沼津魚市場で、宮崎県のマグロ漁師と話してみた
Vol.4100
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月31日)は

宮崎県のマグロ漁師と
話した様子について
お話しします。
今朝、沼津魚市場から帰って来て
仕込みをしようとすると

「おはよう、親方🐡
今週も休日出勤なの?」
と、ミニふぐちゃん。
「そうだよ。
先週も今週も
火曜日が休市だからねぇ。」
「そうなの!?
生鮮食品を扱うのに
そんなんでいいの?」
「良くはないよね。
働き方改革だとか
何ちゃらだとかで
休みを増やすことが
いいと思っている“先生”が多いからね。」
「そっか~。
日本の人口が減っているんだから
少しでも働いた方が
いいのにねぇ~。」
「そうだよ。
はた(傍)=周りを楽にするのが
働くことで
仕事だからね。」
「働くって
そういう意味なんだぁ。
じゃあ、働き改革とか
言っている“先生”達の仕事は
周りを楽にしているようには
見えないけど・・・。」
「まぁ、見えないね。
選挙が仕事だと
思っているからじゃないの。」
「そうかも。」
「職人としての腕を磨くのが
本当の働き方改革だから
サクサクやるよ。」
「良いこと言うじゃん、親方!
で、今日は何を仕入れて来たの?」
「さっきのタカベに

岩牡蠣でしょ

あとは鰹節とか・・・。」

「岩ガキ、いつもより
ちっちゃくね。」
「天ぷらにするから
小さいのだよ。」
「ふぅ~ん。」
「半月前に仕入れた特大のは

徳島のだけど

ほら。」
「デカっ!」
「そういえば
宮崎の岩牡蠣じゃないけど
今朝、宮崎のマグロ漁師が来ていたから
話をしてみたんだよ。」
「おぉ~っ
マグロ漁師って聞くと
ザ・海の男って感じだよね。
折角だから、その話をしてよ。」
「はいよ~。」
「そもそも
知り合いなの?」
「いや、初めてだけど・・・。」
「えっ!?」
「市場に行くと
おはようから始まって
知らない人でも
何となく話をしたりするんだよ。」
「へぇ~
何か不思議な空間。」
ということで
時計の針を
巻き戻します。
先程のタカベや岩牡蠣を仕入れた後

魚市場の岸壁を歩いていると
マグロ漁師が
水揚げの準備をしているところでした。
こちらが

漁船の名前(第八富美丸)です。
宮崎の漁船が
沼津で水揚げしている理由には
いくつかあります。
漁場(ぎょば)と呼ばれる
魚を獲った場所が
沼津に近いことです。
沼津でマグロ類を水揚げする漁船には
宮崎だけでなく
和歌山の漁船もあります。
それらが
伊豆七島周辺で操業し
それなりの規模の魚市場となると
沼津しかありません。
なので、沼津なのです。
マグロに限らず、魚は
水揚げ地が産地で
沼津は著名な漁港なので
高値になりやすく
そういうことも
沼津で水揚げする理由の
一つでもあります。
ちなみに、その例が
生のマグロ類の水揚げ全国一位の
和歌山県那智勝浦です。
今朝の漁船の船員は
わずか2人。

時間にも余裕があったので
気になることは
何でも訊きたくなる性分ですので
👇に訊いたことを
並べてみます。
Q1:宮崎を離れて
操業する期間
A1:約2週間
Q2:どうやって寝るのか
A2:船内のベッド
Q3:ベッドのサイズ
A3:約50センチ
(波に揺られて
落ちないため)
色々訊いたのですが
ここには書けないことも
いくつかありました。
中には
漁業の厳しい現実も話してくれ
選挙が仕事の“先生”達に
言いたいことばかりです。
ちなみに、選挙が近くなると
市場にやってくる“先生”候補者もいて
常々思うのは
「何で、スーツで来るの?」
そうこうしていると
水揚げを始めたので

その場を離れ
フォークリフトに
乗せられたマグロ(きはだまぐろ)は

秤にかけられた後
(ピンボケで🙇)

売場に並べられていきました。
今日のように
漁師と話が出来るのも
漁港が併設されている
魚市場に通っているからこそです。
そのためには
自らのアンテナを錆びさせることなく
日々の仕事に
臨まなくてはなりません。
それと同時に
漁業、農業という業種の良さを
伝え続ける姿勢を
持ち続けます。
「今日はね

親方は
換気扇の掃除もしたんだよ。

休日出勤、お疲れ様でした🐡」
THE鱏(えい)⑤~エイの天ぷら~
Vol.4098
いらっしゃいませ
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“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月29日)は

例のエイの天ぷらについて
お話しします。
出汁を引くなどのルーチンの段取りを終えたら
今日がいつもと違ったのは

海老と大葉の天ぷらを
揚げたことです。

天ぷらを見たふぐとらちゃんが
「おはよう、親方🐡
んまそ~、揚げたてじゃん
食べていい?」
「おはよう🐡

ダメ~!(笑)」

「そっかぁ~
◆¥ちゃんと☆▼ちゃんの
昼ごはんだしね。
でも、少し多いけど・・・。」
※ ◆¥ちゃんと☆▼ちゃんとは
娘達のことです
「多いのは
自分と真由美さんの分だよ。」
「ありゃりゃ・・・、残念。」
天ぷらが
娘達の昼ごはんの
海老天丼になったのは

お弁当用の海老の酒煮(さかに)を
仕込んだだけでなく
油を処分するため
フライヤーの掃除をした時に

油を抜くため
一度温めたからでした。
掃除の殆どをしてくれるのは
女将兼愛妻(!?)の真由美さんですが

自分も最終確認や
換気扇の掃除もするので
自分と真由美さんの比率は
3,5:6,5くらいです。
この比率に関しては
様々なご意見が
あろうかと思いますが・・・。(苦笑)

「海老天丼も
んまそうだけど

そう言えば
この間のエイの天ぷらも
んまそうだったけど・・・。」
「そうそう
なかなかだったよ。」
ちなみに、この間のエイについては
先週の土曜日から
4回ほどお話ししています。
第1回




なので、
今回の天ぷらが5回目です。
よくここまで
引っ張ったかと思うと
我ながら感心というか
半ば呆れていますが・・・。
天ぷらにする時は

こちらの身を使いました。
天地に分け

大きめの部分は

西京焼にし
残りの部分を

このような切身にしました。
普通に天ぷらを揚げるように
打粉(うちこ)をしたら

衣のくぐらせ

揚げたのですが
夕飯のおかずということで

南瓜(かぼちゃ)

大葉も揚げ

天ざるそばに。
肝心の天ぷらにしたエイの味ですが
一昨日のエイの西京焼同様

お客様にお出ししても
全く問題ないレベルでした。
これまでエイについてお話ししているように
エイのようなレアな魚に出会えるのは
自ら、沼津魚市場に仕入れに
行っているからです。
産地ならではの恩恵にあずかり
その魅力を伝え続けるよう
日々の仕事に臨み続けます。
「明日のお弁当の焼物は
サーモンの西京焼なんだね。

そんじゃ、また🐡」 by 熱血君
THE鱏(えい)④~エイの西京焼~
Vol.4096
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月27日)は

エイシリーズの4回目にして
エイの西京焼についてお話しします。
今日の昼ごはんは

西京焼の盛込(もりこみ)御膳でした。

「盛込ってことは
魚が一種類じゃないんだよねぇ。」
と、ミニふぐちゃん。
「そうだよ。
例のエイと
胡椒鯛(こしょうだい)のかまだよ。」
例のエイについては

下処理を終えたエイのうち


汁物にしたのですが
骨の無い部分は

半分に包丁してから

切身にし

有機JAS認証済の西京味噌を
ベースにしたお手製の西京味噌と共に

真空パックしました。
このお手製の西京味噌は

当店の『西京漬』を仕込んでいるものと
全く同じものです。

5日経った今日の状態👆

「焼き上がりが
きれいなんだけど
味噌は・・・?」
と、ミニふぐちゃん。
「洗い流すんだよ。」
と、答えました。
「洗っても
味が抜けないの?」
「ちゃんと味が入っているから
平気だよ。
ただ、手早くやらないと
駄目だけどね。」
ちなみに、西京漬を美味しく

読まなかった方のために
分かりやすく説明します。
袋の4つの辺のうち

3つを

切ると

袋に手を入れることなく

袋から取り出せます。
こうすると
身割れさせる確率
大幅にダウンです。
この方法は
他の食品についても
応用が出来るので
是非お試し下さい。
実は、特許出願中!?
きれいに洗い流し
水分をふき取ると

繊維質が集まったような身で
反対側も

同じように
繊維質が集まっています。
このようになるのは
エイは胸びれを使い
波打つように泳ぐからで
このように筋肉が発達する魚が
平目です。
ただ、平目の場合
身全体ではなく
縁側(4本の細長いもの)が
それにあたります👇

(過去のブログより)
先程のイラストのように
エイは泳ぐ時
空を飛んでいるように見えます。
エイを漢字で書くと
海鷂魚、鱝、鰩、鱏などで
中でも海鷂魚という
漢字の鷂はハイタカという
鷹(タカ)の一種のことです。
また、エイは尻尾が長く
燕尾(エンビ、エビ)と呼ばれていて
転じて、エイと呼ばれるように
なったと言われています。
エイに限らず
魚の名前は
意外と単純です。
水気をふき取ったら

串を打ち
焼くと

「この照り具合が
何とも言えないね~。

んまそう♬」
串を抜き
盛付けると

「ここまでになると
エイとは思えないよ。

十分、逸品で通用するね、親方。」
「まぁね。」
冒頭の写真のように

胡椒鯛(こしょうだい)のかまも
盛込むと

西京焼御膳の出来上がりです。

「ここまでやると
西京焼マニアの本領を
120%で発揮しているじゃん!」
「そうかねぇ。
とりあえず、余程のことが無い限り
大体の魚は西京焼にして
試しているよ。」
「そういうのを
マニアって言うの!
で、味はどうなの?」
「筋肉質だから
歯応えもいいし
脂もあるから
十分美味しいよ。

フレンチのシェフが
ムニエルにしているって言ってたけど
ちゃんと使えるよ。」
「言ってたって
どういうこと?」
「Facebookで繋がった
伊豆高原のペンションの
オーナーシェフがコメントしてくれたよ。

これ、これ。」
「SNSオタクだけのことはあるね~
さすがだね、親方。」
「褒められているんだか
けなされているんだか・・・。(笑)」
「まぁまぁ、その辺は・・・。」
昨日もお話ししたように

エイのような変わり種に出会えるのは
自ら、沼津の魚市場のように
漁港が併設されている魚市場に
行っているからです。
そういうチャンスを逃すのは
もったいとしか言えません。
さらにさらに
生産地ならではの恩恵にあずかり
その魅力を伝えることが出来るのは
料理人しかいませんし
地方だから為せるのです。
豊洲のように
世界中の海産物が集まる市場で
珍しい魚を目にする機会は
限られてしまいます。
そこにはない魅力を伝え
漁師をはじめ
一次産業に携わる人たちが喜び
それをお客様にお出しするのが
我が道にして
天然素材の魚を中心に使い
マクロビオティック(玄米菜食)の
考えを取り入れた
“身体に優しい
美味しい日本料理”を作り続けます。
「ここ最近の親方が
気温を上げているんじゃね。(笑)

そんじゃまた、明日🐡」 by ふぐとらちゃん
THE鱏(えい)③~すっぽん仕立てのエイで、お肌ツルツル&プルプル~
Vol.4095
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月26日)は

エイで取った出汁について
お話しします。
その前に
第1回


をお読み下さい。

「この汁物が
例のエイなんでしょ?」
と、熱血君。
「そうだよ。」
「色も澄んでいるし
見た目とは
想像がつかない感じだね。」
「どんな食材についても
言えることなんだけど
仕込み方で
仕上がりが違うんだよ。
何はともあれ
御覧(ごろう)じろ。」
「はぁ~い♬」
下処理を終えたエイです👇

これを鍋に入れ

日本酒

水、一番出汁を加えます。
この時の分量は
日本酒1に対し
水1、一番出汁1です。

強火で一気に加熱すると

アクが浮いて来るので

丁寧にすくいます。
この時の火加減は
強火のままです。
アクが出なくなってきたら
弱火から中火ぐらいにし

塩

濃口醤油

味醂(みりん)

赤酒(あかざけ)で

味を調えます。
この時点で
火加減はごく弱火です。
最後に

千切りにした生姜を加え

10分程したら
火を止めます。
鍋ごと冷蔵庫にしまっておくと

溶けだしたゼラチン質が
固まり

それこそプルップル。

「これを食べれば
コラーゲン豊富で
お肌ツルツル、プルップルじゃね。」
と、熱血君。
「軟骨魚類のエイは
コラーゲン豊富だからね。」
「コラーゲンとゼラチンって
違うものなの?」
「基本的には同じで
コラーゲンに熱が加わって
らせん状の分子構造が外れたのが
ゼラチンなんだよ。」
「そうなんだぁ。
コラーゲンって
肌にいいって聞くけど
どうなの?」
「そりゃ、あるよ。
エイみたいに
ゼラチン質が豊富な食材が
すっぽんなんだけど
すっぽんは間違いね。」
「間違いないって
豪語していいの?」
「歌舞伎役者の女形が
すっぽんを食べた次の日は
化粧の乗りが違うって言ってたし
自分が若い頃勤めていた店に
ある女優が来て
すっぽんをよく食べていたよ。」
「その女優って、誰なの?」
「お客さんのプライバシーになるから
言えないけど
その人の役は
ドラマのタイトルにもなっているよ。」
「え~っ、誰だろう。
・・・・・。
あっ、分かった!
☆■¥◎※◇▼かな・・・。」
「正解!
今から20年くらい前だけど
まぁ、綺麗だったね
それこそ、お人形さんみたいだったよ。」
「へぇ~
その人が食べていたなら
間違いないと思うよ。」
「すっぽんって言えば
このエイの仕込み方を
すっぽん仕立てって
言うんだよ。」
「すっぽんを使っていないのに?」
「すっぽんみたいに
くせが強い食材の出汁を取る時
たっぷりの日本酒と水で煮出すんだけど
これを、すっぽん仕立てって
呼ぶんだよ。」
「へぇ~。」
「くせが強いってことは
旨味も豊富だから
ちゃんとした仕込みさえすれば
美味しい出汁が取れるんだよ。」
「だから、強火で煮出すの?
親方も煮出したら
少しは角が取れて
丸くなって
美味しい出汁が出るんじゃね。(笑)」
「そうだよ。
最初はどす黒いくらいに濁るけど
それが出切っちゃえば
これでもかってくらいに
澄んだ出汁で
性格と同じくらいピュアだよ。
こらぁ~、何を言わせるんだよ~。(笑)」
「あはは、間違いなぁ~い
親方あるある♬」
「さっきの写真じゃないけど
アクが出るまで取り続けて
出切ったら
火を弱めるんだよ。
そのままだと
出汁が濁るからね。」
「だから、澄んだ出汁が
取れるんだね。」
「そういうことだね。」
「軟骨って言ってたけど
コンドロイチンと軟骨は
関係があるの・・・?」
「コンドロイチンは
ひざ関節にある軟骨を守る成分で
体内にあるコンドロイチンは
歳を取るにつれ
減っていくから
食品で補う必要があるんだよ。」
「じゃ、エイの軟骨成分って
願ったり叶ったりみたいなものじゃん。」
「そうだね。
サプリメントなんかは
サメ由来とか謳(うた)っているけど
あくまでも、由来であって
そのものじゃないことが多いんだよ。」
「え゛~っ、それって何なの!?」
「悪く言えば、アレだね。
ただ、あういう広告宣伝の下に
小さい字で
そのものじゃないようなことがあるよ。」
「どんな風に?」
「しじみ○○とか
すっぽん〇○って
聞いたことある?」
「あるけど・・・。」
「原材料を見ると
そのものじゃなくて
それらのエキス
しかも由来って
書いてあるんだよ。」
「それじゃ、違うじゃん。」
「そうだよ。
作る側も作る側だけど
それを見抜けないっていうか
知識がないことも
問題なんだよ。」
「なんだかなぁ~。」
「サプリメントは作り物だから
それに期待する方が良くないんであって
ちゃんとした食材を食べればいいんだよ。」
「そうだよね~。
じゃなきゃ
あんなに大量生産できないもんね。」
「そういうこと。
だから、食べることが
本当の薬なんだよ。」

「うんうん。
やっと食べられるね。」
「どうだい?」
「エイって
こんな味なんだぁ。
ぜ~んぜん、くせは無いし
美味しいよ😋」
「ただ、軟骨の部分も柔らかくて
食べられるけど
口にあたる感じがするかもしれないから
普通の骨みたいに外した方が
いいかもね。」
「このコリコリ感が
僕は好きだな・・・♬」
「これに葱(ねぎ)を散らすと

ほら。」
「わぁ~、完全な一品じゃん!」
「期待以上の美味しさで
自分も驚いているんだよ、実は。
こういう食材に出会えるのも
自分で魚市場に行っているからだし
それ以上に
何でも食べないと
気が済まない性分だからねぇ。
偏見や先入観で使わない
食べないじゃ
プロの料理人じゃないね。」
「だから、最近は
色々と珍しい魚を
使ったりしているんだね。」
「そういうこと。
魚の本当の美味しさを伝えたいし
漁師をはじめ
一次産業に従事している人が
良くならないと意味ないんだよ。
口じゃ、食の安全とか
食が大事みたいなことを
選挙の度に言うけど
一週間でいいから
漁業でも農業を
やってみろって思うね。
最終的には
ちゃんとしたものを食べて
病気になりにくい身体になることが
一番だね。」
「あぁ~、それって
親方が言っている
“マクロビオティック(玄米菜食)
をベースにした
身体に優しい
美味しい日本料理”じゃね?」
「そうだよ。
よく分かっているじゃん。」
「これだけ熱~く語っていたら
誰だって
頭に入るよ。
親方の熱さが
この暑さを煽っているっていう
都市伝説もあるみたいだけど・・・。」
「どうかねぇ。
自分の熱さで
熱中症になると困るから
この辺にしておくよ。」
「はぁ~い、お疲れ様~♬」
エイについては
まだ3回分くらい
話したいことがあるので
お付き合いの程
宜しくお願いします。
「この次は
どんな料理なんだろう。

そんじゃ、また明日・・・🐡」 by ミニふぐちゃん
直しを終えた出刃包丁
Vol.4093
いらっしゃいませ
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“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月24日)は

直し終えた出刃包丁について
お話しします。
今朝、沼津魚市場から戻ると

「おはよう、親方🐡
仕入れ&休日出勤、お疲れ様~。
これはクロダイ?」
と、ミニふぐちゃん。
「おはよう🐡

そうそう。

地物だから

今朝、水揚げのだよ。」
と、返しました。
「これから、締めるんでしょ?」
「そうだよ。」

出刃包丁を用意すると

「普段使っている包丁と違うじゃん。」
と、言うので

「そうだよ。この間
胡椒鯛(こしょうだい)を卸した時に
出刃包丁を刃こぼれさせちゃったから
今度から
骨を叩くような時は
ステンレスのを使うことにしたんだよ。」
「そうだったねぇ。

かなり派手にやらかしたもんね。」
その時の様子が

頭と

尾びれの付根に

氷入りの海水に落としたまま

神経を抜きました。

氷入りの海水に浸けるのは
体温上昇による身焼けを
防ぐためです。
また、神経を抜くことで
死後硬直が遅れ
鮮度を保つことが出来ます。
黒鯛の下処理をする前に

たかべの仕込みをすることに。
たかべの鱗を取るため
使ったのが

小出刃(こでば)で
鱗を取ります。
たかべは
酢で締めてから

昆布に挟み、冷蔵庫へ。
たかべの後は
再び、黒鯛です。
鱗を取り
はらわたを抜いたら
頭を割るのですが

この時もステンレスの出刃を使いました。

水洗いを終え
卸すのに
出刃包丁を用意すると

「ここで、出番だね。」
「そうだよ。
刃こぼれは勘弁だからね~。」
「でも、どんな風に
直してもらったの?」
「こんな感じ。

刃こぼれした所なんて

3ミリも欠けちゃったし
包丁とは思えない姿で
悲しくなるよ。」
「確かに、そうだよね~。」

卸し身を見ると

「クロダイって
きれいな白身なんだねぇ。」
と、ミニふぐちゃん。
「皮を引くと
模様が赤いから
見栄えもするんだよ。

過去画像からだけど、どう?」
「こんなにはっきりした
赤なんだぁ。
いいじゃん、いいじゃん♬」
ところで、最初にお話ししたように
休日出勤をしたのは
明日のお弁当の仕込みもあっただけでなく
明日が休市日だったからです。
魚の仕込みが終わったら

煮物など
お弁当の仕込みをしました。
なので

女将兼愛妻(!?)の真由美さんの
手助けは欠かせませんでした。

その頃

包丁を砥いでいると

「魚の仕込みが多かったから
出刃包丁の揃い踏みだね。」
と、ミニふぐちゃん。
「そうだね。
出刃包丁も戻ってきたし
包丁屋さんにも
色々と教わったから偉くなったよ。」
「めでたし、めでたしじゃん!」
包丁を刃こぼれさせてしまったことで
新しいことを知ることも出来ました。
そう思うと
自らの勉強不足を知っただけでなく
アラフィフを超えとは言え
まだまだ精進の余地
大いにありです。
「明日はお弁当から
一日が始まるね。

そんじゃ、また🐡」 by ふぐとらちゃん
THE鱏(えい)②~料理人生3分の1世紀で、初めて卸したエイ~
Vol.4092
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月23日)は

初めて卸したエイについて
お話しします。
先ずは

昨日のお話しをお読み下さい。
料理人になって
約30年になりますが
エイを卸したことがありません。
というよりも
触れたことはあっても
魚市場で
触った程度です。
虫の息状態で
持ち帰ったので
とりあえず、締めるため

えらに包丁を入れました。
実は、この直前というか
持ち帰った時に見たのが

お腹から

赤ちゃんエイが
出て来たことでした。
もし、釣り上げた時に出て来たら
海に返してあげることが出来たと思うと
残念でなりません。
エイは胎生魚(たいせいぎょ)と呼ばれ
稚魚=赤ちゃんを産みます。
エイは軟骨魚類に属し
軟骨魚類の70%が
胎生魚です。
さらに、軟骨魚類とは
エイ、サメ、ギンザメの仲間が含まれ
全身の骨格が
軟骨で形成されています。
また、この様子からして
赤ちゃんエイは
尻尾の方から
出て来るようですが

人間だったら
逆子になるので
生き物というものは
種によって違いがあり
面白いものです。
締めたら

氷で冷やします。

「親方、どうして
色が変わっちゃったの?」
と、ふぐとらちゃん。
「それこそ
血の気が失せるってことかな。」
と返すと
「なるほどね~。」
また、氷で冷やすのは
自身の体温上昇によって
身が焼けるのを防ぐためです。

肛門から包丁を入れたら

肝=肝臓を取り出します。
聞いたところでは
エイの肝は珍味とのこと。
取り出したら

氷で締めておきました。
この時、注意しなくてはならないのが
普通の魚と違って
苦玉(にがだま)とも呼ばれる胆のうが
肝臓の中に隠れている点です。
初めて卸すので
その位置が分からず

包丁したことで
分かりました。
エイの表面には
ぬめりが多いので

熱湯をかけてから
金たわしで

こそげ取ると

まるで、烏賊(いか)の親分🦑
お腹の部分も同様にしたのですが

ぬめりが取りにくく
断念しました。
内臓を取り除いたら

ひれを切り落とし
ひっくり返します。
尻尾に沿って
包丁を入れたら

頭というか顔の部分に沿って

包丁を入れます。
魚なのに
尾びれではなく
尻尾と呼ぶのも
初めてのことです。
顔の部分は固くて
丸いので

ラケットのようで
これまた魚らしからぬ形。
顔の硬い部分を外すと

こんな感じで

どうやら、これらが
使えそうな部位です。
初めてですので
全てが手探りなので
こういう言葉しか出て来ません。

左右半分に分けたら

骨に沿って
包丁を入れていきました。
この動きは
平目(ひらめ)を卸す時と
全く同じです。
身の雰囲気も
平目の縁側と
似たり寄ったり。
ちなみに、平目の縁側は
ひれを動かすための筋肉で

👆この手前4つの部分です。
エイも平目のように
平べったい魚で
左右のひれを使って泳ぐので
似たような構造になるのは
当然かもしれません。
お腹の方の白い方は

背の黒い部分よりも薄いので
このままにしておきました。
尻尾は

ぶつ切りにしたのですが
軟骨ゆえ

すんなりと、ぶつ切りに出来ました。
すると、ふぐとらちゃんが

「普段の魚の仕込みとは違って
かなり苦戦しているみたいだけど・・・。」
と、言ってきました。
「そうだよ。
卸し方もだけど
身の状態も
全く違うからね。」
「例えば?」
「皮は加熱しても
硬そうだから
霜降りをして
皮の下処理をすることにしたよ。」
「へぇ~。」

沸騰したお湯で

霜降りをしたら

氷水の中へ。
粗熱が取れたら

女将兼愛妻(!?)の真由美さんと
薄皮を取ることにし
背はいくらか薄いのですが

腹の方は

手で取るには厄介な感じだったので
骨抜きの出番。
この厚さでは
食感を損ねるので
しないわけにはいきませんでした。

骨付の身を見ると

「やっと、下処理が終わったね。
で、どういう風な料理に
仕込むの?」
と、ふぐとらちゃん。
「そうだねぇ~。
骨付の身は煮付にするのが
一般的って聞いたことがあるけど
ゼラチン質も多いし
淡泊な味だから
すっぽん鍋みたいにしようと
思っているんだよ。」
「へぇ~。
想像もつかないなぁ~。」
「仕込む自分だって
そうだよ。」
「でも、親方
一般的って言ったけど
エイ自体がキワモノに近いから
一般的という言い方は
正しくないんじゃね?」
「言われてみれば
確かに、そうかも・・・。」
とりあえず、下処理が終わり
ひと段落。
エイという魚を知ってはいたものの
仕込む機会に恵まれるとは
予想もしていませんでしたが
こういうことが為せるのも
自ら魚市場に行っているだけでなく
さらに、変な探索心があるからです。
見ず知らずの食材に触れることが出来るのは
料理人にとっては
有難いことで
そのチャンスはもちろんのこと
命ある食材を粗末にしないための
心持ちで仕事に臨み続けます。
「おっ、出刃包丁が戻って来て
良かったじゃん。

じゃ、明日はエイは
お休みだね。」 by ミニふぐちゃん
THE鱏(えい)①~休市日の亀&エイ~
Vol.4091
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月22日)は

亀とエイについて
お話しします。
土曜日ということで
ホームグランドの沼津魚市場は
休市日でしたが
野暮用があり

沼津魚市場へ行って来ました。
魚市場に着く
少し前に

道路の真ん中に

亀が・・・。
土曜日の早朝6時前ですので
車通りも少なかったのですが

亀がいた場所は
狩野川(水色の部分)から
さほど離れていない所なので
散歩がてら
現れたと思われます。

あとあとの話ですが
ふぐとらちゃん曰く

「捕まえて、狩野川に戻してあげていたら
浦島太郎みたいなことに
なっていたかもよ・・・。(笑)」
「あはは・・・。
そりゃ、惜しいことをしたよ。」
「竜宮城から戻って来ても
玉手箱を開けなければ
いいだけのことだからねぇ~。」
と、言うので
「浦島太郎は
最後にお爺さんになっちゃうんだけど
その後に続きがあるのを
知ってた?」
「え゛~っ
どういうことなの?」
今お話ししたように
浦島太郎伝説には
続きがあるのです。
玉手箱を開けて
老人になった浦島太郎は
鶴に姿を変え
鶴になった後は
亀の化身の乙姫と共に
仲睦まじい夫婦の神様
として祀られています。
「初めて聞いたよ♬

仲がいいなんて
親方と真由美さんみたいじゃん。」
※真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです。
野暮用を済ましたら

外港(がいこう)へ。
外港とは
漁船が水揚げする場所で

こちらを。
休市日ですので
問屋や魚市場の従業員たちが

漁師の如く
釣りに夢中。
そんな最中
釣り上げたエイと
戯れていました。

写真の彼が
「おはよう、季凛さん。
エイ、持っていきます?」
と、声を掛けてくれました。
「おはよう。
前から気になっていたから
熱烈歓迎!」
と、二つ返事。
エイは食べられない魚と
思っている人が多いのですが
流通していないだけの話で
食べられるのです。
とは言っても
自分も未体験ゾーンですので
前から気になっていました。
特に、先程の彼が
ここで何度も釣っているだけでなく
エイの食レポを投稿していたからです。
さらに、彼からもらったエイを
魚屋さんが取引先の飲食店などに
譲っているのを聞いていたので
チャンス到来。
先程の写真にもあるように
尾毒のある棘(とげ)を
切り落としてもらったら

卸し方を説明してもらいましたが
詳しいことは
動画とかで見れるということで、撤収。
『佳肴 季凛』に戻ると

「おはよう、親方🐡
休市なのに、お疲れ様~♬
これって、エイ?」
「そうだよ。」
「卸したり
料理したことあるの?」
「無いよ。
これからネットで確認するんだけど
何となくの構造は分かるから
やってみるよ。」
「食べられるの?」
「エイヒレがあるじゃん。」
「そっかぁ。
でも、親方は普通の魚みたいに
料理するんでしょ?」
「そうだよ。
まぁまぁ、御覧(ごろう)じろ・・・。」
ということで
エイを調理する様子は
何回かに分けて
お話しさせてもらいますので
とりあえず、今日はここまで・・・。
6プラス1の刺身の盛り合わせ
Vol.4089
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月20日)は

6プラス1種の刺身の盛り合わせ
についてお話しします。

「親方、この刺身の盛り合わせ
変わった盛付けだよね?」
と、熱血君。
「刺身好きの常連さんに
出したものだから
かなり変則だよ。」
「へぇ~。」
ランチ、夕席問わず
コース料理を基本にしているので
刺身は三種盛が基本です。
先程の刺身と
同じ日にお出しした刺身です。

三種は以下の通りです。
・静岡・沼津産の胡椒鯛(こしょうだい)
・北海道産の青柳(あおやぎ)
・湯葉
また、コースのお値段に応じて

ハーフサイズのふぐ刺を
お出しすることもあり

「さっきの三種盛とふぐ刺が
この間の『特別会席』の刺身だったんだよね。」
「そうそう。」
今更ですが
ふぐ刺のふぐは天然のとらふぐで
この日は、遠州灘産でした。
先程の六種盛の内容です。

①目鉢鮪(めばちまぐろ) ②胡椒鯛(こしょうだい)
③青柳 ④肩星鰯(かたぼしいわし)
⑤湯葉 ⑥とらふぐ(天然)

さらにさらに

プラス1として
特大の岩牡蠣(いわがき)です。

「この岩ガキ、でっかいね~。
これも沼津の市場で
仕入れて来たの?」
「もちろん、そうだよ。

市場じゃないのが
湯葉だけ。」
「湯葉は

これ?」
「それは、湯婆婆(ゆばあば)。
『湯葉は』を『ゆばば』に
掛けてみたとか・・・?」
「まぁ、そんな感じかな。」
「おかげで、少し涼しくなった気分だよ。」
「えへへ・・・ 😅 」
メインの六種盛は
このような感じです。

この時の刺身は
いわゆる“お任せ”ということで
このような内容でしたが
ご要望に応じて
可能な限り
対応させておりますので
お気軽にお問い合わせ下さい。
「親方の熱さには慣れているけど
この暑さだけは・・・。

そんじゃ、また明日🐡」 by ミニふぐちゃん
冷凍海老とX JAPANの紅(くれない)
Vol.4086
いらっしゃいませ
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【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(7月17日)は

紅(くれない)繋がりについて
お話しします。

「おはよう、親方🐡
市場に行って来たの?」
と、ミニふぐ。
「おはよう、そうだよ🐡」
と返しました。
「だって、祭日だけど
月曜日だから休みじゃね?」
「休みだけど
野暮用があって
行ったら

地元・西浦の定置の
水揚げをしていて
その中に

肩星鰯(かたぼしいわし)の水揚げが
あったから
仕入れたんだよ。」
「へぇ~。
他に仕入れたのは?」
「冷凍の海老だよ。」

「冷凍のエビは
ブラックタイガーっていう
種類じゃなかった🦐?」
「そうだよ。」
「なのに、紅(くれない)って・・・?」
「輸入元の商社が

丸紅だからだと思うよ。」
「そうなんだぁ~。」
「たださぁ
あのパッケージって

どうも、これを思う浮かべちゃうんだよ。」
「う~ん、似ているね。」
「実は、海老の担当者が
X JAPANのファンで
会社の名前と紅(くれない)って曲を
掛けたんじゃないかなって
思うんだよ。」
「そんなわけないじゃん!
言われてみれば
似ているような気がしないでも・・・。」
「じゃあ、紅って曲
知ってる?」
「うん、知っているよ。

これでしょ?時々、聴くもん。 」
X JAPAN のファンだったら
こういうことも
あり得るかもしれません。
事の真偽は分かりませんが
こういう遊び心って
意外と大切なような気がして
やってみたくなる自分です。
冷凍の海老を冷凍庫にしまったら
肩星鰯の仕込みです。

鱗(うろこ)を取り
頭を落とし
はらわたを抜き

水洗いしたら

三枚に卸し

塩をあてている間に

包丁を砥いでおきました。
塩が溶けたら
水洗いしたのち
二番酢と呼ばれ
一度酢締めに使った酢で洗い

今日はここまで。
本来なら
このあと酢に浸けるのですが
明日にすれば
仕込みを一日ずらすことが
出来るからです。
頭と中骨は
焼いてから
出汁を取るため

水洗いしておきました。
「今日の仕込みは
これで終わりなの?」

「これぐらいで勘弁してよ。
他の魚のことも話したかったけど
それは明日するからさぁ。」
「そうだね。
どんな魚のことなんだろう。」
ということで
今日はこの辺で・・・。
ほぼほぼ初仕入れのマイナー魚の肩星鰯(かたぼしいわし)
Vol.4065
いらっしゃいませ
基本に据えた
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天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(6月26日)は

ほぼほぼ初仕入れの
肩星鰯(かたぼしいわし)について
お話しします。
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると

「おはよう、親方🐡
イワシみたいだけど
いつものとは違うような・・・。」
「おはよう🐡
そう、違うよ。
普段仕入れて来るのは
『鰯の丸煮』に使う真鰯(まいわし)だけど
今日のは
肩星鰯(かたぼしいわし)だよ。」
「もしかして

昨日のブログに書いてあったイワシ?」
「そうだよ。」
昨日のブログがこちらです👇

「ってことは、初仕入れ?」
「ほぼほぼ、初めてだよ。」
「じゃあ、話してよ。」
「そうだよ。
だから、市場の様子まで

時間を戻すよ。 」
「わぁ~、タイムマシンじゃん⌚」
ということで
今朝の沼津魚市場です。
魚市場に着くと

沼津市西浦(にしうら)の定置網漁で
水揚げされた魚の仕分けをしていました。
岸壁に泊まっているのが

第一冨久豊(ふくほう)丸という漁船で
魚市場では
“ふくほう”と呼ばれています。
これ以上に略し様が無いとは言え
昭和生まれのアラフィフの自分にとっては
若者が使う略語には
理解不能です。
定置網漁ですので

色んな魚が水揚げされていました。
同じ魚ごとに
仕分けていくのですが
その中に

肩星鰯がありました。
この時点で3キロ以上はある感じですが
とりあえず
秤にかけてもらうと

1キロ。
先程、ほぼ初めてとお話ししたように
これまでに

2匹だけ仕入れたことがあるだけです。
初めてとは言え
下処理の仕方は
これまで通りに
鱗(うろこ)を取ったら

頭を落とします。

話の腰を折るような感じですが
肩星とあるように

えらの辺りに
小さな黒点があるのが
名前の由来です。
頭を落としたら

はらわたを取り出し

水洗いしたら

三枚に卸しました。
「朝獲れの魚だから

身がきれいだね。」
「ただ、水揚げ量が少ない魚だからなのか
殆ど出回らないんだよ。」
「ってことは
最近言われている
未利用魚ってこと?」
「そうだね。
自分も少し前までは
存在すら知らなかったしね。」
「どこで知ったの?」
「Facebook友達の魚屋さんが
投稿していたのを見て
知ったんだよ。」
「へぇ~。時代だね♬」
「その時から
興味が湧いた魚の一つが
カタボシイワシ。」
「で、卸した感じは
どうなの?」
「脂の無い小肌(こはだ)みたいだね。」
「期待出来そう?」
「多分ね。」
「いいじゃん、早く話してよ。」
「まぁ、慌てなさんな。」

小骨を抜き
皮を引くと

こんな感じでした。
そのまま味見をしたら
まずまずでしたが
こういう類のものは
酢で締めた方が
仕事も早いので
酢で締めることに。
卸し身に

塩をあて
溶けたら

氷水で洗うこと3回。
氷水で洗うのは
皮が剥げてしまうのを
防ぐためです。
水洗いしたら
一度酢〆に使った酢(二番酢)で

洗います。
こうすることで
余分な水気が抜け
酢に漬ける時に
馴染みやすいからです。
その後

酢に漬けること5分。
酢から上げ

キッチンペーパーで挟んだのち

旨味を加えるだけでなく
出て来る水気を取るため
昆布で挟み、冷蔵庫へ。
夕方には仕上がるのですが
味が馴染むのは
明くる日になります。
頭も中骨は
焼いてから
出汁を取るため
下処理をしたのですが
色々調べると

鮮度のとは関係なく
頭や頬の部分が赤くなることが
分かりました。
間違っても
シャイな性格では
ありません。(笑)
肩星鰯のような
いわゆる未利用魚は多いのですが
未利用になっているのは
魚屋、料理人の未知、無知が
一番の理由だと
自分は思います。
知らないものに手を出すのは
勇気がいるのは
間違いありません。
自ら魚市場に行くことで
肩星鰯のような魚を
仕入れることが出来るのは
料理人として
有難いことですし
その美味しさを伝え続けます。
「定休日だけど
ランチだけ営業したんだよね。

お疲れ様🐡」 by ふぐとらちゃん















