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もっとおいしいお話し

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一ヶ月半振りの三重県産のとらふぐ(天然)

今朝は、沼津の魚市場に、仕入れに行って来たのですが、

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最初に向かった先は、こちらでした。

 

ここにあったのは、

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自分宛てに届いた天然のとらふぐ(三重)で、

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中を開けると、3本とも、無事に泳いでおり、そんな姿に、萌え燃え・・・

 

三重県産の天然のとらふぐを仕入れるのは、約一ヶ月半振りのことでした。というのも、最近まで、焼津、吉田、用宗ななど静岡県産の方が、入荷量が、多かったからで、前回、三重から仕入れた時の様子は、こちらをお読み下さい。

 

その後、ひととおりの仕入れを終え、『佳肴 季凛』に戻り、

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取り出したら、

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締めると、

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風船に・・・。

 

ただ、今日は、

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お弁当のご注文を頂いていたので、

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仕上げてから、

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卸すことにしました。

 

最初の2本には、

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12月半ばということもあり、十分に成長した白子(精巣)が入っており、3本目も期待したのですが、

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残念ながら、真子(卵巣)で、ふぐは卸しても、然(そ)うは、問屋は卸してくれません。

 

真子は、猛毒なので、食べることは出来ませんし、仮に食べてしまうと、痺れてしまいます。

 

この後は、

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いつもの流れで、

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このように、

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拭き上げ、

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ふぐの下拵えが、終わりました。

 

明日も、

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今日と同じく、三重県から、この3本が入荷し、休市の魚市場に、取りに行って来ます。

 

休市ですので、他の仕入れは、一切ありませんが、天然のとらふぐのためなら、何ら気になりませんし、むしろ、往復の道中、萌え燃え・・・❤ONLYですので、楽しいくらいです。

1本でも、萌え燃え・・・❤

活締めの天然のとらふぐを、美味しく味わえる刺身に仕立てるには、卸してから、2,3日を要し、今日お出ししたふぐ刺は、静岡県産のもので、月曜日と、

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火曜日に卸したものでした。

 

ですので、今日仕入れたものでしたら、火曜日か、水曜日頃が、ベストだと言えます。そんな今日、

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富士市内の魚屋さんから、

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地物である静岡県産の天然のとらふぐが、届けられました。

 

今日は、仕込みやご予約の関係で、1本だけでしたが、

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やはり、気分は、萌え燃え・・・

 

殆どの場合、複数ですし、時には、10本以上卸すこともあるので、1本では、不完全燃焼なのは、事実なのは、確かですが・・・。

 

卸し終えたら、

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今夜のご予約のふぐちりを盛り付け、

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ふぐ刺を引き、

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冷蔵庫へ、しまっておきました。

 

恐らく、明日は、萌え燃え・・・になることは、無いと思われますが、来週は、どんな感じになるでしょう?

 

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当店では、クリスマスイブと大晦日のお引き渡しで、揚物、焼物を盛り込んだ特別料理『言祝ぎ』(おひとつ 5,800円)のご予約を承っております。

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数に限りがございますので、お早目のご注文、お待ちしております。詳細については、お電話にて、お問い合わせください。

『日本経済新聞』掲載の愛知県日間賀島のとらふぐ

今日は、

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富士市内の魚屋さんから、

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4本の天然のとらふぐが、届けられ、これらの産地は、用宗(もちむね)、吉田などの静岡県です。

 

そのまま、

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締めました。

 

その後、

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ランチの営業が終わったら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんに、カウンター周りを養生してから、

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卸すことにし、先ずは、萌え燃え・・・

 

ここからの流れは、

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いつも通りで、

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ふぐの仕込みは、終わりました。

 

ここまでが、前置きで、今日のお話しの本題は、ここからです。

 

一昨日(6日)の『日本経済新聞』の夕刊を見ると、

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ふぐ刺の写真が、

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【愛知・日間賀島のフグ】という見出しと共に、掲載されていました。ちなみに、日間賀島は、ひまかじまと読みます。

 

“ふぐに魅せられし料理人”の自分としては、素通り出来ないのは、言わずもがなで、

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記事を、読むことにしました。

 

日間賀島は、

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三河湾に浮かぶ離島で、名古屋から、1時間程度の距離にあります。

 

ふぐ刺の大きな写真に始まり、

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ふぐちりや、唐揚げの定番のふぐ料理や、

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ふぐを卸している写真が、掲載されていました。

 

記事を読んでいくと、

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日間賀島いうより、静岡、愛知、三重の東海三県の天然のとらふぐが、注目されるようになった経緯が、書かれていました。

 

1989年、つまり平成元年ということですので、当時、紅顔の美少年だった自分が、約30年も経つと、ふぐに萌え燃え・・・を合言葉に、包丁を握っていることを思うと、時の流れを、否が応にも、感じますし、これからも、萌え燃え・・・の想いで、ふぐを卸し続けます。

 

★★★ 佳肴季凛謹製 西京漬 ★★★

当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な『西京漬』をご用意いたしております。

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銀鱈、サーモン各3切入  3,480円     ※クール便にて発送可

店主自ら、魚市場で吟味した“銀鱈”、“サーモン”を使用し、お手製の有機西京味噌で仕込んだ逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。

今日とらふぐは、4本

今日は、普段通う沼津の魚市場が休みでしたが、お昼過ぎに、

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静岡の魚市場に通う富士市内の魚屋さんから、

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天然のとらふぐが、4本届けられました。

 

ランチの営業が終わったら、

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卸すことにしましたが、ここからの流れは、

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いつもと変わらず、

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女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

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手伝ってくれ、ふぐの仕込みが終わりました。

 

恐らく、明日は、天然のとらふぐの入荷はないと思いますが、どうなることでしょう?

 

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昨日のふぐ刺

昨日は、

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ふぐ料理のご予約を頂いていただけでなく、会席料理にも、ふぐ刺をお出ししたので、

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夜の営業時間前までに、引き終え、ラップをし、冷蔵庫にしまっておきました。

 

お客様がお見えになり、お出しする時は、

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ラップを取り、

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包丁した葱を盛り付け、

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お出ししました。

 

そして、明くるの今日は、

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市場に行き、この売場の生簀に入荷していた静岡県焼津産のとらふぐを、

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3本全て、仕入れることが出来たので、もちろん萌え燃え・・・

 

その後、ひととおりの仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻り、

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卸したら、

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いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

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手伝ってくれ、ふぐの仕込みが、

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終わりました。

 

明日は、沼津の魚市場が休みですが、静岡からの入荷があるかもしれません。あれば、萌え燃え・・・❤になるのは、言わずもがなです。

一対でない天然トラフグの精巣(白子)

今朝は、沼津の魚市場に行き、

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この中から、

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8本の天然のとらふぐ(静岡県焼津産)を、仕入れました。となれば、萌え燃え・・・

 

すぐに、締めてから、血抜きのため、

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海水を注ぎました。

 

しばらく、このままにしてから、海水から取り出し、

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お互いが噛み付き合わないように、

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新聞紙で包みました。

 

それそれの目方は、1キロ前後でしたが、

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このような内訳で、合計で、7,3キロで、〇の中の数字が、本数です。

 

その後、ひととおりの仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻り、中を開けると、

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暴れた痕跡があり、新聞紙を取り除いてから、きれいに洗うと、

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麗しき姿が現れ、再び、萌え燃え・・・

 

そのまま卸したら、

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いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いをしてくれたのですが、本数も多く、寒くなってきたこともあり、

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気合いの長靴。

 

また、寒さも増してきたこともあり、

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オスの生殖腺の白子(精巣)も、段々と成長してきました。

 

そんな白子ですが、最後の8本目のとらふぐにも、白子が入っていたのですが、

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2個で、一対ではなく、

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一対半とも言うべき、3個の精巣がありました。

 

明らかな生殖腺異常で、とらふぐは、精巣(白子)と卵巣(真子)が一対になっている雌雄同体のものもあり、これまでにも、何度か見たことがあり、それについては、こちらをご覧下さい。

 

そして、それぞれを、

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包丁してみると、白子そのものの形状をしており、卵巣が隠れているような形跡は、一切なく、自分が懇意にしているふぐの専門家の方に訊いてみたところ、このとらふぐは、オスとのことでした。

 

結果的に、今日の8本のうち、

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2本に、

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成長した白子が入っていましたが、先ほどの白子は、異常ゆえ、処分することにしました。

 

先日お話しした判別不能の白子もそうですが、一年を通じ、200本以上卸していることもあり、今日のような珍しい事例に出くわすこともあります。

 

これ以外の珍しい事例は、想像だに出来ませんが、機会があれば、出くわしたいものですし、“ふぐに魅せられし料理人”である以上、ふぐというより、天然のとらふぐについては、とことん知り尽くしたいものです。

 

★★★ 佳肴季凛謹製 西京漬 ★★★

当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な『西京漬』をご用意いたしております。

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『いいふぐの日』つれづれ

今日は、

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11月29日で、この日めくりには、

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その語呂にちなんだらしく、『いい服の日』とありましたが、“ふぐに魅せられし料理人”の自分にとっては、独断と偏見、そして萌え燃え・・・の想いで、『いいふぐの日』とさせてもらっています。

 

そんな『いいふぐの日』の始まりは、

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ひれ酒にする天然のとらふぐのひれを、女将兼愛妻(!?)の真由美さんに、

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貼り付けてもらいました。

 

『いいふぐの日』の霊験あらたかなのか、今夜は、

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ふぐ料理をメインにした【特別会席】のご予約を頂きました。 【特別会席】は、お客様と料理内容を、相談の上で決めさせて頂くコースで、色んな献立があり、それについては、こちらをご覧下さい。

 

ふぐ刺とふぐちりを盛り付け終えた頃、真由美さんは、

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真由美さんは、昨日卸した9本の天然のとらふぐの皮の掃除をしてくれていました。

 

その後、お客様がお見えになり、お料理をお出ししたのですが、ふぐ料理がメインということもあり、揚物は、

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ふぐの唐揚げをお出ししましたが、今日のふぐは、“ジャンボちゃん”と呼んでいる4キロUPの愛知県産の天然のとらふぐでしたが、部位は、その頰で、筋肉質ゆえ、加熱すると、そのプリプリ感が何とも言えません。

 

また、他のお客様の料理をお出ししながら、自分は、

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真由美さんが掃除してくれた皮のとげを取り除きました。

 

そんな流れで、夜の営業が終わったのですが、『いいふぐの日』の“お疲れちゃん♪”こと、晩酌は、

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熱燗を、焼津産の天然とらふぐの刺身と共に・・・。

 

“ふぐに魅せられし料理人”ゆえ、熱燗ではなく、ひれ酒ではないのかと、疑問に思うかもしれませんが、ひれ酒の香りがダメであるだけでなく、一年365日、熱燗派ですので、こういう感じになるのです。

 

かくして、『いいふぐの日』は、無事に終わったのでした。

 

★★★ 佳肴季凛謹製 鰯の丸煮 ★★★

当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な【鰯の丸煮】をご用意いたしております。

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5パック(10本)入 2,250円     ※クール便にて発送可

 

“大羽(おおば)”と呼ばれる大きめの真鰯を使用し、店主の“熱き想い”と共に、煮詰めた逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。

ふぐの仕込みは、午前と午後

今朝、沼津の魚市場に行くと、

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この売場の生簀に、

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自分の市場の買い番である【47-9】という札が、

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3つに仕切られた天然のとらふぐの札のところに、

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貼られており、静岡県焼津産のもので、合計7本ありました。

 

無事に届いたこともあり、ひと安心するとともに、萌え燃え・・・

 

いつもなら、そのまま締めるのですが、お昼に、バス旅行の団体のお客様が見え、その準備をしなくてはならないので、

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ブクブクをセットした発泡スチロールに、

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海水を入れ、活かしたまま持って帰ることにしました。

 

『佳肴 季凛』に戻ると、

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とりあえず、

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水槽に、

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入れておきました。

 

その後、

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バスのお客様の料理を盛り付けることにしましたが、冷蔵庫にしまう都合で、最後にお出しするデザートから、

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山かけ、

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南京豆腐(南瓜で作った豆腐)と、盛り付けました。

 

バスのお客様の料理の盛り付けの目途がついたら、

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『西京漬』用の銀鱈(アラスカ)を切り身にしてから、脱水シートに挟んでおきました。

 

これで、ひととおりの目途がついたので、

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女将兼愛妻(!?)の真由美さんに、まな板周りを養生してもらっている間に、

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水槽から、7本全て取り出し、

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締めてから、卸すことにしました。

 

その頃、真由美さんは、

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小鍋の盛り付けをしており、終わったら、

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水洗いをしてくれたのですが、

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お客様のご来店時間も近づいていたので、手直しをするのが、精一杯でした。

 

そして、お食事を終えたお客様を、

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いつものように、見送りをした後、

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富士市内の魚屋さんから、

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2本の天然のとらふぐが、

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届けられ、朝同様、再び萌え燃え・・・

 

この2本の産地は、焼津の隣の吉田産のもので、すぐに締め、

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まな板周りを養生し、

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卸し終えたら、

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水洗いをし、

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真由美さんに拭き上げてもらい、

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午前と午後の2回にわたり、合計9本のふぐの仕込みは、終わったのでした。

 

明日も、市場に行きますが、ふぐよりも、今日のサブになった【西京漬】用の魚や小物類の予定ですが、自然と隣り合わせの市場ゆえ、どうなることやら・・・。

 

★★★ 『佳肴季凛』謹製 【鰯の丸煮】 ★★★

当店では、お中元、お歳暮などの贈り物に最適な【鰯の丸煮】をご用意いたしております。

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5パック(10本)入 2,250円     ※クール便にて発送可

 

“大羽(おおば)”と呼ばれる大きめの真鰯を使用し、店主の“熱き想い”と共に、煮詰めた逸品です。大切な方への贈り物に、是非どうぞ。

西伊豆・仁科産のもようふぐ

昨日、沼津の魚市場に行った時のことです。

 

水槽を見ると、

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フグと書かれた札がありました。①、1,0というのは、1本で、1,0キロという意味です。

 

沼津の魚市場で、ただフグと書かれている場合、“ふぐに魅せられし料理人”の自分がこよなく愛す天然のとらふぐであることは、全くなく、他のふぐであるのですが、素通り出来ないので、一応確認することにしています。というより、出来ないと言ったほうが、正しいかもしれません。

 

手を入れ、

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確認してみると、ふぐはふぐでも、もようふぐという種類のふぐで、これまでにも何度か、見たことがあり、かなりの大型になる種類でもあり、以前見たもようふぐについては、こちらをお読みください。

 

ちなみに、産地は、西伊豆の仁科で、最初の写真もあるように、塩徳丸という船が、水揚げしたものですが、もようふぐは、毒性が不明な点が多いだけでなく、諸説もあるようで、食用不可の種類とされています。

 

もようふぐに限らず、このような変わり種の魚は、水槽がある飲食店や魚屋さんなどが買って、鑑賞魚として、水槽に泳がしており、このもようふぐも、

s-ふぐ  きえい

知り合いの居酒屋さんが買って、

s-きえい  ふぐ

ペットにしていました。

 

しばらく泳がしておき、天に召されそうになったら、剥製にするとのことでしたが、この居酒屋の店主さんは、変わり種の魚をコレクションし、

s-きえい  いけす

水族館状態にするのが好きな方で、

s-きえい 水槽

沼津の魚市場では、知る人ぞ知る人なのです。

 

また、変わり種のふぐは、

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このように、ふぐ提灯にしており、コレクションも様々で、この写真のものは、はりせんぼんです。

 

これ以外には、

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いしがきふぐや、

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うちわふぐなどがあり、このコレクションに、昨日のもようふぐが、加わることは必至ですので、仕上がりが楽しみです。

判別不能の天然トラフグの白子(精巣)

前回のお話のお話しの続編です。

 

昨日卸した天然のとらふぐは、

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静岡県焼津産の6本でしたが、11月も終わりに近づき、寒さも増してきたこともあり、

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白子と呼ばれるオスの生殖腺(精巣)が、成長してきました。

 

ただ、この白子の形が、通常のものよりも、形が不自然で、裏返しにしてみると、

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表面よりも、不自然でしたので、

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包丁を入れて、中を見ると、

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空洞のようになっていました。

 

通常の白子は、空洞になっていることばなく、空洞になっている場合は、真子(まこ)と呼ばれる卵巣で、その有無が、白子か真子の判別の基準です。

 

ただ、とらふぐの場合、雌雄同体と呼ばれ、精巣と卵巣の両方を持つ生殖腺もあり、これまでにも、何度か目にしたことがあります。それについては、こちらをお読み下さい。

 

また、白子の中に、卵巣が包まれている場合もあるので、生殖腺の判別には、殊更に注意が必要です。というのも、白子は無毒で、食用が可能ですが、真子は有毒で、食用不可だからです。

 

先ほどの白子の別の場所を、包丁してみると、

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このような感じで、

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空洞になっておらず、白子と判別することが出来るような形でしたし、他の場所も、

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同様でした。

 

“ふぐに魅せられし料理人”を名乗る自分ですが、生物としてのふぐに関しては、専門家ではないので、懇意にさせて頂いているふぐの専門家の方に訊ねたところ、「生物学的には、奇形と言い難いものですが、形態学的には奇形、組織学的には異常として処理され、両性トラフグとして分類されると思います。」と、回答してくださいました。

 

ちなみに、現在、この方は、現役を退いていますが、かつては、天然のとらふぐの種苗、放流について研究をされてきたこともあり、自分にとっては、先生とも呼ぶべき方なのです。

 

結果として、この白子と思しき白子は、処分しましたが、以下のようなご回答も頂きました。

 

>>>貴重な写真です。両性トラフグについて、過去の論文を調べたところ、志村さんが卸したような個体の説明文がありました。トラフグの雌雄同体の性腺は一般に雌性先熟型で、機能的には雄で性腺の大部分が精巣構造を示し、その中央部に少数の未熟卵を含む卵巣部が認められる。両性腺はさまざまなタイプがあるようです。今回の写真は、学術的に貴重な事例ですので、事例集として記録保存されるとよいですね。>>>

 

いずれにせよ、一年を通じて、かなりの本数の天然のとらふぐを卸している以上、昨日のようなこともありますし、今後も、珍しい事柄に出くわすこともあるかもしれません。これも、“ふぐに魅せられし料理人”の勲章かとも思い、ほくそ笑む自分なのでした。

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