ということで

仕込み再開。

血抜きをしてあるのは

えらを見ると

はさみで切った痕があり


これだけでも

魚の鮮度は

全くの別ものになるのです。


錘鰤は鱗(うろこ)が細かいので



包丁を使う“すき引き”という方でで

鱗を取り除きます。 


「親方、失敗しなかった?」

「ほら

どっちも

平気じゃん。

そもそも

PTAのページ - 天草市立牛深東中学校

失敗しないので。」

「はいはい・・・。(笑)」 

頭を落とし

はらわたを抜き


水洗いしたら

1本の片身だけ

卸しました。

卸し身は

キッチンペーパーに挟み

冷蔵庫へ。

残りの1本の尾を

包丁します。



中骨に残っている血痕を

取り除いたら


針金を通し

血抜きをすると

血が出て来ました。

また、骨付の半身も

同じ下処理をすると

血が出て来ました。

「血を抜くのは

鮮度を長持ちさせるためなんでしょ?」

「そうだよ。

血は内臓みたいなもので

そこから傷むから

取り除かなくちゃならないんだよ。」

「だから

血抜きが大切なんだね。」

「ってことで

へんたいよくできました / ☣がぼ☣ さんのイラスト - ニコニコ静画 (イラスト)

はい♬」

「親方、ちょっと違うんじゃね。」

「ありゃりゃ。

たいへんよくできました Japanese Logo, Logo Mark, Cute Illustration, Tatting, Cool Designs, Branding, Visual ...

こっちだったね。

失礼しました!(笑)」

「確信犯だな・・・♬」 

卸さなかった1本半の身は


キッチンペーパーを腹に詰め


軽く真空パックして


氷詰めしておきました。 

最初の下処理に

さらなる下処理をしたので

普通の倍以上

鮮度が長持ちします。

「今日は

あらを焼かないの?」

「鮮度がいいから

今日焼くと

身が弾けちゃうから

明日にするよ。」

「そうなんだぁ。

鮮度が良いのは大事だけど

そんなこともあるんだね。」 

錘鰤は流通量が少ないので

料理人はもちろん

水産関係者も

知らない人も多い魚の一つです。

また、他にも

そういう類の魚が多く

味と値段が比例しないことも

珍しくありません。

ホームグランドの沼津魚市場は

漁港も併設されている市場なので

そういう魚に触れる機会も

しばしばです。

こういうメリットを活用して

魚菜食文化の日本料理の魅力と共に

漁師をはじめとする

一次産業の代弁者として

声を出し続けていきます。


「明日は月1のふぐの日で

しかも、十五夜と満月が重なるんだって。

そんじゃ、また🐡」



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地物の勘八(かんぱち)祭り

Vol.4153

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今日(9月22日)は

地物の勘八(かんぱち)の

水揚げの様子について

お話しします。 


「おはよう、親方🐡

今日は、活かしのカンパチを仕入れたんだね。」

(写真のチョイボケ

すみません🙇)


「おはよう🐡

今朝は勘八祭り状態!」

「お祭り?」

「水揚げが多い時って

そんな風に言ったりするんだよ。」

「市場用語?」

「そんな感じかな。」

「で、どれくらいあったの?」

「活かしが4~50本くらいで

野締めも、その半分くらいかな。」

「そんなんじゃ

よく分かんないんだけど・・・。」

「それって

写真入りで話せってこと?」

「話せっていうか

お話し頂けると

たいへん嬉しいんですけど

いかがなものでしょう?」

「熱烈歓迎!」


ということで

例の如く

時間を戻す — ストック写真 © elwynn #47793693

時計の針を

市場時間に戻します。

いつものように

沼津魚市場に着き

最初に向かったのが

活魚売場でした。

生簀を覗いていくと


沼津市西浦の定置網漁で

水揚げされた勘八が

この状態にして

祭・お神輿イラスト お祭りで神輿を担ぐ男性

わっしょいワッショイ!

16マスの仕切りのうち

11か12マスに

勘八が入っていました。



1マスに

4~5本入っているので

ざっくり50本程度。

また、今日のは

殆どが


殆どが

3,0キロ前後でした。

その中で

1,9キロのものを

GET! 

その後


地物の売場に行くと 


今朝の“勘八祭り”の主催者たる

冨久豊丸(ふくほうまる)が

水揚げと仕分けをしており

活魚売場同様

勘八が並んでいました。 

締めてあるのは

水揚げした時点で

虫の息だったものです。

こちらも

3キロ前後が中心。 

と、こんな感じに

仕入れて来ました。


スチロールから取り出したら

暴れないように

顔を覆ったら


頭と


尾びれの付根に


包丁を入れたら


氷を入れた海水に入れ

血抜きをしました。 

その後


脊髄に針金を通し

神経を抜き

しばし、海水へ。

冷たい海水に浸けるのは

締めた時に

体温が上昇し

身が焼けてしまうのを

防ぐためです。 

海水から取り出したら


すき引きという方法で

包丁で鱗(うろこ)を取り除きます。

このようにするのは

鱗が細かいからです。

鱗を取り、頭を落とし

はらわたを抜いたら

水洗いし

半身だけ

卸し


残りの半身は


骨に残っている血の塊を取るだけでなく


中骨に

金串を刺すと

血が出て来ました。 

「どうして

こんなことをするの?」

「この半身は

氷詰めにするんだけど

血が残っていると

鮮度が落ちるからだよ。」

「血って

そんなに良くないの?」

「血を含めた内臓

鱗やぬめりが

魚の生臭さの原因だから

取り除かなくちゃならないんだよ。」

「そうなんだぁ~。」 

卸した身は

キッチンペーパーに乗せ

冷蔵庫へ。

骨付の身は

氷詰めに

これまた冷蔵庫へ。  

「ねぇ、親方

いつも、あらを焼いておくのに

どうして焼かないの?」

「身が活きている状態で焼くと

身が弾けて

ぐちゃぐちゃになっちゃうし

旨味も出ないからだよ。

だから、焼くのは明日か明後日。」


「そうなんだぁ。」

ちなみに、勘八の隣にあるのは

今朝仕入れた三重産の眼鯵(めあじ)です。


今朝仕入れたものですが


昨日水揚げされたものですので

今日焼いても差支えはありません。 


ちなみに、【西京漬】用のサーモンと鰤(ぶり)は

養殖なので

このような使い方はしませんが

中骨などは焼いてから

ほぐし身にして

フレークにしています。


このようにするのは

養殖の魚は出汁の出方が

弱いからで

養殖の鰤を使うのは

天然の鰤の脂が薄い時季の夏場です。



どんな魚でも

最後まで使い切るのが

自分のスタイルで

マクロビオテイック(玄米菜食)の

一物全体という考えに基づいています。

※一物全体

 食材を全て食べたり

 使うという意味


そして、マクロビオテイックをベースにした

“身体(からだ)に優しい

美味しい日本料理”を通じて

身体も心も豊かになる食生活を

楽しむ人達が増えるためにも

努力を怠るわけにはいきません。 


「明日は、すっぽんを卸すんだね。

そんじゃ、また🐡」 by ミニふぐちゃん 



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3日間の沼津魚市場の各売場を、見比べてみよう

Vol.4151

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今日(9月20日)は

この3日間の

魚市場の水揚げ、入荷状況を

見比べてみましょう。 


今朝、沼津魚市場から戻って来ると


「おはよう、親方🐡

仕入れは、これだけ?」

「おはよう🐡

そうだけど、だめ?(笑)」


仕入れて来たのは

小鍋用のめかぶと


【西京漬】用の鯖(さば)です。



「だめも何も

使うのは親方だし・・・。」

「一昨日、昨日、今日って

3日連続だし

そういう流れでの仕入れだから

自分の中では問題ないよ。」

「そうだよねぇ。」


今お話ししたように

3日連続で仕入れに行くと

その日によって

入荷、水揚げ状況は様々です。


普通に生活している限りは

天気だけを気にすれば

構いませんが


魚というか海は

天気の一部とは言え

風に加えて

潮の流れによって

大きな違いがあります。


沼津魚市場のメインの売場である【INO(イーノ)】

の各売場の写真を

定点観測的に

御覧ください。 


◆活魚売場


 ・18日


 ・19日


 ・20日

 

18日と19日では

半分くらいの差があります。

19日は地物の水揚げが少なく

送りと呼ばれ

他所から入荷してくる魚が僅かでした。

また、20日は

殆どが地物で

網で覆ってあるのは

送りでもある

茨城産の伊勢海老です。



◆東、西、南伊豆方面の魚の売場

 ・18日


  ・19日


 ・20日



19日は、この後に

西伊豆方面の金目鯛(きんめだい)の

仕分けをし

そこそこの入荷だったようです。

20日のブルーシートは

熱海市網代(あじろ)の

黄肌鮪(きはだまぐろ)が

その入荷するとのことで

その前に自分は撤収。 



◆陸送便の売場

 ・18日


 ・19日


 ・20日


陸送便の売場は

全国各地から送られてくる魚の売場です。

なので、入荷して来る魚は

前日か前々日の水揚げの魚になります。 

20日が少ないのは

19日の水揚げが少なかったからです。 


◆沼津近隣の魚の売場


 ・18日


 ・19日


 ・20日

 
18日がもっと多く


カラフルなざるに入っているのは

戸田(へだ)のトロール漁(底引網漁)で

水揚げされた海老(えび)

蟹(かに)を中心とした魚介類です。


この売場で

昨日仕入れたのが

南伊豆・妻良(めら)産の

錘鰤(つむぶり)です。 


で、昨日

錘鰤を見たミニふぐちゃんが

「ツムブリを仕入れて来たの

久々じゃね?」

と、訊いてきました。

「そうだね。

たまには見ていたけど

少なかったからねぇ。」

「時季で

そんなに変わるもんなの?」

「変わるよ。

今日も

あったけど

南伊豆のだったよ。」

「ってことは

今が旬?」

「どうなんだろう?」

「変な言い方だけど・・・。」

「旬=沢山獲れる

っていうのは

間違ってはいないけど

何か違うような気がするんだよ。」

「どういうこと?」

「旬って

人間が勝手に決めたことで

自然界には

当てはまらないって思うんだよね。

そもそも、魚って

獲りに行かなきゃならないものだし

ましてや、狙っても獲れない場合もあるしね。」


「分かるような

分かんないような・・・。」

「潮の流れで

獲れる魚も変わるし

海の中のことは

全く分かんないからね。」

「確かに、そうだよね。」

「だから、この3日間に限らず

まめに市場に行くようにしていると

色んなことを覚えるんだよ。」

「そうなんだぁ。」

「特に、近隣の魚の売場

伊豆方面の魚の売場

活魚売場で仕入れるのは

刺身用の魚だから

要チェックの売場なんだよ。」


「じゃあ、陸送便の売場で仕入れるのは?」

「一番多いのは

【鰯の丸煮】用の真鰯(まいわし)とか

鰯の丸煮


コース料理の西京焼用の鰆とか


あとは、似たようなものだけど

佳肴 季凛 謹製 西京漬け

【西京漬】用の鰤(ぶり)ってとこかな。」


「市場に来る人達って

親方みたいな仕入れの仕方なの?」


「違うよ。

魚屋さんと料理人じゃ

全く違うし

料理人でも

使い勝手は色々だからね。

あと、好みの魚も色々だから

料理人の数だけ

仕入れの仕方があると思うよ。」


「料理人によって違うっていうのは

面白いね。」

「まぁ、市場に来ている人に限った場合だよ。

町の魚屋さんから仕入れている人もいるけど

その人達とは

接点がないから

全く分かんないね。」

「そうなんだぁ。」

「人それぞれ

やり方があるし

自分の場合

東京・新宿の鮨屋の時から

築地に行って仕入れることが

スタートだったから

今でも変わらないんだよね。」

「親方の料理人の歴史は

ずっと市場と一緒なの?」

「いや、料理屋(東京・赤坂)と

旅館(浜松)にいた時は

注文した魚が届いただけだから

その間のブランクはあるよ。」

「その頃はつまらなかったんじゃない?」

「そうだね。

で、こっちに戻って来てから

市場通いが復活したんだよ。

20年ちょっとになるかな。」

「人に歴史ありってやつじゃん!」

「気の利いたこと

知っているじゃん。」

「えへへ・・・。」


今お話ししたように

自分の料理人の歴史は

魚市場に通うことと共にあります。

これこそが

自分の原点ゆえ

それを忘れないのは言うまでもありません。 


さらに、魚菜食文化である日本料理の伝統と

マクロビオテイック(玄米菜食)を合わせた

“身体に優しい、美味しい日本料理”の魅力を

伝え続けます。


「今日のお弁当も、んまそう😋

そんじゃ、また明日🐡」 by ふぐとらちゃん


☆★☆ 【コエタス】 ★☆★

当店のお取り寄せや

通販の商品などを

召し上がった方々が

【コエタス】というサイトで

投稿して下さっています。

ご興味、ご関心がある方は

是非、御覧下さい。

血抜き、氷詰めした地物の葉血引(はちびき)

Vol.4146

いらっしゃいませ


マクロビオティック(玄米菜食)

基本に据えた 

“身体に優しい美味しい日本料理”

を信条とし


天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を

こよなく愛す

【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の

志村弘信です。


今日(9月15日)は

地物の葉血引(はちびき)を

日持ちさせる方法についてです。





「おはよう、親方🐡

仕入れ、お疲れ様~♬

今日は、戻って来るのが

遅めじゃね?」

「おはよう🐡

遅いってほどでもないけど

遅めだね。」


熱血君が言うように


戻って来たのが

8時過ぎですから

30分から1時間は遅めで


遅めだったのは

食遊市場に寄ってきたからです。

食遊市場は

沼津魚市場から車で15分程のところにあります。

また、野菜、肉をはじめ

様々な食材を売っている

ショッピングモールのような施設です。


そんな今朝の流れは

4時半前に

魚市場に着きました。

御覧のように

仕入れに来ている人は

殆どいません。 


早く来たのは

自分好みの魚を見つけるためで

あったのは

沼津近隣の漁船が水揚げする

地物の魚の売場に並んでいた

葉血引(はちびき)だけでした。



とは言え

競りが始まるのは5時45分ですので

1時間もありました。



せっかちな自分は

この間に

食遊市場へ行こうかと思ったのですが


葉血引を仕入れられなかった場合

次の作戦もあるので


構内を


どこそこ物色するも


自分好みのものは無し。

ところで

この2、3年の間

魚市場に来る回数が増えたので

沼津近隣、東伊豆、南伊豆方面の魚を

目にする機会が増えました。


そのため、地物の魚の旬というか

獲れる時季を覚えたので


たかが1、2か月の間でも

水揚げされる魚の種類が変わることを知り

魚市場へ来て

地物の魚を見ることが

それこそ、目から鱗状態。 


そんなこんなで

葉血引を、無事にGETし

6時前ということもあり

戻ったのが

8時過ぎだったのです。 



「そういう流れで

遅くなったんだね。」

「そういうわけね。」 


葉血引は水洗いしたら


中骨に残っている血痕などを

取り除き


腹と


尾から


金串などを差し

血を抜きました。



「どうして、こんなことするの?」


「明後日使う魚だから

持たせるためだよ。

血が残っていると

鮮度が落ちやすいし

生臭みが残りやすいしね。

その日に卸して使うなら

ここまでする必要はないけどね。」

「ふぅ~ん。色んなやり方があるんだね。」


腹にキッチンペーパーを詰め

身を包んだら

真空パックし

氷詰めしておきました。 

血抜き、氷詰めをすることで

普通の冷蔵保存するよりも

3~5倍、鮮度を保つことが出来ます。

もっとも、この目方なら

日曜日分で、

ちょうど使い切れそうで

ひと安心し

市場皆勤一週間が

無事に終わったのでした。



「明日、明後日は市場が休みだね。

そんじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん

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休日出勤日の仕入れは、葉血引(はちびき)&鱧(はも)

Vol.4142

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志村弘信です。


今日(9月11日)は

休日出勤日に仕入れた

葉血引(はちびき)と鱧(はも)について

お話しします。 

明日は、沼津魚市場が休市日なので

沼津魚市場へ。 

そんな今朝の仕入れは

下田産の葉血引(はちびき)で

計量直後だったこともあり


2,2キロのものを

GET! 

その後、活魚売場に行くと

活〆の鱧(はも)が1本あり

GET!

御覧のように

山口県産です。


最低限の仕入れにしたのは

定休日だっただけでなく

早い時間の引き渡しのお弁当のご注文を

頂いていたからです。 

なので、魚市場を出た時は

夜明け前で

『佳肴 季凛』に戻ったのは

6時前。 

そんな時間ですので

熱血君はZZZ・・・😪 

そんな様子を尻目に

お弁当に取り掛かり

お弁当は

こんな風に仕上がりました。

仕上がった頃には

熱血君も起きており

「おはよう、親方🐡

お弁当が仕上がったんだね。」

「おはよう🐡

6時過ぎから始めたんだもん

当然だよ。」

「そうだよね~。

よく見ると

今日のお弁当に

海老が入っていなけど・・・。」

「そういう注文だったからだよ。

そんなことより

仕込みを始めるよ。」

「はぁ~い。

でも、お弁当が気になるから

明日、話してよ。」

「分かったよ。」


魚を見た熱血君曰く

「一匹だけど

ハチビキじゃん!」

「・・・・・。」

「無反応だけど、親方。」

「どう反応したらいいか

迷っているんだよね。」

「はぁ~。」 


水洗いを終えたら


先ずは

鱧。

普段なら

骨切りをするのですが

定休日ですので

骨切りもお休みにしました。

葉血引は


半身だけ卸したら

骨付の身の方の中骨

金串を刺すと


「親方

何をやっているの?」

と、熱血君。

「こうすると

中骨に残っている血が抜けるから

身持ちも良くなるんだよ。」

「どういうこと?」

「魚の鮮度の大敵なのが

内臓、鱗(うろこ)で

血も内臓みたいなものだから

出来るだけ早く

取り除く方がいいんだよ。」

「あっ、内臓とかが

生臭いの原因ってこと?」

「鋭い!

【Telop_B054】動く一言テロップ「正解・不正解」 - TELOPICT.com / 動くイラスト・アニメーションフリー素材

そうだよ。」

「わぁ~い♬」 


骨付の身の方は

キッチンペーパーで包み

弱めの真空パックをし

氷詰めに。


キッチンペーパーに挟み



氷詰めにすることで

温度が0度に保たれるだけでなく

適度な湿度もあるので

身持ちは3~5倍になるのです。 

卸し身の鱧と葉血引だけでなく

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG7586.jpg


鱧と葉血引のあらも

冷蔵庫へ。

この後

包丁を砥ぎ終えたのは

まだ10時半前で


「真由美さんが

駐車場の草取りをしているけど・・・。」

と、熱血君。 

真由美さんとは

女将兼愛妻(!?)のことです。


すべき仕事も終えたので

自分も参戦。 

「沢山取れたね。

真由美さん、親方

休日出勤、お疲れ様~♬」 

「お疲れさん

今度は熱血君も

手伝ってね・・・♬」

と、真由美さん。

「そうだね。」

「来週の月曜日は

次の日のお弁当の仕込みがあるから

私の代わりに、お願いね。」

「え゛っ!?

三連休の最後なのに・・・。」

こうして

休日出勤の半日が終わったのでした。 


「休みでも

『西京漬』の発送をするんだね。

そんじゃ、また明日🐡」


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今日の薄造りは、地物の胡盧鯛(ころだい)

Vol.4132

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今日(9月1日)は

地物の胡蘆鯛(ころだい)について

お話しします。 




「お弁当が仕上がったから

これから、仕込みだね、親方。」

と、ふぐとらちゃん。

そんな今日のお弁当が

こちらです。



仕込みを始めると


「おはよう、親方🐡

この人、初めて見るんだけど・・・。」

と、ふぐとらちゃん。 


「そうかも。

実は、初めて仕入れたんだよ。」

と、返答。 


「そうなんだぁ。

で、何て名前?」

「胡蘆鯛。」

「読めないよぉ~。」

「コロダイ。」

「ふぅ~ん。

前から思っていたんだけど

親方って

魚の名前をカタカナで書くことをしないよね?」

「基本的にはしないね。」

「どうしてなの?」

「カタカナだと

もろに魚だから。」

「魚は魚じゃないの?」

「自分にとっての魚は

料理になった状態の魚なんだよね。

要は、献立に書く場合

カタカナだと

魚そのものになっちゃうからだよ。」

「分かるような

分かんないような・・・。」

「今朝は

胡蘆鯛だけじゃなく

鱧(はも)も仕入れたんだけど

ハモ料理って書いてあるのと

鱧料理って書いてあるの

どっちが美味しいそうに思える?」

「鱧!」

「しかも、鱧って

魚へんに豊だから

さらに、美味しく感じない?」

「あぁ~、確かに。」

「漢字で書くと

その食材の名前の意味とかも分かるじゃん。

そもそも、日本料理の献立(お品書き)は

漢字で書くのが一般的なんだけどね。」

「そういうことね。

でも、僕達は分かんないから

カタカナでもいいんでしょ?」

「もちろん。」

「卸すところからの話だけじゃ

つまんないから

市場にいた時のことから

話してよ。」

「え゛っ!?」

「本当は

そのつもりなんでしょ?(笑)」

「・・・・・。」

「やっぱりねぇ~♬」 


ということで

時計の針を戻すと

What is both free and priceless?


今朝の沼津魚市場の活魚売場に

戻りました。

生簀には

1,9キロの胡蘆鯛(ころだい)。

冨久豊とは

ふくほうまるの略で

沼津市西浦の定置網漁の漁船です。 


競りの結果

無事に

GET! 

一番の特徴が

腹の一部を除き

全身にオレンジ色の斑点が

散らばっていることです。

胡蘆鯛に似ているのが

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG4036.jpg


何度も仕入れたことのある

胡椒鯛(こしょうだい)で


詳しいことは

こちらを👇




活かしたまま

持ち帰ったら

頭の付根に包丁を入れたら


氷入りの海水へ。

続いて

鱧も〆


同じく海水へ。

海水の中に氷が入っているのは

締めた直後に

魚の体温が上がって

身が焼けてしまうのを

防ぐためです。

しばらくしたら

脊髄から細い針金を通し

神経を抜きます。


こうすることで

死後硬直を遅らせ

鮮度を保つためです。

鱧も同じく

神経を抜いておきました。 

5分程度したら

取り出し



鱗(うろこ)を取り

はらわたを抜き

水洗いしたら


三枚に卸し

キッチンペーパーではさみ

冷蔵庫へ。

コショウダイの身👇と比べると

コロダイの方が

いくらか白っぽい感じです。

皮を引いたものを比べてみます。

・コロダイ


・コショウダイ


皮目の赤い模様に

若干の違いがあります。 


よく見なければ

分からないレベルです。

今度は薄造りにしたものを並べてみます。

・コロダイ


・コショウダイ


厚さも違いますが

白い部分に若干の違いがあります。 



「味には違いがあるの?」

「この場で比べたわけじゃないけど

コショウダイの方が

少しクセがあるような感じかな。」

「クセって?」

「磯魚っぽい感じだね。」

「そんなに変わらないの?」

「変わらないって言えば

変わらないけど

違いはあるよ。」

「へぇ~。」

「料理の道に転がったのが

東京の鮨屋だったのは

知っているよね?」

「うん、知っているよ。」

「その鮨屋は

常時、5種類くらいの白身を

当時の築地で仕入れていたから

白身に詳しくなったんだよ。

しかも、全部活かし。」

「全部、活かしって、凄いじゃん。

で、どれくらいの種類?」

「20種類以上は

覚えたような。」

「そんなに!?」

「羽太(ハタ)って訊いたことある?」

「あるよ。

色んなのがいるんだよね。」

「そうだよ。

アカハタ、キジハタ、マハタ、アズキハタ・・・。

ともかく沢山なんだけど

それぞれに違って

面白かったなぁ。」

「味も違うんでしょ?」

「コロダイとコショウダイみたいにね。」

「じゃあ、白身って

親方の原点みたいじゃん。」

「そうだね。

沼津の市場は

漁港も一緒だから

珍しい魚もいたりするのが

楽しいね。」

「だから、一番最初に

活魚売場に行くし

仕入れるものが無くても

生簀を見ないわけにはいかないんだよ。」

「なるほどね。

“三つ子の魂百まで”だね。」

「そうだね。

何でもかんでも知りたがりの性分だから

自分の練習のために

色んな白身を買って

卸したり、鮨にしたなぁ。」

「そんなことまで!?」

「そうだよ。

時には、店で使う白身よりも高いもので

練習したりしたこともあったよ。」

「そこまで・・・。」

「人間なんて生臭い生き物だから

自分のお金で買ったものは

大事にするから

その方が覚えが早いんだよ。」

「へぇ~。

それは、白身だけなの?」


「いやいや、貝類とかも

そうやったことがあるよ。


ただ、目方があるものとかは

買ったことがないけどね。


それでも、単価が高くても

目方が小さいものなら

金額そのものは高くならないから

そういうものも

よく買ってみたよ。」


「練習のために

市場に行ってたりして・・・。」

「店の仕事ついでだけど

そういう楽しみもなきゃ

面白味に欠けるじゃん。」

「そういうのって

大切だよね。」

「そういうのは今でもあるから

知らない魚は

つい仕入れちゃうんだよね。」

「永遠の若造だね♬」

「そうだね。」


魚に限らず

鮮度が良い食材を求めるためには

一切の妥協は出来ません。

それが自分の原点である以上

そこを貫き続けます。


「アイス用の桃🍑と

シャインマスカット🍇を仕込んだんだね。

そんじゃ、また🐡」 by 熱血君


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皮剥(かわはぎ)同様、肝が美味しい薄葉剥(うすばはぎ)

Vol.4131

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志村弘信です。

今日(8月31日)は

薄葉剥(うすばはぎ)について

お話しします。 


昨日


沼津魚市場の活魚売場に行くと


地物の漁船

冨久豊丸(ふくほうまる)が

水揚げした薄葉剥(うすばはぎ)が

並んでいました。


薄葉剥というのは

標準和名=正式名ですが

沼津では


ウチワなのは

その姿形を見れば

一目瞭然。 


沼津ではウチワですが

地方によっては

ラケットであったり

ハゴイタ(羽子板)です。

沖縄では

三線 合成皮 | 三味線と三線の販売 三味線教室/しゃみせん楽家

伝統楽器の三線(さんしん)にちなんで

サンシンと呼ばれています。 

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが

カワハギの形態写真

皮剥(カワハギ)の仲間です。 

計量前だったこともあり


1,5キロのものをGETし


活かしたまま

持ち帰ることに。


薄葉剥を見た熱血君曰く

案の定

「この魚は・・・?」


ということで

👆の説明をしてあげました。 




取り出した薄葉剥の頭の付根に


包丁を入れたら

血抜きのため

氷入りの海水へ。 

目を隠してあるのは

暴れないようにするためです。

また、氷を入れてあるのは

締めると

体温が上昇して

身が焼けてしまうのを

防ぐためです。

海水に入れた後

神経を抜いておきました。

神経を抜くのは

死後硬直を遅らせるためで

こうすると

鮮度を保つことが出来ます。 

よく訊かれるのが

「血抜きと神経抜きの

どっちを優先すれば

いいの?」という質問です。

答はズバリ

血抜きです。 

魚の生臭さは

内臓、鱗(うろこ)にあり

それらを処理すれば

生臭いということはありません。


血液は内臓の一部とも考えられるので

血抜きの方が

大事なのです。 


「カワハギみたいに

皮が厚いね。」

「そうだよ。

下あごにところに包丁を入れたら

頭だけ

手で外します。 


同時に、内臓も取り出し

肝(肝臓)だけは

傷つけないようにします。


皮剥の仲間だけあって

肝の美味しさは

かなりものです。 

肝の下処理は

後ほど・・・。


頭の方から

皮を掴み

はがし


頭も同様に

はがします。

水洗いをし

頭と胴体を比べると

頭の長さは

胴体の3分の2。

三枚に卸したら


腹骨を欠き


血合い骨を抜きます。

抜くのは

血合い骨を外して

背と腹の節(ふし)に分けると

血合い骨の部分を使えないからです。 


その後

キッチンペーパーに挟み


冷蔵庫へ。 


そして、肝の下処理です。

血痕などを取り除いたら


盆ざるに乗せ

軽く塩を振り

塩が溶けたら


水洗いし


生臭みを取るため

日本酒で洗ったら

10分ほど蒸すと

このように。

これを

裏漉したら



土佐醤油を合わせると


肝醤油が

出来上がります。

 ※土佐醤油については

こちらを👇



刺身に仕立てる時は

身についている薄い皮を引き

同じような身の構造をしているのが

フグ類で

薄い皮のことを身皮と呼んでいます。

なので、薄葉剝をはじめとするカワハギ類と

フグ類は近い種類です。

さらに言うと

骨格と筋肉の構造も似ているのですが

フグ類は肋骨(ろっこつ)がありません。



今回は薄めの味にし

硬めにしてあるので

山葵(わさび)同様

刺身に添えて

召し上がって頂くようにし

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sRIMG6587.jpg

今夜の会席料理の刺身で

お出ししました。 


「んまそう!

三種盛みたいな刺身もいいけど

こういう刺身だと

雰囲気が変わっていいよね~。」


「肝の濃厚な味が

何とも言えないよ。

皮剥の肝には劣るけど

十分美味しいよ。」

「カワハギの肝って

そんなに美味しいの?」

「美味しいよ。

魚の中では

一、二を争うかもよ。」

「はぁ~

・・・・・🤤」


「三種盛って

今日のランチみたいなのでしょ? 」

「そうそう。

炙ってあるのは

昨日のオアカアジ?」

※昨日の尾赤鯵(おあかあじ)については

こちらを👇


「そうだよ。」

「ウスバハギもオアカアジも

親方が市場で仕入れた魚だから

自信ありでしょ?」

「もちろん!

行った時に

気に入った魚を仕入れて

料理に仕立てるのは

楽しいじゃん。」

「わかる、わかる♬

話をしていて

楽しそうだもん。」 


「市場に行っての出たとこ勝負は

ドキドキするけど

やめられないよ。

ただ、思うような魚が無かったり

予想以上の高値になるのは

痺れるけど・・・。」


「でも、その痺れ具合も

楽しんでいるんじゃね?」

「まぁね。(笑)」 


今お話ししたように

薄造りに仕立てることが出来るのは

仕入れた当日だけです。 

また、ご予約を頂いても

入荷、水揚げ状況によっては

ご用意が出来ません。 


ただ、ご予約の際に

ご希望をお申し付け下されば

可能な限り

対応させて頂きますので

お気軽にお問い合わせ下さい。

「明日発送する敬老の日ギフトじゃん!

そんじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん


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沼津初入港の千葉県の漁船

Vol.4130

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今日(8月30日)は


沼津初入港の千葉県の漁船について

お話しします。


今朝、沼津魚市場から戻って来ると

熱血君が


「おはよう、親方🐡

今日は、オアカアジを仕入れ来たんだね。」

「そうだよ。」

「尻尾が赤いから

オアカアジなんだよね。」

「そうなんだけど

正式には

オアカムロ(尾赤鰘)っていうんだよ。」

「へぇ~、そうなんだぁ。」

「ついでに言うと

正式名のことを

標準和名っていうんだけど

沼津じゃ、オアカアジとか

オアカって呼んでいるね。」

「ふぅ~ん。

で、今日のオアカアジ

いつものより

デカくね?」

「大きいよ。

1キロあるからね。

普段、入荷しているサイズは

4~500グラムくらいかな。

3キロ入りで、6~7本ぐらいだからね。」

「ってことは、倍じゃん!」

「そういうことになるね。」

「たまたま、デカかったってこと?」


「っていうか

今日の尾赤鯵の漁場(ぎょば)が

南の方だったからだよ。」

 ※漁場とは、漁獲海域のことです。


「どういうこと?」

「じゃあ、話してあげるよ。」

「わぁ~い。」


ということで

人生は無駄な事だらけ?先延ばしすると無駄に時間を過ごす? | ayuami


時計の針を

市場時間に戻します。


今朝の5時前の沼津魚市場です。


秋の気配も感じられつつあるので

富士山もそれらしい雰囲気です。 


そんな今朝


岸壁に泊まっていたのは

2隻の漁船。


左側が

勝浦

右側が

鴨川の漁船で

どちらも千葉県です。 

これまでに

和歌山県、三重県、宮崎県などの

漁船を見たことがありますが

千葉県のものは初めてなので

売場の担当者に訊くと

初めてとのこと。

つまり、沼津デビュー

ということになります。 


程なくすると

船から魚が揚げられて来ました。 

揚げられたきたのは

標準和名ハマダイ(浜鯛)にして

ローカルネーム@沼津は

オナガダイ(尾長鯛)です。 

普段


沼津で見るものよりも大きく


大きいものだと

7キロUP。

普段見るサイズは

2~5キロと様々で

MAX5キロが

いいところです。

また

アオダイ(青鯛)も

一般サイズ(0,5~1キロ)の

倍くらい。


葉血引(ハチビキ)の場合


沼津で水揚げされるもので

一番大きいところで

4~5キロですが

そのひと回り

大きい感じでした。 


自分が仕入れた尾赤鯵は

これらではありませんが


それよりも大きいものもあり

約1,5キロにして

普通サイズの3倍。

そもそも、ここまでの3Lサイズが揃うのか

気になっていると

知り合いの漁師に訊いてみると

「漁場が島よりも

南だからだよ。」

漁師が開いているのは

海図

つまり、海の地図です👇



島より南・・・?

暗号のように聞こえるかもしれませんが

伊豆七島よりも南

という意味です 

 ※伊豆七島は

  ①大島 ②三宅島 ③神津島 ④式根島

  ⑤利島 ⑥新島 ⑦御蔵島 です


「島よりも下(南)ってことは

小笠原の方?」

「そこまではいかないだろうけど・・・。」

「じゃあ、どれくらい?」

「300から400キロ

ってとこかなぁ。」

「あ゛~っ!?

キーワードは「変化」ファミ片を学んで変わったこと | さいたま市大宮区お片付けサポート★ママのお悩み解決します!


ってことは

沼津から名古屋までじゃん!」

「そうだね。」

「で、どれくらいかかるの?」

「二昼夜。」

「え゛~っ

キーワードは「変化」ファミ片を学んで変わったこと | さいたま市大宮区お片付けサポート★ママのお悩み解決します!

丸二日?」

「丸一日でも行けるけど

燃料がかかっちゃうから

そのスピードだな。」

「自分には無理だよ。」

「あはは・・・。」

「でさぁ、南の方は

そんなに大きい魚が集まるもんなの?」

「っていうか

獲りに行かないから

デカい魚が多いんだよ。」

「そうなんだぁ~。」

その後

良さげな尾赤鯵を

秤にかけてもらいました。


ということで

初心者でもわかる!リセット狙いが勝てる理由とは? | パチスロメソッド

時計をリセット。


ところで

魚のサイスと言えば

普通に入荷してくる魚の多く

というより、殆どが

かつてのサイズよりも

小さくなっています。


獲り過ぎというのが

原因の一つなのは

間違いありません。

自分が使う魚の中でも

その最たる例が

【西京漬】用の銀鱈(ぎんだら)で

今、自分が使っている銀鱈は

1本の目方が2キロ前後のものです。

自分が、和食の道に転がった頃(25年くらい前)

大きいサイズだと

4~5キロくらいでした。

なので、今のサイズは

約半分。

それくらい、水産資源というものが

枯渇しているのです。 

 ※【西京漬】

佳肴 季凛 謹製 西京漬け



人が行かない場所=未開の地 には

大きいものや

珍しいものがいるのは

それこそ、自然のことかもしれません。 


珍しいと言えば

こんな魚①にはじまり


こんな魚②やら


こんな魚③までも



当然分からないので

こういう時は

三重県熊野の魚屋さんの出番です。

曰く① ナガサキフエダイかと・・・

ナガサキフエダイの形態写真



曰く② ハナフエダイかと・・・

ハナフエダイの形態写真


曰く③ タチモドキ。

タチモドキの形態写真


詳しい魚屋さんでも

①と②については「かと」


それほど、珍しい魚なのは

間違いありません。 

尾赤鯵も含め

数枚の写真を見て



そして


特大の尾赤鯵(あじ)は


かくかく


しかじかで


酢〆にし


詳しい仕込み方については

こちらを👇


今朝の仕入れは

これまでにない経験が出来ました。

通い続けて20年以上経ちますが

まだまだ知らないことばかりです。

料理の道は、長くて険し。

これまで同様

学び続ける姿勢を失うことなく

日々の仕事に臨みます。 


「明日は、この魚の話をしてね。

そんじゃ、また🐡」

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